こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『図書館ホスピタル』三萩せんや

2017-01-10 19:32:43 | 読書感想
『元気があれば何でもできる』
プロレス好きだった亡き祖父を持つ、元木悦子、二十二歳の座右の銘である。

しかし、就活で百連敗を記録してしまった。
アピールポイントを、元気なところに絞ったせいだろうか?

4月を無職のまま迎えた悦子だったが、母方の叔母から、埼玉の私立図書館が元気のある子を探しているという電話があった。
その名を『しろはね図書館』と言い、元病院で、今は亡き院長がそこを図書館にするようにという遺言を残したのだという。

本も、漫画や雑誌くらいしか読んでこなかった悦子が、返本作業から始めて、先輩の図書館員に読書のレクチャーを受け、少しずつ利用者さんにもアドバイスできるようになっていきます。
トラブルもありますが、それが先輩方との交流のきっかけにもなったりして、なかなか面白いです。
中でも、一番ありえないと思っていた人の内情を知り、親しくなったりして。

今後、『しろはね図書館』と、その人間関係がどう変わっていくのかが気にかかります。
続編があると、嬉しいですね。
コメント
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