波佐見の狆

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だだの「英会話」にあらず!

2019-08-14 15:24:56 | 翻訳・語学

オンライン英会話Camblyでレッスンを受講し始めて、2か月が過ぎようとしています。

現在までの、積算受講時間は、7時間13分。

当初は、週1回30分のプランだったのですが、先月末から週1回60分に増やしています。それでも、1年契約ということで前払いし、キャンペーン料金を適用できたので、受講料は30分のときと、さほど変わらないです。

週1回60分というのは、1週間のうち、どこか好きな日の24時間内に60分使えるということで、60分いっぺんに1人のチューターさんと話してもいいし、15分単位で分解して、複数のチューターと話してもOK。とにかく、その日のうちに60分を使い切らないといけません。たとえば、忙しい日で、30分だけどなたかと話して、あと、残りの30分を使わないで終わってしまうと、その30分は、ほかの日には持ち越せず、流れてしまう、つまり失効してしまうというわけです。

乗馬などは、チケット制で、いったん予約を入れたのをキャンセルした場合、自由にほかの日に振り替えられるので、当初は、Camblyのこのシステムに戸惑ったのですが・・・週1日だけ、集中してCambly Dayと決めて、できるだけ60分使い切るようにしています。でも、もしできなかった場合は、無理しないで流してしまってもいいと思っています。(実際、それでもいいやと思えるくらい、信じられないくらいの低料金なのです。)

これまで、7人のイギリス人のチューターさんたちと話していますが、そのうち、日本在住のK先生をメインチューターとして、彼のレッスンを定期的に入れて、あとほかの先生を、サブ的に入れるような形にしています。ほかのチューターさんたちの居住地は・・・イギリス本国(リーズ)、スペイン、タイ、ベトナム、ニュージーランドなどいろいろです。ヨーロッパ方面にお住まいだと、時差が大きいので、受講時間の選択がちょっと難しくなりますけどね。とはいえ、この日本の片隅の居間にいながら、こうして、世界中に散らばっている素敵なイギリス人ネイティブさんたちと瞬時につながり、わいわい楽しくお話できるのですから、本当に良い時代になったものです

一対一なので、チューターとの相性というものが大きいと思います。相性の良いチューターを探すのに、まず何十人、何百人と少しずつ話してみる、という受講生も少なくないらしいのですが・・・自己紹介プラスアルファ程度の軽い会話を、違う相手と何回も繰り返す、というのは私には合わないかなと思い、初めて話したときの雰囲気が非常に良くて、ニュートラルなスタンダードブリティッシュアクセントで、声がクリアで聞き取りやすいと私が感じたK先生をメインにして、定期的にレッスンを受けることにより、突っ込んだ話をしたり、よりレベルの高い教材を使って習う、という方向に考えています。

K先生のレッスンも、当初は30分/週だったのですが、60分に増やしました。ネイティブさんと一対一で、ぶっ通しで60分というのは、なかなかに大変です。(だって、日本人どうしであっても、電話とかで頻繁に60分しゃべる相手はそうそういないでしょう?!)大変というのは・・・その時間、英語で話すことはもちろんですが、そうやって話すために、十分な予習をしておかなければならないので、もう必死です。翻訳の仕事をしていたころと変わらないくらい、根を詰めてせっせと勉強してますっ。

「十分な予習とは」、具体的には何をしているかというとですね・・・

これは、K先生だけではなく、Camblyのどのチューターさんにも言えることですが、受講生が、何を習いたいのか、何をしたいのか、ということをちゃんと自分で考えて、チューターに伝えなければいけないのです。あなたはどういう目的で英語を習いたいのか、そしてその目的のために、私に何をして欲しいのか、知らせてほしい、そうしたら、こちらも全力でお手伝いしますよ、というスタンスを皆さん見せてくれます。

どういう目的で・・・と言いましたけど、それは、留学とか資格試験とかjob interviewとか、そういう大仰なものを掲げなさいということではなくて、漠然としたものでもいいし、もっと日常的な小さい目標でもいいわけです。私の場合ですと、ブリティッシュイングリッシュが上手になりたいからとか、ライティングとリーディングならずいぶんやってきたので、スピーキングとリスニングをもっと練習したいとかですね。そして、できるだ具体的に伝えるのがいいみたいです。次のレッスンでは、私の好きなロックのジャンルについて話したいです、とか、最近映画を見ていて、いくつか新しい単語をピックアップしまして、それを使って英作文してみたので、みてもらえますか、とか、英字新聞に私が大変興味を感じる記事があったので、一緒に読んでもらえますか、とか、日本人とイギリス人の季節に対する意識の違いについて、先生と意見をシェアしたいです、とか、なんでもありです。

とにかく、チューターが何かやってくれるのを待つ、チューターの質問にただ答えるだけ、という、受け身では絶対だめで、こちらが何をチューターに求めるのかを常に伝えていく必要があります。日本人は、小さいころから、なんでも教師主導型で、生徒は教師の指示を待ってひたすらそれに従う、というやり方が染みついているので、(私なんて、田舎の学校だったから、余計そうでした。)このように、何をやるか、そしてどのようにやるかを、あなたが決めなさい、というチューターさんたちのスタンスには、カルチャーショックすら感じるのですが、K先生と何回かレッスンを続けてみて、だいぶ慣れてきまして、自分でいろんなマテリアルを探して、PDFファイルとかにして準備し、今度のレッスンではこれを読みたいので、よろしくお願いします、というふうにメッセージを付けて早めに先生に送信しています。K先生のほうも、了解です。次のレッスンを楽しみにしていますよーとか返信してくれます。

先週もですね・・・・フィンランドで、編み物とヘビーメタルロックを融合させためちゃくちゃ楽しいコンテストが開催されたというニュースが毎日新聞の英語サイトに載っていて(こちら)、これを読みたいと思い、前もってよく中身を勉強して、難しい単語やイディオムを選んで、それらを使っていくつか英作文してみました。その作文ファイルもレッスンの前に送信しておくと、先生のほうも目を通してくれていて、レッスン中に、ここはこう直しましょうとか、よく書けていますね、とか、丁寧にコメントしてくれるわけです。そして、その新聞記事も、自分の作文も、先生と一緒に読み合わせしますので、発音やイントネーションのチェックにもなります。

つまり、受講生側が能動的にレッスン計画を立てることにより、スピーキングとヒアリングだけでなく、リーディングとライティングの練習も並行してできるということです。(注)「オンライン英会話」というので、英会話しかできないと思っていたので、ここまでいろいろ勉強できるというのは、驚くべきことで・・・もしかして、翻訳の仕事をしていたとき以上に、私には効果が上がっているのではないかと思う次第です。 

K先生以外のサブのチューターさんたちとは、まだ30分のフリートークで様子を見ている段階ですが、彼らとも、なんらかの教材を使って進めるという方向になると思います。

 

・・・・・

といった感じで、試行錯誤で頑張っていま~す。

 

注)なお、私の場合は、自分で教材を好きに探すというスタンスでやってみているわけですが、Camblyのほうでも、教材やカリキュラムをいろいろ用意していて、会員ならだれでも自由に無料で使えますから、そういうのがやりたければ、そのようにチューターに伝えればよいわけです。また、いや自分は教材とか何も使わない、ひたすらフリートークを練習したい・・なら、無論それもOKで、とにかく受講生が能動的に係わって自分で考えて決めるということが、効果を上げる方法だということですね。