「おみおくりの作法」(「STILL LIFE」、2013年、英・伊)
監督 ウベルト・パゾリーニ
脚本 ウベルト・パゾリーニ
撮影 ステファーノ・ファリヴェーネ
音楽 レイチェル・ポートマン
出演 エディ・マーサン
ジョアンヌ・フロガット
カレン・ドルーリー
ロンドン南部の地区民生委員ジョン・メイ。
彼の仕事は孤独死した人達の後始末。
身内、知人を探し出し葬儀、埋葬、部屋の整理をする、只、殆どの場合、
ジョン一人が「お見送り」するばかりだった。
そんな或る日、アパートの向かいの部屋で住人が孤独死した・・・。
野球で言えば、ずっとゼロゼロで来て最終回2死から逆転満塁ホームラン
みたいな作品。
87分の短い作品だけど、最後の10分でガラッと印象が変わります。
そこまでは本当に地味で起伏もなく、何で世間が高評価してるのか解りま
せんでした。
でも観終わってみると、ここに至るまでの「淡々」が非常に効いてる事が解
ります、そして、世間の高評価も。
そんな訳でネタバレっぽい事は、この作品では書けません。
観てもらうしかない、じんわりとした余韻を求めたい方には向いてると思い
ます。
小津監督が戦後の家族崩壊を見詰めたと言うのなら、これは、もっと進ん
で地域コミュニティの崩壊を描いているのかもしれません。
タッチも間も、どことなく小津さんに似てる気がしました。
人生の皮相、皮肉も描いていますが、この作品で最も受ける印象は、東洋
(仏教)の感覚で言えば「功徳」に尽きると思います。
宣伝部風に言えば「只今、絶賛クチコミ拡大中!」
銀座シネスイッチ1、何十年振りで沢山の立ち見客を見ました。
※STILL LIFEを辞書で引くと静物画と出ます、と言う事は「遺影」を意味して
るのかな?
※本日はB1Fから2F(シネスイッチ2)へハシゴ。(笑)
2本目はジャン=リュック・ゴダール「さらば、愛の言葉よ」
「観念の観念による観念の為の映画」、「理屈屋の理屈屋による理屈屋の
為の映画」
僕にとって、「さらば、ゴダール!」となる作品でした。
昔からゴダールの、どこが良いのか解らない人間なんです。
(3Dによるヌード初体験、ヨカッタ(爆))
監督 ウベルト・パゾリーニ
脚本 ウベルト・パゾリーニ
撮影 ステファーノ・ファリヴェーネ
音楽 レイチェル・ポートマン
出演 エディ・マーサン
ジョアンヌ・フロガット
カレン・ドルーリー
ロンドン南部の地区民生委員ジョン・メイ。
彼の仕事は孤独死した人達の後始末。
身内、知人を探し出し葬儀、埋葬、部屋の整理をする、只、殆どの場合、
ジョン一人が「お見送り」するばかりだった。
そんな或る日、アパートの向かいの部屋で住人が孤独死した・・・。
野球で言えば、ずっとゼロゼロで来て最終回2死から逆転満塁ホームラン
みたいな作品。
87分の短い作品だけど、最後の10分でガラッと印象が変わります。
そこまでは本当に地味で起伏もなく、何で世間が高評価してるのか解りま
せんでした。
でも観終わってみると、ここに至るまでの「淡々」が非常に効いてる事が解
ります、そして、世間の高評価も。
そんな訳でネタバレっぽい事は、この作品では書けません。
観てもらうしかない、じんわりとした余韻を求めたい方には向いてると思い
ます。
小津監督が戦後の家族崩壊を見詰めたと言うのなら、これは、もっと進ん
で地域コミュニティの崩壊を描いているのかもしれません。
タッチも間も、どことなく小津さんに似てる気がしました。
人生の皮相、皮肉も描いていますが、この作品で最も受ける印象は、東洋
(仏教)の感覚で言えば「功徳」に尽きると思います。
宣伝部風に言えば「只今、絶賛クチコミ拡大中!」
銀座シネスイッチ1、何十年振りで沢山の立ち見客を見ました。
※STILL LIFEを辞書で引くと静物画と出ます、と言う事は「遺影」を意味して
るのかな?
※本日はB1Fから2F(シネスイッチ2)へハシゴ。(笑)
2本目はジャン=リュック・ゴダール「さらば、愛の言葉よ」
「観念の観念による観念の為の映画」、「理屈屋の理屈屋による理屈屋の
為の映画」
僕にとって、「さらば、ゴダール!」となる作品でした。
昔からゴダールの、どこが良いのか解らない人間なんです。
(3Dによるヌード初体験、ヨカッタ(爆))
そんなわけで、コメントの書きようがなく、記事を読んで頂くのを待たせていただきました。
失礼いたしました。 ・・・何を書いても良いのでしょうか?(笑)。
>観てもらうしかない、じんわりとした余韻を求めたい方には向いてると思います。
何も知らずに見ていただくしかないですね☆
>小津監督が戦後の家族崩壊を見詰めたと言うのなら、これは、もっと進んで地域コミュニティの崩壊を描いているのかもしれません。
ほほー! そういうお考えもありかと・・・。
>タッチも間も、どことなく小津さんに似てる気がしました。
こちらの記事を読ませていただくまで考えもしなかったけど、おずっちは、物にモノを言わせますよね?
私はそう思うのですが、そうだとしたら、この映画も、まさに物にモノを言わせていると思いました!
世界一映画監督に好かれているおずっちですものね・・・きっとオマージュ的な意味があったのかも?
>人生の皮相、皮肉も描いていますが、この作品で最も受ける印象は、東洋(仏教)の感覚で言えば「功徳」に尽きると思います。
そうですね・・・功徳・・・なかなか現代では遠いものになっているけど
日本人のDNAには組み込まれているような気もします。
アメリカではうけない作品かもしれないけど、多分日本人は好きな人が多いと思います♪
素晴らしい作品をご紹介頂いて、本当に有難うございました☆
.
コメントありがとうございます!
何を書いても良いのでしょうか?(笑)。
>大丈夫です!(笑)
何も知らずに見ていただくしかないですね☆
>この作品はね~、結末知っちゃうとダメですね。
そういうお考えもありかと・・・
>どうも僕は小津さんの映画の見方が解らなくて・・・。
で、いろいろ読んでみたのですが、そういう事を書いてる方が何人かいらっしゃいました。
アメリカではうけない作品
>でしょうね、ヨーロッパ系ですね。
アメリカもマイナー系には考えさせる作品はあるけど、メジャー系は観て楽しむだけのが多くて・・・。
素晴らしい作品をご紹介頂いて、本当に有難うございました☆
>いえいえ、お互いさまで。
良かったと感想を読ませて頂いて、ホッとしました。