鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

軍師の列伝

2013-08-21 00:04:42 | Weblog


今期の夏季休暇は、安楽を貪りつくし、涼しい?部屋で、DVDを視聴するだけに終わってしまった。特に、何かしようと思った訳ではないものの、9日間にわたる長き休暇を、いつものように無為に過ごしてしまった後悔もある。

さて、視聴していたDVDは、韓国の時代ドラマ『イ・サン』である。
全77話中、今の処、24話・・・前半まで。

もはや、過酷な運命・・・としかいいようのない朝鮮第22代王・サンの人生は、過酷極まりない。
権力と陰謀に、拒んでも、拒んでも、引き込まれていく。

本来なら、サンを導き、彼を護る父・セジャは、身内と宮廷の陰謀によって、謀殺されてしまい、サンは、父の後ろ盾を失い、孤立する。

王になって、生き延びるか・・・惨めに死ぬるか・・・。

何の力を持たないサンに、運命は、次々と、過酷な刃をつきつける。
そんなサンに、ホン・グギョンという両班(ヤンバン・貴族)の策士が現れる。
毒舌で、才気溢れる野心家、権力を手にすることが、ホン・グギョンの望みでもある。

宮中でひたすら身を縮め、陰謀から身を遠ざけながら、脅えて生きるサンにも、いよいよ逆転のチャンスが訪れる。
やがて王の摂政となるものの・・・コレも宮廷の陰謀によって、挫折する。

サンを暗殺しようと暗躍する叔母のファワンとその養子で、こちらも策士のチョン・フギョムとの対決が、前半のヤマ場であるけれど、些細な判断ミスで、ホン・グギョンは、取り返しのつかない失敗をして、その職を辞任する。

・・・しかし、そこは、策士である。

あばら屋に身を隠して、ひたすら再起を待つ。

『臥薪嘗胆』

薪のうえに伏して、苦い胆を舐めて、あのときの屈辱を忘れまい・・・。

偶然、雑踏でであった、宿敵チョン・フギョムに宣戦布告する。

『胆を舐めたいところだが、私は胃弱なのでね。せめて、肥を担いで、屈辱を忘れないことにしよう。』

演じる役者さんは、ハン・サンジンさん・・・何故か、吹越満さんを連想させるキャラ(私は、吹越さんが好きなのね)。

策士=軍師・・・。

これは、私の永遠のツボである。

諸葛孔明、周瑜、竹中半兵衛、黒田如水・・・私は、大河の主人公より、その影にある軍師の物語が好きである。

さて、『イ・サン』の軍師・ホン・グギョン・・・再起を果たし、全権を握るのはいつだろうか?先が待たれる。