「おみおくりの作法」を観る前、「もし、この映画を記事にするなら「おくり
びと」を観てからにしないと」と思ってたのですが、「おみおくりの作法」が
多分被ってないように思われたので、取り敢えず先に書きました。(笑)
「おくりびと」(2008年、日本)
監督 滝田洋二郎
脚本 小山薫堂
撮影 浜田毅
美術 小川富美夫
音楽 久石譲
出演 本木雅弘
広末涼子
山崎勉
余貴美子
漸く採用された楽団が解散、路頭に迷うチェリスト小林大悟。
音楽家を諦め故郷へ妻・美香と共に移り住む。
新しい仕事にと広告を見て訪ねたNKプロジェクトは、NK(納棺)を行う
会社だった・・・。
以前、御巣鷹山の大惨事の時、日本人の遺族は指一本、髪の毛一筋
に執着したけど、西洋人の多くは遺体を「あれはボディ、抜け殻だ、魂は
天に召されてる」と遺体の確認を断ったそうです。
そんな日本人の死生観と意義を丁寧に描いた作品。
全体的には非常に好ましい作品でした。
流石、いろいろな賞を受賞した作品だけの事は有ると思いました。
ちょっとだけ気になる点は、妻である広末涼子の描き方。
前半は余りに男に好都合で不可解なんじゃないでしょうか。
信頼してるとは言え、夫の職業をしっかり確かめない女房はマレですよ。
(笑)
後半の再登場は話の都合に見えてしまいます。
(ちょっと時間経過が実際以上に感じられたので、「ホントに旦那の子?」
と一瞬思ってしまったロクデナシです(笑)~これでくるだろうと想像してた
から(もっと言えば最初の20分で残りの展開が見えた~だからと言って作
品の価値に棄損はないと思う)
最後の広末さんの台詞、あの演技だと若干、言葉足らずに感じました。
「夫はプロの納棺士です、ご遺体の最期を丁寧に装いお送りする事に誇
りを持っています、まして、ご遺体は私の義父であり、夫の父親です。貴方
がたもプロの葬儀屋なら解って頂けると思います」
台詞は極力詰める(短くする)が基本だけど、伝わらなきゃしょうもない。
広末さんが毅然と言うのなら、あの台詞で説得力が出るのですが語尾が
フニャっとする現代的発音だと、これくらい言葉を足さないと「場」に合わな
いと思いました。
演技陣はNKエージェントの三人(本木、山崎、余)の安定した演技力が
出色。
本木の生真面目さと優しさ、山崎、余の滲み出る雰囲気が、この作品を
支えています。
今は都市も地方も多くが病院で全てを済ます時代だと思います。
それでも、日本人が忘れかけてる大事な事を思い出させてくれる素敵な
作品だったと思います。
※葬儀屋さんもいろいろ、町で商売してるとシガラミで葬儀屋はあそこと決
まってるようなものですが、その葬儀屋さんが通り一遍の所で。(笑)
女房の母が「聞き込み」で見つけた葬儀屋さんは、本当に親切で丁寧(し
かも半額以下)。
一番ふっ掛けられるのが病院紹介の葬儀屋、疲れて判断能力が落ちて
る時だから「おまかせ」にしてしまいがちだけど、よくよく気を付けた方が
いいと思います。(あくまで個人的経験~葬儀屋さんの知り合いなんてレ
アケースに近いけど)
びと」を観てからにしないと」と思ってたのですが、「おみおくりの作法」が
多分被ってないように思われたので、取り敢えず先に書きました。(笑)
「おくりびと」(2008年、日本)
監督 滝田洋二郎
脚本 小山薫堂
撮影 浜田毅
美術 小川富美夫
音楽 久石譲
出演 本木雅弘
広末涼子
山崎勉
余貴美子
漸く採用された楽団が解散、路頭に迷うチェリスト小林大悟。
音楽家を諦め故郷へ妻・美香と共に移り住む。
新しい仕事にと広告を見て訪ねたNKプロジェクトは、NK(納棺)を行う
会社だった・・・。
以前、御巣鷹山の大惨事の時、日本人の遺族は指一本、髪の毛一筋
に執着したけど、西洋人の多くは遺体を「あれはボディ、抜け殻だ、魂は
天に召されてる」と遺体の確認を断ったそうです。
そんな日本人の死生観と意義を丁寧に描いた作品。
全体的には非常に好ましい作品でした。
流石、いろいろな賞を受賞した作品だけの事は有ると思いました。
ちょっとだけ気になる点は、妻である広末涼子の描き方。
前半は余りに男に好都合で不可解なんじゃないでしょうか。
信頼してるとは言え、夫の職業をしっかり確かめない女房はマレですよ。
(笑)
後半の再登場は話の都合に見えてしまいます。
(ちょっと時間経過が実際以上に感じられたので、「ホントに旦那の子?」
と一瞬思ってしまったロクデナシです(笑)~これでくるだろうと想像してた
から(もっと言えば最初の20分で残りの展開が見えた~だからと言って作
品の価値に棄損はないと思う)
最後の広末さんの台詞、あの演技だと若干、言葉足らずに感じました。
「夫はプロの納棺士です、ご遺体の最期を丁寧に装いお送りする事に誇
りを持っています、まして、ご遺体は私の義父であり、夫の父親です。貴方
がたもプロの葬儀屋なら解って頂けると思います」
台詞は極力詰める(短くする)が基本だけど、伝わらなきゃしょうもない。
広末さんが毅然と言うのなら、あの台詞で説得力が出るのですが語尾が
フニャっとする現代的発音だと、これくらい言葉を足さないと「場」に合わな
いと思いました。
演技陣はNKエージェントの三人(本木、山崎、余)の安定した演技力が
出色。
本木の生真面目さと優しさ、山崎、余の滲み出る雰囲気が、この作品を
支えています。
今は都市も地方も多くが病院で全てを済ます時代だと思います。
それでも、日本人が忘れかけてる大事な事を思い出させてくれる素敵な
作品だったと思います。
※葬儀屋さんもいろいろ、町で商売してるとシガラミで葬儀屋はあそこと決
まってるようなものですが、その葬儀屋さんが通り一遍の所で。(笑)
女房の母が「聞き込み」で見つけた葬儀屋さんは、本当に親切で丁寧(し
かも半額以下)。
一番ふっ掛けられるのが病院紹介の葬儀屋、疲れて判断能力が落ちて
る時だから「おまかせ」にしてしまいがちだけど、よくよく気を付けた方が
いいと思います。(あくまで個人的経験~葬儀屋さんの知り合いなんてレ
アケースに近いけど)
この作品は苦手でストーリーはあまり覚えてないんですが…
>妻である広末涼子の描き方。信頼してるとは言え、夫の職業をしっかり確かめない女房はマレですよ。(笑)
>後半の再登場は話の都合に見えてしまいます。
私もここら辺が一番ひっかかった点だったと思います。なんだこの女!と思ってしまって(笑)
なので「鍵泥棒のメソッド」では見事なコメディエンヌでビックリしました。
あと、納棺という仕事が”汚らわしい”なら、医者なんて勉強のために切り刻んでるのになぁと思ったり。
彼らの感覚がよくわからないです。
コメントありがとうございます
この作品は苦手で>はは、人それぞれですから。
只、あの広末さんの描き方は女性陣には不評、不可解だろうなとは思いました。
(実は男にとっては、殆ど有り得ない奥さん、まぁ、願望でしょうね(笑))
”汚らわしい”>これは、「穢らわしい」だと思います。
現代では差別的な事もあって簡単には使われないようです。
日本人のDNAに沁み込んでる生理的反応で、神道が忌み嫌う「穢れ」(死と血)を引きずっています。
同じ「死」を扱っても、戦前まで知識階級だった坊さんと医者は別世界の住人。
そういう人達以外で「死人」に常に触れる人間は、「」、「下人」で人間扱いされなかったのです。
(人間だけでなく四つ足の生き物を捌く人達も)
映画は綺麗に描いてますが、今だって、例えゴム手袋をしていたとしても、腐乱死体を触った手で触られられるのは、やはり生理的嫌悪感があるのではないでしょうか。
(特に女性は)
人間、そう簡単に博愛精神で割り切れるものじゃないと思っています。
だからで、やっぱり綺麗事なんでしょうが、この作品が素晴らしく思えるんです。
※神社の多くは結婚式OKですけど、葬式は受け付けません。
受け付けてくれる神社も敷地内ではやらないで、神官が家へ出張して来て祭事を行うんですよ。
女房の実家が神道だったので大変でした(その代わり「戒名代」は無いので楽かもしれません)。
(都内でも神社が墓地を持ってる所は、2,3ヶ所しかないそうです)
映画自体は正直、お書きになられている通りで
広末さんの演技が・・・だった印象が、強く残っています。
>一番ふっ掛けられるのが病院紹介の葬儀屋、疲れて判断能力が落ちて
る時だから「おまかせ」にしてしまいがちだけど、よくよく気を付けた方が
いいと思います。
これは、本当に同じように葬儀屋の友人が言ってました。
自分自身も、家族も“死”ということに考える事が認めたくない・不謹慎であるという気持ちや、最後だからという気持ちでついつい「おまかせ」になりがちですが
そこは、どういう葬儀をしたいか自分で決めておいた方が遺された人にとっても一番良いと言っていたのを思い出しました。
コメントありがとうございます
3年前、義父が亡くなった時、病院紹介の葬儀屋さんと話し合いが始まったのが午前2時くらい。
義母は「疲れ」てるし体調も良くないので先に帰宅させ、子供達が決めたのですが、もう、みんな疲れてて。
「棺は、これ位で宜しいと思いますが」、「祭壇はこんな感じで」と言うのに、「それでいいんじゃない」、「その辺りが普通なら、それで」と殆ど思考停止状態(僕も含めて)。
概算で400万くらい言われてたと思います。
所が、翌日、義母が近所で紹介してもらった葬儀屋さんが親切で安いと聞かされて、段取り、全部「ちゃぶ台返し」。(汗)
義弟が、最初の葬儀屋へ頭下げに行って、遺体も別の安置所へ移動。
僕じゃなくて、義弟は結構、大変だったみたいです。
(結局、100万ちょっとで済んだとか)
自分の時は家族葬でひっそり済ますよう女房には言ってあります。
(町内の人に説明出来るよう、女房に一筆取られました(笑))