セピア色の映画手帳 改め キネマ歌日乗

映画の短い感想に歌を添えて  令和3年より

2020年 下半期ベスト

2020-12-31 13:26:13 | ベスト10
 2020年上半期 印象に残った作品ベスト(初見のみ)
   ☆印は本年公開作

1 「天国でまた会おう」
2. 「ジョジョ・ラビット」 ☆
3.  「グリーンブック」
4. 「テルアビブ・オン・ファイア」
5. 「あなたの名前を呼べたなら」
6. 「ラスト・クリスマス」
7. 「三十四丁目の奇蹟」
8. 「プレーム兄貴 王になる」 ☆
9. 「ホテル・ムンバイ」
10.「誓い」
11.「Love Letter」

   (監督)
・アルベール・デュポンテル 「天国でまた会おう」
・タイカ・ワイティティ 「ジョジョ・ラビット」
・ピーター・ファレリー 「グリーンブック」

   (主演男優)
・アルベール・デュポンテル 「天国でまた会おう」
・ローマン・グリフィン・デイヴィス 「ジョジョ・ラビット」
・ヴィゴ・モーテンセン 「グリーンブック」
・デヴ・パテル 「ホテル・ムンバイ」

   (主演女優)
・スカーレット・ヨハンソン 「ジョジョ・ラビット」
・ソーナム・カプール 「プレーム兄貴 王になる」
・ティロタマ・ショーム 「あなたの名前を呼べたなら」
・エミリア・クラーク 「ラスト・クリスマス」

   (助演男優)
・サム・ロックウェル 「ジョジョ・ラビット」
・ナウエル・ペレス・ビスカヤール 「天国でまた会おう」
・マハーシャラ・アリ 「グリーンブック」
・アヌパム・カー 「ホテル・ムンバイ」

   (助演女優)
・トーマシン・マッケンジー 「ジョジョ・ラビット」
・ルブナ・アザバル 「テルアビブ・オン・ファイア」 

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映画手帳 2020年7月~12月

2020-12-31 11:37:38 | 映画手帳
 ☆本年公開作 ※再見 無印DVD
 ( )内数字は再見
 21本【外国映画17本(1)、邦画4本】
 劇場1本、DVD20本
 本年公開作6本(劇場1本)

  (7月)
22.「天国でまた会おう」、23.「ロレンツォのオイル/命の詩」、24.☆「フィッシャーマンソング コーンウォールから愛を込めて」、
25.☆「ジョジョ・ラビット」

  (8月)
26.☆「1917 命をかけた伝令」、27.「誓い」、28.「銀嶺の果て」、29.「突撃」、30.「恋恋風塵」
31.※「渚にて」
  
  (9月)
32.「グリーンブック」、33.「ホテル・ムンバイ」、34.☆「プレーム兄貴 王になる」
35.「あなたの名前を呼べたなら」

  (10月)
36.☆「浅田家!」、37.「テルアビブ・オン・ファイア」

  (11月)
38.「キャラメル」、39.「三十四丁目の奇蹟」、40.「ラスト・クリスマス」

  (12月)
41.「Love Letter」、42.☆「ラストレター」
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「ラストレター」 

2020-12-15 10:45:12 | 映画日記/映画雑記
 「ラストレター」(2020年、日本)
   監督 岩井俊二 
   原作・脚本 岩井俊二
   撮影 神戸千木
   音楽 小林武史
   出演 松たか子
      福山雅治
      広瀬すず
      森 七菜  庵野秀明
      豊川悦司  中山美穂

 「Love Letter」の主役二人も出てるので、観る前は手紙を真ん中に置いた何組かのオムニバス映画かと想像したんだけど、全然違った。(笑)
 でも、ファーストシーンとセカンドシーンの繋げ方、片や同姓同名、片やそっくりさんという同一性、学校の使い方とか結構なぞってるとは思う。

 姉 未咲の法要、その姉宛に来た同窓会の知らせ、妹の裕里は会場に姉の死を知らせに行くが“そっくり”な為、姉と間違えられてしまう、そこには高校時代から未咲を忘れられずにいた乙坂も来ていた・・・。

   予告編 https://www.youtube.com/watch?v=EvkzNshmjCA 

 作品は悪くないと思います、ノスタルジーと現実の相剋、仄かな想いとか、終盤、ウルウルする所も有ったし(汗)、でも、それ以上のものは感じられませんでした。
 松たか子も福山雅治も好演だと思うし広瀬すず、森七菜は如何にも岩井監督好みの少女性を出してるしで皆、頑張ってると思うんだけど、この作品、未咲の人生を滅茶苦茶にし自殺に追い込んだ豊川悦司演じる阿藤の無頼派になり損ねた只のクズっぷりと、その内縁の妻中山美穂の底辺っぷりが強烈で、作品の美しい印象全部がこの二人の背中に隠れてしまった、豊川悦司なんて僅かワンシーンなのに。(笑)
 「Love Letter」を観ていなかったら感じ方は違っていたかもしれない、なまじ二つの作品に繋がりが有る(スタイルとか無くはないけど)のかと思って続けて観てしまったのが運の尽き、まぁ、登場人物は監督の創造物だから監督がどうしようと勝手なのだけど天国と地獄ってやつですかね。(笑)
 前の記事で博子(中山美穂)にまるで生活感が無いと嫌味を言ったら、なら「生活感をどうぞ」と返されました、これは苦笑いするしかないでしょう、そんな作品でした。

  思い出は 遠くにありて 想うもの
   浮世のことは ほろ苦きなり

 R2.12.13
 DVD

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「Love Letter」

2020-12-14 14:26:30 | 映画感想
 「Love Letter」(1995年、日本)
   監督 岩井俊二
   脚本 岩井俊二
   撮影 篠田 昇
   音楽 REMEDIOS
   出演 中山美穂
      豊川悦司
      酒井美紀
      柏原 崇
      笵 文雀  加賀まりこ
      篠原勝之

 山で遭難死した婚約者の法事、その実家で卒業アルバムを見せられた博子は、未だ忘れられないその人の当時の住所をメモし「お元気ですか」とアテもなしに手紙を出す、幾日かして死んだ筈の藤井樹(ふじい いつき)から返事が来た・・・。

   予告篇 https://www.youtube.com/watch?v=M0UA1yrUTfs

 まぁ、同じクラスに同姓同名の女子が居たという事なんだけど、この二人が文通を交わしていく内に同姓同名故に揶揄われた厭な思い出ばかりだと思ってた裏側に自分では気付かない恋心が育っていた事を知る、博子の思い出補完で始まった本格的文通が樹の知らずいた恋心を自覚させる事になり、それが「Love Letter」の意味と重なる。このナイーブな設定は中々面白くて良かったし、又、綺麗に撮ってもらってる中山美穂と酒井美紀の魅力が遺憾なく発揮されて魅せるものが有りました。

 只、博子が小樽を訪ねた際に二人はすれ違い博子だけが樹に気が付く、それは樹が自分にそっくりだったから。そこで博子に自分がもう一人の樹、つまり初恋の相手の代用品ではなかったのかという疑念に苛まれるのてすが、この葛藤に対する解決をウヤムヤにしてるのが凄く気になりました。
 それと博子って何をして生活してるのか、まるで生活感がない、亡き婚約者の山仲間からプロポーズされてる現状は高橋留美子氏の名作マンガ「めそん一刻」の響子さんと同じ状況なのですが、この人には葛藤はあれど誰にでも有る自我がまるで無い、岩井監督の経営する岩井牧場の柵の中で大人しく飼われている雌羊のよう。
 この監督さんの「リップヴァンウィンクルの花嫁」も観てるけど、あのヒロインも自我が無く流されてばかりでしたね、だけど、最後は自分の足で立って歩くまでに成長した、でも、この博子さんは最後まで流されるまんまに感じてイマイチ共感性が薄くなってしまいました。

 ピュアでメルヘンチックな良い作品だと思うけど、ヒロインの主体性の無さに「これ、どうなの?」と思った作品でもありました。

 R2.12..6
 DVD
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