こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

コミックス『なごみクラブ(12)』遠藤淑子

2022-05-30 19:39:35 | アニメ・コミック・ゲーム
 
フジツボのママと、なごみクラブのマネージャーによる不景気への愚痴と、互いの不幸自慢から始まった今回。
優勝は、小学生の由加ちゃんだったりします。

また、マネージャーとオーナーとの会話では、様々な状況の変化についての深い話が展開されています。

他には相変わらず深いんだか浅いんだか、ホストクラブにしては地味だけど、堅実で和む話が続きます。

とか言いながら、今巻で最終巻なんですね?
私が購入した書店ではおまけのペーパーが挟まれており、最終回に対するなごみクラブメンバーの行動と、竹書房が移転した事について絡ませており、お茶目、と思いましたが実は物騒だったりします(汗)。
いいよね?面白いし。
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『逃亡テレメトリー』マーサ・ウェルズ

2022-05-27 19:54:52 | 読書感想
 
プリザベーション連合に、ひとまず落ち着いた弊機。

と言っても、ミステリー・メディアに耽溺させ続けてくれるわけもなく、早速、プリザベーションのモールで死後四時間の他殺体が見つかり、メンサー博士が、弊機について決してマーダーボット(殺人機械)ではない事を警備局に信じてもらういい機会だと、捜査に協力するように依頼する。

実際、いい機会なのは分かっている弊機ではあるのだが、感情として受け入れがたいのだ。
嫌々ながらも捜査に同行し、活動を始めるが・・・。

色々葛藤しつつも、捜査に参加すると決めたら嫌々ながらも誠実に協力するところが善人(善機?)なんですよねえ。
さらに、何のかんの言って、大活躍してしまう有能さ。
この本編が面白いのはもちろんの事、まだ採掘場にいた頃の話を描いた「義務」といい、プリザベーションに来たばかりの弊機を、メンサー博士から見た「ホーム―それは居住施設、有効範囲、生態的地位、あるいは陣地」も、どこかひねくれているようで誠実な弊機くんが分かって「いい奴だなあ」と思ってしまいます。

マーサさんと出版社との契約で、あと三冊は出版される予定らしいので、まだまだ続きが読めそうで楽しみです。
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ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展 in 福岡市博物館

2022-05-25 21:03:23 | CD・DVD等
  • 久しぶりのエジプト展、もう、始まる前から「行きたい、行きたい」と、職場でも言っていたのですが、ようやく行ってまいりました。

    今回の展覧会では、森川智之さんがナレーターを務めるとも伺っていましたし、たまにはと思い、音声ガイドをお借りして入室。

    プロローグから、森川さんの二枚目真面目声にうっとり・・・と、なれば良かったのですが、なまじ、森川さんのいくつかの声の表現を知っていたので、妙に笑えてきて困ってしまいました。
    しょっぱなから、シューマイくんこと、S.S.D.S.のミヒャエル・シューマイヤー君の甲高い「~なのだ!」を思い出して、オチがあるのではないかと思えて仕方ありませんでした。ごめんなさい、森川さん。

    それでも流石に1のロゼッタ・ストーンのレプリカでは、気を取り直して内容に集中出来て、ヒエログリフは公式文の文字で、二段目の文字が一般の方が主に使われる崩し文字、という風に伺い、そこまで分かるようになったんだーと、感動しました。

    さらに面白かったのが、歴代の王の名前には何らかの形で守護してもらう神の名前が入っているという事。例えば、ツタンカーメンの中には、アメン神の名が入っているようです。

    他にも色々ありつつ、次に興味を持った・・・というか、音声ガイドならではの楽しみとなったのが、「クゥと家族の供養碑」を、アクセントや正確なところはともかくとして、古代エジプトの言葉で、森川さんが読んで下さったところ。
    そっかー、大まかにはこういう言葉を話していたと想像できるんだなあ、と感動する事しきりでした。

    あと、宝飾品も美しいのですが、何よりも今回の目玉はミイラもさることながら、棺を立てて並べて展示しているところ。壮観でしたよー。
    ミイラとしては人間は普通としても、動物の中の猫とかの定番はもちろん、ワニのミイラは全身かと思いきや一部だったり、蛇のミイラはコブラだったりと、見ながら興味津津でした。

    だいぶ端折りましたが、全て観終わってからお土産ですみっコグッズを購入したところ、おまけとしてリラックマとすみっコのイラスト入りで、ヒエログリフをアルファベット表記したリラックマ側と、それを使って「しろくま」「たぴおか」「ざっそう」などなどを単語として並べているすみっコ側のシートをいただきまして、これが一番嬉しかったかもしれません。
    実はヒエログリフって、表形文字と表意文字の二つがあるらしく、そういう面では日本語に似ているかもしれないと感じました。
    とは言え、どうやら言葉の文化圏としては、全く別のように昔は伺ったので、似た面もあるくらいに思った方がいいのかもしれません。

    ちなみにグッズは、メジェド神に扮したとかげ、ラー神に扮した本物のぺんぎん、トト神に扮したふくろうと、クリアファイルを購入しました。ぬいをいっぱい買いたかったのですが、1人3個までだそうです。
    購入グッズの写真も撮ってみました。

    とにかく、とっても楽しめる展示ですので、予算とご都合がつけば観に行って損はない・・・というか、お得だとさえ思えます。ぜひ。
    あ、音声ガイドは600円です。
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『地べたを旅立つ 掃除機探偵の推理と冒険』そえだ信

2022-05-24 20:19:22 | 読書感想
 
鈴木勢太33歳。
未婚だが子持ち。
北海道札幌方面西方警察署刑事課に勤める警察官。

そんな彼が、担当していた事案の確認のために出向いた小樽市で、高齢者の運転する暴走自動車から老婆をかばって倒れてしまい、意識が遠のいていった。

やがて意識を取り戻したところ、彼は自分自身がロボット掃除機になっている事に気が付く。
しかも、隣りの部屋には中年男性の死体があるという異常事態。

そのような状況でも彼が一番に考えるのは、娘の朱麗の安全。
実は彼女は勢太の姉の忘れ形見であり、姉の再婚相手だった男から姉ともども暴力を振るわれ続け、ようやく別れさせたのに、肝心の姉が不審死を遂げたのだ。

そのため勢太が今の状況に置かれていては、その男、賀治野に朱麗がさらわれて危害を加えられかねず、気が気でないのだ。

そこから、ロボット掃除機になった勢太の長く困難な旅が始まる。

うーむ。
こうやってあらすじを書いてみると、あまりにも阿保(褒めてます)な設定で、先の予測がつかないと言いますか、段差の数々を考えると不可能としか思えないのですよ。
その上、旅の途中で幾つかの難事件も解決したりして、人間の時ならどれほど優秀なんだ!勢太刑事!!!
本当に、と~~~~~っても面白いので、ミステリファンはもちろんの事、SF、ファンタジーファンにも、強くお薦めします。
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『ぶたぶたのお引っ越し』矢崎存美

2022-05-19 19:57:06 | 読書感想
 
このタイトルから、ぶたぶたさんが運送業でもなさるかと思ってはみたのですが、ぶたぶたさんご自身が物理的に潰れてしまわれますよね?(笑)

と、いう訳で、ぶたぶたさんやその周りの人々のお引っ越しのお話です。

冒頭の物語は、現実にありそうに思えました。
自分自身の我を通し、それに女性が逆らうのを様々な暴力などで押さえつけようとし、その行動や言動が男として強く素晴らしいことなのだと勘違いなさっている方々。
この話で当てはまる方に対して言いたい事は、ご自分だけが不幸になって下さい!でした。

二話目については、実際にぶたぶたさんに初めて出逢った方は、本当ならこうなるんだろうなあと、改めて考えました。もう、一作目からずいぶんの話数と巻数がある作品ですので、受け入れてしまうのが当たり前のように感じてしまいますが、こちらの方が本来の感じ方ですよねえ?

三話目は、ぶたぶたシリーズの某スピンオフ作品なのですが、そうですね、ここまで話が大きくならなくても、人間関係の失敗はありますよね。
そしてまあ、ぶたぶたさんと友だちですか?なれるものならなりたいです。
嬉しいと思うし、彼の人間(ぬいぐるみ?)性に見合うだけは成長したいと思います。
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