新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

J1リーグのサッカーを見て落胆させられた

2024-05-17 07:00:56 | コラム
余り批判的なことは言いたくないが:

一昨日の話で遅くなってしまった。NHKのBSだったと思うが、Jリーグの東京ヴェルディ対ガンバ大阪の試合を観ることになった。残念なことだが、結論から言ってしまえば「ウンザリするようなサッカー」だった。

「何でこんな消極的なサッカーをするのだろう。U-23の代表の若手たちは意欲的に熱気溢れる積極的な攻撃サッカーをやっていたのに、年長者のリーグ戦ともなると、この後方と横方向への展開ばかりになるのか」と嘆かせられた。

ヴェルディと言えば嘗ては往年の大スターであるラモス瑠偉、三浦知良、北澤豪、武田修宏、柱谷哲二等々(の往年)の名手をずらりと揃えて、一時代を築き上げた凄いサッカーをする素晴らしいティームだった。それが、時代が変わるや2部に落ちていたものが、やっとJ1に上がってきて、監督も名監督の誉れ高き城福浩だった。

一方のガンバと聞けば真っ先に思い浮かぶのはキックの(だけではないが)名手遠藤保仁である。その他にも良い選手を擁して、これもガンバ時代を出現させたと評価していた。勝手なことを言えば、この両者が当たるのであれば、さぞかし「手に汗握る」熱戦を展開するかと、浅はかにも期待していた。

だが、現実に展開されていたサッカーはといえば、はWMフォーメイション時代に育った古き良き時代のサッカー選手だった私には「見ちゃいられない凡戦」で消極的な暇さえあればバックパスばかりで、甚だし場合には「折角、相手のペナルティエリアまで入りながら、ノーマークの者がいないとみるや攻撃を諦めて後方へのパスを続け、遂にはGKにまで戻してロングキックで再度前方への展開を図るというような愚挙までする」のだった。

この後方から横へのパス交換を恰も積極性の如くに両方で展開し続けるのだから、ボールの保持率は何時まで経っても50%同士という事になってしまう。このような消極戦法で試合を進めながら、意外にも後方から無用な当たりをして相手を転がして、本当なのかどうか、痛さにのたうち回らせるような乱暴なプレーが多く、イエローカードも何枚か出ていた。何か積極性をはき違えているのかと思わせられて、余計にウンザリさせられた。

こんな試合を見続ける程暇ではないと腹が立って、チャンネルを変えた。後で検索してみれば0対0の引き分けに終わっていた。「あの有様では、そんな事だろう」と納得した。あんなサッカーを見せられてウンザリさせられたし、つまらない試合を観てしまったと後悔までする始末だった。

U-23の代表のようにオリンピック出場権がかかっていれば、若手たちがあれほど積極的に意欲溢れるサッカーが出来るのに、一本目を集めたはずのJリーグだとあのような間延びしたことをやるのは何故だろう。まさか「リーグ戦だから1試合くらい落としても、後で取り返せば何とかなる」とでも考えているのではないだろうな。

ここで、英語評論家としては取り上げておきたい英語というか、カタカナ語の表現(言葉)がある。「また英語の話か」などと言われないで、是非ともご一読を。

それは「バックパス」(=back pass)なのだ。私は“backward pass”であるべきだと考えている。理由は簡単で「前に向けてのパス」は“forward pass”だからだ。また、backwardの意味には「後方に」の他に「積極的ではない」というのもあるから。なお、検索すると、権威ある「Oxford English Dictionaryには“back pass”は載っていない」とあった。即ち「後ろ向きで消極的な」試合を見たということになった。あーあ。


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