中国西安で奮闘する大学教師Mの日々

日本人教員として中国の山東省済南市の大学生・大学院生に対し、「日本文化・社会」や「小論文・論文」などを教えています。

二年目の済南で多忙な師走を迎えています

2015年12月20日 04時47分18秒 | とりあえず日記
一ヶ月以上更新ができないままでした。
11月、12月は仕事が重なり多忙を極め、仕事が終わってからブログ更新ができないまま時間が過ぎてしまった感じです。
自分の大学での仕事はよいとして、出講や日本からの仕事、別の研究関係の作業で常に頭・心が占領されていました。
気づけば今学期の授業も来週で最終週、振り返ればあっという間の一学期間でした。

今日はこの間あった主なことを、箇条書きにして御紹介します。

①学生に対する授業
今学期は自分の大学(3科目)と、出講(2科目)を担当させてもらいました。
自分の大学では二年生を主に担当することになりましたが、今学期最初は日本語レベルの低さに驚かされたのを鮮明に覚えています(苦笑)
かれらは一年時の勉強量が少なかったようで、日本語の勉強に対する意識や態度で色々と目につく箇所がありました。
ですから、最初はかなり不安と焦りを感じつつ、かれらに負荷をかけるのと同時に、楽しい授業が両立できるように努力したつもりです。

それでも最初は「厳しい・・・」という声が上がり、そこから軌道修正をして学生たちとなるべく授業以外でも関わるようにしました。
しかし、宿題(特に予習の徹底)や授業での要求は下げずに、緩急の切り替えをしながら何とかここまで来ました。
その結果を自分で評価することではないと思いますが、伸びた学生はぐんと伸び、全体的には意欲の向上は見られたように思っています。
一番の変化は授業前におしゃべりをしていただけの学年が、授業10分前位になるとほぼ全員が教科書の音読をするようになったことです。

今学期最後の授業が先日あったので、他者評価という形で今学期のクラスメートを評価する活動をしてみました。
結構本音で友達の勉強面での良かったところ、逆の部分を伝えていて、会話内容はよかったです。



②大学の日本語コーナー
今学期から日本語コーナーは新しくいらした日本人教員と協力しつつ、日本語協会というグループの学生たちが主催で二週間に一度開催しました。
これまでは学生主体で教師はその時だけ参加する形式をとっていたのですが、今学期はかなり教師もコミットして準備をするようになりました。
その良い・悪いの両面はあったと思いますが、結果的には毎回参加者が増え、かつ、同じ済南市の日本人教員らも参加して下さる会に発展しました。

今学期最後の日本語コーナーの集合写真(カレーを食べながらの交流会)


去年と今年と比べると、同じ活動かと信じられないほどの変化が起きたのは明らかです。
その要因を考えてみると、

①日本語協会の学生たちが仲良く、協力して準備していること
②そこに足らない部分を日本人教員が意見をし、その意見を素直に聞き入れる学生達の存在
③自分達にできないことを、他の先輩などに頼む分業体制を多少なりとも築けたこと
④専門・専門以外で日本語を意欲的に学ぶ学生の存在

があったように感じました。
どれも重要だと思いますが、やはり協力して適材適所で活動を運営することの重要性を去年との比較からも痛感しています。
去年も一生懸命やっていたのですが、どうも気づいたことを伝えてもすっと意見を吸収してくれず、自己流を押し通すような面がありました。
ですから、私も自分のテリトリーとはいえない部分でもあったため、「好きにやらせておこう」と構えていたところがありました。
しかし、結果的にそういう態度では日本人教師と運営側の意思疎通は生まれにくく、分業体制も出来ず、毎回残念な活動となっていたように思います。

確かに、何でも素直に意見を聞き入れる態度に対しては、特に研究(先行研究を疑う作業)をしている立場からすると半分良くて、半分ちょっとと思うところがあります。
しかし、このように全体で何かを作る際には最も重要な要素の一つなのかもしれません。


③出講のこと
私は済南に来てから途切れることなく、大学院授業や自らの専門に関する科目を教える機会を頂いてきました。
それらは本当に私にとって貴重な機会となりましたし、感謝すべき機会であったと思っています。
しかし、来学期以降は「やらせて頂きます」と、今年秋に返事をしていた出講を除き、お引き受けしない方針です。
やはり済南に来てからは忙しすぎて、正直、学期中にまともに研究書や論文を読めておらず、調査にもいけていません(〆切の原稿を何とか終えたのがやっと)。
本末転倒とはいえないのでしょうが、やはり自分の研究を両立してこそなので、そのために来学期はもっと研究時間を確保するつもりです。

今後は、自分の専門能力を存分に発揮できる場をどんどん得ていき、かつ、そのような立場になれるよう一層尽力していかないといけません。
既にそのような時期に入っているのは明らかで、自分が今のような環境から離れる時期がそう遠くないことも感じ始めています。


④済南の日本人教師の勉強会
上記のようなシフトチェンジをしつつある中でも、現在はこちらの仕事が本分の一つであることは明らかです。
そんな中、日本人教員としてのレベルアップが欠かせないとの考えから、有志の在済南の日本人教員で勉強会を今学期から企画しました。
既に二回開催し、何とか勉強会はその一歩を踏み出しました。

思えば、こちらに来たばかりの時から、こうした会は必要だと考えていました。
しかし、上手く諸々の事情がかみ合わず、結局この一年は何も動きはできないままでした。
今学期に入って、在済南の日本人教員の方で背中を押してくれる方、賛同してくれる先生が増えた結果、勉強会の開催へとつながりました。
ただ私はこの分野できちんと勉強を積んだ人間でもありませんし、この会を引っ張れるとは全く思っていません。
現在は声をかけた人間の一人として色々と動いているだけで、こちらは他の先生方に引っ張って頂きたいと考えているところです。

ともかく一旦始めた以上、この会を何とか継続し、意義ある意見交換や議論ができる場にしていきたいとは思っています。


もう明け方。
日本の方から来る留学生らの修了論文のチェックが今月25日(修士)、2月末(博士)となっており、今年は四本(修士3本、博士1本)を担当しているため、最近は生活が乱れています。
それにしても論文をチェックしているとその学生の身につけてきた知識・論理性・思考力・独創性・指導教官からの影響などが反映していることが手に取るように分かって面白い。
本当に論文というのは、その人が持っている全てというか、全体像がそこから透けて見えてくるものだなあと改めて感じています。

修士の留学生はあと数日、博士は2月末までですが、それぞれ留学生の皆さんは体を壊さぬよう頑張っていきましょう(私も・・・)。
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