中国西安で奮闘する大学教師Mの日々

日本人教員として中国の山東省済南市の大学生・大学院生に対し、「日本文化・社会」や「小論文・論文」などを教えています。

講義に対する中国の大学生達の反応

2012年11月30日 06時58分05秒 | 中国の大学、大学生
今週も担当授業が無事に終わりました。
さきほど月曜の授業と今週土曜の発表準備が終わりました。
あとは火曜日午後と水曜の授業準備が待っています。

一区切りついたので、今週火曜日にあった授業のことを少し書きたいと思います。
授業名は前回の記事でも紹介した通り、3年生対象の「日本の文化と社会」です。
授業では要するに、近代以降の日本が中国をどう認識してきたのか、その歴史を話しました。

その中でも、日本の「中国」イメージが大きく転換していくアヘン戦争の前後に軸をしぼりました。
それ以前は大国清として存在し、日本側は敬い、或いは、恐れも抱いていたにもかかわらず、
列強の前に清が屈してしまう事実を目にした日本が、それ以降の自国の在り方を真剣に見つめなおし、
結果的に欧米に一日も早く追いつくこうという姿勢に転換していったことを紹介しました。
そして、この時に日本が目指すべき「近代化」はまさに西洋化となったことを強調しました。
逆に、そうした列強の圧力を前にしてもなかなか思い切り方向転換をしない清に対して、
日本側から徐々に清に対する蔑視の感情が出てくることを紹介しました。

そして、こうした中国への蔑視が現在にも連綿と続いていることを話しました。
そのうえで、まさにそうしたことが現在においても日本が中国を蔑視してしまう、
大きな一つの要因になっているのではないかと自説を述べました。
また、近代以降の日中双方の“軋轢”から、中国側も歴史問題や記憶がこだわりとなり、
なかなか日本と正面から向かあえない状況になっていることも話しました。

共に近代化を目指す両国でありながら、その「近代化」として目指す方向性(内実)が異なっており、
それによって、こうした両国の関係性の変化、もっと言えば、乖離や軋轢が生まれるきっかけになったとまとめました。

授業の最後に、学生達に一つの質問をぶつけてみました。
それは、
「では、こうした日中のなかなか互いを理解しあえていない現状を前に、あなたはどんな方法で解決できると思いますか」
というものでした。
その質問に対し、どの学生も真剣に意見を紙に書いて出してくれました。



学生達の書いている姿勢はいつもの作文の授業よりも真剣で、そして何かいつもより大人な雰囲気を感じました。
(この様子を見ながら月並みな作文課題を書かせる方法も見直さないといけない、などと思いました・・・)
そして提出してくれた用紙はほとんどがびっしりと書かれていました。



書かれた意見で一番印象的だったのは、学生達の意見が中国人としてだけの立場でなく、複眼的な視点で書かれていたことでした。
具体的には、双方が理解しあう為に、中国側と日本側の双方の課題をそれぞれあげ、その解決策を述べた学生が多くいたのです。
ここでその解決方法を全てはあげませんが、とにかく現実をきちんとみており、双方の対話や交流の重要性をあげていました。

よく日本では、中国人は中国側の立場から一方的に日本との歴史問題を語ろうとする人が多いなどという人がいます。
実際、私の経験では安徽省にいた際は、そうした偏った見方をする学生や教師と出会った経験がありました。
(日本語科の教師や学生とは普段そんなことはほぼ皆無だったわけですが・・・)
そうした経験から、私もつい最近までは一方的に歴史問題を語り、日本側の立場や見解をなかなか理解してくれないようなイメージを軽く持っていました。

ですが、今回学生から出された意見を見ていてそのイメージは大きく変わりました。
そして、そうしたきちんと正しく物事をみたり考えたり出来る学生達が私の授業に受講してくれていることが何より有難いと思いました。

今後の日中双方が経済だけでなくきちんと正面から相手と向かいあい、理解することが出来る為にも、私も今の仕事を通じ微力ながら力を尽くしたいと思います。
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近代以降の日本は中国をいかに認識してきたのか

2012年11月26日 02時15分55秒 | 現代の中国社会
最近、大学で教えている「日本の文化と社会」の準備の為、松本三之介『近代日本の中国認識』を読みました。

      

今学期の授業は終盤を迎え、今後は日本と中国との交流や関係の歴史を中心に教えていこうと考えていました。
そして、専門である日本近現代史の範囲で何かテーマを設定できないかと考えたすえ、近代以降の日本が中国とどう向き合い、
どう認識してきたのかをテーマに教えようと考えるに至りました。

そうした参考文献として最適であったのが上記の本で、これは上海図書館で必要箇所をコピーしてきました。

授業では、主に以下の内容をテーマに教えたいと考えています。
日中国交正常化四十周年を迎えた今年、日中関係の緊密化が重要な政治課題となっています。
しかし両国間の関係はぎこちなく、また国民感情は相互に不信感を示しているといってよいでしょう。
また、近年両国の経済的結びつきが顕著となり、それに伴う中国語学習熱も高まりを見せる一方で、
本当に中国理解、或いは、日本理解をしようとする日本人や中国人はそれほど多くありません。
それどころか、相手国や相手の国民に対する「偏見」や「軽視」がまだまだあるのが実態です。

では、いったいこうした問題の本質は何なのでしょうか。
それを理解する一つの手がかりは、日中関係の「基層」ともいえる近代日本の中国認識の歴史を辿たどることではないか。
そうした問題意識に立ち、その歴史を紐解きながら、近代以降の日本が中国に向けたまなざしの変化に光をあてる予定です。
その際、両国が欧米列強からの圧力にいかに対応し、近代化をいかに進めようとしたのか、その相違について論じていこうと考えています。

最終的には、こうした歴史を振返ることで、今日の両国の抱える問題を考える手がかりを一緒に学生を考えてみたいです。
ほとんどの授業案は既にできていますが、日本語科の学生達に教えた場合、実際どんな反応になるかは全然分りません(汗)
でも、まずはやってみたいと思っています!


さて、今週から二週連続で学会、研究会で報告があります。
今週の報告pptは既に作り終えましたが、次の週の日本で行う報告レジュメは未完です(汗)
今週金曜までに学会事務局にメールで送らないといけないのですが、
最悪の場合は自分の大学でコピーし日本へ一時帰国すればいい、などと甘く考えストレスから逃げようとしています(苦笑)
なお、日本で行われる学会に関するメールが本日きました(以下の文面は実際のもの)。

「12月8日の同時代史学会研究大会自由論題報告の教室が決まりましたのでご連絡申し上げます。
建物は千葉大学西千葉キャンパス内人文社会科学系総合研究棟1Fの各教室です。

第1会場(マルチメディア講義)司会:小林知子

10:00~10:40青木報告

10:40~11:20長谷川報告

11:20~12:00黄報告


第2会場(演習室1)司会:西野肇


10:00~10:40高野報告

10:40~11:20柳沢報告

11:20~12:00柿田報告


第3会場(演習室2)司会:植村秀樹


10:00~10:40野添報告

10:40~11:20三村報告

11:20~12:00山本報告


第4会場(演習室3)司会:黒川みどり

10:40~11:20小川報告

11:20~12:00安岡報告」

もし興味がおありで、御都合の合う方は是非お越しください!
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中国人の大学生達に日本料理を作る!

2012年11月23日 06時23分46秒 | 中国の大学、大学生
・・・もう夜が明けてきています。
眠いので今日は簡単に。

今週火曜日、3年生達全員と一緒に日本料理をつくりました。
大学近くの食堂の台所を借りて、約3時間。
私はずっと料理を作り続け、カレーライス、天ぷら、鳥から揚げ、豚汁、うどんなどをつくりました。
出来た料理を学生達は食べる食べる食べる(笑)



              



食事が出来るまで、手伝う学生、ゲームをする学生など様々。



しかし、40人の食事をつくる経験は初めてだったので、かなり疲れました。
でも、学生が喜んでくれている様子をみて、何より嬉しく感じました。
今はまたやろうという気持ちは正直ないのですが(苦笑)、やれてよかったです。

最後に、買い出しに行ってくれた学生達ありがとう!
事前に食堂の予約をしてくれた学生達もありがとう!!
そして、僕と一緒に市内へ日本料理に使う調味料を買いに行ってくれた学生もありがとう!!!
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上海における新入社員の生活事情

2012年11月18日 03時04分19秒 | 中国の政治、経済
11月17日(土) 昨夜は深夜遅くに寝たので、ゆっくりと起床しました。
11時半に大学正門にて大学4年生達と待ち合わせ、地下鉄にて静安寺へ。
そこにあるデパート久光にて、予てから購入予定だったものを購入し、
その後は学生達と一緒に遅めのランチへ。



        

ランチを済ませ、静安寺周辺を散歩しながら陕西南路のデパートを見て回りました。
週末でどこも人人人でしたが、歴史的な建築物を横目に歩く散歩はなかなか楽しめました。
夕方になって4年生達と分かれ、そのまま地下鉄で肇嘉浜路のレストラン「小白樺酒店」へ。

今夜は2012年6月に卒業して、今も上海で仕事をしている元学生達と食事会を予定していたからです。



なお、このレストランは偶々見つけ、その際の味と雰囲気に魅かれ、最近はちょくちょく通っている場所です。
毎回、客で一杯なので常に予約が必要なので今回も予約をしておきました。
本来はもう少し来られる予定でしたが、土曜も仕事が入った元学生達もいて結局5人で食事を楽しみました。
(今夜来られなかった学生とは次回また会いたいです)



        

そこで一番印象的だったのは、彼女たちの社会人としての生活事情でした。
特に衝撃だったのは、彼女達は相手は違えども皆、一人でアパートを借りて生活していなかったことでした。
一人で部屋を借りると現在の給与ではとても生活できず、皆共同で部屋を借りるしかないというのです。
仮に、上海の出身者であれば自分の家から通勤するという方法しか経済的に選択肢がないようです。
(今夜食事会に来た一人は、4人で2DKのアパートで暮らしているとか)

確かに、会社によっては格安の寮(或いは、無料のそれ)を提供している場合もありますが、それは少数とのことでした。

ですから、それなりに名の通った会社に入社した彼女達の給与でも、一人暮らしはとても出来ないので、
大学時代の友人などと一緒にルームシェアをして暮らさざるを得ないのです。
彼女たちの話を聞きながら、

「中学や高校から大学までずっと寮で共同生活をしてきたのに社会人になっても同じなんだな…。一体、いつまでこうした生活を続けるのだろう」

と率直に思いました。
それにしても、社会人になっても部屋を自分自身の給与だけで借りるのが難しいとは、日本とは生活の事情が大きく違いますね。
社会人といっても、まだまだ完全に経済的に自立するには長い時間がかかるわけですから。
ま、こうした事情は上海のような大都市であればこそ問題となっているわけで、郊外や田舎では事情は変わってくるようです。

こういう話を聞くと、よく中国で耳にする結婚相手に求める条件の一つ、

「家を持っているか否か」

がいかに大切なことであるかを再認識します。
うーん、家を持つまでには日本も中国もなかなか厳しい・・・です。
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今後の自分の進むべき道

2012年11月14日 00時00分51秒 | とりあえず日記
なぜか夕方からずっとお腹が痛い状態が続いています。
寒さのせいか、或いは、食べ物のせいでしょうか。。


さて、10月の国慶節連休明けから、私が勤務する大学に日本の立命館大で日本語教育に携わるL先生がいらしています。
何でも大学のサバティカル休暇を利用し、上海を中心とした中国の日本語教育の現状を視察、調査しているそうです。

調査の為、私の授業にも参加したいとの希望があり、三年生の新聞購読の授業に来ていただきました。
それが10月下旬のことで、その様子はL先生が写真におさめてくれました。



         



その際、L先生の調査に学生達には協力してもらっていました。
質問用紙に日本語で回答するもので、本日の授業では学生達の使った日本語表現をより適切な形に直す方法をレクチャーして頂きました。
学生達にとってだけでなく、日本人の私のとっても参考になる内容でした。

授業で先生に会った際、または移動で話す時間などを通して先生と少し話す時間もとることができました。
大変フランクな方で、なんでも比較的はっきりと話して下さるので非常に話しやすい方でした。
先生と話す中で、一番強く共感できたことは、

「教師と学生が双方向の交流を行うことの出来る授業実践」

でした。
予てから一方的に教師が教え込むのではなく、教師と学生との間に信頼関係を築き、交流を活発にもたせるような授業設計が理想だと思っていたからです。
まさに、そうした姿勢を何十年間も日本や海外の大学で実践してきたL先生とこうして会う機会を得られたことは有難いことだと思いました。

そして、もう一つ嬉しかったことは、L先生が、

「M先生は授業の中で、学生との関係づくりが上手ですね。この仕事のセンスがありますよ。」

と褒めて下さったことです。
もちろん、まだまだ未熟者で褒められるような立場ではないのは自分自身で分かっています。
ですが、こうした専門家の中でも大家にお褒めの言葉を頂けたことで少し自信になりました。
そして先生は、

「この仕事は経験が長いから上達するものとは限らないんですよ。むしろ、フレキシブルに対応できる方が重要かもしれません。」
「この教育現場では通用しても、別の現場では通用しないというケースだってあります。その場合、自分が対応出来る引き出しを多く持つことが大切です。」

とお話し下さいました。
この点についても、私も以前より全く同じことを感じていました。
最後に、先生から、

「M先生はもともと歴史専門から日本語科の学生に日本文化や歴史、或いは、論文や作文を教える専門家へと移ってきたんですよね。」
「これから歴史学者になるのか、現在の分野で一人立ちしていくのか、今後が楽しみですね。」

とおっしゃいました。

今後の自分の進むべき方向性、道。。。
確かに現状では、どちらか二つの道へいずれは選んで進むことになるのでしょう。
中国に来て以来、特に博士号を取得した後はずっと日本へ一日も早く帰ることだけが目標でした。
中国でずっと暮らすということを本気で考えたことはないと言っていいでしょう。

…ですが、こうした先生のお話を聞くと、日本語を学ぶ学生のために自分が貢献するのも悪くないのかもしれません。

いずれにせよ、人生は一回きり。
どちらかを選ばなければいけません。
その為には、出来る仕事や努力をコツコツやっていくのみです。
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図書館の各フロアになぜか置かれている公衆電話

2012年11月12日 01時37分18秒 | 「面白」中国(ユニークな部分)
毎週のことですが、授業で使う資料集めや自身の研究に使う論文などを見る為、上海図書館へ行きます。
大体土日に行くことが多いのですが、そこである事に気づいたのです。

日本では図書館内というと静かで、物音がほとんどしないのが一般的だと思います。
ペンを走らせる音、本をめくる音、ひそひそ話などが聞こえてくる程度ではないでしょうか。
私も日本でそんな図書館の環境に慣れたせいか、それを当然と思っていました。

しかし、上海に来てから少し変わりました。
確かに中国も図書館の中は静かな方ですが、日本よりも遥かに物音がします。
例えば、カップルの話声、携帯で話す声、そして司書の方の声などなど。

私は元々、静かすぎる環境が苦手なので実はこの方があっていたりもしますが(笑)


実は、毎週行く上海図書館でずっと気になるものがありました。
それが図書館の各フロアにおかれた公衆電話です(笑)
しかも、その公衆電話はボックスタイプではなく、むき出しなのです。
そして、そのすぐそばには図書を利用する人が使う机が設置されています。

よって、もし誰かが公衆電話を使えば、その近くで本を読む人たちには確実に声が聞こえます。
仮に長電話になったとすれば、確実に気になるはずです(笑)
ただ、携帯電話を持つ人々が多いので、このケースは少ないと勝手に思っていました。

ですが、ついに今日、その公衆電話を利用している場面を目にしてしまったのです。
利用者は若い女性(多分…笑)だったのですが、かなり長い時間話していました。
そして、周囲に座っていた図書利用者は別に何もないかのように本を読んでいました。
全然、気にしていないという印象でした。

いや、中国の方は「おおらか」と言うべきなのでしょうか。
それとも、こうした習慣に慣れたが故と考えるべきなのでしょうか。
或いは、別の理由があるのでしょうか??

私には良くわかりませんが、なんかこんな中国、中国人の面が私は好きです。
皆さんはいかがでしょうか?
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日本語を第二専攻で学ぶ大学生達(in 上海)

2012年11月10日 03時59分46秒 | 中国の大学、大学生
今月から第二専攻で日本語を学ぶ大学生対象の講義を始めています。
これは大学側の、また私の希望もあって一か月限定で担当することになりました。

授業では、主に日本語による卒業論文の書き方を教えます。
例えば、問題意識を先行研究の調査から絞り、それをどんな資料や文献を用いて、
どのように明らかにするのか、を教えるのです、
また、論文で用いる日本語表現についても教える事になっています。
ここまでの内容を、毎週金曜日夕方6時-9時頃までの3時間を4回使って行います。
ただ、この内容だけでは退屈になるので、日本文化や歴史などを紹介する時間もあります。
受講人数は毎年変動があるようですが、今年は約20人の学生が受講しています。
(この大学以外の外部からわざわざ希望して受講しに来ている大学生もあり)
なお、学生達の専門は機械、理学、コンピュータ、政治、国際経済など様々です。

一般的に、日本語科の学生は、元々日本語に関心を持って選択してきた学生もいますが、
そうでない学生達も実はすくなくありません。
もちろん、学習の過程で徐々に日本語に関心を持つことが多いのですが。

そうした日本語科とは違い、こうした第二専攻で日本語を選んできた学生の多くは、
自分の興味でこの授業を選んできた場合が多いようです。
自分自身で希望して受講していることもあって、授業に対しては積極性が感じられ、
教師にとってはなかなかやりやすい環境です。


日本の大学でも第二外国語として、主に大学一年、二年時に学ぶ制度はあります。
しかし、そのレベルは高いとは言えず、基本か中級レベルを習得する程度で終わってしまいます。
一方、現在勤務する中国の大学では、第二専攻でありながらもレベルは舌を巻くレベルです。
具体的には、私が90%以上を日本語で話してもほとんどの学生がそれを理解出来ます。
さらに、日本語能力検定試験の2級には全て合格しており、最上級の1級合格者もいます。

ですから、第二専攻といえども私は受講生に、特に気を使って授業を進める必要もなく、
日本語科の学生に対する卒論指導と同様の形式で指導を行うことが出来ます。
これは本当に凄いことだと思います。

聞くと学生達は、自分の興味で日本のアニメやドラマを沢山見て日本語を身につけたそうです。
自分の専門も持ちつつ、日本語レベルがここまで達する背景には何より彼らの興味があるようです。
同時に、彼らの日々の努力もあるのは間違いないのでしょうが。


私も最近、継続して中国語学習の時間をとっていますが、彼等のようにもう少し“興味”を持ちたいものです。
学習態度が義務的になってしまうと、なかなか吸収も早く進みませんから。
第二専攻で日本語を学ぶ大学生たちの授業を通して今、そのことを強く感じています。
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上海の大学へ笈川幸司先生が来校

2012年11月07日 00時50分52秒 | 中国で活躍する日本人
11月5日(月)のことを書きたいと思います。
実は、その前日の日曜日の時点で学生を通じて、

「明日は笈川さんという日本人が私たちの大学に来て、何か講演をされるそうです。」

という情報を聞いていました。
学生の話した「笈川さん」、笈川幸司さんとは中国で10年以上も期間、中国人学生達に日本語教育を行っている専門家です。
私は2009年に中国に来て以来、日本語や「日本」に関する教育に携わっているので、以前からお名前は聞いていました。
北京大学や清華大学で外教として勤務した後、現在は日本語教育に携わりつつも、日中の架け橋となり日々勢力的に活動しています。

笈川先生は、特に、発音の指導やスピーチの指導、そして会話の指導に定評があり、高い評価を受け注目されています。
恐らく、中国で日本人の外教ならばほとんどの方が御存知ではないでしょうか。
そして、日本語を学ぶ学生達にも非常に支持されている先生であり、日本人だと思います。

ともかく、突然の笈川先生の来校を知り、是非一度お会いしたいと思い、出かけた次第です。
残念ながら講演には自身の仕事の関係で参加できなかったのですが、その後、一緒に夕食をとる機会に恵まれました。
大学近くの海鮮レストランで笈川先生、主任のH先生らと一緒に食事をしました。

話してみると、非常に腰は低く、口にする言葉が全てポジティブな方で、なんだか気持ちがよくなっていく、そんな先生でした。
自身の外教としての経験を含め、若い頃と今の違いや、現在どういう思いでこの仕事に取り組んでいるのかなどが話題にのぼりました。
聞くと、笈川先生が外教として中国に来た当時の年齢は31歳。
奇しくも(?)、現在の私と同じ年齢でした。

そこから、どうやって先生が今の立場になったのかを自身の経験を含め、話して下さったせいか何か妙に聞き入ってしまったMです。
一番印象的だったのは、以下の話でした。

「私は北京大や清華大勤務時代、自身の授業が終わると自分の大学の学生達との交流時間もとるのさえも大変だったんです。」

どうしてか、その理由を尋ねると、

「放課後になると、毎日、北京市の他の大学から日本語を学ぶ学生達が私を訪問してきて、色々と質問を受けたからなんです。」

「とにかく毎日そうなので、6人一緒で二時間づつなどと区切って当時は交流をしたんですよ。」

という返事が返ってきたのです。
もちろん、こうした交流はボランティアで給与は出ません。
ですが、無償でも「とにかく他人の為に」と先生はやり続けたそうです。

そこまでの学生が先生に会いに来るのも想像できませんが、何よりそれを対応し続けた先生の姿勢を本当に学びたいと思いました。
恐らく、そんな外教が指導した学生だからこそ、中国の各スピーチコンテストで賞を総なめに出来たのだろうと感じました。

そして、このような熱い情熱だけでなく、日本語を指導する能力も日々研究会や授業見学を繰り返して身につけていったそうです。
特に、30代の頃は「この人だ!」と決めた日本人教師の授業を毎日見学し、そこから日本語教育のイロハを学んでいったという経験もお話下さいました。
とにかく、やってこられたことが規格外でめちゃくちゃ参考になり、刺激も頂きました。

今後もまた上海に来る機会が多いそうなので、互いに名刺交換をし、今後も「色々と関わっていきましょう」との話になりました。
楽しみです!


なお、最近は疲れがたまっていて、少し甘いものを欲することが多いです。
このところ、近所の85°でケーキなどを買い、その疲れをとっています。
皆さんはどのように疲れを解消していますか??
良い方法があれば教えて下さい。

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ドタバタの週末 上海にて

2012年11月05日 03時16分11秒 | とりあえず日記
11月に入り、毎晩がぐっと気温が下がってきたので掛け布団も二枚にしたMです。
そして、先週は大学の日本語科において日本語スピーチコンテストが開催されました。
優勝は誰よりも早くスピーチ原稿を私に持ってきて指導をお願いした学生でした。
彼女からお礼のメールを受けた時、「うん、そうだろうな」と納得でした。

さて、先週から金曜日にも授業が入ったことで平日は全て何か予定が入っている状態に。
授業の数も7科目(しかも論文や作文が3科目!)となり、これは正直パンク寸前の状態です(涙)
なんせ作文や論文の授業は、「添削」の作業があるので必要以上に時間がかかるからです。

そんなわけで今回の週末はばたばたしていて、先ほどようやく明日以降の仕事の準備が片付きました。。
中国の大学で外教をしているMの週末の様子をここで書いておこうと思っています。

11月3日(土)
金曜日が深夜まで仕事をしていた為、ゆっくり起床。
その後、週末なので部屋の掃除や洗濯にとりかかる。

同時に、3年生が書いた作文の添削と誤った点をメモし、講評プリントを作成していく。
半分のところまで添削が終わり、プリントもほぼ作成し終わる。
作文で誤りが多い点を、復習させるために適当な練習問題を準備しておく。

夕方から学生と外出。
この学生には良く中国語を教わっていているので、そのお礼もかねて上海の和民へ。
場所は、地下鉄宜山路駅の4号出口からすぐのデパート光启城の4階。



          



久々に日本の居酒屋の雰囲気を味わいながら、食事をして帰宅。
その後、別の授業科目の準備を続け、来ていた複数のパソコンメールの返事を出す。
その中には、以前、日本へ留学した元教え子S君に依頼してあった社会調査への回答もあった。
S君どうもありがとう!本当に助かりました!!
3時半頃就寝。


11月4日(日)
午前10時前後の時間にゆっくりと起床。
そのまま、ニュースをチェックしながら紅茶を一杯。
昼前にタクシーに乗って、上海図書館へ行き、授業で必要な資料収集。
余った時間に朝日や日経新聞にざっと目を通した後、中国語の学習。

なお、上海図書館では受験の為の講座が開催されており、子供も親も熱心な様子で参加していた。
受験の熱はどこも同じだが、特に中国の中でも上海は熱い気がする。





15時半すぎに図書館を出て、一時間ほどかけて地下鉄と徒歩で帰宅。
その後、17時から家庭教師と共に中国語学習を二時間ほど。
HSKの長文問題はほぼ満点がとれるようになったが、単語量と文法が弱く、作文に難あり…
忙しい日々であるとは言っても、中国語はもっと学習時間をとらないといけない。

中国語のあとは夕食をとり、少し休憩してからシャワー。
そして、今度は新聞購読、大学院の第二専攻、卒業論文の授業準備を一気に進める。

それが終わった後、今度は自分の研究へ。
これから行う研究の一つで、共同研究課題について、自身の意見をまとめたものをお相手の先生へメール。
そして、12月1日に上海で実施予定の研究会で、自身の報告の要旨を主催者へメール。

これからひと眠りして、明日の夜の授業までに別の仕事を一つ片付ける予定。


こんな感じでとにかく、週末もずっとパソコンか何かを書いたり、見たりして過ごしました。
研究時間がなかなか思うようにとれなかったのが若干のストレスです(苦笑)
今週はもう少し自分の研究に関することを何とかしてやる週にしたいものです。

それではそろそろお休みなさい。。
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11月に突入 急に冷え込んできた上海

2012年11月01日 04時16分16秒 | とりあえず日記
気づけばもう、今学期も折り返しを過ぎています。
上海も先日の雨天以降、急に冷え込んできたように思います。
ここ上海は秋から冬へと季節が移り変わり始めています。

11月に突入し、今月に限り日本語を第二専攻とする講義が追加されます。
12月上旬に予定している学会や研究会での発表準備もそろそろ始める予定。
加えて、他に執筆予定の論文もあります。
このようにどんどん忙しさは増していく一方です(苦笑)
(その為?、正直言って中国語はほぼ勉強できていません…)

力を上手に分配して、効率よく無駄なく仕事を進めようと思います。


なお、今学期は自分の仕事や研究に追われ、学生と過ごす時間がなかなかとれていません。
将来、日本で研究職を得ようという私にとって、日々の研究活動と成果は欠かせないからです。
そうした研究活動に時間を費やし、自身の仕事をやっていくと時間もなかなかとれません。
最近はこなす仕事量・質も共に多く、実際に余裕がなくなってきているのが現状です。
前学期は毎週二回は行っていた学生との日本語コーナーも今は週一回程度がやっと…

ですが、私が外教である以上、学生との関わりを持つことは絶対に続けようと思っています。
少なくても日本語科の学生達には、可能な範囲で何か交流の機会を設けていくつもりです。
明日も何とか二年生対象の日本語コーナーを開催できそうです。
三年生は全体を対象にした交流時間がとれていないのですが、最近は希望する個別学生と交流を始めています。
とにかく希望をする学生はもらさずに、その全員と関わっていくつもりで対応しています。
日本人外教一人の私の大学では限られたことしか出来ませんが、まあ楽しみながら着実にやっていくつもりです。


そもそも今の私が忙しいと言っても、日本の大学院の先生方は私の比ではない忙しさです。
将来は私もそうした職場に行くつもりなので、今の忙しさで滅入っている場合ではありません。
とにかく私の目指しているゴールにたどり着くまでには、まだまだ研鑽や努力、自己の成長が必要です。
将来、自分の思い描いた未来へと辿りつくために、今はそれを夢見て一歩一歩確実に歩んでいこうと思います。

それではおやすみなさい。
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