Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(180)

2016-09-08 00:10:00 | コラム
るいすごせっとじゅに「あ」→「あ」いす。

某日―。
20数名は居ると思われる取材先に、差し入れとして『ガリガリ君』を買っていったら、そのなかの半数ちかくが「知覚過敏なんで…」という反応を見せたのでズッコケた。

そんなこと、あるんだべか。

暑~~い日だったので、嘘をいっているようにも思えない。

仕方ないから、自分で5個喰ってやったい。

歯がどうこうというより、舌がジンジンしてたまらんかった。


そんな自分の好きなアイス3傑は、以下のとおり。

(1)チョコパイのアイス



(2)ガツン、とみかん



(3)ハーゲンダッツの抹茶


次点は、雪見だいふくかな。

年間で50個いけばいいほうか、サーティーワンも自分が食べるというより差し入れの際に行く店という認識だし。
(いちばん好きなフレーバーは、チョコにマシュマロを入れた『ロッキーロード』)


映画のなかでは、見た目のインパクトいう点でケーキに負けており、アイスの出番はあまり多くない。

映画通であれば『苺とチョコレート』(93)や『ふたりの男とひとりの女』(2000)を出してくるかもしれないが、個人的にすぐ想起するのは以下の2本の映画。

ひとつは、誰もが挙げるであろう『ローマの休日』(53)のジェラート。

何味が知らんしモノクロームだから色も分からないが、景色が景色だから、とても美味しそうに見える。

あの場所に行ってジェラート喰らうのは現在でも「あるある」のようで、それはビートルズの真似をして横断歩道を渡ったり、フィラデルフィアに行ってロッキーのように走るのと同じことだろう。

もうひとつは、北野武の『3-4X10月』(90)。




沖縄で、たけしとその舎弟たちがアイスキャンディーを食べるシーンがある。

『ソナチネ』(93)でも舎弟たちはアイスを食べていたが、印象に残るのは『3-4』のほうだろう。

たけしの情婦にはアイスが行き渡らず、彼女は「あたしのは~?」と駄々をこねる。

すると、たけしの蹴りが飛んでくるのだ。


檀ふみ「―たけしさんの映画を観ていると、女のひとが酷い目に遭う。暴力的だと、不快だという意見があります。その点については、どうですか」
たけし「うん、だからね、どうしたって女のひとを使うとね、やましい気持ちがあるから」

照れ隠しの発言だろうが、このあたりの暴力描写は、実際のヤクザがやっていそうなので、リアリティがあった。


アイスでロマンチックなシーンを作り出す映画もあれば、アイスでさえ暴力の発火点にしてしまう映画もあって。

映画監督の「ひとと、なり」が出るから、小道具の使いかたって興味が尽きないですね。


♪ アイスクリーム、ユースクリーム ♪





次回のしりとりは・・・
あい「す」→「す」ちーる。

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明日のコラムは・・・

『いってみたいことば』
コメント (2)
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