老母の口癖「早く春が来ないかねぇ」に全く同感

鳥うたい
花咲く春を
待ちわびる

母を見舞う

冬の虹
手を振る母は
童女のよう

またまたやってくれましたーっ！(泣)

あなどれない！
99歳勝手に
手が動いちゃう

寒さの上塗り

 

氷雨降る

しじまの中の

白き山

灰色の静寂

冬霧や
多摩の山並み
厳かに

弟が世話になっているパン屋さんに寄る

不思議な縁
瞳の奥の
温かさ

駅に向かう橋の上から

寒晴れの
渓谷の流れ
清らなり

眼医者はやってないし、タクシーはないし、お湯が出ないー！

雪美し
されど普通の
ありがたさ

未曾有の大雪の中、飛行機で東に。母の入院先に駆けつける。

変わらない
笑顔で迎えた
ベッドの母

凄い雪です

大雪や
絵画のような
窓の外

峠を越えた

母が居て
くれる幸せ
噛みしめる

零下の夜歩き

漆黒の
天心耀う
寒の月

降り止んで、日が暮れて

夜空晴れ
沿道の雪
仄白く

孫娘の描く絵に似てる

笑ってる
口元みたいな
冬の月

ばあばへ。かってくれてうれしいけど、おかねなくなるから、もうかわなくていいよ

気遣いの

たどたどしき文

冬ぬくし