こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 第二部 神殿の巫女見習いII』香月美夜

2019-09-29 19:52:15 | 読書感想

 
今回、マインの母親の妊娠が知らされ、赤ちゃんのために絵本作りを始めようとするが、ベンノに絵師を使うよう説得され、候補としてヴァルマを考える。
続けて使うためには側仕えにするのが合理的と、神官長の許可を得ようとするも、同時に、音楽が得意なロジーナも召し抱える事となる。

実は、ロジーナが以前仕えていた貴族の価値観のために、彼女自身の価値観も世間とずれており、それがトラブルの元となった。
更に、冬に向かっての準備で思わぬ出費をする破目になったり、忙しいマイン。
それでも和綴じの本が完成した事で、達成感で精神的には満たされる。

問題は、マインに対する貴族の差別意識で、それが彼女ばかりか彼らをも命の危機に晒す。
その過程でマインの魔力がかなりな事も分かり、フェルディナンドの機転が無ければ、とんでもない状況になりかねなかった。

騎士団とのトラブル以降もフェルディナンドは心労が増えそうですが、マインにとっては、早い内に自分の能力とその影響力が分かったわけで、うまくいけばステップアップのために利用できそうですね。
また、麗乃時代の記憶をフェルディナンドと共有できたのも、力強い協力者ができたと考える事もできますよね?真面目過ぎそうですが、一番信頼できそうです。

ますます続きが楽しみです。
 
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9/27「天神でクラシック 音楽プロムナードvol.35 運動・芸術の秋に贈るスポーツと音楽」九州交響楽団 in FFGホール

2019-09-28 20:02:56 | コンサート

9/27福岡天神FFGホールで開催された九州交響楽団のコンサートに行ってきました。
指揮は、この春にNHK交響楽団を退団されたオーボエ奏者の茂木大輔さん。
進行は、NHKアナウンサーの佐々木理恵さんでした。

全部については学が浅いので、一部抜粋して感じた事だけについて述べさせていただきます。

最初の「天国と地獄」は、チェロとコンサートマスターの奏でる音色が、際立って美しく感じられました。

「トランペット吹きの休日」については、休日にしてはトランペット奏者が忙しいとMCで仰っていましたが、本当に休みなしで、私としては「トランペット吹きのかき入れ時」と名付けたくなり、Twitterでつぶやいてしまいました。でも、格好いいですよ。

「歌劇『トゥーランドット』より誰も寝てはならぬ」では、TVで以前拝見したオペラ歌手の方の重厚で華やかな歌声と同時に、「スギテツ」さんのアルバムで拝聴した「誰も寝てはならない子守歌」が交互に聴こえてきて、何とも言えない感じになりました。ヴァイオリンも素敵だし、歌の時も良かったのに、「スギテツ」さん、笑わせないでー(笑)

「組曲『仮面舞踏会』よりワルツ」はおどろおどろしい音色のワルツでした。あれはあれで、面白いですね。

「歌劇『ウイリアム・テル』序曲」は、全部を聴けたのは初めてでしたので「こんな曲なんだー」と新鮮でした。

アンコールは「剣の舞」で、賑やかに華やかに終わるかと思いきや、私も含めて観客も盛り上がり、拍手が鳴りやまず、もう一度アンコール、ソフトバンクホークスの応援歌が来ました。歌詞がうろ覚えだったのが残念です。

全体としては、茂木さんも楽団の方々もエネルギッシュな演奏をしてくださり、同時に、一つ一つの楽器が丁寧に鳴らされつつ、美しいハーモニーが奏でられていました。引き立て合っていながら、皆が粒だっていたんですよねえ。全ての楽器の音も美しいし、素晴らしかったです。

最後に、茂木さんがやたら楽団員一人一人を演奏が終わる毎に褒めたたえていたのが、微笑ましくもおかしかったです。うん、確かに素晴らしかったけど、今まで4つの楽団しか聴いたことが無いけど、あんなに褒める指揮者の方は、初めて拝見しました。
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『100回泣いても変わらないので恋することにした。』堀川アサコ

2019-09-25 19:59:52 | 読書感想
 
『小さいおじさん』の続編です。

私立博物館「静謐館」の学芸員、手島沙良(23歳)は、幼い頃に父を亡くし、母は家を出て、祖父母と共に暮らしている。

そんな沙良の前に現れた小さなおじさんが、彼を彼の家族がどう思っているのかの調査をして欲しいという依頼をしてきた。

彼の姿が見える者は孤独だとおじさんに言われたものの、自分自身がそうである事の実感がわかないまま、恋したり、母に周囲を引っ掻き回されたりしつつ、いつの間にやら博物館のオーナーの殺人事件の捜査を命じられる。

恋愛にミステリに河童にと、テーマてんこ盛りのこの物語。
内容の順番が、タイトルと逆のような気もします。
どっちかというと、恋をして100回泣いたら、変化が訪れたと言う方が正しいですよねえ?
面白かったのは間違いないので、ま、いいか。
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CD『Believe』浅野祥

2019-09-25 17:27:14 | CD・DVD等
 
三味線奏者の浅野祥さんの3枚目のアルバム。
フランスのリモージュという町の石造りのお城でレコーディングなさったそうです。
確か、陶器の街ですよね?

今回、浅野さんの1枚目と最新アルバムを持つところで、3枚目のアルバムを購入した理由は、私としては、より楽しく聴けそうに思えたからです。
「マイ・フェイヴァリット・シングス」「サマータイム」と「さくらさくら」「津軽じょんがら節」が、三味線で同居しているのが面白いです。

ただ、ライナーノーツで曲の解説というものが無かったため「ランコントル・ア・リモージュ」をネットで検索したものの、どんな内容なのかが分からなかったのが残念です。いい曲だとは思うのですが、気になっています。

あと、リュートという楽器の音色を、BGMではなく、真正面から意識して聴いたのも初めてで、気持ちよく聴けたのが嬉しかったです。
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『宇宙探偵ノーグレイ』田中啓文

2019-09-20 19:37:28 | 読書感想
 
怪獣のような土着生物を観光の呼び物にしている惑星キンゴジ、平和で十戒という縛りはあるが、楽園のような惑星パライゾ、一生星から出られないが、生まれ変わりが約束された惑星テンショウなど、大金の必要な探偵、ノーグレイが捜査依頼を引き受ける事となった星々は、個性的。

毎回、無理難題を石付けられる彼は、無事に依頼をこなせるのか?

まあねー、田中啓文さんだからねー。
とんでもない状況になるのは分かっていますけどねー。
それにしたって、これって、解決できているのでしょうか?
こういう設定は、私の大好物の1つではありますが、いいのか?と頭を?でいっぱいにしつつ読み終えました。
とっても面白いSFミステリではありますが、慣れていない方々には、どうだろう?と思わないでもない、そんな物語です。
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