こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

1/15 FFG New Year Concert 2024 in北九州 2024 北九州ソレイユホール

2024-01-16 20:25:57 | コンサート
昨日、北九州ソレイユホールで開催された九州交響楽団のニューイヤーコンサートに行ってきました。
ふくおかフィナンシャルグループ文化芸術財団が公募して、申し込んだら当選しました。
2階席のO列ではあったのですが、オーケストラならあまり気になりません。

私が何回か伺ったニューイヤーコンサートでは、ワルツとかポルカとか踊れる曲がメインだったりしたのですが、今回は違った選曲で、これはこれで楽しめました。

第一部は、ビゼーの歌劇「カルメン」から7曲と、私は不勉強のため知らなかったのですがシチェトリンの「カルメン」組曲から2曲。
メゾソプラノの加藤のぞみさんの「ハバネラ」「セギディーリャ」が歌声も艶やかで色っぽく、格好良かったですし、「カルメン」は聴き馴染みのある選曲なのも良かったですね。

第二部は、サン・サーンスのやはり歌劇「サムソンとデリラ」から2曲。
この歌劇自体は知らなかったのですが、怪力サムソンは漫画家・川原泉さんのコミックス『笑うミカエル』で知っていた事もあり「へー?」と驚いていました。
しかし指揮の現田茂夫さんの説明で納得の選曲と感じました。仰る通り、戦争のない世界にしたいものです。
ここでも「ダリラのアリア」で加藤さんが色っぽく誘惑する歌声を聴かせて下さり、素敵でした。

その後はグノー歌劇「ファウスト」のワルツ、J.シュトラウスの「皇帝円舞曲」と、お馴染みの選曲に移行していきます。
その中でも現田さんが説明して下さったフランスのワルツはリズムがしっかり安定していて、ウィーンのワルツ曲はリズムに揺らぎがあるという事も面白く、どちらにも良さがあり楽しめました。

そう言えばここまで加藤さんの歌声について、艶っぽさばかりを強調してきましたが、ジーツィンスキーの「ウィーンわが夢の街」についてはやわらかく穏やかな歌声で、作曲者のウィーンという街に対する深い愛情を感じさせて下さり、こちらも魅力的でした。

ラスト曲はJ.シュトラウスIIの「美しく青きドナウ」
アンコールはやはり定番で外せない「ラデツキー行進曲」で楽しく新春のコンサートを締められました。
とっても幸せになるコンサートでした。
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『いまこそガーシュウィン』中山七里

2024-01-11 21:01:28 | 読書感想
 
今回の岬洋介は、アメリカで指折りのピアニスト、エドワードとカーネギーホールでの共演を打診される。
時は、あの悪名高い人種差別主義の大統領が就任した前後。

それを憂いたエドワードは、ジョージ・ガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」を岬と連弾で演奏する事を思いつき、依頼したのだった。

一方、新大統領の暗殺計画を進めていた<愛国者>は、依頼主から思いがけない方法を提案される。

感想ですがまず、音楽家はアスリートですか。
言われてみるとあれだけの長い演奏を続けるのだから、岬の言うように基礎体力をつけるための自己管理は重要ですよねえ。

そして本題の暗殺計画についてですが、本当に事と次第が終わるまで<愛国者>のヒントらしいヒントは見つけられませんでした。
ただし、こういう時は暗殺者と思いにくい人物が犯人だという可能性が高いので、推測してみました。

さらにこの本、初出一覧の横に次回のタイトルが既に出ているんですよ。
今まで気づかなかっただけでしょうか?
という事は、舞台はロシア?
もしかしたら中山さん、ペンの力を信じたいのかなあ?と考えたりもしました。
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『契り橋 あきない世傳 金と銀 特別巻 上』高田郁

2024-01-07 20:03:25 | 読書感想
 
テレビドラマも始まって「ああ、こういう事もあったなあ」と思い出しながら手に取ったこの巻。

初っ端から驚かされました。
惣次の話でしたがびっくりです。
幸が恋女房だったぁ―?どこに色恋のかけらがあると?
い、いや、確かにつんけんした態度の割に、やっている事は意外と親切ではありましたが・・・。
私が鈍いだけで、幸には伝わっていたのでしょうか?
せいぜい商売の戦友程度の関係かと思っていました(^_^;)
それはともかく本編では出てこなかったけれど、惣次も心がいくらか満たされる家族が持てて良かったです。

そして第二話では江戸本店支配人・佐助、第三話では女衆のお竹が主役となり、第四話にて再び幸にスポットライトが当たります。
これから幸せになれそうな予感もありつつ一波乱も待ち受けていそうで、下巻が楽しみです。
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