何故ならばロシアの複雑怪奇な国際政治や国家戦略を理解すれば、北方領土問題は単純な日露間の問題ではないからです。
12月17日01時27分に産経ニュースが「【日露首脳会談】安倍晋三首相「プーチン氏は孤立することもいとわない人物」」の題で次のように伝えました。
『安倍晋三首相は16日夜のテレビ朝日番組で、ロシアのプーチン大統領を「孤立することもいとわない人物」と表現し、ロシアが国際的に孤立を強めていることがプーチン氏を日本との交渉に前向きにしているとの見方を否定した。
安倍首相はプーチン氏が日本との関係強化に意欲を見せている理由を「日露が平和条約を結んで関係を蜜にして、経済交流をさらに増やしていくことが大きくロシアの未来につながっていくということを理解しているからこそだ」と述べた。ただ、「世界の外交だから、さまざまな駆け引きもあるし、それぞれの思惑もある。十分承知だ」と語った。
米国ではロシアとの関係改善に前向きなトランプ氏が来年1月に大統領に就任する。トランプ氏登場で日本による米露間の橋渡しがいらなくなるとの指摘には「トランプ政権ができたことによって、マイナスになるということはないと思っている」と述べた。』
安倍首相は、御父上の晋太郎氏からの外交経験にて日露首脳会談で出た北方領土問題の交渉は世界の国際戦略の駆け引きの中に有ることを理解しています。
日露、日米、米露、対EU、対中国などの国家間の駆け引きなどが活発化するのは、むしろこれからです。
12月15日、山口県長門市で握手するロシアのプーチン大統領(左)と安倍首相(右)
出典:首相官邸HP
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