くらしデザインスタジオ@楽(^^)

住まいや街など、様々な暮らしの提案やサポートをする中で、なんとなく気になったこと…!?イロイロです。

林丈二氏に刺激され

2005-05-11 | 本,TV,歌,人物など

これまでに、そのうちブログに載せるといってたものの1つ、林丈二氏を。
林丈二氏を知ったのは10年くらい前。最初は何で見たか覚えてない。
路上観察学会関係だったか、一瞬だけ売られたちくま書房の「頓智」という雑誌だったか。

街で見かける色々なモノや、一昔前のモノなどを様々観察しているような方。
マンホール(ホールカバー?といっている)や狛犬など、第一人者だと思われる。
ただ見るだけでなく、ちょっと変わったテーマや目的を持って動いている。
ちょっとというのが好きで、たいそうなテーマではなく、林さんが単純に興味を持ったことが、私からみると少し視点が新鮮で、ああそうかという感じで共感できる。
メモ魔なのだそうで、ものすごく記録をとり、職業がイラストレーターだったりするので、整理された記録をビジュアルで表現されて、目でも楽しめる。


例えば、写真左の「目玉の散歩ノート」という初期の頃の本の中の例では、写真右の「靴底で集めたヨーロッパ」などがある。
これは、ガラスの小瓶に小石などを詰めて、木製のケースに陳列したもの。
で、小瓶の中身の小石などは、ヨーロッパへ観察旅行へ行った際に、「一日中、街を歩きまわってホテルの部屋に戻る。まず、靴底の溝にはさまった小石をかき出す。もちろん自然にはさまったものだけで、......ともあれ、僕についてきたくてきた小石である。無下には捨てられない。」と。

その他にも、「国分寺消火栓蓋NO.1探索」とか、牛乳パックの「乳牛大集合」とか、「キツネウドンそば油揚の切り方」とか、「おみくじと実生活の関係」とか、「ブロック塀の息抜き穴」の形とか、なつかしい「切符のパンチ屑」とか...。
眺めていると楽しいだけでなく、モノの見方や日頃の動きへの刺激たっぷり。

また良いのは、コレクターでもないし、完璧にやろうという気がなく、力が全く入っていないトコ。
全部揃わなくても、ちょっと忘れて抜けてしまっても、特に気にならないらしいトコ。
出会った分だけ、できた分だけを集めていく感じ。...長くなったので、またそのうちに。

本日は自宅事務所で仕事。日頃の運動不足で、足腰の弱りが常に気になる。
もう少し早起きして、観察歩きを実現しよう。若さがないか...。