Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

裸足の堕天使

2013-03-04 00:15:00 | コラム
きのうは「さいたまスーパーアリーナ」で、総合格闘技MMAの最高峰『UFCジャパン』を取材した。

お客さんの入りは悪くはないが、試合展開は去年と比べると劣っているというか、

「今年は、神が降りないのかな・・・」

なんて思っていたが、日本でも知名度・人気ともに高いマーク・ハントとヴァンダレイ・シウバが格闘技通の想像を遥かに超えた戦いを「魅」せてくれて、会場は一気に大爆発。

古参兵が窮地を救う―という、21世紀ではあまり見られない形で神が降りたのだった。

ともかくふたりは素晴らしかった、時代も技術も進化も関係ねぇ! というのは好みではないが、いやぁヴァンダレイ、あんた男だよ! と。


ところで。
以前にも記したが、プロレスやボクシングは「シューズあり」だが、K-1やMMAは裸足でおこなう競技である。

以前、ダウンタウンの松ちゃんがそのことについて魔裟斗に「顔面を足の裏で蹴られることもあるんですよね、イヤですよね」といっていたが、確かに気分のいいものではない。

絵として見ると「靴あり」で踏まれるほうが屈辱感があるような気もするが、
素足で踏まれたり蹴られたりするのは、性行為の一部としてであれば興奮もするだろうけれど、
圧倒的な敗北感といったらいいのか、なんか「ひととして」下に見られている気がして、それで負けちゃったりしたら、しばらくのあいだ立ち直れないのではないか、、、と。

素足。

しつこいくらいに記しているが、自分は足首から上の「ふくらはぎ~ひざ」あたりを愛でる脚キチガイだが、そこから上(ふともも)も下(脚ではなく足の部分)も嫌いではない。

裸足のアーティストといえば、女子であればCocoo、元ちとせ、中島美嘉、一青窈などけっこう居るが、少し前、一青窈に取材して、あぁこのひとの素足に踏まれるのであれば殺されてもいいや・・・と、ちょっとだけ思った。

映画のなかの裸足―となると、どうか。
シャワーシーンやベッドシーンのほとんどが素足だから本気で挙げようとすると切りがなくなるが、「印象的だったもの」に限定すると、それほど出てこない気がする。

以下は、その5傑である。


(1)ブルース・ウィリス、『ダイハード』(88)

高層ビルと、裸足の刑事。
このアイデアだけで、新感覚のアクションに仕立てあげている。

(2)ブリジッド・フォンダ、『ジャッキー・ブラウン』(97…トップ画像)

女子の素足をこよなく愛するQTは、わざわざ素足のアップを映像に「ねじ込んで」くる。

(3)ジャネット・リー、『サイコ』(60)

素足に向かって流れ落ちていく湯に、血が混じっていく。
しかしモノクロームゆえ、痛々しさは半減されている。

カラー時代に敢えてモノクロで撮ったヒッチコックの、ぎりぎりにして最高の「配慮」なのだった。
素晴らしい。

(4)ゲン、『はだしのゲン』(83)

外すわけにはいかないと思う、やっぱり。
しかし小学生のころに観ただけなので、あらためて向き合ってみないとな、、、と。

(5)キム・ベイシンガー、『ナインハーフ』(86)

歩く性感帯の元祖ベイシンガー、最もエロティックな身体だったころの代表作。


※ソール・バス×バーナード・ハーマンによるヒッチコック映画のクレジットは、もうそれだけでひとつの作品だった




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コメント (3)
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