セピア色の映画手帳

古い映画を中心に

「マイネーム・イズ・ハーン」

2017-02-19 23:58:01 | 外国映画
 「マイネーム・イズ・ハーン」(「My Name Is Khan」/「माइ नेम इज़ ख़ान」、2010年、印)
   監督 カラン・ジョーハル
   脚本 シバニ・バティージャ
   撮影 ラヴィ・K・チャンドラン
   音楽 シャンカル・イフサーン・ローイ
   出演 シャー・ルク・カーン
       カジョール
       ジェニファー・エコルス

 インドで暮らすアスペルガー症候群のハーン(イスラム教徒)、優しい母親
が亡くなり一人サンフランススコの弟夫婦の元へ身を寄せる。
 弟の仕事の手伝いをする内、バツイチ子連れのインド人マンディラ(ヒンド
ゥ教徒)と親しくなり結婚。
 マンディラは宗旨は変えず姓だけをハーン(これはイスラムの代表的な姓)
に改め独立して美容院を始めた。
 そこへ9.11のテロが起き・・・。

 予告編

 「My name is Khan. But I'm not a terrorist.
   and this is my son, he is not a terrorist」

 インド版「フォレスト・ガンプ」という趣の作品。
 只、「フォレスト・ガンプ」はアメリカの良心を通してアメリカ現代史を描いて
いく側面が有ると思うのですが、この作品は宗教・民族間の対立を描いてい
ます。
 イスラームを信仰する人達への差別に対する抗議。
 母親が子供時代のハーンに言い聞かせる言葉、「この世には良い人と悪い
人の二種類しかなく、それはどの宗教でも同じ」、単純化しすぎてるけど突き
詰めれば結局そこへ行き着くしかないのかもしれません。
 去年、公開された「PK」と趣旨は同じだと思います。
 でも、宗教差別を無垢な愛情によって克服する話で涙が出る作品だとして
も真面目に162分語られるのはチト辛い、どちらが良と言うのは無意味だけ
ど歌と笑いを混ぜて語った153分の「PK」の方が僕には響く。(「フォレスト・
ガンプ」にイマイチ乗れなかった僕だからなのか)
 それと終盤30分がうまく行き過ぎな感じがちょっとかな、これ以上尺延ばさ
れても困るけど。(笑)
 決して悪い作品じゃなく、興味と時間の有る人には見て欲しい作品なのです
が・・。

 キング・オブ・ボリウッドの称号を持つシャー・ルク・カーン、特徴ある役故の
やり易さは有るにしても、決して顔と身体だけじゃなく称号に相応しい演技力
が有る所を見せつけてくれます。
 そこに大スター特有のオーラも入って良かったです。
 ちょっと目当てだったのはシャー・ルクとの名コンビと言われるカジョール、
日本で言えば吉永小百合&浜田光男、山口百恵&三浦友和みたいな感じな
のかな、彼女が映画で演技してるのを見る事。
 シャー・ルクの「恋する輪廻」でゲストの一人としてちょこっと出てたのを見て
はいるけどダンスシーンだけだから。
 まぁ、その時もちょいとオバサンぽく見えたけど、あれから3年後のこの作品、
歳相応な感じがしてしまいました(汗)、が、演技力は流石だったと思い
ます。(シャー・ルクとは10歳違いなんだけど同年齢位にみえた~シャー・ル
クが若く見えるんだけどね)
 でも、フィルムフェア賞(インドのアカデミー賞)は出番の少ないママジェニー
を演じたジェニファー・ニコルスに持っていかれちゃいましたね、残念。

 この作品も「PK」も事件を起こすのはイスラム教徒という共通点が有る、ヒ
ンドゥ教徒の多いインドだからだろうけど、2作続けて同じだとちょっと考えてし
まいます、両作とも宗教間の争いを批判してる作品だからこそ。(この作品は
主人公の台詞が引っ掛かってイスラム側から上映差し止めの裁判が起きてる
~ちなみに「PK」はヒンドゥ教徒から同趣旨の裁判を起こされてます)
 それと「イスラム教徒の大多数は善良な人々」と言うのは間違ってないと思
うけど、大きなテロを行うのは決まってイスラム教徒という事実もある。
 搾取する側される側、それにキリスト教とイスラム教の因縁(元を正せば枝
分かれした同根なのに)諸々が重なってるのは何となく解るけど、被害者意
識の強いモスクの一部導師が炊き付けてるのも事実でしょう、傍から見ると
神父・牧師より影響力が強い導師の唯我独尊を何とかして欲しいと思います
ね。
 僕の住まいから50mも離れてない所に小さいモスクがあり、今は(出来た
頃はトラブルが多々有ったし、僕もモスクへ抗議に行った事がある)穏やか
に共存、交流していてイスラム系のTV局が取材に来たり事件が起きるとNH
Kが取材に来てたりするけど、もし日本人が多数巻き込まれる事件があれば
この雰囲気も一変するでしょう。
 この作品でも描いてるように暴力は八つ当たりの暴力になって無関係な人
々にハネ返る。十字軍だのジハードだの神軍だの、神の名を勝手に合理化し
た自分達の欲望、願望に過ぎない、そんな事で自分の生まれ育った町が荒ん
でいくのは見たくないです。

 何だか(いつも)話が支離滅裂になってしまいました。(汗)

※シャー・ルク・カーンは名前通りイスラム教徒、奥さんのガウリーはヒンドゥ
 教徒、この作品と同じでお互いの宗教を尊重する事で夫婦仲は上手くいっ
 てるみたい。
※Khan、英語スペルは同じなのにシャー・ルクはカーンでタイトルはハーン、
 混乱を避けたのだろうか?(笑)
※これでインド映画は8勝1敗、日本人に合いそうなのを厳選して輸入した結
 果とは言え驚くべきスコア。

 2017.2.19
 DVD
 劇場未公開
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映画日記 4

2017-01-30 23:46:11 | 雑記
 「シング・ストリート 未来へのうた」(「Sing Street」、2016年、アイルランド・英・米)
   監督 ジョン・カーニー
   脚本 ジョン・カーニー
   原案 ジョン・カーニー   サイモン・カーモディ
   撮影 ヤーロン・オーバック
   音楽 ゲイリー・クラーク
   出演 フェルディア・ウォルシュ=ピーロ
       ルーシー・ボイントン
       マーク・マッケンナ  

 アイルランド タブリン 1980年代。
 経済的困窮から公立高シング・ストリートへ転向したコナー、風紀の悪い
底辺校だったが、その通学路で彼はマドンナ ラフィーナを見つけた。
 「自分達のバンドのMVを作るので出て欲しい」と偽り、彼女へ接近するコ
ナー・・・。

 随分と評判の良い映画なんですけど・・・。
 最近、何か多いなァ、皆に好評で僕は「それほど」ってのが、感性が鈍っ
てきたのか一段と捻くれてしまったのか。
 この監督の作品、「はじまりのうた」もそうだったけど、僕から見ると人物と
葛藤が図式的で浅い感じがして、それを音楽で誤魔化してる気がしてしま
うんです。
 悪くないのだけど何か軽い。
 ラストは「小さな恋のメロディ」を思い出しました。

 2017.1.29
 DVD


 「仕立て屋の恋」(「Monsieur Hire」、1989年、仏)
   監督 パトリス・ルコント
   脚本 パトリス・ルコント  パトリック・ドゥヴォルフ
   原作 ジョルジュ・シムノン 「仕立て屋の恋」
   撮影 ドニ・ルノワール
   音楽 マイケル・ナイマン
   出演 ミシェル・ブラン
       サンドリーヌ・ボネール
       アンドレ・ウィルム

 他人に打ち解けない孤独な中年の仕立て屋イール。
 向かいのアパートへ越して来たアリスに一目惚れしてしまう・・・。

 偏屈な変態オヤジの純愛(情)物語に殺人事件が絡んで。 
 そんな話だからクセが有り好悪が分かれるだろうけど、僕は良い作品だと
思います。
 一言で言えば「やるせない」
 特に飼っていた二十日鼠達を野に解放する所とか。
 只、少し抽象的な作品とは云え設定に幾つか腑に落ちない点が有りまし
た。
 娘を殺された父親が刑事で事件捜査してるけど、当事者が捜査するって
仏ではOKなんだろうか。
 一番引っ掛かったのはファム・ファタールであるアリスが何時、仕立て屋
の部屋の鍵を入手したのか、僕が見落としたのかもしれないけど、何処に
もそんなシーンは無かったと思う。
 まぁ、作品は天涯孤独な中年男がファム・ファタールに出会ってしまった
切なさを描きたいのだろうから、そういう所は関係ないのだけど、でも、何と
なく引っ掛かっちゃって。(笑)
 ジョルジュ・シムノンの犯罪小説が原作だから、気になるなら本を読めば
いいんだけどね。(汗)
 イールの指がアリスの肌に触れて来た時、アリスは何と思ったのだろう。
 錯綜する思いは有ったかもしれない、でも、「ようやく餌に喰い付いてきた」
なのかな。

 ラストの後が気になりますね。
 真実に気付いた刑事が行動に移すのか移さないのか。

 2017.1.29
 DVD
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ご挨拶&目次

2017-01-25 00:16:13 | 雑記
 ビデオデッキが普及して街にレンタル屋さんが増えていった頃、反比例するように姿を消していった名画座。映画の2本立て、3本立てを良心的な値段で上映してくれた小さな映画館たち。ロードショウ落ちした作品を待つ場所、昔の名作に巡りあう場所。ビデオも、ましてやDVDの無い時代、僕達は観たい映画を捜し求めて各名画座の上映作品を探し回りました。このサイトでは、そんな時代に上映されてた作品について、個人的感想、連想、その他諸々を書いていきたいと思います。拙い文章はお許し下さい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 (H25.1.19 追記)
 上記の主旨で始めたブログですが、書いておきたい古い映画のリストも少なくなったので、これからは、近年の作品を書くことが多くなると思います。 
                                              
                                                                              管理人 鉦鼓亭

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 掲載リスト (アイウエオ順)     
       (洋画) 
 ・「アーティスト」(2011年)
 ・「愛の嵐」(1973年)
 ・「愛は静けさの中に」(1986年)  
 ・「アザーズ」(2001年)
 ・「アナと雪の女王」(2013年)
 ・「アパートの鍵貸します」(1960年)
 ・「アルマゲドン」(1998年)
 ・「或る夜の出来事」(1934年)
 ・「アンドロメダ・・・」(1971年)
 ・「アンネの日記」(1959年)雑感 
 ・「イヴの総て」(1950年)と「サンセット大通り」(1950年)
 ・「インデペンデンス・デイ」(1996年)感想パッチワーク
 ・「イントレランス」(1916年)
 ・「ウィークエンド・ラブ」(1973年)
 ・「映画に愛をこめて アメリカの夜」(1973年)
 ・「映画に愛をこめて アメリカの夜」その2(1973年)
 ・「ブラック・スワン」と「英国王のスピーチ」(2010年)
 ・「駅馬車」(1939年・米)
 ・「エクス・マキナ」(2015年)
 ・「L.A.コンフィデンシャル」(1997年)
 ・「お熱いのがお好き」(1959年)                           
 ・「狼は天使の匂い」(1973年)
 ・「オーケストラ」(2009年) 
 ・「おかしなおかしな大追跡」(1972年)
 ・「昼下がりの情事」(1957年)と「おしゃれ泥棒」(1966年)についての一考察、ベーカー街221Bに於いて
 ・「男と女」(1966年)
 ・「大人は判ってくれない」(1959年)
 ・「オペラ座の怪人」(2004年)
 ・「おみおくりの作法」 2013年)
 ・「汚名」(1946年)
 ・「オリエント急行殺人事件」(1974年) 
 ・「鍵」(1958年)
 ・「カサブランカ」(1942年)
 ・「かもめの城」(1965年)
 ・「眼下の敵」(1957年)
 ・「北ホテル」(1938年)
 ・「きっと、うまくいく」(2009年)
 ・「きっと、うまくいく」その2(2009年)
 ・「キャバレー」(1972年)
 ・「グッバイガール」(1977年)
 ・「グッバイ、レーニン!」(2003年)
 ・「グレートレース」(1965年)
 ・「黒いオルフェ」(1959年)
 ・「恋におちたシェイクスピア」(1998年)
 ・「恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム」(2007年)
 ・「荒野の決闘」(1946年)
 ・「サイダーハウス・ルール」(1999年) 
 ・「サボテンの花」(1969年)
 ・「寒い国から帰ったスパイ」(1965年)
 ・「さらば、わが愛/覇王別姫」(1993年)
 ・「イヴの総て」(1950年)と「サンセット大通り」(1950年) 
 ・「幸福」(1965年・仏)
 ・「シェフ~三ツ星フードトラック始めました」(2014年) 
 ・「シェルブールの雨傘」(1963年)極私的名ラストシーン第2位
 ・「ジェレミー」(1973年)
 ・「死刑台のエレベーター」(1957年)
 ・「地獄に堕ちた勇者ども」(1969年)
 ・「シベールの日曜日」(1962年)からあれこれ 
 ・「シャレード」(1963年)
 ・「情婦」(1957年)
 ・「白雪姫と鏡の女王」(2012年)
 ・「ゼロ・グラビティ」(2013年)
 ・「タイピスト!」(2012年)
 ・「ダーク・シャドウ」(2012年)
 ・「ダイヤルMを廻せ!」(1954年) 
 ・「太陽がいっぱい」(1960年・完全ネタバレ)極私的名ラストシーン第1位、おまけ、第3位「第三の男」
 ・「ダウンタウン物語」(1976年)
 ・「たそがれの維納」(1934年) 
 ・「探偵<スルース>」(1972年) 
 ・「誓いの休暇」(1959年)VS「二十四の瞳」(1954年) 
 ・「地下水道」(1956年)
 ・「地上最大の脱出作戦」(1966年)
 ・「飛べ!フェニックス」(1965年)
 ・「泥棒成金」(1955年)
 ・「夏の夜の夢」(2014年)
 ・「ノッティングヒルの恋人」(1999年)
 ・「激しい季節」(1959年)
 ・「八月の鯨」(1987年)
 ・「パットン大戦車軍団」(1970年)
 ・「ハリーの災難」(1955年)
 ・「PK」(2014年)
 ・「ひきしお」(1971年)
 ・「ピクニック」(1936年)
 ・「ヒドゥン・フェイス」(2011年)
 ・「ひとりぼっちの青春」(1970年)
 ・「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)」(1995年)
 ・「ヒューゴの不思議な発明」(2011年)
 ・「昼下がりの情事」(1957年)と「おしゃれ泥棒」(1966年)についての一考察、ベーカー街221Bに於いて
 ・「ファミリー・プロット」(1976年)
 ・「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」(1999年)
 ・「フォロー・ミー」(ネタバレ)(1972年) 
 ・「フォロー・ミー」その2 
 ・「ふたり」(1972年 R・ワイズ監督)(後半部でネタバレ)
 ・「ブラック・スワン」と「英国王のスピーチ」(2010年)
 ・「ブラザーサン・シスタームーン」(1972年) 
 ・「ブルーバレンタイン」(2010年)(ネタバレ・・・でしょう)
 ・「ブルックリン」(2015年) 
 ・「ヘッドライト」(1956年)
 ・「別離」(2011年)  
 ・「冒険者たち」(1967年) 
 ・「ポケット一杯の幸福」(1961年)
 ・「マダム・イン・ニューヨーク」(2012年) 
 ・「まぼろしの市街戦」(1966年)&広川太一朗 
 ・「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」(2011年)
 ・「マルタの鷹」(1941年)
 ・「みじかくも美しく燃え」(完全ネタバレ)(1967年)
 ・「道」(1954年)
 ・「三つ数えろ」(1946年)
 ・「ミツバチのささやき」(1973年)
 ・「女神は二度微笑む」(2012年)
 ・「めぐり逢わせのお弁当」(2013年)
 ・「やさしい女」(1969年)
 ・「山の郵便配達」(1999年) NEW! 
 ・「ライアンの娘」(1970年)
 ・「ラストサムライ」(2003年)
 ・「ラスト・ショー」(1971年)
 ・「レベッカ」(1940年)
 ・「レ・ミゼラブル」(2012年)
 ・「恋愛小説家」(1997年)
 ・「ロイ・ビーン」(1972年)  
 ・「ロシュフォールの恋人たち」(1966年)
 ・「ロスト・ボディ」(2012年)
 ・「ロミオとジュリエット」(1968年)
 ・「私が、生きる肌」(2011年)
    
       (邦画)
 ・「赤ひげ」(1965年)
 ・「悪魔の手毬唄」(1977年)
 ・「安城家の舞踏会」(1947年)
 ・「太秦ライムライト」(2014年)
 ・「雨月物語」(1953年) NEW! 
 ・「運命じゃない人」(2005年)
 ・「おくりびと」(2008年) 
 ・「鴛鴦歌合戦」(1939年)
 ・「女殺し油地獄」(1957年) 
 ・「鍵泥棒のメソッド」(2012年)
 ・「隠し砦の三悪人」(1958年)
 ・「かぐや姫の物語」(2013年)
 ・「風立ちぬ」(2013年)
 ・「神様のくれた赤ん坊」(1979年)
 ・「君の名は。」(2016年)
 ・「蜘蛛巣城」(1957年)
 ・「ここに泉あり」(1955年)
 ・「この世界の片隅に」(2016年)
 ・「西鶴一代女」(1952年) NEW! 
 ・「最後の忠臣蔵」(2010年)
 ・「さよなら渓谷」(2013年)
 ・「山椒太夫」(1954年) NEW!  
 ・「サンダカン八番娼館 望郷」(1974年)
 ・「七人の侍」(1954年)
 ・「七人の侍」その2
 ・「忍ぶ川」(1972年)
 ・「シムソンズ」(2005年)
 ・「新幹線大爆破」(1975年)
 ・「洲崎パラダイス 赤信号」(1956年)
 ・「砂の器」(1974年)
 ・「そして父になる」(2013年)
 ・「太平洋奇跡の作戦 キスカ」(1965年)
 ・「小さいおうち」(2013年)
 ・「天国と地獄」(1963年)
 ・蟹江敬三さんを悼む 「天使のはらわた 赤い教室」(1979年) 
 ・「誓いの休暇(1959年)VS「二十四の瞳」(1954年)
 ・「のぼうの城」(2011年) 
 ・「野良犬」(1949年)
 ・「冬の華」(1978年)
 ・「マタンゴ」(1963年)&東宝特撮映画
 ・「乱れる」(1964年) 
 ・「用心棒」(1961年)
 ・「羅生門」(1950年)

       (映画感想)
 ・「ネバーエンディング・ストーリー」(1984年)
 ・「ミロクローゼ」(2011年)
 ・「第七の封印」(1957年)
 ・「淵に立つ」(2016年)
 ・「世界一キライなあなたに」(2016年)
 ・「リップヴァンウィンクルの花嫁」(2016年)
 ・「エターナル・サンシャイン」(2004年)
 ・「無防備都市」(1945年)
 ・「江分利満氏の優雅な生活」(1963年)
 ・「リべリオン」 (2002年)
 ・「リトル・ランナー」(2004年)
 ・「A.I.」(2001年)
 ・「血を吸うカメラ」(1960年)
 ・「塔の上のラプンツェル」(2010年)
 ・「クライング・ゲーム」(1992年)
 ・「吸血鬼ゴケミドロ」(1968年)
 ・「完全なる報復」(2009年)
 ・「僕らのミライヘ逆回転」(2008年)
 ・「おおかみこどもの雨と雪」(2012年)
 ・「チャンプ」(1979年)
 ・「シャイニング」(1980年)
 ・「コーチ・カーター」(2005年)
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映画雑記のリスト

2017-01-25 00:11:23 | 雑記
 アイウエオ順

 ・「アイアンマン」(2008年)
 ・「愛人/ラマン」(1992年)
 ・「アイドルを探せ」(1963年)
 ・「彼は秘密の女ともだち」(2014年)と「悪魔のワルツ」(1971年)(ネタバレ)
 ・「あの頃エッフェル塔の下で」(2015年)
 ・「イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所」(2014年)
 ・「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」(2014年)
 ・「宇宙人ポール」(2010年)
 ・「永遠の0」(2013年) (邦画)
 ・「カリフォルニア・ドールズ」(1981年)
 ・「カルテット!人生のオペラハウス」(2012年)
 ・「彼は秘密の女ともだち」(2014年)と「悪魔のワルツ」(1971年)(ネタバレ)
 ・「奇跡のひと マリーとマルグリット」(2014年)
 ・「グランド・イリュージョン」(2013年)
 ・「グランド・ブダベスト・ホテル」(2014年)
 ・「ゴジラ」(1954年)
 ・「GODZILLA ゴジラ」(2014年)
 ・怖い映画あれこれ
 ・「コンタクト」(1997年)
 ・「魚が出てきた日」(1967年)祝 DVD発売決定!
 ・「料理長(シェフ)殿、ご用心」(1978年)
 ・「ジョー・ブラックをよろしく」(1998年)
 ・「ジョンとメリー」(1969年)
 ・「死霊の盆踊り」(1965年)
 ・「スモーク」(1995年)
 ・「砂の器」(1974年)
 ・「セクレタリー」(2002年)
 ・「セッション」(2014年)
 ・「宋家の三姉妹」(1997年) 
 ・「そこのみにて光輝く」(2014年)
 ・「超高速!参勤交代」(2014年)
 ・「遠い空の向こうに」(1999年)
 ・「共喰い」(2013年) (邦画)
 ・「バーバレラ」(1967年)
 ・「ハッピーエンドが書けるまで」(2012年)
 ・「ハドソン川の奇跡」(2016年)
 ・「バルフィー!人生に唄えば」(2012年)
 ・「パリジェンヌ」(1961年)
 ・「ハンナ・アーレント」(2012年)
 ・「美女と野獣」 (2014年) 
 ・「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命」(2012年)
 ・「ボギー!俺も男だ」(1972年)
 ・「舞妓はレディ」(2014年)
 ・「幕が上がる」(2015年)
 ・「モネ・ゲーム」(2012年)
 ・「モンパルナスの灯」(1958年)
 ・「やかまし村の子供たち」(1986年)と「カルテット!人生のオペラハウス」(2012年)
 ・「ゆりかごを揺らす手」(1992年)
 ・「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」(2012年)
 ・「6才のボクが、大人になるまで」(2014年)



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「ネバーエンディング・ストーリー」

2017-01-22 22:47:45 | 映画感想
 「ネバーエンディング・ストーリー」(「The Neverending Story」、1984年、西独・米)
   監督 ウォルフガング・ペーターゼン
   脚本 ウォルフガング・ペーターゼン
       ヘルマン・ヴァイゲル
   撮影 ヨスト・ヴァカーノ
   主題歌 リマール 
   出演 バレット・オリバー
       ノア・ハザウェイ

 母親を亡くしたばかりの少年バスチアンはいじめっ子から逃れる為、ある
書店に飛び込んだ。
 彼はそこで危険な書物といわれる「ネバーエンディング・ストーリー」と出会
う・・・。

 クラーク博士の「少年よ大志をいだけ」みたいで、夢を忘れるなって事なの
でしょう。
 ギリシャ神話の痕跡があるように思いましたが、別にどうでもいい事。
 う~ん、やっぱりコテコテのファンタジーは苦手だなァ・・・。
 すいません。

 2017.1.22
 DVD
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「雨月物語」、「山椒太夫」、「西鶴一代女」

2017-01-16 00:07:54 | 邦画
 角川書店が「雨月物語」を4Kリマスターしてくれて、そのお披露目を兼ね溝口
(&増村)作品の特集をしてくれました、只々、感謝!
 「山椒太夫」も綺麗だったし、「西鶴一代女」はそれ程でもないにせよ観づらい
聞き難いという事はなかったです。
 
 「雨月物語」、「山椒太夫」、共通して思った事は演出、撮影、演技、美術(特に
宮川一夫の撮影)、何れも最高級に素晴しく作品の出来栄えも世評通りなんだ
けど、話自体が僕にとって余り面白いと思えなくて・・・。(大汗)
 「西鶴一代女」も含めて生々流転、諸行無常の響きありという感じでした。

 「雨月物語」(1953年、日本(大映))
   監督 溝口健二
   脚本 川口松太郎  依田義賢
   原作 上田秋成
   撮影 宮川一夫
   美術 伊藤熹朔
   音楽 早坂文雄
   出演 森雅之
       京マチ子
       田中絹代
       小沢栄(太郎) 水戸光子

 こんな事書くと上田秋成先生、溝口監督に失礼なのですが。(汗)
 話自体は波乱万丈で面白くない事はないのだけど、全体の印象として「これっ
て結局、「邯鄲の夢」じゃないのかな」で、違うのは夢から醒めてみたら代償とし
て一番大事な人を失っていたという点。
 そこに溝口監督の「軽んじられる女の悲劇」を感じるけど、何となく僕にはそれ
だけだった。
 森雅之の狼狽、狂乱も相手が京マチ子さんだから「羅生門」の再現みたいで・・。

 「山椒太夫」(1954年、日本(大映))
   監督 溝口健二
   脚本 八尋不二  依田義賢
   原作 森鴎外
   撮影 宮川一夫
   美術 伊藤熹朔
   音楽 早坂文雄
   出演 田中絹代
       花柳喜章
       香川京子
       進藤英太郎

 これも森鴎外先生に・・・。(汗)
 元々、日本的湿度の苛められて苛められて最後に大逆転という石井ふく子、
平岩弓枝、橋田壽賀子トリオの感覚が僕は大の苦手で、この話(「安寿と厨子
王」)はタイプじゃないというのが本音。
 一番良かったのは安寿の入水シーンの美しさ、これは強烈なイメージとして
残りました。
 でも肝心な厨子王を演じる花柳喜章がね・・貴族に戻った時の気品と雅さか
ら選んだのかもしれないけど、艱難を潜り抜ける厨子王をイマイチ感じられな
かった。(現代の香川照之<(九代目 市川中車)に似てたけど、気品は花柳か
もだけど演技力だったら香川照之に僕は軍配を上げます)
 香川京子さん>「一心を立てる」、その真っ直ぐな心根を儚げな美貌と演技
でしっかり演じてたと思います。
 厨子王を逃がす時の決心の強さを感じさせるシーンの数々、入水シーンの
儚さは彼女の美貌が相乗効果になっていたのではないでしょうか。
 只、同じ年の「近松物語」と較べるとビフォア・アフターの感は否めない気が
しました。

 「西鶴一代女」(1952年、日本(児井プロダクション・新東宝))
   監督 溝口健二
   脚本 依田義賢
   撮影 平野好美
   美術 水谷浩
   音楽 斎藤一郎
   出演 田中絹代
       三船敏郎
       菅井一郎  松浦築枝
       進藤英太郎 沢村貞子

 物語的にはこの作品が一番面白かった。
 これで5本目だけど溝口さんの男って本当にクズばかり。(笑~「近松物語」
の茂平は違うけど)
 そのクズな男達の為、流転していく女の悲劇、哀しさが充分に出ていたと思
います。
 東宝系だから三船さんを使ったのだろうけど、公家付きの武士という役柄は
三船さんの役じゃないなァ。(笑)
 会社無関係なら、この役こそ森雅之だと思う。
 他社勤めだけど音楽的には、これが三作の中で一番と感じました。

 田中絹代さん
 僕なんかが言うのは非常に僭越極まりないのですが、やっぱり上手いと思
います。
 只、「山椒太夫」にしろ「西鶴一代女」にしろ堕ちた時の役柄が「堕ちて」ない
ような。
 インド映画を観ていて気付いたのですが、彼の国では老けメイクがイマイチ
なんですよね。
 物語、演技、CG、本気出せば他国に負けないレベルなのに何故か老けメイ
クだけは50年前のよう。
 考えた結論は、インドではまだスターを観に来る人が多いのだと。
 日本で言えば嵐寛寿郎の「鞍馬天狗」、覆面をして顔を隠してる筈なのに顔
丸見え。(笑)
 インドではまだスターのリアルな老け顔じゃなく、スターの顔が解る「老けっ
ぽい」が観客の需要なんでしょう。
 この時代の会社、観客の要望もそれと同じだったんじゃないでしょうか。
 松竹でトップ女優になりながらも常に二番手に取って代られる恐怖を抱いて
いたと言われる田中絹代さん、トップを守り続ける為にも演技力に磨きを掛け
ていたのだから、今の時代のようにリアルを望まれたらキッチリ演技出来たと
思います。
 でも観客はそれを望んでなかったし会社もその辺を理解してた、何より自社
のスターのイメージは何よりも大切。
 「堕ちても気品は争えない」と「品があるのに格好だけ堕ちてる」は全然違う
けど、その辺は監督も解って演出してるんじゃないかと感じました。(この辺は
A・ヘップバーンと同じものを感じます)

 「近松物語」で衝撃を受け溝口作品を映画館でという願望、1年以上待って
漸く果たす事が出来ました。
 本当に、ありがとうございます!

 「雨月物語」 H28.12.25 角川シネマ新宿
 「山椒太夫」 H29.1.8   角川シネマ新宿
 「西鶴一代女」H29.1.14  角川シネマ新宿
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「山の郵便配達」

2017-01-04 22:57:42 | 外国映画
 「山の郵便配達」(「那山、那人、那狗」、1999年、中国)
   監督 霍建起
   脚本 思蕪
       秋実
   撮影 趙镭
   音楽 王暁鋒
   出演 滕汝駿
       劉燁
       趙秀麗
       龔業珩  陳好

 長年の郵便配達で身体に無理が来た父親、息子が職を継ぐ事に。
 しかし1日40kの山道を3日掛かりで歩きとおす過酷な仕事だった。
 その最初の配達、心配した父親が息子と同行する事に・・・。

 中国の山岳農村地帯を舞台にした一編の叙情詩であり、一つの家族の家族
史、家族詩でもある優れた作品。
 実に淡々としてますが、例えば「砂の器」の遍路旅が音楽無しにずっと続く感
じで、その中で描かれる父と子がお互いの空白を埋め,過ぎ去った時間を取り
戻していく部分は中々にエモーショナル、又、背景の山々、川の流れ等の自然
描写が話を凄く引き立ててたと思います。
 アクセントに入る侗(トン)族の結婚式の風景も、祝祭としての素朴な華やか
さがあって素敵でした。
 父親役の滕汝駿がいいですね。
 仕事に対する誇り、長年の風雪を潜り抜けて来た風貌とそれを感じさせる演
技、息子に対する色々な感情を観てる側に無言の内に伝える演技、どれも素
晴しかったです。

 正直、余り期待してなかったけど今年最初の◎でした。

※父親に懐いてた犬の「次男坊」が息子を追い掛けていくシーン、涙腺にくる
 なァ。
 1日40kの山道、犬も大変だ。(フィックションだとしても)
※「父子再生」は生理的に苦手な分野だけど、これは良かったです。

 H29.1.4
 TOHOシネマズ日本橋

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 山河は 十年一日 変わらねど
  人の姿は とどめなかりき
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「アルマゲドン」

2017-01-03 21:59:15 | 外国映画
 「アルマゲドン」(「Armageddon」、1998年、米)
   監督 マイケル・ベイ
   脚本 ジョナサン・ヘンスレー  J・J・エイブラムス
   原案 ジョナサン・ヘンスレー  ロバート・ロイ・プール
   撮影 ジョン・シュワルツマン
   美術 マイケル・ホワイト
   SFX パット・マックラング
   音楽 トレヴァー・ラビン
   出演 ブルース・ウィリス
       ビリー・ボブ・ソーントン
       リヴ・タイラー
       ベン・アフレック

 小惑星が地球に・・・。

 暮れに「インデペンデンス・デイ」を二度観て正月もつまみ喰い、流石に
飽きて「さて今年最初の映画」と思った「アルマゲドン」、しかし、新年1本
目が「カミカゼ映画」と言うのは何だから、まず昨日、トリュフォーの「アメ
リカの夜」、で本日が「アルマゲドン」。
 この作品、リアルタイムは僕の映画空白期だけど食事中に何度かTVで
部分的に見ていて、通しで全部見た訳ではないけど大体は知った積りで
いました。
 したら・・・。(爆)
 「ディープ・インパクト」と記憶が混ざってた。(汗)
 「アルマゲドン」9:1「ディープ・インパクト」なんだけど肝心な所が「ディー
プ・インパクト」。(笑)
 途中、小惑星に核爆弾を仕掛けるシーンで「自転で時間が無い」という
シチュエーションが無いし、別れた小惑星がぶつかり大津波のシーンもな
い、アレレと思ってたら極め付きに女性飛行士が「素晴しいミッションでし
た」と言って皆で体当たりしない・・・。
 でも、それ以外の記憶はほぼ「アルマゲドン」。
 やだね歳取るの、二つの映画が綺麗に一つの映画になって記憶されて
た、二つとも初めて見たのは多分、6,7年前じゃないかな、しっかりB・ウ
ィリスの映画として記憶してて女性飛行士の最後の台詞を聞いてる彼の
顔が焼き付いててR・デュヴァルの顔は全然出てこない。(笑)
 記憶力には少し自信があったから、ちょっとショック。(涙)

 映画は面白かったし好きです。
 「インデペンデンス・デイ」と同じで、僕の中にまだ少し残ってる「男の子」
が反応します。
 アクション・爆発・パニック映画は殆ど観なくなったけど、まだまだ「男の
子」が残ってて良かった。

 H29.1.3
 DVD
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新年のご挨拶

2017-01-01 00:00:00 | ベスト10
 あけまして おめでとうございます

  旧年中は大変お世話になりました
  引き続き本年も宜しくお願い致します

    平成29年 元旦

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 (2016年)
   劇場27本 DVD39本
   外国映画53本(4本) 邦画13本(2本)
   初見60本 再見6本
   新作16本 旧作50本(6本)

 2016年、マイベスト16

1. 「別離」(2011年)
2. 「PK
3. 「この世界の片隅に
4. 「ブルックリン
5. 「君の名は。
6. 「恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム
7. 「女神は二度微笑む
8. 「ヒドゥン・フェイス
9. 「雨月物語」
10.「小さいおうち

11.「エクス・マキナ
12.「私が生きる肌
13.「オーケストラ!
14.「そして父になる
15.「リップヴァンウィンクルの花嫁
16.「キャロル

 監督    アスガー・ファルハディ  「別離」 
 主演男優 浅野忠信 「淵に立つ
 主演女優 筒井真理子 「淵に立つ
        シアーシャ・ローナン 「ブルックリン」
 助演男優 リリー・フランキー 「そして父になる」
 助演女優 Cocco 「リップヴァンウィンクルの花嫁」
        黒木華 「小さいおうち」
 劇症中毒賞 「恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム」 

(総評)
 今年は場外特別大ホームランこそ無かったものの、良い作品に多く当たった気がします。

 (主演男優)
 シャー・ルク・カーン 「恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム」
  浅野忠信とどちらにするか、かなり迷った。役者の演技、スターの演技で前者を取りました
  心情的には、こっちなんだけど。(笑)
 リチャード・バートン 「寒い国から帰ったスパイ
  疲れ切ったスパイを納得させる演技、初めてこの人の魅力を知りました。(汗)
 ケヴィン・コスナー 「ボディ・ガード」
  今頃になって、やっと観た。(汗)
 綾野剛 「リップヴァンウィンクルの花嫁」
  胡散臭さ全開。(笑)
 トム・ハンクス 「ハドソン川の奇跡
  抑えた演技で扇の要にどっしり座る、この作品がバタバタせず落ち付いたものになったのは、
  演出も有るけど、この人有ってこそと言うのもあったのでは。

 (主演女優)
 エミリア・クラーク  「世界一キライなあなたに
  この作品、彼女の百面相が支えてたと思う。本当は彼女も入れたかったけど、3人と言うのは
  如何にも多すぎるので。(涙) 
 黒木華 「リップヴァンウィンクルの花嫁」
  心情的には彼女にしたかった、ファンなので。(涙)
 ディーピカ・パードゥコーン 「恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム」
  絶世の美女は居るだけで眼福、なのにメジャー・デビューの新人?らしからぬオーラと演技。
  現在、インドのトップ女優の一人というのも納得。
 ヴィディーヤ・バーラン 「女神は二度微笑む」
  一言でいえば彼女の笑顔にヤラレた、人たらしだね。(笑)
 メラニー・ロラン 「オーケストラ!」
  只々、綺麗だった!(爆)
 松たか子 「小さいおうち」
  黒木華に喰われやすい役なのに、彼女を包み込むようにしっかり存在感を示してた。

 (助演男優)
 オスカー・アイザック 「エクス・マキナ」
  独特の存在感。
 トム・ハルス 「アマデウス」
  これも漸く観た作品、モーツァルトの軽薄さと天才性を上手く演じてました。
 小沢栄 「雨月物語」
  この頃の小沢栄と上田吉二郎は浅ましい男を演じさせたら天下一品。
  その分、正業に戻った姿にイマイチ信用が置けないのだけど。(笑)

 (助演女優)
 ルーニー・マーラー 「キャロル」
  名目上の主演ケイト・ブランシェットより何倍も目立ってた。(笑)
  彼女の視点でドラマが進むのだから当たり前だけど。
 アンナ・マーニャ 「無防備都市
  撃たれるシーンのリアリズムさ。
 真木よう子 「そして父になる」
  今まで観た作品でハズレなしの演技。
 サレー・ハヤト 「別離」
  10代中頃?なのに、難しい役を完璧にこなしてた。

 2016年公開作(’15.12.15~’16.12.15) ベスト12
1. 「PK」
2. 「この世界の片隅に」
3. 「ブルックリン」
4. 「君の名は。」
5. 「エクス・マキナ」
6. 「リップヴァンウィンクルの花嫁」
7. 「キャロル」
8. 「ハドソン川の奇跡」
9. 「世界一キライなあなたに」
10.「淵に立つ」
11.「あの頃エッフェル塔の下で
12.「シン・ゴジラ」
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映画手帳 2016年10月~12月

2016-12-28 23:08:36 | 雑記
  (10月)
☆「ハドソン川の奇跡」(TOHOシネマズ日本橋)、☆「淵に立つ」(有楽町スバル座)、
「パリジェンヌ」、☆「世界一キライなあなたに」(イオンシネマ板橋)
※「七人の侍」(TOHOシネマズ日本橋)
  (11月)
「第七の封印」、☆「PK」(恵比寿ガーデンシネマ)、
「モンパルナスの灯」(TOHOシネマズ日本橋)、「柔らかな肌」、
☆「この世界の片隅に」(池袋HUMAXシネマ)、「戦場のピアニスト」(TOHOシネマズ日本橋)、
☆「キャロル」、☆「イット・フォローズ」
  (12月)
「遠い空の向こうに」、「ミロクローゼ」、
「スモーク」、「雨月物語」(角川シネマ新宿)

☆新作 ※再見

 少し早いかもしれませんが、年内最終更新になります。
 今年1年、大変、お世話になりました、ありがとうございます。
 皆さま、良いお年をお迎え下さい。

 年の瀬の せわしなき日も あと少し
  来る日来る歳(とせ) 幸多かれと

   鉦鼓亭
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「スモーク」

2016-12-25 00:57:03 | 映画雑記
 「スモーク」(「Smoke」、1995年、米・日・独)
   監督 ウェイン・ワン
   脚本・原作 ポール・オースター
   撮影 アダム・ホレンダー
   音楽 レイチェル・ポートマン
   出演 ウィリアム・ハート
       ハーヴェイ・カイテル
       ハロルド・ペリノー・ジュニア
       フォレスト・ウィテカー  ストッカード・チャニング

 NYブルックリンの街角にある煙草屋。
 そこの店主オーギーと彼に繋がる人達の人生模様をオムニバス風に描いて
いく。

 人が語る事は冒頭に示されるエリザベスⅠ世の煙の量計のように嘘か真か、
実に眉唾の類である。
 煙草の煙のように実態が見えるようで直ぐ無に帰してしまう。
 しかし、その掴み所のない真実らしきものを真実と思い、人間の善性を疑い
ながらも信じなければ生きていけない、弱くて強い、それこそが人間の正体で
はないのか。
 黒澤の「羅生門」の杣売りのように。

 観て感じたのは「羅生門」のバリエーション、もしくは発展型ではないかと。
 「真実は一つのようで、個人々々の問題でしかない」
 それはエピローグのオーギーと老婆の映像と、その始めにタイプライターで
印字される「「オーギーのクリスマス・ストーリー」とポールの名前」が語ってい
る気がします。
 真実と見るか物語と見るか?(その意味では後年の「ライフ・オブ・パイ」に
も似てる)
 オムニバス風に語られる話それぞれに結末は描かれていない、観客の想
像に任されていますが僕はそこに「羅生門」のラストと同じ人間の善性に対す
る「希望」が託されていると感じました。
 この物語で扇の要である杣売りの位置に居るのがオーギー、話を進行させ
る動力である多襄丸の位置がポール、そして疑念を提示する真砂と武士が
ラシードとルビー。
 そこにクリスマスに象徴される「赦し」の要素を入れた。
 人間の善性に希望を託すという意味ではF・キャプラの「素晴らしき哉、人生
!」、「ボケット一杯の幸福」にも通じてる。
 捻くれた考えで多分ピントずれしてるだろうけど、僕はそんな事を連想しまし
た。

 今の時期にピッタリな作品かもしれません。
 良い作品だと思います。

※葉巻は香りも味もめっちゃ強くて、喫煙者の感想としては魅力は凄くあるん
 ですよね。
 でも、あれを毎日吸ってたら還暦なんて無理だったろうな。(1本なんて1回
 では吸えないから鋏で途中で切り何回かに分けるのだけど、それでも肺に
 ダメージを感じる~それに葉巻ってガタイの大きい外人じゃないとサマにな
 らない)
 匂いもキツイから鈍感になってる僕さえ部屋から何日も匂いが取れないの
 が解ります。
※今年は「ブルックリン」、「ニューヨーク眺めのいい部屋売ります」、本作とブ
 ルックリンを舞台にした作品が何故か多かった。

 H28.12.23
 DVD

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  我、鏡を見て詠める

 安するめ 噛めば噛むほど 味はなし
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「ミロクローゼ」

2016-12-19 00:27:02 | 映画感想
 「ミロクローゼ」(2011年、日本)
   監督 石橋義正
   出演 山田孝之
       マイコ

 園子温監督の「ひそひそ星」に似た、随分とシュールなお話でした。

 取り敢えず「恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム」の楽曲「Dard E Disco」
を観て、今年中に「ロッキー・ホラー・ショー」を観なくちゃ・・・。
 
 故・山本夏彦氏の言った「日本人は皆、エセ毛唐である」をしみじみ感じました。

 ケフコタカハシさん、こんな感想になってしまい、ごめんなさい!!

 H28.12.18
 DVD
 
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「遠い空の向こうに」

2016-12-13 00:01:03 | 映画雑記
 「遠い空の向こうに」(「October Sky」、1999年、米)
   監督 ジョー・ジョンストン
   原作 ホーマー・エイチ・ヒッカム・ジュニア「 Rocket Boys」
   脚本 ルイス・コリック
   撮影 フレッド・マーフィー
   音楽 マーク・アイシャム
   出演 ジェイク・ギレンホール
       クリス・クーパー
       ローラ・ダーン

 行きつけのTSUTAYAで評点が高く知らない作品だったので借りてみま
した。

 1957年10月、ソ連が打ち上げた人類初の宇宙衛星スプートニク。
 ウェスト・ヴァージニアの炭鉱町でそれを見上げる高校生ホーマー。
 彼は友人2人とガリ勉1人を誘い独自のロケット製作を始める・・・。

 何となく既視感の有る作品。
「我が谷は緑なりき」、「おもいでの夏」、「スタンド・バイ・ミー」にサクセスス
トーリー、父子再生を混ぜ込んだ感じ。
 感想を一言で言えば「1950年代の「我が谷は緑なりき」」かな。
 良い作品だと思うし、ちゃんと泣けましたよ。(笑〜僕の涙は安いけど)
 でも、僕にとっては其処までの作品、特に感銘を受ける・・・と言う事は
無かった。(汗)

 エンドクレジットでオールディーズが掛かった瞬間、「あ、これはノスタル
ジー(感傷)なんだ」と少し醒めてしまった。
 アメリカに、世界中に「夢」が有った時代。
 数年前気付いたのですが、今の僕はセンチメンタルな割に、余りノスタ
ルジーに心が動かない性質なんですね。(「ニュー・シネマ・パラダイス」
とか・・・、「ブルックリン」、「キャロル」も同じ1950年代だけど、その時代
の人間を描いて、その時代で完結してるから僕の感覚ではノスタルジー
じゃない)

 プロムでクィーンになりそうな娘にヒジ鉄喰らわす所が良かった。(ホン
ト、性格悪いわ自分)

※原題「October Sky」が原作「Rocket Boys」のアナグラムって、よく考え
 たもんだ!
※中学の頃、アルミのペンシルキャップに卓球の球を細かく刻んで詰込みケツを
 ペンチで圧着、それをロウソクで加熱するとプシューとロケットみたいに飛ん
 でく。(3~5mたけど(爆))
 友人達と発射台まで作って遊んだのを思い出しました。(笑)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 打ち上がる そのロケットに 込めしもの
  僕らの願い 思えばかなうと

 2016.12.11
 DVD
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映画日記 3

2016-11-30 22:48:42 | 雑記
 「キャロル」(「Carol」、2015年、米)
   監督 トッド・ヘインズ
   出演 ケイト・ブランシェット
       ルーニー・マーラ

 「ブルックリン」の感想を見ると、この作品の名前が度々出て来る。
 どういう共通点が有るのか、比較の対象として観ました。
 女性映画、同じ1950年代、NYのデパートの売り子、一人の女性の成長
物語という共通点は有りましたが、比較対象としては余りピンと来なかった。
 上記以外、事前情報を入れなかったので、これが同性愛を描いてる作品と
解って吃驚。(笑)
 かなりデリケートな女心で、男が口を挟む話じゃないという印象。
 キャロル役のケイト・ブランシェットも良いけど、実質的主役であるテレーズ
を演じたルーニー・マーラーがチャーミングで、恋人が居ながらも大都会の
孤独に不安を感じてる一人の女性を上手く演じてました。
 (終盤、若き日のミア・ファローの面影を感じた時あり)
 確かに悪い作品じゃない、でも、僕にはルーニー・マーラーを観る映画でし
た。

 予告編
 https://www.youtube.com/watch?v=JeUaYiCbWm4
 2016.11.27
 DVD

 「イット・フォローズ」(「It Follows」、2014年、米)
   監督・脚本 デヴィッド・ロバート・ミッチェル
   出演 マイカ・モンロー
       キーア・ギルクリスト

 怖がりの僕としては珍しくホラー系を選んでみました。
 別に怖くも何ともなかった。(笑)
 話は「リング」のバリエーションで「呪いのビデオ」が「SEX」に変わったよう
なもの(SEXをした相手に呪いが移る)、動きも貞子に似てるような。
 ヒロインは進退極まって海辺で見かけたヨットの男達に移したり、合意の上
で初恋相手に移し、更に男が街娼に移したりするけど「それ」は執拗にヒロイ
ン達から離れない。
 ヨットの男も街娼も、その後どうなったか判らないので「移る」のは聞かされ
た話と違って一定の恋情がないと移らないのかも。
 製作、スタッフ、キャストには悪いけど、「リング」の劣化品みたいで、どうで
もいい作品でした。(汗)
 しかし初恋相手や何か訳有りの元カレ?、二人とも経緯を知りながらアレし
ちゃうなんて凄い博愛精神だ(笑)、僕だったら女房殿でも尻尾巻いて逃げ出
します。(汗)
※裸期待で観ると失望します、有りません。(キッパリ!)

 予告編
 https://www.youtube.com/watch?v=r4wfajFlPJI

 2016年11.27
 DVD
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「この世界の片隅に」

2016-11-20 12:33:27 | 邦画
 「この世界の片隅に」(2016年、日本)
   監督 片渕須直
   脚本 片渕須直
   原作 こうの史代
   監督補・画面構成 浦谷千恵
   キャラクターデザイン・作画監督 松原秀典
   音楽 コトリンゴ
   出演(声) のん (北條すず)
          細谷佳正 (北條周作)
          尾身美詞 (黒村径子)
          稲葉葉月 (黒村晴美)
          小野大輔 (水原哲) 

 昭和8年、8歳の浦野すずは広島湾口近くの江波で尋常小学校へ通
いながら家業を手伝い平和に暮らしていた。
 激動の時代が直ぐ目の前に迫ってるのも知らず・・・。 

 この世に人間の数が指の数しか居ないのなら殴り合いで事は済むか
もしれない。
 でも一定数以上居れば戦争は人間の業じゃないかと思っています。
 それは「平和を願う心」と別次元で、人間に欲望が有る限り多分無くな
らない。金銭、土地への執着ばかりが戦争の原因ではない、力による支
配、経済の支配からの自由だって戦争の主因になるし正義として立派な
旗になる。
 この世から戦争を失くしたいのなら、人間から欲望を取り除くロボトミー
手術でもして「猿の惑星」状態にでもしないかぎり無理でしょう、小競り合
いは有っても国同士を滅ぼし合う愚は無くなります。
 普通の人間なら誰だって利害関係や何やらで大嫌いな奴というのは居
る、その人間の集合体である国家が人間に似るのは当たり前で、何十万、
何百万、何千万に火が付けば誰にも止められない。
 前の大戦だって軍部、政府、財閥がそそのかしたとか言ってるけど、正
確な情報を知らない国民が煽ったから始まったんですよ、軍だけがやりた
くても兵になる国民が疑問に思って白けてたら結果は目に見えてますか
ら始めませんよ。
 日清・日露戦争で何十万の国民の戦死、戦傷と引き換えに得た領土、そ
れだけの戦死、戦傷者が出れば町でも村でも誰かが死んだり怪我をしてる、
そうやって得た領土を対価なく手放せと言われたらムラ社会である日本人
が戦没者の家族の手前、反対するのが自然だし、個人の感情だって単純
に反対に傾く、そして2.26の遠因でもある昭和大飢饉が重なり、国民を賄
う米が不足して大陸への移住者が激増、尚更に大陸の領土が必要不可欠
になってしまう。
 そんな国民の欲望と軍、財閥の権益が重なって、あの戦争は起きたと僕
は思っています、決して軍だけが勝手に暴走して始まった訳じゃない、ごく
普通の国民の多くが「そう思って」後押ししたから暴走したんです。

 では反戦は綺麗事の無意味かと聞かれれば、僕はそう思わない。(降伏
主義は他国に資産を持っていかれ、その国の最前線要員になるだけだか
ら、僕は反対だし対話が全てを解決するなんて能天気でもない)
 戦争は無くならないだろうけど、少なくする事だけは出来ると希望は持っ
ています。
 でも反戦を訴えるのは難しい、世に出回る反戦映画の多くは最重要事だ
からと大きな声、ヒステリックに叫ぶか泣き落し、そうすると人間てやつは「そ
んな事、解ってるよ!」と却って聞き流してしまうんですよ、殊勝な顔して。
 大事な事は静かに平凡に語る、その方が僕は人の耳にも心にも自然に入
っていくと感じています。
 戦争中にも日々の暮らしをしていく日常は有ります、そして、その日常が徐
々にどう変わっていくのか、そんな中で、自分ばかりでなく身近な人達が居な
くなるというのがどういう感覚で、どういう事なのか。
 弾が飛んで来たり、爆弾が落ちて爆発するより、より身近な日常を語ったほ
うが自然に沁み込んでいくのでは、と僕は思っています。
 それは反戦映画の傑作と僕が思ってる作品「誓いの休暇」、「二十四の瞳」
が何れも過酷な戦場でなく、銃後を静かに描いてる作品だから。
 そして、この「この世界の片隅に」も似た作品で、昭和8年12月から21年1
月までの時間を主人公すずの目を通して静かに語っていきます、それが一種
の叙事詩的雰囲気をもって人の心に静かに訴えてくる。
 素晴しい作品でした、今の所、今年の邦画最高作になるような気がしていま
す。

※終盤、すずが橋の上で周作に、この映画のタイトルを台詞にして言うので
 すが、タイトルで表明してる訳だから言わなくてもよかった気が・・・。
 タイトルは、人は何が有ろうと何処かで、しぶとく、逞しく、命を継承していくも
 のだと賛歌する意味で、作者の一番言いたい事なのは解るけれど、映画的
 にはその後の台詞「私を見つけてくれて、ありがとう」だけで充分なんじゃな
 いかなァ。(「シムソンズ」にも有ったと余計な事、思い出してしまった(笑))

 2016.11.19
 池袋HUMAXシネマズ
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