波佐見の狆

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Happy Christmas!

2015-12-24 22:34:18 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

皆様、楽しいクリスマスをお過ごしですか。

わが家は、明後日からの帰省の準備で忙しくしていますが、ぱぱがセブンイレブンでケーキを買ってきてくれました。

光くんへのクリスマスプレゼントおべべが、やっと昨日出来上がって、ぎりぎりセーフっ!

ぽかぽかフリース生地です。近辺のお店で見つけたノルディック柄。

 

(バックのツリーオーナメントは、佐世保のYumikoさんが、もう20年以上も前に手作りしてくださったもの。大事にしてるよ!)

この生地、70 cm × 100 cmほどのハギレで、おべべ2枚分ちょうど取れたので、半分は、桃太郎君に着ていただきましたよ~~

桃くん、膵炎が長引いて辛そうで、体が冷えるのが大変なストレスになるとのことで、少しでもあったかくしてもらいたくて。

また痩せてしまったそうで、胸の方をこんなに重ねて、ちょうどよくなりました。(仮縫い段階の写真です)

バイアスは、淡い花柄。桃くんのがこの水色系で、光くんのは、黄色系です。

 

模様の出方が、光のと違いますが、桃くんのは、ちょうどこのトナカイさんが上手い具合に下半身にぐるりと見える位置に来て、とっても可愛いのです。

 

上手に着こなしてくれて、いくつになっても、このハンサムっぶりったら!

 

生桃くんに、もうずうっと会ってないね。。。。そのうち会える機会が来ますよう!

あと、百くん、雪丸くん、にこちゃん、れんちゃんたちの冬物も、帰省から戻ったら、すぐとりかかるね!

恵光家は、喪中のため、新年のご挨拶は控えさせていただきます。

皆様、どうぞよいお年をお迎えください。

来年も、よろしくご好誼のほど、お願い申し上げます。

 

 

 

 

 

 


怨霊?!

2015-12-16 10:02:46 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

今朝、6:30です・・・

怨霊登場・・・・?!

・・・ではなくって・・・

光くん、散歩中、 かっとび走る走る。。。

時間帯によっては、子供らの集団登校の列とすれ違うこともよくあるのですが、

こないだなんて、「ねえ・・・どうしてあんなに走ってるの??」って、不思議がられちゃいました。

転ばないように、必死でついてかなくちゃいけませんが、

ままは、むっちゃ楽しいよ!!

 

 

 


初めての能と狂言

2015-12-06 16:58:54 | Miscellaneous

昨日、牛久で、能と狂言の公演がありました。

私は、恥ずかしながら、この歳になるまで能も狂言も観たことがなくて、人生初めての体験です。

「黒塚」「萩大名」という演目について、ネットで調べて、大まかにではありますが、予習をして行きました。

ただ、正直なところ・・・有名な野村萬斎さんの演技をこんな地方都市で、こんな料金で観られるって、ラッキー~~という、つまりミーハー心が大きく、狂言の方が楽しみで、能の方は、ついで・・と思っていたのです。

開演前の舞台はこんな感じ。小さな文化ホールではありますが、ちゃんと、本舞台、橋掛がり、揚幕、後座、地謡座、鏡板がしつらえてあります。

2時に開演すると、まず、舞台の向かって左端に机が。

能の山中一馬さんが一人でてきまして、講義を始めました。この講義が30分。次に、狂言が20分、最後に、能が1時間という構成でした。

結論から言いますと、、、、自らの予想に反して、私は、狂言より能の方に魅せられてしまったのです。

というのも、山中さんの講義の多くが、能についてのお話で(そもそも能とはどういう芸術か、ということと、「黒塚」の内容について)、とても分かりやすく、予備知識がゼロに等しい私には大変新鮮で、水を吸収する乾いたスポンジさん?!になってしまったようです。

「能は、踊りと歌と音楽で構成されているので、西洋芸術でいえばオペラのようなものではあるが、仮面をつけるという点では、世界にも類をみないもの(古代ギリシャには存在したが、現代まで続いているという点では、能が世界唯一と言える)。その表現は、日常生活の動作とは全く異なり、「リアリティを徹底的に排除している」ということがポイント。泣く場合も、ドラマや映画のように涙を流さず、手をかざして頭を傾けるようにする。つまり、象徴的に表現する。

能をみながら、眠ってしまうかもしれないが、それは仕方がないこと。なぜなら、能の囃子や謡いは、アルファー波を引き起こすように、脳に心地よいように作られているものだから。熟睡してしまうと困るが、時々まどろむ感じで観てもらう分は全く差支えないので、気軽に鑑賞してほしい・・・」云々。

なんですってえ!!リアリティを排除

映画やテレビドラマは、徹底的なリアリティ追求をする作品が多いですよね。例外はいろいろあっても、基本はそうでしょう。あらゆる小道具、セットから、俳優の台詞、演技、所作、すべてにおいて、リアリティがあればあるほど、登場人物に共感し、感動するわけですから・・・(私はそういうのが好きですから!) リアリティを排除するのが価値が高いというのは、衝撃です・・・・

「萩大名」は、楽しかったですよ。大名と言っても、田舎の地主程度でまるで教養がなく、和歌も読めないい主人公が、みやこで高貴な遊びをしようと無理をして、大恥をさらす、というストーリーで、言葉も、能に比べれば現代に近いので、笑いどころにはついていけました。あっという間に20分が過ぎ、問題の?!「黒塚」です。

「黒塚」は、安達原(今の福島県安達太良山録)に伝わる鬼女伝説を基にした、恐ろしく悲しいお話です(詳しくは、こちら)。修業中の山伏一行が一夜の宿を乞うた老女が、糸車を紡ぎながら人生を嘆く。やがて、寒くなるので薪を取りに行ってくるが、私の留守中決して寝所を覗かないで、と念を押して、行ってしまう。山伏は約束は守ろうとするが、供の者が、つい好奇心を抑えられず見てしまうと・・・人間の死骸の山が!約束を破られて怒り狂い襲い掛かる鬼女を、山伏らは遂に祈り伏せて僧力で負かして退散させてしまう・・

糸車というのは、枠桛輪(わくかわせ)という小さくシンプルな作り物で、老女がこれを操りながら嘆く場面が結構長くて、うとうとしてしましました・・・・アルファー波ですよ。でも、お供が老女の寝所を覗こうとするあたりから、緊張感が高まり・・・老女が、真っ赤な頭を振り乱し般若の面で現れた後は、息をのむ展開でした。静(弱)と動(強)のコントラスト。お囃子と謡も、こうして生で見て聴くと、素晴らしいですね。圧巻の1時間でした。

能のこと、もっと知りたいと思いました。

ちなみに、能の演目には、「敦盛」、「船弁慶」、「経正」、「知章」、「屋島」など、平家物語に題材をとったものも多いのですね!!本格的な能楽堂でじっくり観てみたいです!

皆さんも、能や狂言の舞台をご覧になったことがある方は、どうぞ感想を教えてくださいね。

私は、今回たまたますぐ近く(車で10分)で、本物を鑑賞するという幸運に恵まれたわけですが・・・私を能・狂言にいざなってくれたのは、イギリスのYukoさんのブログのこちらの記事でした。Yukoさん、どうもありがとうございました。またいろいろとご教示ください!

こちらは、YouTube上に公開されている「黒塚(安達原)」。(シテは、観世喜 正)

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