セピア色の映画手帳 改め キネマ歌日乗

映画の短い感想に歌を添えて  令和3年より

Eテレ「植物に学ぶ生存戦略 話す人・山田孝之」 

2024-03-29 23:33:51 | 雑記
 タイトルにないけど「聞く人 林田理沙アナウンサー」が居て成立する番組
 世の中、過疎枠からゴールデンタイムへ出世したい番組が殆どだろうけど、これは総合(表の世界)ましてやゴールデンへ行ったら忽ち良さが失われ現在のコンプライアンス重視の中だと一回で打ち切られるだろうオカシナ番組。普通、過激なものはNHKじゃ出来ないからボツな訳だけど表でも出来ない変態番組をEテレ(教育テレビ)でやる度胸がまず凄い、そこへエース級の女子アナ 林田理沙さん(リンダ)を当てがうセンスには心底、畏れ入るし林田さんの才能を上手く掘り当て開花させたプロデューサー、ディレクターの功績も素晴らしい。

 番組は10分完結×3で30分、山田孝之がニコリともせず解説し聞き手の林田はニコッとはしても絶対に笑わずに感心したり無視したりで対応していく(林田さんはディレクターから絶対笑うなと指示されてる)、昔、クールファイブの前川清が笑わずにドリフのコントをやってたけどあれと同じと思って頂ければ大丈夫、ちゃんと植物の生存戦略を解りやすく解説するんだけど、やってることは真面目顔の「二人のハチャメチャコント」、山田のツッコミと林田のボケの変な間が既に芸の域になってて大人の笑いに昇華しています、下ネタが多いので子供と見ると気まずくなるので注意、巨大な◯ンドームが出てきたり今回は遂に大人のオモチャ(通称電マ)まで出てきましたから真面目な方は避けた方がいいかもしれません。(天下のNHKの林田さんにヘンな事を言わすのが目的みたいな所もあります、ウンチとかフグリとか・・・)

 一度はご覧下さいと言いたいのですが、7年間で9回という超不定期番組で月も決まっていない、番組改編期の3月が多いけどそれでも3回くらいで次は多分、来年でしょう。知る人ぞ知る番組で知らない人はタイトルも聞いた事がない人が殆どだと思うけど、ネット界隈では大人気、2chの実況が僅か30分の番組で3~4スレッド消化してしまうという異常ぶりなんですよ。
 まぁ書いてる僕も今回、初めて見たので大きい事は言えないけど。。(笑)


 記念すべき7年前の第1回
 https://www.youtube.com/playlist?list=PL5f9cQOvLFl5qLREGdwtiXNL43ETEdG9E

※7年で9回というのも、ひっそり番宣せずオンエアするのも皆が忘れた頃、目立たぬようにという番組の「生存戦略」なのでしょう、科学的で「なるほど」で「教育目的で作ってます」?なんだけど、余りに過激で反コンプラだから目立ったらいつものクレームが来て折角の傑作番組がオジャンになる、手加減したら面白さが即無くなる、大事にしたい番組です。
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近況報告

2024-01-22 21:39:48 | 雑記
 能登半島地震で被災された方々に深くお見舞い申し上げます。 

 記事upしない時間が長すぎて変なふうになってるのでちょこっと。
 去年9月の祭礼当番が終わるのを待って身体の悪い所を治そうと担当医を訪ねたら2月の胃カメラで気になる所が有ると内科医に行くように言われ内視鏡検査、結果シロ。
 次が泌尿器科の定期検診で腎臓結石、「これ、自然には出ませんね」と言われて外部からの衝撃破砕を試みるも失敗、自分としては半世紀に渡る副鼻腔炎の切開が最優先なので耳鼻科へ紹介して貰ったら、唯の炎症、悪い状態だったけど薬で解決、ならばと12月上旬に3泊4日全身麻酔付きで結石の内視鏡レーザー破砕。
 これで終わったと思ったんだけどねぇ、施術、腎臓共に悪くなく頻尿が治ってメデタシの筈が頻尿が通常に戻った差量なのか毎日500gずつ体重が増え年末までに10kg増、腹は布袋様みたいにバンバン足は甲子園の風船みたいに浮腫む、靴下履くのも5分掛かるし動悸、息切れ、頻脈(即入院レベル)、病院は年末で宿直医しかいないだろうしで31日から自宅で安静にしたまま「あけまておめでとう」、年末年始ゆえ箱根駅伝終わるまで日本酒を少し飲み、4日に予約外で診てもらい利尿剤を処方、今度は30分に一回トイレで10日で15kg減(笑)、只、肝臓が相当悪いという事で安静を言い渡され現在、内科で診て貰ってます、レントゲン、CT、胃カメラ、MRI、本日はエコー、明後日、大腸カメラ・・・。(好酸球の数値が落ち着いてきたので安静状態は今日、解除)
 盛大な出費が続きそっちもガクブル(保険金出たけど)、病名は可能性のあるのが二つ、でも説明の付かない所が幾つか有るとの事でまだ確定はしてません。

 やっぱり、こういう状況だと映画見る気になりませんねぇ、すこし良くなったら観ようと思っています。
 今のところ、ご心配には及ばない状況ですので安心?して下さい。
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近況報告

2022-09-04 21:06:17 | 雑記
 大分、空白期間が続いてるので生存報告。
・映画 漸く観たい作品を見つけたけど8月末に誘われて半額セールの箱根に行く約束があり、映画館行ってコロナ掛かって迷惑かけるのも何だかと思って自重(持病、服薬で肺機能が低下してる)、帰ってきて上映館探したら関東の端っこで1館だけがやってる状態だった。(涙)
・映画 9月1日レンタル開始の作品があったので、【最新作】落ちしたら借りようと思ってます、どのみち、コロナで縮小されたとは言え今年は祭礼があるので、それ以後になります。
・映画 以前より観たいのが1本あるのだけど上映後はネトフリ専用でソフト化されないのです、もう10ヶ月位待ってるけど気配なし。
・クーラー古いので効きが悪く夏乗り切れるか心配だったけど何とか乗り切れたかな、我が家は午後の殆どの時間遮る物なく西日が差すから夏は恐怖以外何モンでもない、特に歳取ると。(笑)
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ウクライナ戦争

2022-04-02 21:40:27 | 雑記
 私は断固としてウクライナを支持する、降伏論者はアメリカの占領とロシア、中国のような専制国家の占領を混同している。
 旧東欧圏で現在のロシアの保護下に入りたいと望む国家が独裁国家ベラルーシ、専制国家に回帰しつつあるハンガリーしか無いのが何よりの証拠、もし、ウクライナが武器を置き降伏したらロシアによって銃を突き付けられシベリアと強制的に国替えさせられても抵抗出来ない、現に東部住民がシベリア送りになってるとの情報もある。(これは、開戦直後に僕は予測していた)
 ソビエト連邦時代(主にブレジネフ時代)のユダヤ人排斥、シベリア送りは女優メラニー・ローランの出世作で娯楽映画「オーケストラ!」にも出てくる、この時、ソ連から逃げ出してイスラエルに渡ったユダヤ人が多すぎて人口過多になりガザやヨルダン川西岸への入植地拡大をイスラエルが強行する原因にもなった。
 日本は戦争に負けたけど、実質的にそういう非道な経験はシベリア抑留兵以外していないのですよ。

 そんな私ですが、今、推薦する映画は同じ黒海に面したジョージア(グルジア)とアブハジアの紛争を背景に描いた静かな反戦映画「みかんの丘」(2013年)、イデオロギー色のない優れた作品だと思っています。(これによって、エストニアとの関係も薄々、解る)

※それ以前のロシア、ウクライナによるユダヤ受難は「屋根の上のバイオリン弾き」参照。
 
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東京オリンピック 2020 MVP

2021-08-08 13:01:32 | 雑記
 決して奇を衒った訳ではないし、大向こうウケを狙った訳でもありません。
 東京オリンピック2020に於ける僕の個人的MVPは、銀メダルを獲得した女子バスケットチームと陸上競技女子1500mで8位入賞した田中希美選手にさしあげたい。
 勿論、最高殊勲と言う意味なら金メダルラッシュに弾みをつけた女子競泳二冠の大橋悠依選手、男子体操二冠の橋本大輝選手、メダル獲りまくりの柔道選手団、臥薪嘗胆の末金メダルを死守したソフトボールチームなのかもしれない、いずれも、どれだけ感動したか判らないし素晴らしかった。
 でも、メダルから離れて常識、固定観念を覆したという視点から見れば、僕の場合、バスケチームと田中選手なのです。
 バスケットボールは詳しくないのですが、それでも欧米に歯が立たないと思われてた日本が世界の強豪国を破って決勝戦まで行ったというのが凄まじい出来事だというのは判ります、あの米国と決勝戦ですからね、信じられないにも程があります。
 そして、元陸上競技ファンだった僕にとって田中希美選手の快挙ほど吃驚し感動したものもなかった。
 日本陸上競技に於いて最も世界と差があったのは男女問わず800m、1500mの中距離種目、陸上競技の不毛地帯、完全なる荒野と信じられてきたのです。
 「目標はインターハイの1500で優勝する事です」
 「キツい種目だが頑張れよ」
 「インカレの1500で勝ちたいです」
 「頑張りなさい!」
 だろうけど、これが、
 「オリンピックの1500で決勝を走りたいです」と監督に言ったら、無視されるか、
 「取り敢えず、自分の足元を見ような」とあしらわれるのが精々、それ程、世界との差が有りすぎていました。
 スピードと持久力という相反する要素を求められ陸上競技で一番キツいとも言われる種目、又、走る格闘技とも言われるくらい肉弾戦が付きものの種目、ウカウカしてると吹っ飛ばされるし足を引っ掛けられたりもする、だから、田中希美選手のような小柄な選手には凄くハンデがあるのです。
 更に、外人選手とのスパート力の決定的差、だから、日本の中距離選手の殆どが卒業すると辞めるか企業の需要のある長距離へ転向してしまい人材が育たない、そんな悪循環が続いてきました、余り知られていませんが欧州で最も人気のある陸上競技は100mを除けば、この中距離レースなんですよ、つまり、選手層も無茶苦茶厚い。
 その種目に卜部選手と共に日本人女子として初参戦、これだけでも歴史的なのに田中選手は日本新記録で余裕の予選突破、更に日本人女子には夢のまた夢と思われていた4分切りで再びの日本新記録更新、準決勝突破、最後は2回目の4分切りでゴール前意識が飛んだと言う激走の末、決勝戦8位入賞を死守、本当に奇跡を見る思いでした。
  
 後方に付けて落ちてくる選手を抜いて順位を上げていく日本人選手の基本パターンと真逆、自分でレースを作っていこうとする積極性、スパート合戦にも喰らい付いていける才能と根性、10000mの廣中選手、3000m障害の三浦選手と同じニュータイプの選手、その中でも計り知れない才能を感じさせる田中選手、本当に素晴らしかった、泣きましたね。(ネット記事のコメントを読めば、少しでも陸上競技を知ってる人達は皆、僕と同じ感想で泣いたようです)

※田中希美選手が準決勝で出した1500m3分59秒19は世界歴代83位(歴代記録の半分くらいはお薬記録(特に中国の馬軍団がドーピング検査のない国内記録会で出した記録がズラッと連なってる)それを除けばもっと上)〜中国軍が薬で身体をどこまで強靭に出来るかの実験台にされた、当時のエース格の選手が告白済み、主に当時は検知されにくかった血液ドーピング+クスリだったと思われる。
男子100mで世界歴代83位のタイムは9秒90だと誰かが書いていました

  直ぐ消されるだろうけど、普段、冷静な解説者金哲彦氏があまりの事に取り乱してます(笑)
  東京オリンピック2020 女子1500m 準決勝  https://2020.yahoo.co.jp/video/highlight/6266499393001
  決勝 https://2020.yahoo.co.jp/video/highlight/6266808436001 

※中距離種目では、戦前のアムステルダム大会で新設された800mで伝説の人見絹枝さんが獲った銀メダル以来の快挙、しかし、この時参加した選手がゴール後バダバタ倒れてしまった為、女子に長い距離は無理だと1972年ミュンヘン大会まで女子の中距離(勿論、長距離も)は封印されてしまいました。
※瀬古利彦さんも元は1500の中距離選手、でも、瀬古さんがマラソンで成功したのはピッチ走法だったからと思ってます(日本の長距離選手の殆どがピッチ走法)、田中選手と同じストライド走法で成功したのは瀬古さんのライバル中山選手くらいだと思う、強靭なバネが必要でそれを42.195k保たせるのは余程の選手でなければ出来ない、それに、中山選手は長身だからストライドが活きた、それを153センチの田中選手にやらせたら消耗するだけで潰れてしまうと思います、是非、田中希美選手には日本中距離の新たな伝説になってもらいたい。(もう伝説だけど)
※アフリカ勢の独断場と思われていた3000m障害の三浦選手も吃驚したけど、この種目にはモスクワ五輪金メダル候補だった新宅雅也選手という先駆者がいたから、前人未到という訳でもないかなと。(汗)
※馬術競技もかなりハラハラしたし、面白かった。

  夏草や兵どもが夢の跡  
         芭蕉
 
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東京オリンピック 2020 点描 2

2021-08-02 22:10:36 | 雑記
 総合馬術個人戦
 惜しい!惜しい!惜しい!
 速報覗いたら名前無いの(笑)、おかしいと思って上へスクロールしたら何と1位、で2位になり程なく3位に。
 競技前の選手を調べると戸本選手を抜けるのは残り二人(まだ10人くらい残ってたけど戸本さんを抜けるのは二人だけだった)、最初の選手は障害引っ掛けて脱落、可能性最後のオーストラリア選手は無事ゴール、で4位に。
 バロン西以来の馬術競技のメダルは滑り落ちてしまったけど、夢を見させて貰いました、人馬(馬名はヴィンシー)共に本当にありがとうございました!
 
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東京オリンピック 2020 点描

2021-07-29 22:29:08 | 雑記
 重量挙げ女子59キロ級 安藤美希子選手、銅メダルおめでとうございます!
 その表彰式の準備作業を見てたら目がテンになった。
 会場に表彰台のセッティングをしてるのはオリンピックユニフォームを着た係員じゃなくて、何とクロネコヤマトの緑色の制服を着た社員だった・・・。

 そんなの有りか?(笑)
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東京オリンピック 2020

2021-07-26 21:17:22 | 雑記
  流星光底逸長蛇

 昼間っからTV見ててスンマセン。
 しかし、実に惜しかったアーチェリー男子団体戦準決勝 日本対韓国、シュートオフの最後の一射、あと数センチ中心に寄っていたら大金星だったのに。

※ 「鞭声粛粛 夜河を過る」頼山陽の有名な川中島の漢詩の末行ですが、江戸後期の頼山陽が川中島の合戦を見られる訳ないので「見てきたような嘘を言い」ってやつ。
 馬上の謙信と床几に座ってる信玄の一騎打ちを講談調に表現したもので、流星とは謙信が振り下ろす太刀の煌きを表現、光底とは振り下ろした刀の下、長蛇が信玄、お節介な講釈でした。(汗)

                                                      R3.7.26
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「屋根の上のバイオリン弾き」と中島みゆき

2021-06-05 23:41:25 | 雑記
 「屋根の上のバイオリン弾き」とは、ユダヤ人のユダヤ人によるユダヤ人の為の映画と思っていたし、それは、今でも変わりません。
 あのバイオリン弾きが象徴してるのは「神」と僕は思っています、但し、全人類の「神」でなくユダヤ人の守護神としての存在。
 西洋人の考える古代の「神」とは個人を直接救済する存在ではありません、その根源たる救世主の「愛(アガベー)」とは、僕の考える所、仏教の「大乗」と似てると思っています、個人を救う(小乗)のではなく欲に囚われ浅ましい存在である全ての人間(仏教なら衆生)せ救おうという「愛」。
 キリスト教の救世主は作家 遠藤周作氏の「おバカさん」で語ったように見た目は力の無い弱くて善良の塊、白痴のような存在なのです(F・フェリーニの出家作「道」のジェルソミーナように)、神は直接個人を救いません、但し、信じる者には何があっても離れず見守っている存在、それが究極的に個人を救う拠り所となるのです、映画「道」で粗暴(人間)なザンバノが最後、光の無い夜に涙するのは、どんな理不尽を働いても傍に居てくれたジェルソミーナを自ら捨てて神の居ない真の孤独に気付いたからだと僕は解釈しています。

 中島みゆきさんの歌を未だ「暗い」、「女々しい」と思い違いしてる人がいますが、みゆきさんの歌を素直に聞いたなら、これ程、優しくて強くてエネルギーのある人は居ないとファンなら思っているでしょう。
 「生きていてもいいですか」という劇薬アルバムもありますが、その多くの歌は、挫けて倒れた人間の傍に居続けて、「今日は倒れた旅人たちも 生まれ変わって歩きだすよ」(「時代」)と立ち上がり、新たに歩き出すまで寄り添い続けるという、神のような強靭な優しさで弱い人間を救済し続けているのです、只、見捨てず傍に居続ける、そんな「神」の代行を、その才能ゆえ生身の人間がするという地獄をどのように受け止めてるのか凡百な僕には想像も出来ません。(その苦悩の中、自分を規定してみたのが「ララバイ・シンガー」じゃないかな)

 「何も出来ないけど、歩き出すまで傍に居ることだけは出来る」、その意味で、あのバイオリン弾きと中島みゆきさんは同じ存在なのだと僕は思っています、「うらみ・ます」で始まり「異国」(絶望の果て自殺して「あの世」とやらにに来たけど、ここにも私の居場所なんか無かった)で終わる、世間で最凶と言われてる「生きていてもいいですか」に僕は何回救われたか、どんなに感謝してもしきれません。
 「死ぬ時は前のめりに倒れて果てる」坂本龍馬の有名な言葉、これ程、みゆきさんに当てはまる言葉を僕は知らない。

   教わりし 歌の有り方 作り方
     見上げる千丈 他を知らずや

               寂庭
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ソフトボール オーストラリアチーム来日と「まぼろしの市街戦」

2021-06-01 13:14:04 | 雑記
 来日したオーストラリアチームは全員ワクチン接種済みなのにホテルと練習場だけで外出自粛、つまり、監禁、拘束状態。
 外を自由に闊歩してる市民の殆どがワクチン未接種。
 これって、現実に起きてる「まぼろしの市街戦」ではないでしょうか(笑)、どっちが病気なのか、逆さまな世界。
 ワクチン打ったから罹らないという訳でなく、重症化を防ぐというインフルと同じレベルというのは重々承知。
 つくづく、日本人って島国根性で攘夷思想が骨の髄まで染み込んでいて、一億総ヒステリーで、江戸末期と人間性に於いて
まるで変わらない人種なんだなと。
 このままだと令和の生麦事件が起きる可能性大、冗談抜きで本当に心配だよ。

 僕はこのまま感染傾向が低下していく状態ならオリンピックいいじゃないか派です(悪化状態に変化したら中止)、今、中止を
表明したら「やっぱり、やろう」は出来ないのだから、IOCの貴族野郎は脇に置いてもギリギリまで様子を見るべきだと思ってい
ます。(ベトナム株は解らないけど、インド株が猛威を振るってるのはインドと周辺、マレーシアだけで「感染力が〜とか死亡率
が〜」とか言う割にアメリカも欧州もインド株で大事にはなってないよね、インド自体、イベルメクチンのお陰かどうか知らんが
ピークは既に過ぎて減少曲線を描いてるし)

  巣ごもりや オリンピックは 灼熱で
   やるは地獄も 観るは涼しく

  (今夏の電力事情は紙一重らしいけど)

・4月30日を以って80年近く続いた店を畳み(倒産でなく廃業ですが)ました。無信心な僕でもご先祖様に申し訳ないと、少し凹んでいます。残務整理も有り映画を観る気に全然なりません。映画の記事は暫く休みになりそうです。
・65を超えたのでワクチン接種券来ました、ネットだけどノータイムで6月17日一回目で二回目は7月下旬で予約取れましたよ、商店会の
会長は、僕より10日も早く予約したのに一番近い所を選んだせいか僕の一週間後だとか。(免疫抑制剤使ってるから効果期待薄だし、実際、
打ってくれるか判らないけど、打ってくれるなら「ワクチンパスポート」と云う差別の時代が来ても映画館行けるから。ワクチンパスポートっ
て欧州は平気で言うけど、それってアンネの時代の「黄色いダビデの星」ワッペンだろ、逆の意味になるけど付けてない奴が出歩いたらどうな
るか知らんぞ、と)
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哀悼 田中邦衛さんへ

2021-04-02 23:08:02 | 雑記
 貴方に初めて会ったのは怪獣映画と抱き合わせだった「若大将シリーズ」
 もう、あれから半世紀以上が経ちました。

   永遠の 嘘をついてくれと みゆき問う
    つきとおした君よ 何に例えん

                  寂庭
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世間は四連休

2020-07-22 19:30:04 | 雑記
窓を打つ とおり雨過ぎ 外出れば
 夕闇せまる 初蝉の声

ちょっと観てみたい映画をやっとこさ見つけたんだけど、基礎疾患持ちで間質性肺炎のオッサンは出歩くなと、
しゃあないね。
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山本夏彦氏 (1915年6月15日 〜 2002年10月23日)

2020-06-05 21:48:34 | 雑記
 「言論の自由は大ぜいと同じことを言う自由であり、大ぜいと共に罵る自由であり、罵らないものを「村八分」にする自由である。これが言論の自由なら、これまでもあったしこれからもあるだろう」 by山本夏彦
※この言は半世紀近く前、氏が書いた言葉だけどSNSで自殺に追い込まれた彼女の事件を思えば何の変わりがあろう。
  
 四十年前、父が週刊新潮を毎週買っていて、そのおこぼれで僕も毎週読んでいた、そこで僕が熱心に読んだのが山本夏彦氏の「写真コラム」、山口瞳のエッセイ「男性自身」、もう一つ森茉莉(森鴎外の娘)のエッセイ。森茉莉さんはアクが強すぎて一、二年で離れたし、山口瞳氏も立ち位置の違いから読み続けてはいたけど共感は薄くなるばかり、でも、山本夏彦氏のコラムだけは毎週、楽しみに読んでいた。
 凄く大袈裟に言えば、僕の精神史は育った環境と学校生活と映画と中島みゆきと山本夏彦によって作られたのかもしれなぃ。
 
 氏は自他共に認める極め付けの臍曲がりであり、容赦ない意地悪爺さんでもある。
 その言(文語体に近い)の6割くらいしか同意しかねるけど、この人の世の中を要約する力と文章を僕は愛して止まない。
  「よろしく」考」より
    誤解を恐れないでいえば、犬と子供と女はよく似た存在である。それならどうして男も似た存在でないことがあろう。

 山本夏彦氏が物議を醸し市民会館での講演を阻止、中止させたのは日々「言論の自由」を金科玉条とする「市民団体」である。
 何故、それが起きたかと言えば「女に選挙権は要らぬ」の見出しでエッセイを書いたから。 
 記事を読めば判るが、夏彦氏は井戸端会議やTVショウの「お茶の間の正義」に直ぐ洗脳されるような女に選挙権は要らぬが、それと同じく新聞とニュースを真に受けて疑わない男にも選挙権は要らないと言って、では、選挙権は誰に与えればいいのかをキャッチーな見出しで語ってるに過ぎない(能力で選別出来はしないのだから、金を払ってる者(納税者)にするのがベターではないかとの結論)、が、市民団体は見出し、つまり、上記でいう「誤解を〜存在である」しか頭に入らずパプロフの犬状態になって、後段の「それならどうして男も似た存在でないことがあろう。」を読まないか故意に無視して轟々と非難してやまなかった。
 氏を知る人なら彼が惹句、見出しの天才というのを理解しているけど、それは「パプロフの犬」には通用しないのが世の中なのだと。

 ちなみに僕が一番好きな氏の惹句は「何用あって月世界へ」、いや、夏彦さん「月は行くものじゃなく眺めるものだ」ってのは解るけど、そこで使われる新しい技術が人間たちに有用(悪用)なんですけど(笑)。
 ※その有用な科学がいずれ人類に牙を剥く、という事なのかな。
 それと「汚職は国を滅ぼさぬが正義は国を滅ぼす」
 有史以来、我が国に汚職の絶えた事はないが国は滅びなかった
 戦前のたった10年ばかり国と新聞と国民が正義を振り回したら、たちまち国が滅びた

 進歩的文化人とやらには徹底的に嫌われたけど黒柳徹子とか熱烈なファンも多い人でした。最高級の毒舌家で皮肉屋なのに、写真やTV出演の時は実に笑顔の素敵な好好爺然として、女性に優しくて(笑)、あのギャップにやられるんでしょうかね、異性は。

 山本夏彦氏が蛇蝎の如く嫌い、毒舌の限りを尽くして罵ったは
  ・朝日新聞 卑しい正義
  ・税務署員(「世の親よ税務署員に娘を(嫁に)出すな」とまで書いてた、今じゃ、即、連載中止だわ(笑)、「税務署は人が汗水垂らし税金を納め、僅かに残った預金にも税金を掛け二重取りして正義だと言う鬼畜生である」と罵るけど、昔、その税務署に家を潰されたらしい(笑))
  ・正岡子規 庶民から歌を奪い芸術とやらにして境界を作った
  ・岩波書店 戦後、日本語を無味乾燥な言葉にした元凶(一国の文化の深さは悪口の語彙の多さに比例する、と氏は書いていた、今現在、何にでも「チョー」を付けて済ます貧困を思い知るべし

 「週刊新潮」は山本夏彦氏と山口瞳氏が居た時が全盛期だったんじゃないかな、二人が居れば文春砲なんかじゃピクともしなかった。

 どういう事を言う人か ご興味があれば(今の人じゃないですよ、氏が活躍したのは昭和の最終盤、昭和の価値観、僅か30年、世の虚ろいは速い)
  https://open.mixi.jp/user/67211516/diary/1974195642

 
「人が汚職を憎むのはその地位に居ないからで、指弾するのはタダで正義が手に入るからである」
 黒川検事長の件もテンピンだの政権の忖度だのと好都合の理由があるから正義の旗立てて罵ってるけど、ン千万の退職金が他人の懐に入るのが気に入らないのが腹の底のもう一つ底の個人感情なんじゃないかと思ってます。(マスコミは何処を突つけば売れるかを熟知してる、所詮、「売れる」正義で、売れない正義なら見向きもしない)
 確かに法の番人の上級職には不都合だけど、罵ってる人間たちはそんなに聖人君子なのか、会社の要職にあれば接待ゴルフなど日常茶飯、それで退職金没収されるのか、それを知る社員が「賄賂だ」と上司を告訴するのか、彼に罪有りて自分に無いと言うは罵ってる人間の自己都合だろう。重ねて言う、人が高位から転げ落ちるのを見るが庶民の正義なのであり、人が高額の金を貰うを見るは何よりも癪なのである。

※氏の著作「寄せては返す波の音」ではないが、山本夏彦氏の言う事はたったの十か二十くらいで、その同じ事を何十年も手を変え品を変えで読ませる事、最早、名人のなせる技なのである。
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雑記

2020-05-29 15:03:29 | 雑記
 さっき、ジェット戦闘機みたいな音がして何事かと思って外出たら飛行機雲が幾筋か、でも、機体は見えず。
 少ししたら、また音がして、でも、また音だけで・・・、暫くして女房が来たので「戦争でも始まるんか」と。(笑)
 したら、ブルーインパルスの慰問飛行だと!今日、やる事多くてPC開いてないから全然、知らんかった、残念!!
 ウチの辺りの上空って館山基地と入間基地を結ぶ空路の下だから、「また、連絡機か、でも、高度、低いよな」くらいしか思わんかった。
 しっかり、見損ねました。

※飛行ルート見たら、帰りはほぼ真上じゃん。
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鉦鼓亭 広報部2

2020-05-28 11:15:49 | 雑記
 この3年で一番印象に残ってる作品、「タレンタイム〜優しい歌」(2009年、マレーシア、日本公開2017年)。
 ソフトが出たら宵乃さんの「ブログdeロードショー」にリクエストしようと思っていたのですが、マレーシア映画と言うだけでソフト化される見込み無しのようです。
 それがコロナの影響で休館を余儀なくされてる小さな映画館を救おうと「仮設の映画館」という企画が立ち上がり、そこで「タレンタイム」も上映されているとの事、もしご興味があればご覧になってみては如何でしょうか、但し、有料で映画館で観るのと同額の費用が掛かります。(汗)
 詳しくは https://www.temporary-cinema.jp

 「タレンタイム〜優しい歌」
 多民族で多言語に溢れかえるマレーシア。
 最初の30分近く、多民族の群像劇だから登場人物も多いし強い脈絡もないので解りづらい所があります、それが、ある事を切っ掛けに全てが自然と繋がって集中出来るようになる、そんな作品。
 登場人物が多い為、前もって人物紹介を見ておくと解り易いと思うのですが、ちょっと書きすぎているので、僕はまっさらな状態で観るのをお勧めします。

 優しい映画です、理想論のような感じもしますが、素晴らしい歌の数々と監督の心の優しさが臭さを消して作品を昇華させていると思います。

 これは載せてはマズいのだろうけど(著作権)、パンフレットの最初に載ってる監督のメッセージです。

  私は国境がきらいです。
  私は人間と人間を恣意的に分断することがきらいです。
  私は、ただシンプルにヒューマニテイについての映画を作りたいのです。
  若い時から、私はいつもヒューマニテイに関心を持ってました。
  てもそれはマザー・テレサのようなことではなく、
  人と人の間の日常的な交流への関心です。
  私たちは、何か成果を出そうとしてると、
  つい基本的な人間の資質である優しさや思いやりを忘れてしまいます。
  コマーシャルであろうと映画であろうと、
  私が作る映画には、そうした感情をいつも描こうとしています。
  私にとって映画は、人間に、人間であることを思い起こさせてくれる、
  格好の機会を与えてくれるものなのです。

    ヤスミン・アフマド(1958~2009)
コメント (2)
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