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セピア色の映画手帳 改め キネマ歌日乗

映画の短い感想に歌を添えて  令和3年より

映画日記 2020年 (2)

2020-01-29 15:24:52 | 映画日記/映画雑記
 「キング・コング」(「King Kong」、2005年、米)
   監督 ピーター・ジャクソン
   脚本 フラン・ウォルシュ   フィリッパ・ボウエン   ピーター・ジャクソン
   撮影 アンドリュー・レスニー
   特殊効果 リチャード・テイラー
   美術 グラント・メイジャー
   音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード
   出演 ナオミ・ワッツ
      ジャック・ブラック
      エイドリアン・ブロディ

 崖っぷちの監督と女優がスタッフ&キャストを巻き込み人類未踏の髑髏島へ・・・。

  予告篇 https://www.youtube.com/watch?v=AEWzwSTuBFQ  

  原典へのリスペクトを感じる作品で現代の技術を使った再現性に優れてるし、物語の膨らまし方も上出来でしょう。
 けれど、技術に溺れ、これも出来る、あれも出来るとバトルシーンを作りすぎ3時間、結果、やり過ぎちまったかと、ヒロインのナオミ・ワッツは21世紀仕様だけど中々に魅力的、映画監督役のジャック・ブラックもアクが強いながらも嵌ってました、ちょっと「市民ケーン」のオーソン・ウェルズっぽかつたけどね。
 尚、高所恐怖症の為、エンパイヤステート・ビルのシーンはケツがムズムズして辛かったです(笑)

 R2.1.13
 DVD

 「キングコング 髑髏島の巨神」(「KONG: SKULL ISLAND 」、2017年、米)
   監督 ジョーダン・ヴォート=ロバーツ
   原案 ジョン・ゲイティンズ    ダン・ギルロイ
   脚本 ダン・ギルロイ   マックス・ボレンスタイン
   撮影 ラリー・フォン
   音楽  ヘンリー・ジャックマン
   出演 トム・ヒドルストン
      ブリー・ラーソン
      ジョン・グッドマン  サミュエル・L・ジャクソン

   予告篇 https://www.youtube.com/watch?v=waHGn06vDa4

 キングコングと巨大生物を使った脱出ゲームを映画に、プラス「地獄の黙示録」のカーツ大佐風味も加えてみました、という感じ。
 まぁ、飽きはせんけど残るものも無い。(汗)
 あくまで個人的印象だけど2005年版に較べてキャストの魅力に雲泥の差がある、悪いけどサミュエル・L・ジャクソンとマーロン・ブラントでは勝負にならない。

 R2.1.19
 DVD

 「リザとキツネと恋する死者たち」(「LIZA, A RÓKATÜNDÉR」、2014年,ハンガリー)
   監督 ウッイ・メーサロシュ・カーロイ
   脚本 ウッイ・メーサロシュ・カーロイ
      バーリント・ヘゲドゥーシュ
   撮影 ペーテル・サトマーリ
   音楽 モーニカ・バルシャイ
      デビット・サクライ
      サボルチ・ベデ・ファゼカシュ

 元駐ハンガリー日本大使の未亡人を介護してるリザ、彼女にだけ見える歌手のトミー谷、そんな夢見がちな世界を楽しんでいた彼女の身辺に異変が・・・。

   予告篇 https://www.youtube.com/watch?v=-bXnFjbPRvI

 九尾の狐にヒントを得たという作品で、ウェス・アンダーソン風味に仕上げたハンガリー映画。
 ハンガリー映画は2本目だけど、レアタイプの男女が主人公というのは共通、買い付ける人の嗜好なんだろうか。(笑)
 マンガチックに作った本作、血と静謐な美しさを混ぜ合わせ文学っぽさを2,3滴落とし込んだ「心と体と」(潔癖な人には向かないかも、見方によっては男が自分勝手)

 着眼点や話の組み立ては面白いと思うけど、イマイチ乗り切れなかったのは、やっぱりウェス・アンダーソンが苦手だからとしか・・・。(汗)
 トニー谷をもじったトミー谷が昭和歌謡に合わせてツイスト踊ってるなんて、かなりディープな日本趣味で可笑しいんだけどね。(ここ解るの還暦過ぎの人)
 しかし、あの宇宙のシーン、意味は何なのでしょう、さっぱり解らんです。(笑)

※トミー谷役の人、日系人のようだけど韓流男優にしか見えんのは何でじゃろ。

 R2.1.26
 DVD

 
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「翔んで埼玉」

2020-01-15 19:28:00 | 邦画
 「翔んで埼玉」(2019年、日本)
   監督 武内英樹
   原作 魔夜峰央 「翔んで埼玉」
   脚本 徳永友一
   撮影 谷川創平
   音楽 Face 2 fAKE
   主題歌 はなわ 「埼玉県のうた」
   挿入歌 さいたまんぞう 「なぜか埼玉」
   出演 GACKT  二階堂ふみ
      伊勢谷友介  ブラザートム
      中尾彬  麻生久美子
      京本政樹  島崎遥香

 今更ながら「翔んで埼玉」
  予告編 https://www.youtube.com/watch?v=XDFA1uZ8Fc8 

 結納の為、日本で一番暑い町、熊谷から南へ向かう菅原一家、その車中のラジオから、昔、東京に虐げられていた埼玉の物語が流れてくる。
 それは悲願の通行手形撤廃に向けた戦いの物語だった・・・。

 GACKT、伊勢谷友介、京本政樹、いずれ劣らぬ濃い人達がピッタリ嵌って作品世界を盛り上げてます。

 「どうか寛大な心でご覧下さい」と謳い文句にあるように、繊細な方は避けた方が無難かも。(笑)
 まぁ、ディスり捲りますからね、本命埼玉はもとより千葉、群馬、茨城ちょっとに空気の栃木、ディスるだけでフォローの一切ない神奈川、でも埼玉愛に満ちた作品で嫌味を感じさせない上手い作りになってます。(竹中直人の神奈川県知事は加山雄三のパロだろうけど、どうせなら本人にやってもらえばと思った、でも、あの人、こういうギャグは苦手だろうな)

 この監督、「テルマエ・ロマエ」の時、映画オリジナルの部分が酷すぎて思いっきり罵倒した事があるけど、「今夜、ロマンス劇場で」はパロディを上手く組み込んでて(多すぎだけど)、素直に上手いと思いました。そして、未完のコミックにオリジナルを大量に付け足し完成させた本作、相変わらず「乱」とか「スターウォーズ」で遊んでるけどオリジナルの部分で原作の強すぎる毒を薄めてるようだし、原作とオリジナルの融合が1+1以上に変化して爆笑作に昇華してたと思います、まぁ、地域ネタだから関東圏はバカ受け、他地域はまあまあという限界はあるかもね。

 一番の爆笑シーンは埼玉vs千葉の「流山決戦」でしょう、「腹、痛え」通り越して背中が痛くなりました。(もしかして、病気か?)
 でも、可笑しかったのは「与野はすっこんでろ!」かな、浦和さんと大宮さんに怒鳴られ与野さんがシオシオになる所。ネット見ると埼玉県人限定ネタと埼玉民は思ってるらしいけど、「さいたま市」設立の際、浦和、大宮の大喧嘩は近隣に鳴り響いているよ。(笑) 岩槻さんが「あのぅ・・」と割り込もうとして大宮さんに「オマケは黙れ!」までやって欲しかったかも、岩槻さん、ごめんなさい。(注釈・JRの特急・急行が止まらない県庁所在地として有名だった浦和駅、昔からの伝統ある街だけど昭和になって北部の大宮駅が鉄道の要所となった為、名ばかり県庁所在地に転落、互いの反目は群馬の高崎vs前橋より多分酷い、与野市は二つの街に挟まれた小さな街、さいたま市発祥後は中央区という映えある名前の代りに地名消失という憂き目にあう。福岡と長崎の大喧嘩に佐賀が口出すようなものかも(いや、新幹線では両県に喧嘩売ってるか)

 僕の町もいろいろある、埼玉の植民地 池袋の隣駅、しかし同じ隣りでも西の目白は学習院や日本女子大があって、お屋敷も多いし、ちとハイソの香りがあるけど東隣の我が町はド下町で北側は飲食店と風俗街、南側は寂れた商店街、そもそも旧地名は西巣鴨と巣鴨、国鉄の駅ができる時、駅名に困って苦し紛れに1キロ近く離れた大塚の地名を持ってきたくらい。その文京区大塚は家並みは普通の住宅街だけど真言宗豊山派の江戸総本山「護国寺」、皇族の墓地「豊島ヶ丘墓陵」、お茶ノ水女子大学といった名跡、名門校があってプライドが高いのか豊島区南大塚・北大塚をガサツな商人町と見下してるとか、豊島区側も交通便が悪く大きなスーパーもない不便な町と言い返してるとの噂(笑)。南大塚、北大塚は大塚駅から見て南北に分けたけど、その南大塚は本家・大塚の北にある(笑)、北大塚にあるのが巣鴨警察署で大塚警察署があるのは護国寺の前方、音羽、うっかり大塚警察署に行こうと大塚駅で降りると30分近く歩くハメになる、魑魅魍魎の町でございます。(戦前までは広い神域を持つ神社の参道町として栄え、両隣の巣鴨はもとより池袋よりも繁盛してたとか、今では夢のまた夢ですね)

※九十九里浜の地引き網、方向が変だと思うんですけど。

 R2.1.12
 DVD
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映画日記 2020年 (1)

2020-01-05 16:54:06 | 映画日記/映画雑記
 ※印 再見

 「喜劇 各駅停車」(1965年、日本(東宝))
   監督 井上和男
   原作 清水寥人 「機関士ナポレオンの退職」
   脚色 松山善三
   撮影 岡崎宏三
   音楽 佐藤勝
   出演 森繁久彌
      三木のり平
      岡田茉莉子  森光子

 引退勧告を受けた頑固者の蒸気機関士が、自らの老いを認めて辞めるまでを描いた世話モノ。

 森繁さんと三木のり平が主演、助演だから喜劇と銘打たれているけど喜劇的要素は殆どないです。
 それなりに面白くはあるけど三木のり平の年齢設定に無理がある(笑)、どう考えてもあの若い娘とでは変態親父にしか見えんですよ。
 岡田茉莉子の時は位負けしてるように演技してるのは流石。
 のり平さんと岡田さんの未来はご想像にお任せしますで大人っちゃ大人なんだけど、今の感覚だともう少し描いてくれた方がスッキリしたんだけどな。(汗)

 R2.1.1
 DVD

 「裸の太陽」(1958年、日本(東映))
   監督 家城巳代治
   原作 氷室和敏
   脚色 新藤兼人
   撮影 宮島義勇
   音楽 芥川也寸志
   出演 江原真二郎
      丘さとみ 
      中原ひとみ  仲代達矢

 機関助手の青年と、それを取り巻く青春群像。

 「裸の大将」ではありません、お間違えなく!
 余り面白くなかったです、通俗プログラムピクチャーの域を一歩も出てないし、ちょこっと民青のかほりする。
 登場人物が皆、型に嵌めたようなのばかりで無味無臭でしたね。

 R2.1.1
 DVD

※「ニ百三高地」(1980年、日本(東映))
   監督 舛田利雄
   脚本 笠原和夫
   撮影 飯村雅彦
   音楽 山本直純
   主題歌 さだまさし
   出演 仲代達矢  あおい輝彦  夏目雅子
      丹波哲郎  森繁久彌  三船敏郎

 戦争という事象を国家上層部と金沢第九師団の士卒という、マクロとミクロの視点で描いていく。

 メッセージ的にはあおい輝彦が第三軍参謀達に言い放つ台詞「現場には武士道も祖国もない、地獄があるだけだ」なのでしよう。
 今の時代、戦争映画が面白いと言うと戦時中の鬼畜米英並みの人扱いされるかもしれませんが、戦争映画としてかなり面白いと思います、只、途中休憩時、デカデカと歌詞付きで流される、
さだまさしの主題歌「防人の歌」が過剰演出の極みでかなりぶち壊してる。何処の田舎芝居かっちゆうくらい。
 どうしても大きく流したいならラストだけにして欲しかった、それでも情緒過剰でその前が乃木大将の号泣シーンだから、やり過ぎ感が10割増しになって辛かったです。
 多分、今回で3回目の通し鑑賞だけど、見る度に、国粋主義感は自分の中で薄くなっていってます、でも、「防人の歌」の掛かるラストはやっぱり苦手、佐藤允や新沼謙治のシーンなんか大好きなんだけどなァ。

 映画は戦争によって変わってしまう個人や国家を描いてる訳だけど、歌は「変わらないモノ」を歌ってる、この映画は「国破れて山河あり」の序章という事なのでしょうか。

 R2.1.4
 DVD


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2019年 良かったと思う作品

2020-01-01 00:00:00 | ベスト10
 2019年は再見2本を含めて28本しか観てないので、とてもベスト10を作れる状況ではありません。
 なので、個人的に良かったと思う作品だけ記しておきます。

 2019年、印象に残った作品(初見のみ)
  ☆印は本年公開作

1.異人たちの棲む館
2.バジュランギおじさんと小さな迷子 ☆
3.CORD WAR あの歌、2つの心
4.僕たちは希望という名の列車に乗った
5.第十七捕虜収容所
6.いつだってやめられる 三部作
7.奥様は魔女(2005年版)
8.存在のない子供たち ☆


決して身内の中でゴタゴタしてる訳では無いのですが(今のところ)、精神的に疲れる事が終わらず、初老性鬱なのか篭りがち
楽しめずの日々、映画に対する興味も激減中な状態です。(とにかく、観たいと思う作品が見つからない、あんなに有ったレン
タル屋もほぼ全滅で遠くなったし)
2月中には取り敢えず面倒事を終わらせる予定でいますが、その後、映画熱が復活してくれるか分かりません。
空白期のように丸っ切り観なくなるという事は流石にないだろうけど、暫くは低空飛行が続くかもしれません、更新も滞ると思
いますがマイペースでやっていく積りでいます、今後とも宜しくデス。
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