中国西安で奮闘する大学教師Mの日々

日本人教員として中国の陝西省西安市の大学生・大学院生に対し、「日本文化・社会」や「卒業論文」などを教えています。

4月7-12日のこと(上海での日誌として)

2014年04月13日 01時29分49秒 | とりあえず日記
今日は日誌形式で更新。

4月7日(月)

午前は洗濯や掃除をしてから、この週の授業準備。
昼食は出前。
午後から翻訳チェックの仕事、今回は約2万字の原稿をチェックした。
契約会社から依頼された文章の翻訳をチェックし、修正するのが仕事。
私が時間がある時、会社から文章を回してもらっている。
自宅にいながら自由に仕事ができることに加え、結構な手当。
夜食は近所で麻辣香锅を食べる。
その後、研究書購読に充てる。


4月8日(火)

午前から上海図書館へ行って、授業準備。
早めに行かないと席がないため。
4階のいつもの場所でノートパソコンを開き、ずっと作業。
昼は南昌路の日本料理店仁清でランチ。
戻って閉館まで図書館で仕事を続ける。
新聞では今後の中国元の推移予測が報じられている。
全人代の少し前から、人民元の対円レートが下がり気味だったが、年末頃には上がってくるとの予測。
1元が18円近かった今年の年明けに比べ、現在は一元約16円と少し。
どこまで下がるのと思っていたが、政府の人民銀行を通じた金融操作が働いているようだ。
現在、元で大半の給与をもらっている私としては一安心。


4月9日(水)

午前は授業の準備に充てる。
そして、午後は小保方氏の会見を中継で見る。
恐らく、特に研究者の方は会見内容に関心を持っていたのではないか。
まず、「清水の舞台から飛び降りるつもりで」会見を開いた小保方氏に対しては高い敬意を表したい。
研究成果に対する注目度が高かったが故に、その後の批判の在り方が度を越えている面があったと思う。
会見を見る限り、小保方氏は相当精神的に疲労困憊し、痩せ細った印象であった。
ただ、同時に会見を見終えた時、やはり消化不良の感が残ったのは私だけではないはずである。
会見での小保方氏の表情、語り口からは「STAP細胞はやはり存在した」とも感じさせるのだが、重要な根拠がいずれも示されていない。
幾ら小保方氏の主張を信じてあげたいと思っても、根拠が示されない以上、研究の世界ではやはり受け入れがたいとなってしまう。
今回の会見でもやはり真相は得られなかったというのが、大半の識者の認識ではないだろうか。
この会見でなぜ明確な根拠を示さなかったのか、或いは、示せなかったのかをきちんと説明してくれれば、より納得も出来たと思うが。

ともかく、この事件で研究者全体の倫理性・見識が大きく問われ、見直される契機になることは間違いない。
研究は成果のみが得られれば過程は何でもありではなく、きちんと過程を踏まえ、誠実に課題に向かう姿勢が成果と同じ位重要である。

夜は5月の国際学会のタイムテーブルが事務局から届く、発表は一か月を切った。


4月10日(木)

一日授業の日(90分×4コマ)。
最近、体力が戻って来たのか一日授業をしても疲れるどころか、逆に元気になるくらい。
授業を楽しんでやっているのを実感できているのが、嬉しいし、有難い。


4月11日(金)

大学の体育祭のため、この日の授業が全て休講。
午前は洗濯や掃除などをした後、翌日の研究会発表準備や研究書購読で一日使う。

夕方からは大学構内の運動場で留学生達3人と一緒にジョギング。
その後、シャワーを浴びてから大学近所の東北料理店で留学生達と夕食。
二人は北海道の大学から来ている若い学生、男子学生と女子学生。
もう一人は公立中学の英語教員を退職して、こちらに来た年配の学生。
若手の学生達は真面目に勉強をしているだけでなく、若者には珍しくかなり経済観念がきちんとして驚く。
年配の学生Yさんは年齢には見えない若さと、柔軟な考え方をしているのが印象的。
色々と雑務を片付けたかったのですぐに帰るつもりが、楽しくてついつい長居をしてしまう。


4月12日(土)

あいにくの雨。
午前は研究書購読。
午後から五角場へ出かけ、上海の日本人教員達の勉強会で報告。
「日本概況」と言われる、日本の文化・社会を教える科目に関する報告・質疑応答で約1時間半。
その後、参加者と討論時間などを合わせて約3時間の勉強会。
勉強会後は懇親会、二次会を終えて帰宅。

この勉強会では普段私が縁のない日本語教育の最前線に立つ先生方の話が聞けて大変貴重。
また、大学・高校や中学・民間学校など職場の違いによる意見も聞けて、色々と考えさせられる。
やはりより多くの縁故をつくり、様々な立場や環境で働く人と意見交換をするのは重要。
研究者だけの集まりだと得られない知見・学び・気づきが、こうした会に参加すると得られることに感謝。