昨夜のオリンピック開会式、8時からずっとテレビ観戦した。
さまざまな物議を醸した今回のオリンピックは、中止、もしくは延期が妥当。
私もそちらに賛成だった。
コロナ禍は収束するどころか、感染拡大の一途。ワクチンも予定通りに浸透しない。世界を見ても同じような状態。
日本のお偉いさんは、そんなに危機管理がないのか?
IOCにはさからえない?
それでも、選手、アスリートの身になれば、四年に一度しかない晴れ舞台。この日の為にどんな努力をして来た事だろう。
そこは、運動音痴、全々体育会系じゃない私でも理解できてるつもり。
そして何より、64年の東京オリンピックを未だに、忘れていない私は、開催されたからには、開会式はとにかく観たかった。
57年前と、比較するつもりはないけど、そして比較なんか出来る訳もないけど。
美しい色彩、今時の工夫を凝らした演出、有名歌手、女優、歌舞伎役者…が次々披露する歌、演目。
国民を思い遣る、毅然とした天皇陛下のお言葉。
聖火リレーの最後を飾るかの様な、王選手、長嶋選手!
最終ランナー、聖火点灯は大阪なおみ選手とは。
最後まで揺れに揺れた五輪開催。それでも当日にはこれだけの人々が任務を遂行する。凄い事だ。
でもなぜだろう。観ていてとても疲れた。長いなぁが正直な気持ち。(歳だから?(笑))
57年前と同じ感動など、無理には決まってる。
世界は丸で変わってしまった。スマホ片手に自由自在に入場する選手達、それは開催国の日本も同じスタイルだった。
ちょっとだけ期待してた…。
もしかしたら日本選手団はもう少し整然と入場するかも…って。
聖火点灯も、57年前の、たった一人で聖火台を目指して駆け上がる、坂井義則選手の姿が忘れられない。
駆け登り聖火台の横で、一度高く聖火トーチを掲げ、ゆっくりと点灯。
聖火台に大きく火が灯る。日本中が沸きたった瞬間…だったと記憶している。
そして、ブルーインパルスの、五色の五輪の輪が、秋空に美しく描かれて行く様を 息を殺して見つめていた。
全てが感動的な式典だった。日本て素晴らしい!と、子ども心に思った。小学校六年の10月10日。
それでも、2020五輪の開会式を観ていて感じた事は、スタッフさん達の逞しさ。マスクをして、数時間笑顔を絶やさず、「仕事」をやり切る、これこそが、
「お も て な し」ではなかったかと。
話が前後するけど、小六の孫、オリンピックには今のところ、全く興味無し。
もしかしたら、それが一番残念に思っている事なのかもしれない。