中国西安で奮闘する大学教師Mの日々

日本人教員として中国の山東省済南市の大学生・大学院生に対し、「日本文化・社会」や「小論文・論文」などを教えています。

若手研究者の時はとにかく“走る”!

2013年05月29日 22時55分53秒 | Mの研究活動や成果
学会報告を日本で終えて戻ったのが先週月曜日。
それから上海に戻り、担当授業を淡々とこなし、四年の指導学生の卒論も無事に提出させました。
一山超えて、ここ数日は普段の仕事をする以外は“無為”に過ごしました。

ですが仕事をしているだけではどうも充実感がなく、ひどく退屈です。
やはり、私には研究に関わる“何か”をやり続けるしかないようです。
そこで、以前から考えていた新たな研究課題をぼちぼち始めることにしました。

(1)以前、某学会誌に投稿し「戻ってきた」研究論文の修正作業、再投稿
(2)中国の档案館にて档案(史料)調査 →上海・北京にて予定
(3)私の研究に関わる某書籍の書評論文の執筆、投稿
(4)現在、新たに取り掛かっている研究課題を論文にまとめる

以上を夏休みが終わるまで、つまり8月下旬までに全て完成させようと考えています。
他に、日中関係史の主要文献・論文を読んで、整理する作業を可能な限り進めたいです。

また夏以降、いくつかの財団が研究助成の公募を行うので、それにも出来るだけ応募予定です。
日中を行き来する私の研究課題には色々と資金が必要ですから。

こう考えると、やはり休んでいる時間は全くありませんね。
学会発表明けで少し体を休ませたので、また次の目標に向かって進んでいこうと思います。
ある年配の研究者とお話しした時、

「若手研究者の時はとにかく徹夜で研究するのは日常のことでした。逆に、そうでないと研究者として芽が出るかどうか。」

という話をお聞きしたことがありました。
この言葉をそのまま受け取れば、若手の頃に「徹夜が日常」という研究者はやはり少なくないのでしょう。
いや、年配になってもそうでありつづけている研究者の方もきっといるはずです。


ともかく、若手研究者の時はとにかく“走る”つもりです。
走って、走って、走って、…そして、走る(苦笑)。
そのつもりです。
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中国の大学はどこも運動場が充実!

2013年05月27日 21時49分48秒 | 中国の大学、大学生
最近は少し時間が出来たので、運動の時間を増やしていこうと考えています。
私が言う「運動」は主に散歩かジョギングなのですが、大学の構内か運動場を回っています。

今日も夜の授業が始まる前、ミュージックプレイヤーで音楽を聴きながら運動場をジョギングしました。

ちなみに、大学の運動場入口はこんな感じ。


まだ夕方の前だったので、人はまばら。


そして、運動場にはきれいなトラックがあります。


なお、このトラック内には、天然芝のサッカーグラウンドが。
日本の一般的な大学の運動場に比べ、本当に素晴らしい設備だと思います。


思えば、現在の上海の大学もそうですが、安徽省の時に大学も立派な運動場が設置されていました。
中国では基本的にどの大学でも大きく立派な運動場、バスケットコート、テニスコートなどが設置されています。

大学構内に学生、教師の多くが暮らす中国の大学にとって、こうした運動スペースが充実していることは重要です。
立派な運動場があれば、教職員・学生がこれらのスペースを使って日々の娯楽の時間を過ごすことが可能になるからです。

また、大学周囲に住む人々にもグラウンドを開放していることも、立派なグラウンドを設置する一つの理由になっているのではと感じます。
「外部」の人に開放するので、大学として「面子」が立つような運動スペースを設ける、という発想がどこかで働いていると思うのです。

一方、大学構内で全ての生活を行うことがない日本の大学では、こうした点まで考慮する必要がないはずです。
ですから、ここまで運動場を立派に整備することが少ないのではないかというのが私の仮説です。

もし、この点で他の御意見をお持ちの方がいれば教えて下さい。
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中国の病院事情(上海、華山医院)

2013年05月25日 22時27分18秒 | 現代の中国社会
前回の記事でも書きましたが、ここ数日の疲れがたまったせいかアトピー性皮膚炎がひどい状態に。
さすがに「これはまずい」と思い、先日、上海で高い評価を集める病院、華山医院へ行ってきました。



ここは復旦大学附属の総合病院なのですが、特に、皮膚科の評価が高いことで有名です。
アトピー性皮膚炎に苦しんでいた私にとってはまさにうってつけの病院と判断し、行ってきました。

行ってみて驚いたのは、人の数!
とにかく人・人・人…

特に、皮膚科は凄い人数。



私が行って診察の受け付けをすると、その前に既に受付を済ませ、待っている人数が400人強(汗)
中国ではここまで患者が並ぶことは多くはないでしょうが、やはり日本よりも待ち人数も多いのが特徴です。



これでは何時間待てば自分の番になるのだろう、などと心細い気持ちで待ちました。
数時間の待ち時間を覚悟していましたが、どんどん前の患者の診察が終わり、約50分で自分の番へ回ってきました。

待っている患者の数の多さもさながら、診察側も凄い回転スピードでした(苦笑)
実際に診察を受け、アトピー性皮膚炎を治す塗り薬、飲み薬をもらいました。
これで40元弱(約680円)。

早速、薬を肌に塗ると、今までかゆくてたまらなかった全身の皮膚のかゆみが急におさまりました。
信じられない位の効果に軽く感動しました。

ここ暫く、全身のかゆみに悩まされてきましたが、これでその悩みから解消されそうです。
それにしても華山医院、確かに高い評価を受けているだけある病院でした。
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日本語アフレコ大会に参加(審査員として)

2013年05月24日 06時00分43秒 | 中国の大学、大学生
5月22日(水) 授業のない平日。

この日は事前に日本語科2年生のLさんに誘われていた日本語アフレコ大会へ参加してきました。
この大会は毎年実施されていて去年も参加していますが、今年も審査員として参加することに。

日本から戻ったばかりで少々疲れも残っていて、「さすがに休養しようか」が頭をよぎりました(苦笑)
しかし、気づくと会場である新校舎へ向かうスクールバスに乗っていました。
「こういう日本語・日本文化に自主的に触れる学生との交流は無視できない」と思ったからです。

ちなみに、この大会には日本語科のグループ、他の学科で日本語に関心がある学生達が約半数づつ参加しています。
よって、この大会を通じて普段は自分で、或いは第二専攻の授業で日本語を学ぶ学生達と会うことが出来るので貴重です。



今年は計8グループが参加し、それぞれ好きな日本のアニメ・ドラマの声をその役になりきって演じてくれました。


アフレコ発表を終え、歌を披露する日本語科三年生のグループ。
めちゃくちゃうまくて驚きました。


19時開始、20時半頃に終了という長丁場でしたが、楽しそうな学生達を見ると参加して良かったと思いました。
日本語科一年生も積極的に参加していて、彼女たちの発表をみて、大変真剣に練習してきたのを感じました。

なお、優勝した日本語科3年生のグループには、先日日本へ帰国した際に買ってきた「おかき」をプレゼントしました。
ホントにたいしたものではないのですが、それをもらって喜んでいる学生達を見て、僕も嬉しかったです。

最後に、日本語科一年生、二年生、今回の大会を主催した学生たちと記念撮影。




最後に、さきほど何とか4年生達の卒論を全て修正し、それぞれ送りました。
四年生の皆さんもお疲れ様でした。

そして、おやすみなさい・・・
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現代中国における反日意識 通勤中の同僚との会話から

2013年05月22日 05時53分07秒 | 日中関係のあれこれ
21日(火)のこと

日本から戻ってきたばかりのせいか、どうも疲れが残ってしまっています。
今日はぼーとしたり、だるさが消えないまま授業に向かいました(涙)

寮のある大学旧校舎から授業がある新校舎へスクールバスで向かう際、隣の席が同僚のS先生でした。
S先生はもうすぐ退官を控えるお歳ですが、雰囲気は大変若く、年齢よりも随分若く感じさせる先生です。

1時間弱のバス移動の際、S先生と一つの話題になりました。
それはS先生から振った話題であったのですが、所謂、昨今の日中関係の悪化に関するものでした。
先生の認識では、昨今の日中関係は第二次大戦以降の時代において最も悪いのではないかということでした。

特に反日、反中感情の悪化は相当に悪くなっていると言わざるを得ないのでは、とお話下さいました。
ただ、私としては日頃はほぼ日本語科の学生達と接しているので、そういう実感がないと答えました。
すると、先生は確かに日本語科はそうではないが、他の専攻の学生に日本語を教えていると感じるとのこと。

聞くと、S先生は第二専攻で日本語を学ぶ日本語科以外の大学院生に対する授業があるそうです。
具体的な話は聞いていませんが、その授業を通して強い反日感情を感じることがあったといいます。

さらに、先生はこうした反日感情の高まりの背景には何が関与していると思うかと私に尋ねました。
私は、
・中国の若者の世代は新聞・テレビよりもネットから相当強い影響を受けている。
・よって、こうしたネットにおける書き込み、そこでの反日的雰囲気が大きな影響にあるのではないか。
・2010年、2012年以降、特にこうした傾向が高まりを見せていて、それが反日感情に拍車をかけているはず。
・このように中国で起きている反日感情の高まりは、日本でも基本的に同様で、残念ながら反中意識が高まっている。
と答えました。


ともかく、日本語を学ぶ学生は別としても、日中間で相手国に対する印象が未だ悪化したままであることを再認識させられました。

ただ、そう答えつつも私はS先生に対する一つの異見も持っていました。

実は今学期、私自身も第二専攻で日本語を学ぶ大学院生を対象とした授業を担当しています。
この授業は選択性のもので、例年10-15人という受講生が集まる授業だったそうです。
しかし、今学期はその2倍以上の約40人の学生が参加してくれています。
今学期にこの授業を始めて分かったことですが、受講生の日本語学習への意識は高く、非常に熱心です。
また、ここで日本語をきちんと身につけたうえで、日本の大学院(博士課程)へ進学したいと考えている学生もいます。
さらに、以前教えた第二専攻で日本語学ぶ学生達も大学で会うと、

「你好!日语的外教(或者,S老师)。你最近怎么样?」

などと非常に気さくに話しかけてくれます。

こうした第二専門で日本語を学ぶ学生達を見ていると、日本語科でない学生だからといってそれほど反日感情が強いとは感じにくいのです。
授業以外にも彼らから食事や遊びに行くことにしばしば誘われることを考えれば、少なくとも私と交流を積極的にしようという姿勢は感。
よって、こうした日中関係が悪化していることが事実であるにせよ、私はS先生がいうほど悪化しているとは感じられません。


むしろ、危惧すべきはこうした反日、反中意識が強い人々ほど、相手国のことを知らないのではないかということです。
或いは、相手を知ろうともせず、勝手に自分の考えを主張しているだけなのではないかと私には感じることがあります。
相手への悪い「印象」・「イメージ」がどんどん膨らんでいき、客観的に相手を把握することを難しくしているのではないかと思うのです。


だからこそ両者の関係が悪化している時には、とにかく相手をありのまま見ようとする姿勢が必要です。
そのためには、交流などの“対話機会”を可能な限り増やすことしかないと思います。

そうした中国人への、或いは日本人への“対話”を、私が中国にいる間に可能な限りやりたいと思っています。
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千葉歴史学会大会にて報告

2013年05月20日 02時14分13秒 | Mの研究活動や成果
5月19日(日) 快晴

午前8時過ぎ自宅を出発し、学会報告を行う千葉大へ。

9時30分過ぎに千葉大の報告会場へ到着、すぐ受付。




私は午後からの報告だったので、その足で大学院の研究室へ。
そこで明日以降の中国での仕事を可能な限り進める。

午後、博士課程院生Iさんと昼食。


13時半、報告開始(30分間の報告、10分間の質疑)。
なお、事前に提出していたテーマを若干変更。

1949年-1966年における日中間の民間交流 -学術外交に着目する今後の研究可能性-

新しく取り組んでいる研究課題なだけに、具体的な事例を調査した結果を発表するという一般的な報告内容とはならず、今回の研究課題を進める上で今後の指針、課題などを示すという内容となった。

よって、具体的な実証成果を発表するなり、論文にする作業は今後の課題である。


報告中、ただ一生懸命話し続ける私。


報告後は中国史の博士院生Iさん、日本近現代史の博士院生の鳥羽君から質問を頂く。

なお、鳥羽君は6月に研究発表を予定しているとのこと。
皆さんも御都合が良ければ是非足を運んで頂きたいもの。

東京歴史科学研究会近代史部会 2013年6月23日(日) 
詳細は以下を参照。
http://trkkindai.blogspot.jp/2013/05/20131-2013-6-23-14-1942-1948-httpwww.html

まさに二人の指摘はその通りだが、まだ着手したばかりの今回の研究課題では今後の課題とせざるを得なかった。
ともかく、こうした質問により、自身の研究課題が明確になっていくことは有益で有り難い。

報告を終え、会場を出たところでK先生と会う。
先生から今年3月、先生と二人で完成させた共同研究の論考(抜き刷り)を受け取る。
また、先生が最近お書きになった論考なども頂く。
(太平洋戦争下の留日中国人留学生に関するもの)

ありがとうございました。


その後、安在邦夫氏の記念講演を拝聴。
御自身の研究されてきた自由民権運動と福島第一原発問題を結びつけて議論をされたのだが、やはり、
「自身の研究課題がおかれた立場から、どのように現在の社会問題や現象を結びつけて考えるのか。」
そして、
「そうした社会問題を歴史家としてどのように後世に伝えていくのか。」
という二つの主張が、安在氏の報告には貫かれていて大変刺激的だった。
歴史学者として社会に何が出来るのか、それに対する一つの指針がこの報告であったと思う。

その後懇親会に顔を出して、夜9時半頃に帰宅。

そして、明日はもう上海へ戻る日。
学会を終えて今後少しゆとりが出るので、少し睡眠時間を増やす予定。
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日本へ戻っています

2013年05月17日 19時35分50秒 | とりあえず日記
朝6時に上海の寮を出て、日本時間午後5時すぎに日本の自宅へ到着。
上海の雨模様とは対照的に、日本は晴天で初夏の陽気です。

帰宅して荷物を整理した後、指導学生達の卒論を読み、修正意見を整理しました。
早速、メールで修正意見の返事を書こうと思ったのですが、何故か修正意見を書いたファイルが送れません・・・(汗)
ですから、明日にでも学生達には再送するつもりです。
次の金曜日に提出日なので、学生達の論文もほぼ完成形になってきていました。
皆さん、あと一息ですので頑張って!

また、今日一日で来ていた複数のメールにも返信を。
その中で、日本へ留学を目指していたZさんが無事に希望していた千葉大に入学が決まったと連絡がありました。
あとはきちんと指定書類を出せば、正式に合格決定となるのでそこまで落ち度がないようやってほしいです。


それにしても、これから久々に実家御飯を食べられるのが嬉しい!
今日は刺身の盛り合わせ、(かなり大きめ)エビフライがメイン。

かなり楽しみです!


最後に、久々に会った愛犬のイブちゃん。


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中国での大学教育(主に卒論指導から)

2013年05月15日 20時16分53秒 | 中国の大学、大学生
今日、今月19日に発表予定の発表レジュメを何とか担当学会事務局へ送りました。
明日授業を3コマおこない、夜は日本へ帰る準備、翌日早朝には機上の人となります。
来週月曜夜に戻るため、その日夜にある授業は同学科のH先生が代講してくれることになりました。

H先生いつもありがとうございます、何か日本土産を買って戻ります!

そろそろ、私が指導する四年の学生達(4人)は卒論を提出する時期に入っています。
これまで何度も書き直しをさえ、最終指導までは終わっている段階です。
これからは細かい内容チェックもすることになっています。
さらに、日本語科の中国人学生の日本語で書いた論文なので、日本語チェックも当然あります。

それらが終わった後は、指定時間に指定場所で論文を提出となり、残りは口頭試問のみ。
そこまでの過程が無事に終わらないと、こちらも安心はできません。
とにかく、そこまではまだまだ忙しそうです。



さて、今日の話題はそんな中国で働く大学教育の内容を少し御紹介致します。
この話題はシリーズ化し、また続けて書きたいと思っていますが、今回は卒論指導に関して。
その際、日本人の私が書いているので、日本の大学教師との比較も少し入れたいと思います。

まず、先ほど書いた卒論指導の日中大学間での相違について。
日本・中国ともに、各教員が指導学生が数人を担当し、ゼミなどで指導を行うのは同じです。

しかし、もっとも違うのは、指導の際に管理する度合いの強弱だと感じています。

要するに、日本の大学で卒論を書いた際は「基本的に何でもいい」状態でした。
そうして選んで考察した内容に対し、指導の際には先生から修正意見をもらうという流れでした。
時に制限をされる教師の方もいたようですが、論文字数も基本的に自由だったと思います。

しかし、中国(私の狭い経験に基づく)ではテーマの分野は最初から決められていました。
とはいえ、その分野が広い範囲ではあるので、それがテーマを制限しているとはいえないかもしれません。
ただそれに加え、指導教官が学生が決めたテーマ変更を迫るケースも結構多いことも事実のようです。
実際、やりたいテーマから大幅に変更を余儀なくされたという学生の事例は一つ二つではありません。
それらのケースを全ては把握してませんが、様々な分類わけが出来るようです。

(1)教師が、その学生が調べる研究テーマとしては能力的に「難しい」と判断した場合
(2)教師が、学生の選択したテーマでは文献・資料などの不足で無理と判断した場合
(3)教師側から見て、その学生が扱うには適切ではないと判断した場合
(4)教師が、学生が選択したテーマが大きすぎるなどと判断し、テーマを小さくさせた場合

などなどです。

なお、(3)は少し補足説明が必要でしょう。
例えば、ある日本語科で教師を目指している学生が幼時教育のテーマを選びました。
しかし、教師側はこの学生が一度も教育に関係する経験を持たず、また関連知識も弱いことからテーマ変更を迫ったようです。
要するに、その学生では十分な研究を実施できる可能性が低いと教師側が判断して変更が決められました。
まあ、理由を聞けば仕方ないのかと思うところもあります。

ただ、他の(1)(2)(4)を見て分かる通り、そこには学生の自主的な思考を引き出すという観点はほぼありません。
基本的に、教師側が絶対的な意見者となっていて、その下で学生は研究を進める助言を受ける構図が確立されています。
これは、教師の意見を超えるような卒論が生まれる可能性は低いことは否定できないだろうと私は思います。
また、卒論をより教師の意見に近づける努力をするような学生が生まれやすい基盤を持ちあわせています。

卒論とは大学四年で得た自身の知識、思考様式を体現化する大きな機会であり、手段です。
しかし、このようなことが少々難しい部分を持ち合わせているのが中国の卒論指導の在り方だと感じています。


私は日本で卒論・修論・博論を書いたので、中国でも自身が受けた教育をなるべくしようと心がけています。
しかし、私が直接関与していないところで、指導学生達は様々な影響を受け、自主的な意見を引き出せていないと感じることもあります。
もちろん、こうした背景には私自身の指導が十分ではないことも関係していることを認めるべきでしょう。

私から見れば、研究活動にはやはり「興味」、そして「自由」が何よりも重要です。
よって、卒論指導においてもなるべく研究初心者である彼等にもこれらを保障し、伸び伸びと研究をさせてあげたいと思います。
結果、興味がどこまで引き出せるかは別の問題なのですが、可能ならこちらも引き出してあげたいものです。



最後に、こちらの写真を。


随分前に無錫に行ったという学生Lさんからのお土産(人形)、そして先週?蘇州に行ったという学生C・Pさんのお土産です。


お礼が遅くなりましたが、どうもありがとうございました。
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「中国人は列をつくらない」という評価に対して思うこと

2013年05月13日 22時28分06秒 | 現代の中国社会
唐突ですが、よく日本へ帰った時、或いは日本人留学生らと話した時、よく耳にする「中国人」の評価があります。

それが「中国人は列をつくらない」という中国人に対する評価でした。
言い換えれば、これは中国人の公衆道徳の欠如を指摘するというものです。
これは決して良い評価ではないのですが、こうした評価・印象を抱いている日本人は多いようです。


実際、私は中国で長く暮らしていますが、こうした様子を何度も目にしてきました。
そして、私の目の前に割り込まれ、少しイラッとしたことがあるのも事実です(笑)

ただ私から言わせてほしいのは、この「中国人は列をつくらない」ことに関わる背景を考えるべきではないか、ということです。
このブログで繰り返し強調していることですが、目の前に現れる社会現象には、その要因となる背景が必ずあるわけで、その背景も理解することが大切だと思うのです。


では、この背景には何があるのでしょうか。
この社会現象は、中国社会においては公や制度を信頼しても裏切られることが珍しくないということを意味していると言えます。

恐らく、中国人も行列にきちんと並んだことで得られるものが得られるならばそちらを選択するはずです。
しかし、現実の中国社会はそうなっていないということで、まさに中国では「早い者勝ち」という価値観が大勢を占めており、遅くて利益を得られないものが悪いとなってしまいます。

目的を果たすために、割り込みなどの不正な手段を使って目的を達しても責められることは少ないために、ルールを守っても損をすることが多いのです。

だからこそ、中国人の多くはそうした損をすることのないように「列をつくらない」という行動を選択しているということにすぎません。

逆に言えば、きちんと「列をつくる」、或いはルールを守ることのほうが得をすることが多いとなれば、恐らく、中国人も皆は列をつくり、ルールを守るはずなのです。



要するに、こうした社会現象は中国人の「公衆道徳の欠如」とみるよりも、中国社会の中で中国人はそうせざるを得ない環境にあるということを理解することが必要だと思います。

このような観点から中国社会を見ると、中国人は公や制度をあまり信頼していない、もっと言えば、中国では法律や制度がきちんと機能しておらず、それらが自分をきちんと守ってくれるものと捉えられていないことが分かります。

このことを具体的に示す事例が、中国での弁護士の給与の低さではないかと私は思います。
日本では弁護士と言えば、高給とりであるいえますが、中国では必ずしも高級とりではなく、平均的な給与をもらっている場合が多いのです。
法律というものがあっても、いくらでも「抜け道」があるという社会だからこそ、こうしたことになっているのだと私自身は考えています。


こう考えると、日本では官や制度がまだまだ信じられているということも分かるでしょう。日本で人々がルールを守り、きちんと秩序だって行動する背景の一つには、こうした官や制度を信じているからこそ成立するという見方は間違っていないはずです。


ともかく、「中国人は列をつくらない」という背景には以上のような中国の社会背景が関与しています。
こうした中国社会の特徴を理解し、中国人の行動に対する深い理解をしていってほしいと私は思います。


それでは今日はこのへんで。
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本日は母の日

2013年05月12日 22時09分57秒 | とりあえず日記
あいかわらず小忙しい日々が続いています。
この週末もほぼ寮の部屋でこもりきりで、パソコンに向かう生活を過ごしました。

しかし、先日のブログで「宣言」した通り、ここ数日は外へ出て30分ほど散歩をしています。
音楽を聴きながらの大学構内をぐるぐるまわったり、大勢の人でにぎわう運動場のトラックを無心で歩くのは気持ちいです。


ちなみに今週末より天気が回復し、温度も夏日のように上がってきた上海です。
そして今日は上海ではなかなか味わえない澄み切った空を見ることもできました。

以下の写真は私の寮からみえる大学の構内、そして今日のきれいな空。


これもそう。こんな空ばかりだと気持ちが盛り上がってくるのですが、上海でこんな空を見ることはほぼありません。



なお、こんな空がきれいなら外の空気もきれいなのか、などと思いつき、ネットで調べてみました。
すると、

上海空气质量指数(AQI)实时查询
157 中度污染

http://www.semc.com.cn/aqi/home/Index.aspx

と表示されており、いつもと変わりませんでした(苦笑)
空はきれいでも、空気はそうではなく汚染の問題がある、これは変わらないようです。
空気の汚染は目に見えず、こうした実態が数値からしか把握できないので困ります。

今日の空と同じように、中国の空気の状況が改善されていくことを期待します。


最後に今日は母の日(中国語は母亲节)。
お母さんいつもありがとうございます。
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