葉月の季まぐれノート 花と木と…時々五七五

日々の思いを気まぐれ、季まぐれに綴る。時々自己満俳句やります。

冬菫と早梅

2021年01月31日 | 日記






冬すみれ このひと隅を あたためる








ほつほつと 早梅や 人住まぬ家







来し方は 五割忘れて 一月果つ




     




元号の 三つを生きて さて二月








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雪のち寒晴れ

2021年01月29日 | 日記




小雪舞う 傘は要らぬと 登校子









水仙花 肩を寄せ合う 朝の雪










厨口 子が声あげる 寒満月


寒満月 伯母の窓辺を 渡るころ







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冬苺

2021年01月28日 | 日記






冬苺 姉妹の個性 違えばこそ  








口紅を 塗らぬ日々なり 牡丹の芽








玄関に くたりと置かれたる コート








おずおずと 昇りくる月 自粛の冬







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孫が居る冬

2021年01月27日 | 日記







子と暮らす ひと日の長き 冬芽かな







眠り誘う 魔法の本よ 冬灯し



    





子の寝顔 確かめて聞く 虎落笛











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三寒四温

2021年01月26日 | 日記




三寒四温 シクラメンの いきいきと







眠りたる山 煙る夕べ またも雨







なぞなぞの 答えは内緒 冬うらら









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日曜日

2021年01月25日 | 日記



花菜 目もくれず 檸檬の木の下へ









鼻唄は流行り唄 枯れ野道 跳ね









北風に追われ 黙深くなる 空






ひたひたと冬 つまらない日曜日










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冬籠り

2021年01月23日 | 日記







水仙の 項垂れ咲けり コロナの世








  



待春や テイクアウトの タピオカティ


静かな雨に 諭さるる子ら 冬籠り








冬の日や 目を休ませる 萌黄色









早春の夕暮 カフェラテの カップに






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小二の孫と夕散歩

2021年01月22日 | 日記



ため息の 届かぬあたり 冬椿










頬染めて 落ちて了いぬ 冬椿






西洋柊の実 唐紅よ 冬温し








「コート貸してあげる」と 子に労るる







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日脚伸ぶ

2021年01月21日 | 日記




稽古終わりの 空水色に 日脚伸ぶ







魔女の乗る ほうきなら欲し 冬銀河






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大寒

2021年01月20日 | 日記



大寒の目覚まし スヌーズ4回








折鶴の置かるる 障子明かりかな






悴みし 指ほぐれくる 今日の月








冬薔薇に 見紛う小花 闇もまた





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久しぶりのウォーキング

2021年01月16日 | 日記




地は生きる 力秘めたり 冬たんぽぽ








反抗期 今どのあたり 冬三日月






尖りても 優し心根 冬の月










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渥美清の俳句

2021年01月15日 | 日記









久しぶりに俳句誌を買った。
「特集 渥美清の俳句」という見出しに惹かれて。
初めて知った。フーテンの寅さんが、お洒落な俳号で、こんなにも格調高い俳句を詠んでいたなんて。
渥美清は私生活を、全く明かさない人だったらしい。
フーテンの寅さんとは丸で違う、素の渥美清は、その才能豊かな俳句に投影されているのかもしれない。

「風天」という俳号で、句会にも入会されていたという。
けれど、世間が知るのは、没後、森英介氏が、三年の月日をかけ、「風天」の句を集め句集「赤とんぼ」を出版してから。
当時は、渥美清の知名度もあってか句集では、珍しくベストセラーになったという。
尾崎放哉、種田山頭火がお好きだったようで、その影響なのか破調の句が多い。
本名の田所康雄と、渥美清をきっちりと区別していたというが、俳句には時として「寅さん」も垣間見られるのである。
著名人のエッセイや、俳人の鑑賞、の中にあげられている俳句と「赤とんぼ」の中の沢山の句から、一部、ここに書かせていただく。


初めての句会で第3位となった、デビュー作

春場所の子供の声や日の暮れて

外套の肩のこりや上野駅

冬の蚊も愛おしく長く病み

蛤鍋の湯気たちはじめ牡丹雪



明るく振る舞いながら、どこか淋しく陰りのある句が多く、とても深い。

いみもなくふきげんな顔してみる三が日

いつも何か探しているようだナひばり

土筆これからどうするひとりぽつんと

ようだい悪くなり苺まくらもと

蟹悪さしたように生き

赤とんぼじっとしたまま明日どうする

コスモスひょろりふたおやもういない

ひとり遊びなれし子のシャボン玉

陽炎の向こうバスのゆれてゆき

渡り鳥なにを話しどこへ行く

テレビ消しひとりだった大みそか



そして、寅さんを彷彿とさせるこの句。

さくら幸せにナッテオクレヨ寅次郎

さくらんぼプッと吹き出しあとさみし

村の子がくれた林檎ひとつ旅いそぐ




私が好きな句。今現在のコロナ禍の中にも共通する思い。こんな気持ちになる時もあるから。


霜ふんでマスクの中で唄うたう

蓑虫こともなげにいきてるふう







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寒夜

2021年01月12日 | 日記






手袋を 定位置に 明日の準備完







待ち人に会うごと 寒夜のオリオンは







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風花

2021年01月11日 | 日記





「あっ風花」誰の耳にも 届かずに













溶けて汝も 天に還るか 雪女郎











酷寒の 焔の如き 入り日かな







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雪の日の家居

2021年01月11日 | 日記











暇つぶす ソーラン節よ 外は雪


      




プリムラの窓辺 いつしか雪止みぬ










一方娘達は、下の孫娘、お父さんの3人で、大きな雪だるまを完成させた。
ばあばのうちで作った雪だるまの数倍の大きさと完成度!
鼻は何?と、上の孫とシゲシゲと写メを見る。「あ〜ニンジン🥕帽子はお母さんの!」と笑いだす。お酒飲んで嬉しそうな顔…にも見える。
昨夕の雪だるま、朝、再度撮った写メ。バンザイをしてる。(笑)
溶けなきゃ良いのに。永久保存したいねぇ。と孫とずっと見ていた。








ほろ酔いの スノーマンの鼻 人参






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