こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『アルフォンス・ミュシャ展 アール・ヌーヴォーの華』in北九州市立美術館分館

2023-07-19 20:09:25 | 美術館・博物館
リバーウォーク北九州の5階にある北九州市立美術館別館で開催されている、アルフォンス・ミュシャの展覧会に行ってきました。 

割とミュシャ展は、しょっちゅう開催されている印象がありますが、今回は女性の人物画だけでなく男性や子ども、草花や昆虫のスケッチ、メダリオンや紙幣、切手など、様々なものがあって、いつも以上に楽しめました。
今回は、フラッシュを焚かなければ撮影可でした。

こちらは「夜明け」


対になっているこちらは「黄昏」です。

草花のスケッチ

クワガタムシや亀のイラストなどが並んでいます。

日本のイザナギノミコトの扮装の絵もあります。

ボスニア・ヘルツェゴヴィナ館
下は説明文です。

お菓子の缶などです。

メダリオンなど。

皿も多く焼かれたようで、上は彩色
下はモノトーンの同柄です。

カレンダーです

ミュシャの絵を使った紙幣や切手もあります。

当時の絵葉書もたくさんありました。

私が一番気になったというか、欲しいと思ったのは蔵書票
自分の蔵書の見返しに貼るとか・・・本好きには垂涎ものですよ。

とても楽しく、あっという間に見終えました。
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『昆虫の惑星』アンヌ・スヴェルトルップ=ティーゲソン

2023-07-18 22:06:07 | 読書感想
 
序章のタイトル「地球は昆虫の星である」
「個体数」「種の数」についても、4億7千9百万年前に現れてから恐竜の誕生と絶滅を目にしつつ、地質時代の大量絶滅を全て生き延びたと言われると、参りましたとしか言いようがありません(^_^;)
ホント、人類は足元にも及びませんわ。

第1章は昆虫の超入門と言いつつも、1秒で最大3百枚の画像を認識し正確に見分けるトンボにしたら、20枚しか見分けられないヒトのアニメーションなんて、スライドショーかコマ送りにしか見えないだろうという知識は得られたので、飛ばし読みは避けた方がいいでしょう。

第2章で面白いところは、ビヨンセの名前をつけられたアブが呼び物で、コオイムシ科の水生生物も楽しめます。

第3章のシュウサンネンゼミとジュウシチネンゼミが素数なのはなぜか?も、伊達じゃありませんので、ぜひ、お読みになるのをおすすめします。

第4章では植物もかかわってきて、「菌根」のネットワークが興味深いです。

第5章に至っては、聖書に出てくる食べ物「マナ」の正体についての新説が面白いですね。

第6章のインドのハゲワシの悲劇は、人間の思い上がりに警鐘をならすような出来事に思えました。
またこの章では「イベルメクチン」が巡り巡って生態系を壊しかねないという話から、これに限らず薬も気を付けて扱わなくてはならないという戒めを感じました。

あと第7章、第8章もありますが、大概読まれる方々もお疲れでしょうし、割愛したいと思います。
お付き合いいただき、ありがとうございました。

どこを読んでもワクワクしましたので、私としてはお薦めです。
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『湯治場のぶたぶた』矢崎存美

2023-07-14 20:00:02 | 読書感想
 
紹介制の湯治場でぶたぶたさんの作る美味しい料理をいただき、温泉に浸かり、場合によってはぶたぶたさんのカウンセリングを受ける。

とことん癒されに行く湯治場ですね。
いや、湯治場はそもそもそうなのですが、より癒されそうです。

まず参考になりそうなのは、第一話で描かれていたネタ帳。
小説を書くためにアイディアをメモするという事ですが、日々のちょっとした事をメモするのはいいのかもしれません。日記までは行かなくても。

あと物語でも書かれていましたが、私自身もデジタルデトックスをした方がいいかもしれないと感じています。
特にスマホは、無いなら無いで暮らせるものではありますからねえ。
携帯が無かった頃のように公衆電話が街にたくさんあれば、という面はありますけど。

色んな意味で面白かったです。
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『古代エジプトの日常生活』ドナルド・P・ライアン

2023-07-13 20:34:47 | 読書感想
 
この本はエジプトの古代遺物を手掛かりに、時代設定は紀元前15世紀、アメンホテプ2世の治世のうちの1年間を12か月という月単位に分け、市井の人々から王族までの何人かの生活を描く事で、その暮らしの一端を覗こうというものだそうです。

庶民の生活も重労働ですが、奴隷や囚人は農閑期に行われるような王の墓を造るための(対価はあるけれど)強制労働でも、より過酷だったりしますし、近隣の国々にも強大な軍事力で搾取していますし、古代とはいえ野蛮だなあと感じました。

全く別の話題になりますが、王家の谷の地域には墓に関わる職人たちの住まいがあったとか、当然と言えば当然なのですが、なるほどーと目から鱗でもありました。

なかなか楽しかったです。
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『探偵は友人ではない』川澄浩平

2023-07-09 20:00:38 | 読書感想
 
『探偵は教室にいない』の続編。

第一話の歩の正義感に共感を覚えながらも、今の自分自身の年齢にもなれば、いい加減もっと大人としての行動ができなくてはとも考えて、まだまだだなとがっかりしたりと、この一編だけで感情の乱高下でした。

後の三編もとても興味深く、全体としても真史にとっての歩の立ち位置が変化していて、今後の二人の関係の変化が楽しみでもありました。
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