葉月の季まぐれノート 花と木と…時々五七五

日々の思いを気まぐれ、季まぐれに綴る。時々自己満俳句やります。

伯母の最期を在宅で、と決めた弟

2021年03月31日 | 日記






落日に 育てられてる 花蘇芳









ペチュニアの 自由奔放 春愁








春夜の電話 鼻先に 悲しみ来



弟の決断 吾はどうする 弥生尽









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春休み

2021年03月30日 | 日記






春休み 心はすでに 旅の空









霾や 散る花さえも 濁らせて

一難も 去らぬ心に 黄砂降る







夜半の電話 延々 明日は大朝寝











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校庭の桜を撮り、去年の花見処へ

2021年03月26日 | 日記







校庭の桜 淡きを 忘るまい







     



先生に 手を振っている 花の昼









       
 







胸底を 貫く光り 花満ちる








桜月夜 伯母の安否を 子に問わる






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満開の桜

2021年03月23日 | 日記
先週、104歳の伯母が、緊急入院した。
数年前骨折した大腿骨の反対の付け根、恥骨の骨折と、肺炎。
息苦しさと痛みは少し前からあったようだが、何しろ我慢強い人。辛い痛いを言わない。
それゆえ、どうにもならなくなり倒れるまで、世話をしている甥、我が弟に言わないでいたようだ。
その日、早朝にトイレで倒れ、弟がベッドへ寝かせて暫く様子をみて、救急車を呼ぶ事を決めたそう。
母の時から救急車は幾度となく、呼び、世話になってるのだが、救急隊員の中には、あからさまに迷惑がったり、冷たい対応をするひともいて、随分と不快な、気持ちの萎える思いをしてきた弟だった。懲り懲りしている彼は、できるだけ救急車の世話にはなりたくない。しかし、ケアマネさんや担当医師との話し合いで、救急車を呼ぶべきと、判断したらしい。
数カ所の病院で受け入れ拒否され、やっとかなり遠い大きな医療センターへ入院が決まった。
検査などなどで一日、弟は食事もままならず、待たされたが、伯母の症状の原因が分かり、処置もされ部屋も決まったようである。結果を知らされたのは夜。ヘトヘトになって帰宅した弟から、命に関わることはおそらくないと聞かされ、安堵する。
面会は当然出来ないが、この弟は、きっと折にふれ幾度となく、病院通いをするのだろう。
何も出来ない私はせめてと、直接、病院の伯母の元に、手紙と写真40枚を送る事にした。少しでも、我々を忘れないように、気晴らしに。と。

母が三ヶ月弱の入院生活のまま旅立って5年になる。桜が満開になり、やがて散りはじめたころ。4月8日早朝、この弟ひとりに見守られ看取られ、旅立っていった。
少しづつ、悲しみは薄れてはいくものの、桜の季節は、何処か淋しく、晴れ晴れとしない気持ちが否めない。この季節は怖い。

故に伯母を、一人残った頑張り屋の長姉を、母はじめ妹達が呼びに来た、と思った。とうとう、私達の両親、伯母がこの世から一人も居なくなってしまう。

悲しみが襲う。一日中込み上げる涙を幾度となく拭き、垂れてくる鼻をかんだが…。
まずは安心して良さそう。良かった…。

弟はこの後ますます負担が増えるが、伯母にはもう少し頑張って欲しいが本音。
コロナが収まり、一日も早く帰省するのが目下の私の願いなのだから。

今年の桜の開花の早かったこちら。茶色がかってあまり綺麗じゃないと、思っていた。あえて見ない様にしていた節もあるが…,

いつのまにか満開に。
綺麗なのだ。やはり。
この桜を見るために一年過ごして来た。
今年こそは、楽しい、少しだけ賑やかな花見をしたい。と本当は思っていたから。
けれど、孫達はまだ春休みになってない。この土日には、早くも散り始める事だろう。
仕方ない。どちらにしろまだ以前の賑やかな花見などできないだろう。
それも良い。はしゃぎ過ぎた人間に、自然界が、それとも神が?自重しなさい。謙虚になりなさいと警告しているのかも。




遅々として 鬱々と過ぐ 桜どき








声あげて 泣きし日のあり 花の雲










桜清し 夕の月なお 清々し

 









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光陰早し

2021年03月19日 | 日記







庭隅の汝 きっと赤いチューリップ










茜色の 棚引く雲や 春夕焼










春三日月 ラストシーンの ような夕







還暦のちの 光陰早し 春北斗








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薄暮

2021年03月18日 | 日記







夕薄暮 五分咲きなりの 花明かり










残照の路傍 寂しき 花すみれ






    






飛行機雲 春の入り日へ まっしぐら






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三月の庭

2021年03月16日 | 日記


いつ咲こうかと チューリップのたなごころ








春の花壇 風通し良 密であり








春夕焼 石蕗は優しき 色となり







蓑虫の 蓑だけ置いて 春空に











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久しぶりのカラオケと春茜

2021年03月15日 | 日記




O型の二人 カラオケ解禁の春










アンパンマン唄う 幼顔 風光る






利休梅 ほころぶ空地 春茜








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初桜

2021年03月14日 | 日記
  











後戻りして 初花 曇天に五輪


薬師堂なりけり 里の初桜







たんぽぽの黄に かがみこむ 坂の上














一人居や ふうわり香る 桜餅


桜餅 消毒負けの 手を洗い






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春の雨

2021年03月13日 | 日記







宝石をまといし如 花 木の芽雨











濡れ髪で下校「春雨だから良いの」






飲みかけの珈琲に 春の雨音







電話切る 伯母の窓辺の 春ともし










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今朝の雨

2021年03月12日 | 日記



囀り 降り注ぐ 稚き紫陽花に






風情無き夫 土筆摘み はかま取り






萌葱の胞子 こぼす土筆や 今朝の雨






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三月

2021年03月11日 | 日記



パンジーの憂い 震災の日の 黙祷








三色菫 記憶の巡り来る 季節






暖かや 墨濃き文字の なお太き








春宵や 思い出してる 師のLINE






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駘蕩

2021年03月10日 | 日記


カフェの観葉 そよぐ 換気の春の風








長閑さや ランチの珈琲 なみなみと







桜フラペ 花便りの聞こゆるころ








ペチュニアの 淡きむらさき 夕永し








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春寒

2021年03月09日 | 日記







春マスク 目でもの言うて 登校す








切り花に 春の寒さの 残りたる










花かたばみ 春昼の媼に 名を問わる




オキザリス 寂しきゆえに かたまりて












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夜半の春

2021年03月09日 | 日記




 咲満ちて 窓辺の小花 うららけし












片付けはあと 母娘ペチャクチャ 夜の長閑
                         (よののどか)



オリオンの 西に耀う 夜半の春










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