瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

2021年クリスマスには歌を歌おうその11

2021年12月31日 17時39分23秒 | クリスマス
皆様、こんばんは。
いよいよ大晦日となりました。
蕎麦の準備は出来てるでしょうか?
年賀状は投函し終わりましたでしょうか?
私はどうにかこうにか本日の午前中に済ませました…心残り無くミス・メリーから届いた手紙を読むと致しましょう。

『はぁい♪ミス・メリーよ♪
 2021年もいよいよ終わり、明日になれば2022年よ!
 来年はどんな年になるかしら…?
 世界中の人達が健やかで平和に暮らせる年になれば良いわね。
 新型コロナのパンデミックも収束して…よもやまさか来年末になっても収まらないとか、冗談でも止めて欲しいわ!
 でも前回のクリスマスの時も同じ様な事言った気がするわ。(汗)
 不安は募るけど、今は来る年を明るい気持ちで迎えましょ!
 …って事で今夜採り上げるクリスマスオーナメントは~、≪プレゼント≫!!
 ——え?プレゼントはクリスマスツリーの下に置く物じゃないかって??
 そうなのよね~、欧米ではプレゼントをツリーのオーナメントにして吊るす習慣は無くて、ツリーの下に置くのが正式なルールなの。
 これは何故かと言うと、欧米…特にアメリカでは一般的に大きなクリスマスプレゼントを用意するから。
 そうなるとツリーに吊るそうって考えも浮かばないんだと思うわ。
 キリスト教国じゃない日本ではクリスマスツリーを飾る習慣も欧米ほど浸透してないから、クリスマスプレゼントは枕元に置く習慣が見られるわね。
 それぞれの国で風土に合った習慣が生まれるって面白い事だと思うわ。
 ツリーオーナメントの話に戻るけど、日本でもツリーに吊るすプレゼントは飾りであって、中身すっからかんなのは御存じの通りよ。
 中身詰まったプレゼントを鈴生りに吊るしたら、重さに耐え切れずツリー倒れちゃうでしょうし。
 プレゼントの色形が可愛くてバエる事から、定番オーナメントになったのね。
 ネット通販だと≪ギフトボックス≫って名前で販売しているようよ。
 それじゃあ今夜のクリスマス・ソングを紹介、日本では≪蛍の光≫の原曲で知られるスコットランド民謡――Auld Lang Syne(オールド・ラング・サイン)♪
 スコットランドの詩人ロバート・バーンズ版の歌詞がよく知られてるわね。
 日本の≪蛍の光≫は明治時代に国学者・教育者・歌人として活躍した、稲垣千穎(いながきちかい)が作詞を担当したの。
 実はこの≪蛍の光≫には古関裕而が編曲した兄弟関係的楽曲≪別れのワルツ≫というものが在ってね、1949年3月に日本で公開されたアメリカ映画≪哀愁≫の劇中曲として発表されたの。
 この映画の中で恋人がレストランで別れるシーンに流れた為、以後、日本では商業・公共施設の閉店・閉館時に流れる曲として定番になったらしいわ。
 対してスコットランドでは、年始や披露宴や誕生日等のお祝いに歌われる事が多いらしいそうよ。
 欧米でも年越しカウントダウンの際には必ず歌われるとか…日本でも紅白の終わりに≪蛍の光≫で〆るのがお決まりね。
 今夜のメリーの話はここまで…皆、良い年を迎えてちょうだい!!』

――以上、ミス・メリーからの手紙でした。
それではこちらを参考に歌いましょう!
2021年最後に歌う「Auld Lang Syne(オールド・ラング・サイン)」!



【Auld Lang Syne(オールド・ラング・サイン)】




Should auld acquaintance be forgot♪
And never brought to mind♪
Should auld acquaintance be forgot♪
And days of auld lang syne♪

And days of auld lang syne my dear♪
And days of auld lang syne♪
Should auld acquaintance be forgot♪
And days of auld lang syne♪


And there's a hand my trusty fiere♪
And gies a hand o' thine♪
We'll tak a cup o' kindness yet♪
For auld lang syne♪

For auld lang syne, my dear♪
For auld lang syne♪
We'll tak a cup o' kindness yet♪
For auld lang syne♪


【訳】
旧き友は忘れたまま、
決して心に戻る事は無いのか?
旧き友も、
懐かしき昔の日々も忘れるべきなのだろうか?

懐かしき昔の日々よ、我が愛しき者よ
懐かしき昔の日々よ
旧き友も、
懐かしき昔の日々も忘れるべきなのだろうか?


この手を取れ、我が信友よ
そして手を貸してくれ
優しさの一杯を交わそうではないか
懐かしき昔の為に

懐かしき昔の日々、我が愛しき者の為に
過ぎ去りし懐かしい昔の為に
優しさの一杯を交わそうではないか
懐かしい昔の為に



…日本でもデパートのディスプレイでは、欧米式にツリーの下に積み重ねたり、或いはツリーの如くうずたかく積み上げたりしますね。
楽天ネット通販の頁を閲覧したら、様々なギフトボックスが売られていました。
メリーさんも話してたけど、プレゼントはその外見が飾りとして映えるからなぁ。
それに中に何が詰まってるのか?――という想像を掻き立てるからなんでしょうね~(空だけど)。
  
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クリスマスには歌を歌おう♪その10

2021年12月30日 19時01分01秒 | クリスマス
皆様こんばんは。
明日は大晦日ですね。
年賀状は書き終わりましたでしょうか?
…私は未だです。(汗)
しかし年賀状は本来、元日に書いて投函するのが倣いでした。
それがいつの間にやら、12月下旬までに投函するのが好ましい、なんてルールに…これは配達してくださる方への配慮と共に、日本人の短気さも影響してる気が致します。
福袋もいつの間にか正月初売りからでなく、年末に売るのが当たり前になったし。
前置きはこのくらいにして、今夜ミス・メリーから届いた手紙を読ませて頂きます。

『はぁい♪ミス・メリーよ♪
 明日で今年も終わり…毎年思う事だけど、一年なんてあっという間に過ぎ去ってくわね〜。
 来年こそは新型コロナの流行収まるかしら?
 いいかげん日本へ行きたいわ!
 愚痴はこのくらいにして、クリスマスオーナメントの話に移るわね。
 今夜採り上げるクリスマスオーナメントは、ツリーの天辺に輝く《星》!
 これが無くっちゃクリスマスツリーとして締まらないわよね!
 星はキリスト教に於いて重要な意味を持つシンボル。
 イエス誕生の時、東方の三賢人をベツレヘムまで導いたのが星。
 マタイによる福音書には、《見よ、彼らが東方で見た星が、彼らより先に進んで、幼子の居る所まで行き、その上に留まった》と有るわ。
 星は神の子イエス·キリストの誕生時にメッセンジャー兼ガイドを務めた功績から、クリスマスツリーの天辺に飾られる名誉を得たというわけ。
 それに神の子イエス·キリストは、この世を照らす光として、太陽だけでなく星にも喩えられるわ。
 異教徒の信仰から年の節目に飾られた樹木の天辺に、イエス・キリストを象徴する星を飾る事で、《クリスマスツリー(キリストのミサの樹)》は完成に至ったのよ。
 といったところで今夜のクリスマスソングを紹介――さやかに星はきらめき♪
 原曲はフランスの《Cantique de Noe(カンティック・ドゥ・ノエル=クリスマスの聖歌)》で、プラシド・カポーの詩にアドルフ・アダンが曲を付けたと云われてるわ。
 19世紀にアメリカの聖職者だったジョン・サリバン・ドワイトが英訳、《Oh Holy Night》と言うタイトルでアメリカでは有名になり、その後日本にも入って来たの。
 この《さやかに星はきらめき》は、昭和の時代、日本の牧師で讃美歌作家だった由木康が翻訳し、讃美歌第二編に収録。
 由木康は日本の讃美歌の発展に尽力した人で、《きよしこの夜》の訳者でもあるわ。
 今夜のメリーの話はこれでお終い…また明日、一緒に楽しく歌いましょう♪』

――以上、メリーさんからの手紙でした。
それではこちらを参考に、メリーさんから紹介を受けた「さやかに星はきらめき」を歌いましょう!



【清かに星は煌めき(Oh Holy Night)】




清かに♪ 星は煌めき♪
御子イエス生まれ給う♪

長くも♪ 闇路を辿り♪
メシヤを待てる民に♪

新しき朝は来たり♪
さかえ有る日は昇る♪

いざ聞け♪ 御使い歌う♪
妙なる♪ 天つ御歌を♪
めでたし♪ 清し今宵♪


輝く♪ 星を頼りに♪
旅せし博士のごと♪

信仰の♪ 光によりて♪
我らも御前に立つ♪

馬槽に眠る御子は♪
君の君♪ 主の主なり♪

我らの♪ 重荷を担い♪
安きを♪ 賜う為にと♪
来たれる♪ 神の子なり♪


互いに♪ 愛せよと説き♪
平和の道を教え♪

全ての♪ くびきをこぼち♪
自由を与え給う♪

げに主こそ平和の君♪
類無き愛の人♪

伝えよ♪ その福音(おとずれ)を♪
広めよ♪ 聖き御業を♪
讃えよ♪ 声の限り♪



…ツリーの「星」はキリスト教に於いて神の子イエス・キリストを象徴するもの。
ツリーの天辺に星を戴き「クリスマスツリー」が完成する、とは意味深な表現ですね。
近年の日本では天辺に星が飾られてないクリスマスツリーも多く見掛けますが、キリスト教徒から見てあれは「クリスマスツリー」じゃないんでしょうね。
実は最近クリスマスツリーの星が★の形してない物ばかりで気になってます。
殆どが雲丹みたいに棘の多い星で、★じゃないんですよ。

↑写真の様に2015年まではツリーの天辺の星が★の形してるのを多く見掛けたのですが…

  

  
↑今年はさっぱり見掛けなくなって気になってます。
天辺の星その物が無かったり…何故でしょうか?
昔は当たり前に見掛けた、天辺に★が飾られ綿とキラキラモールと点滅ライトがぐるぐる巻きのクリスマスツリーはどうやら絶滅危惧種の様です。
もし見掛けた人は撮影しときましょう、今の時代それは希少種です。
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2021年クリスマスには歌を歌おう♪その9

2021年12月29日 18時20分02秒 | クリスマス
皆様こんばんは。
東京は連日晴れ続きな一方、山沿いは連日大雪だそうで…間近に迫る冬季五輪用に、北京へ雪を輸出できたらなんて思います。
世界でも有数の豪雪地帯な日本、有り余る雪資源を経済に活かしたい。
融ければ水資源に変わるものとはいえ、現状多過ぎて困ってるわけで、それなら必要している所に売り出したい。
北京の五輪会場予定地では人工降雪機使って準備進めてるとか。
…ぶっちゃけ夏季五輪より冬季五輪の方が、日本の風土に合ったイベントに思える。(汗)
前置きはこのくらいにして、今夜ミス・メリーから届いた手紙を読ませて頂きます。

『はぁい♪ミス・メリーよ♪
 今夜も冷えるわね〜。
 メリーが居る国では冷蔵庫が要らないくらいよ。
 外に出すだけで急速冷凍出来るんだから。
 雪国に住んでて良かったと思える事の一つだわ。
 さて今夜採り上げるクリスマスオーナメントは、《松ぼっくり》よ!
 松ぼっくりはクリスマスツリーだけでなくクリスマスリースにも飾られる人気のオーナメント。
 でもどうしてクリスマスに松ぼっくりを飾るのかしら?
 …これには大昔の樹木信仰が陰に潜んでるの。
 《2021年クリスマスには歌を歌おう♪その1》で話した事だけど、もみの木がクリスマスツリーに選ばれる以前は、松や樫の木等を神の依代と考え飾る慣習が有ったの。
 中でもキリスト教と同じペルシャ起源の信仰で、太陽と戦闘の神ミトラスを崇拝していたミトラス教では、《松》が不滅性·不老長寿·豊穣多産のシンボルだった。
 キリスト教は勢力を拡大して行く中でミトラス教を取り込んだと云われてるわ。
 日曜を聖なる日としたのも、12月25日を主の生誕日として祝うのも、元を辿るとミトラス教からなんですって。
 もみの木に取って代わられクリスマスツリーの地位から降ろされた後も、その種子(正確には種子を放出後の残りだけど)の松ぼっくり(松かさ)はツリーのオーナメントとして存在を残し続けてるってわけ。
 日本でも松は不老長寿·豊穣多産の象徴で、正月を迎える際に門松を飾る慣習が見られるわね。
 門松は年神様が宿る為の依代、その根源に在るのは西洋のクリスマスツリーと同じ樹木信仰なのよ。
 他にクリスマスに飾られる樹木としては《ヒイラギ》が有るわね。
 ヒイラギは古代ローマの農耕神サトゥルヌスの棍棒とされ、サトゥルヌス神を象徴する樹木として信仰を集めたの。
 ミトラス教同様にサトゥルヌス信仰もキリスト教に取り込まれたものの、ヒイラギを神聖な樹木として祀る慣習は、キリスト教の影響を受けながら残ったというわけ。
 古代ケルト人はセイヨウヒイラギを死と再生のシンボルと考え崇拝したそうよ。
 ちなみに近年クリスマスを飾る花(実は葉だけど)として人気のポインセチアは、19世紀後半から飾られる様になったというから、クリスマスメンバーとしては新入りなの。
 原産はメキシコで、《ポインセチア》の名は、大使としてメキシコに1825年から4年間滞在したアメリカ人、ジョエル・ロバーツ・ポインセットに由来してるそうよ。
 彼がポインセチアを持ち帰った事でアメリカだけでなく世界中に広まり、その鮮やかな赤と緑のコントラストで《クリスマスフラワー》の地位を確立したというわけ。
 同じくクリスマスに人気の花といえば、《クリスマスローズ》。
 植物学では《ヘレボルス》と言う植物で、その内クリスマスシーズンに咲くヘレボルス・ニゲルと言う種を指して、《クリスマスローズ》と呼ぶそうなの。
 …ちょっとややこしいけど同じ花でも冬に咲かない物も在り、クリスマスに合わせて咲く種のみを《クリスマスローズ》と呼んでるらしいわ。
 厳寒期に花を咲かせる希少さからクリスマスに飾られる地位を獲得し、イギリスで《クリスマスローズ》の名で愛される様になった花よ。
 といったところで今夜のクリスマスソングを紹介――Deck the hall with boughs of holly♪
 原曲はウェールズに昔から伝わる、クリスマスから新年にかけてのキャロル。
 今回は明治時代に松崎功が翻訳した日本語版、賛美歌第2編129番の《ヒイラギ飾ろう》を歌って貰うわ。
 それじゃあまた明日、一緒に楽しく歌いましょう♪』

――以上、メリーさんからの手紙でした。
それではこちらを参考に、メリーさんから紹介を受けた「ヒイラギ飾ろう」を歌いましょう!



【ひいらぎ飾ろう(Deck the hall with boughs of holly)】




ひいらぎ飾ろう♪
ファララララーンラ♪ ランランラン♪
晴れ着に着替えて♪
ファララララーンラ♪ ランランラン♪

キャロルを歌おう♪
ファララン♪ ファララン♪ ランランラン♪
楽しいこの時♪
ファララララーンラ♪ ランランラン♪


輝くこの夜♪
ファララララーンラ♪ ランランラン♪
キャロルに合せて♪
ファララララーンラ♪ ランランラン♪

楽しく踊ろう♪
ファララン♪ ファララン♪ ランランラン♪
昔を偲んで♪
ファララララーンラ♪ ランランラン♪
 

 
…「ミトラス教」については以前ミス・メリーが書いた記事が有るので、宜しければ併せてお読みください。
また「サトゥルナーリア」についても以前書いた記事が有りますので、重ねてお読み頂ければ幸いで御座います。
ヒイラギは葉っぱの棘が邪気を払うと考えられ、日本では焼いた鰯の頭と共に、節分の日に門口に飾る習慣が有りますね。
また形状や色のコントラストがデザイン的に可愛らしい為、クリスマスケーキの飾りにもよく用いられてる印象です。
写真のケーキは今年我が家で買ったクリスマスケーキ…今年もSuicaペンギンのクリスマスケーキにしました。
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2021年クリスマスには歌を歌おう♪その8

2021年12月28日 17時27分36秒 | クリスマス
皆様こんばんは。
毎日寒い日が続いて布団から出るのも辛いですね。
しかし寒いからといって、ホカロン貼って寝るのは火事の元です、止めましょう。
寒い日は火事を起こし易い、どちら様も火の用心を心に留めとくという事で。
それでは今夜ミス・メリーから届いた手紙を読ませて頂きます。

『はぁい♪ミス・メリーよ♪
 毎日寒さが続いて身体に堪えるわねえ。
 体調を崩さないようにくれぐれも気を付けて! 
 年末年始はお休みする病院多いから…特に今は新型コロナ流行のせいで、救急車を呼んでも、なかなか病院に入れて貰えなかったりするから。
 さて、今夜採り上げるクリスマスオーナメントは、《キャンドル》よ!
 ――え?クリスマスツリーにキャンドルを飾ったら、火事になるんじゃないかって!?
 …そうなのよ!!何度かそれで火事を起こしたらしいの!
 それでも昔の大貴族は、クリスマスツリーにキャンドルを飾る事に拘り、使用人達に寝ずの番をさせたと云うわ。
 18世紀ドイツで400本ものキャンドルを飾り付けたクリスマスツリーの例が記録されてるそうよ。
 火の番をする使用人達は、濡れスポンジが付いた長い棒や濡れモップを持ち、満杯に水が入ったバケツを幾つも用意して、一晩中見張ってるよう任されたんですって…迷惑な話ねえ〜。
 キャンドルが燦々と輝くクリスマスツリーを飾る事が、貴族のステイタスだったのかしら?
 電球が発明された後の1882年になると、アメリカではキャンドルに代えて電球をツリーに飾る様になり、安全性が受けて瞬く間に世界中で流行したの。
 日本でも、ピカピカ光る電球で飾ったクリスマスツリーを、あちこちで見掛けたものよ。
 綿にキラキラモールにカラー電球が、昭和の王道クリスマスツリーってイメージだわ。
 キャンドルが電球に取って代わられツリーから降ろされても、クリスマスにキャンドルは欠かせない物として捉えられたわ。
 ヨーロッパでは今でも窓辺にキャンドルを灯す慣習が残ってるのよ。
 ドイツでは、常緑樹の枝を丸めて作ったリースの上に4本のキャンドルを立て、クリスマスの4週間前から日曜日ごとに1本ずつ火を灯す、《アドベントクランツ》と呼ばれる慣習が有るわ。
 北欧スウェーデンでは、クリスマス前の12月13日聖ルチアの日、光の乙女に選ばれた少女達が、頭に火を灯したキャンドル・リースを戴き、火を灯したキャンドルを手に持って、サンタルチアを歌いながら、街を行進する大祭が行なわれる。
 カトリック圏では、クリスマスシーズンの終わりを告げる《キャンドルマス》と呼ばれる日に、各地でキャンドルを手に持ち行進する慣わしが見られるの。
 キリスト教に於いてキャンドルの火は、世を照らす光である聖キリストを象徴するもの。
 それだから聖キリスト誕生を祝うクリスマスにキャンドルを欠かす事は許されないの。
 また、キリスト教化される以前に同時期祝われていた冬至祭に於いても、キャンドルの火は太陽を象徴するものとして重要視されていたわ。
 キャンドルと言うより、それを用いて灯す火=明かりこそが太陽の象徴だったのね。
 キャンドルが無かった大昔は、冬に弱った太陽を力付ける為に、冬至祭の間中ずーっと焚き火してたらしいわ。
 …クリスマスツリーに話を戻すけど(汗)、最近はまるで火が点いてる様に明かりが揺らいで見えるキャンドルが流行しつつあるわね。
 何百本ものキャンドルを点灯させながら寝ずの番が要らない安全なキャンドルツリーが実現可能って、夢の様な時代だわ。
 といったところで今夜のクリスマスソングを紹介――アイザック・ワッツ作詞、ローウェル・メーソン作曲の、王道クリスマスキャロル、「Joy to the World! the Lord is come」♪
 日本では「もろびとこぞりて」のタイトルでお馴染みの讃美歌ね、今年はその日本語版の歌詞を紹介するわ。
 それじゃあまた明日、一緒に楽しく歌いましょう♪』

――以上、メリーさんからの手紙でした。
ではこちらを参考に、メリーさんから紹介を受けた「もろびとこぞりて」を歌いましょう!



【もろびとこぞりて(Joy to the World! the Lord is come)】




諸人こぞりて♪ 迎えまつれ♪
久しく♪ 待ちにし♪
主は来ませり♪
主は来ませり♪
主は♪ 主は♪ 来ませり♪


この世の闇路を♪ 照らし給う♪
妙なる♪ 光の♪
主は来ませり♪
主は来ませり♪
主は♪ 主は♪ 来ませり♪


平和の君なる♪ 御子を迎え♪
救いの♪ 主とぞ♪
褒め称えよ♪
褒め称えよ♪
褒め♪ 褒め♪ 称えよ♪


…メリーさんの話に登場した「何百本ものキャンドルを点灯させながら寝ずの番が要らない安全なキャンドルツリー」って――

↑例えばこういう3Dホログラムディスプレイを使って、映像でキャンドルを表現したクリスマスツリーだろうか?
こちら今年、東京駅丸の内側に建つ丸ビル、1階マルキューブに登場したクリスマスツリーです。(→https://www.marunouchi.com/lp/brightchristmas2021/)
毎年同会場で開催するクリスマスイベント、今年はハリーポッターがテーマでした。
映像のキャンドルがクルクル回る等して綺麗でした。
動画も撮ったんだけど重くなるので静止画のみ上げます。(^-^;


↑は丸の内ブリックスクエアに飾られていたクリスマスツリーで、「ホグワーツの手紙の樹 」というタイトルが付けられていた。

 
↑もハリーポッター関連の展示で、丸の内ストリートに設置されてた燃えるポスト。
炎は手で触れても熱くない。
側のショップで購入したクリスマスカードのみ投函可。


↑は丸の内オアゾビルに展示されてたクリスマスツリー(?)「魔法動物の樹」。
ハリーポッターのスピンオフ映画である、ファンタスティックビーストの世界をイメージしているらしい。


↑は東京TORCHParkのクリスマスツリーで「ふくろう便の樹」。
これだけ丸の内側でなく反対の八重洲側に在ったので、若干場所を探すのに苦労しました。^^;
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2021年クリスマスには歌を歌おう♪その7

2021年12月27日 21時03分09秒 | クリスマス
皆様こんばんは、早いもので今日を入れて後5日で今年が終わりますよ。
大掃除しなくちゃ、墓参りしなくちゃ、等と気は急くものの、未だ何も出来ておりませぬ。
差し当たり仕事納めだけは今日済ませて参りました。
明日は墓参りを済ませる予定です。
なんて個人的スケジュールはさて置き、今夜もミス・メリーから届いたお手紙を読ませて頂きます。

『はぁい♪ミス・メリーよ♪
 冬至を過ぎて少しだけ夜明けの時間が早くなり日暮れの時間が遅くなった事に気付いているかしら?
 長き暗闇もいつかは抜ける、世界を脅かす病魔もいつかは退散する。
 そう信じて今夜も高らかにクリスマスソングを歌いましょ♪
 その前に今夜採り上げるクリスマスオーナメントは≪天使≫・≪妖精(精霊)≫!
 クリスマスツリーを飾るのに天使や妖精が題材として好まれるのは説明が無くても納得は出来るわよね?
 サンタクロース程ではないにしろ、天使も妖精(精霊)もクリスマスに贈り物をするプレゼンターの役割を担ってるわ。
 ただしクリスマスに天使と妖精どちらがプレゼントを贈るかは、同じキリスト教でもカトリックとプロテスタントで主張が分かれるらしいの。
 クリスマスに天使が贈り物をする説を唱えるのは主にプロテスタント、妖精(精霊)という説を唱えるのは主にカトリックを信仰する人達なんですって。
 天使を主張するプロテスタント教派の考え方としては、≪全ての善き贈り物はイエス・キリスト様より賜る≫そうなの。
 イエス・キリスト様の生誕をお祝いする日に、≪妖精(精霊)≫やら≪サンタクロース≫やら無関係な輩から贈り物を受けるなんて非合理断じて許さず!!――と激怒したのは御存じキリスト教改革の中心人物マルティン・ルターよ。
 実際にはイエスこそクリスマス以前に同時期行われていた祭礼とは無関係だったんだけど、真面目にキリスト教を信仰していたルターはクリスマスの改革にも手を付けたの。
 彼が熱心に説いた事でプロテスタント圏ではサンタクロースの姿が消えたけど、その代わり姿を見せずにプレゼントを投げ込む≪ユール・クラップ≫なる摩訶不思議な慣習が生まれたわ。
 ルターが説いた教義が浸透するプロテスタント圏ではサンタクロースではなく天使もしくは天使の姿に化身した幼児イエス・キリストがプレゼントを贈る慣習が見られる一方、キリスト教以前の異教の慣習を残すカトリック圏ではサンタクロースのモデルと云われる聖ニコラウスが異形の精霊を伴いプレゼントを贈って廻る慣習が見られるの。
 異形の精霊は各地により姿も呼び名も様々、サンタクロースも広義では妖精・精霊の類に入るし、日本のナマハゲもこの内に入るわ。
 ちなみにメリーもクリスマスの妖精・精霊よv
 天使も妖精(精霊)も近年ではテレビコマーシャルの力でサンタクロースに機会を奪われつつあるけど、クリスマスのディスプレイとしては今も人気引っ張りだこ。
 クリスマスツリーを飾るにはキラキラでピカピカの天使や妖精は相応しいわよね。
 といったところで今夜のメリーの話はお終い、続いて今夜歌うクリスマスソングを紹介するわ――Angels We Have Heard On High♪
 元はフランスの伝統的キャロル≪Les Anges dans nos Campagnes(レ・ザンジュ・ダン・ノ・カンパーニュ)≫を原曲とする賛美歌で、英語版の歌詞は1862年にイギリスのジェームズ・チャドウィックが翻訳し広められたそうよ。
 日本では讃美歌106番≪荒野の果てに≫のタイトルでお馴染み、今回は日本版の歌詞を紹介するわ。
 それじゃあ、また明日、楽しくクリスマスソングを歌いましょう♪』

――以上、メリーさんからのお手紙でした。
それではこちらを参考に歌いましょう、『荒野の果てに(Angels We Have Heard On High)』!!



【荒野の果てに(Angels We Have Heard On High)】




荒野の果てに♪ 夕日は落ちて♪
妙なる調べ♪ 天より響く♪

グローーーーーーーーーーーリヤ♪
インエクセルシスデオ♪

グローーーーーーーーーーーリヤ♪
インエクセルシスデオ♪


羊を守る♪ 野辺の牧人♪
天なる歌を♪ 喜び聞きぬ♪

グローーーーーーーーーーーリヤ♪
インエクセルシスデオ♪

グローーーーーーーーーーーリヤ♪
インエクセルシスデオ♪


み歌を聞きて♪ 羊飼いらは♪
まぶねに伏せる♪ 御子を拝みぬ♪

グローーーーーーーーーーーリヤ♪
インエクセルシスデオ♪

グローーーーーーーーーーーリヤ♪
インエクセルシスデオ♪


今日しも御子は♪ 生まれ給いぬ♪
よろずの民よ♪ 勇みて歌え♪

グローーーーーーーーーーーリヤ♪
インエクセルシスデオ♪

グローーーーーーーーーーーリヤ♪
インエクセルシスデオ♪



…ユールクラップ始めクリスマスの精霊については、ミス・メリーが2008年度に書いたクリスマス記事に詳しく紹介されてるので、そちらをご覧ください。(目次頁からどうぞ)

↑北欧では小人がサンタクロースに代わってプレゼンターを務めたりします。

↑これは……妖精??
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2021年クリスマスには歌を歌おう♪その6

2021年12月26日 18時21分13秒 | クリスマス
皆様こんばんは。
日本のクリスマスが瞬く間に終わってしまいましたが如何お過ごしでしょうか?
私、本日ミスドの福袋を買いに、朝一の電車に乗り出掛けたのですが、既に綺麗さっぱり跡形も無くクリスマスディスプレイが片付けられていて感動致しました。
その変わり身の早さ…やはり日本の文化の大本には歌舞伎が在るのだなと。
馬鹿言ってないで、今夜ミス・メリーから届いたお手紙を読みましょう。

『はぁい♪ミス・メリーよ♪
 日本では25日にクリスマスを終えたら、今度は正月飾りにチェンジするんですって?
 忙しないわねえ。
 ヨーロッパでは、特にカトリック圏では2月2日のキャンドルマスを終えるまでクリスマス飾りを下ろさないのに。
 メリーのクリスマスモードもまだまだこれから、今夜もクリスマスソングを歌っちゃうわよ!
 その前にクリスマスオーナメントについて話さなくちゃね!
 今夜採り上げるのは――《ロビン》よ!
 クリスマスに纏わる動物は数多いわ。
 羊に山羊に豚に猪に鳥に馬にラクダ…その多くが人間の身近な動物、主に家畜な事に気が付いたかしら?
 大昔クリスマスが冬至祭だった頃に太陽神に供物として捧げた動物が、後世キリスト教により主イエス生誕を祝う日に変えられた後も影響を残しているんだと思うわ。
 クリスマスに纏わる動物達の一部は、クリスマスのご馳走のメーンディッシュとして、食卓に登場したりするわ。
 または《クリブ》と言うキリスト降誕の場を再現した模型の中に組み込まれたり…教会などで羊飼いや三博士の像の周囲に羊や山羊やラクダや馬の模型が並んでるのを観た人居るんじゃないかしら?
 クリスマスツリーオーナメントにされてるんじゃないのかって?――勿論されてるわよ。
 特に人気なのがヒタキ科ヨーロッパコマドリ属の鳥、《ロビン》なの。
 ロビンがクリスマス飾りに用いられる様になったのは19世紀の中頃と云われてるわ。
 頭から胸にかけ赤味がかった毛色を見て、キリスト教の信徒は《処刑されたキリストの頭に刺さった茨を抜き取ろうとして胸が赤く染まった》とのエピソードを描いたの。
 以来ロビンはクリスマスツリーのオーナメントやクリスマスカードで人気の題材になったというわけ。
 ロビンの姿って雀の様に小さくて愛くるしい上、毛色も美しいから、クリスマスの題材に選ばれるのにも納得しちゃうわ。
 ツリーのオーナメントにされるか否かは、バエ度が決め手になるんでしょうね。
 といったところで今夜のクリスマスソングを紹介――イングランド西部地方に17世紀以前から伝るクリスマスキャロルを、イギリスの弁護士ウィリアム・サンディーズが1833年に発表し有名になった《The first noel》よ♪
 ウィリアム・サンディーズって人、クリスマスキャロルのコレクターで、古いクリスマスキャロルを沢山世に広めた功績で知られてるの。
 同じ趣味を持つものとしてメリー、シンパシー感じちゃうわ。
 日本では賛美歌103番《牧人ひつじを》のタイトルで知られてるわね。
 今回は津川主一が訳したと云われる日本語バージョンの方を紹介するわ。
 それじゃあまた明日、楽しくクリスマス・ソングを歌いましょう♪』

――以上、メリーさんからの手紙でした。
ではこちらを参考に、メリーさんから紹介を受けた「牧人ひつじを」を歌いましょう!



【牧人、羊を(The first noel)】




牧人♪ 羊を♪
守れるその宵♪

妙なる♪ 御歌(みうた)は♪
天(あめ)より響きぬ♪

喜び♪ 讃えよ♪
主イエスは生まれり♪


仰げば♪ 御空(みそら)に♪
煌く明星(あかほし)♪

夜昼♪ 清かに♪
輝き渡れり♪

喜び♪ 讃えよ♪
主イエスは生まれり♪


くすしき♪ 光の♪
導くまにまに♪

博士は♪ まぶねの♪
主イエスにまみえぬ♪

喜び♪ 讃えよ♪
主イエスは生まれり♪


…歌詞の「くすしき」とは「神秘的」な様を指しての表現です。
ところで写真の鳥オーナメント、ロビンに似てる様で、似てない様な…まーいいか。^^;
ロビンと聞くとマザーグースの「誰がコマドリ殺したの」をどうしても思い出す…だーれが殺したクックロ〜ビン〜♪
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2021年クリスマスには歌を歌おう♪その5

2021年12月25日 00時04分47秒 | クリスマス
皆様こんばんは…そしてメリークリスマス!!
先程ミス・メリーから今夜午前零時に開封するよう指定付きで手紙が届きました。
現在、午前零時…少し過ぎてはいますが(汗)、受けたからには彼女の指定通り読ませて頂きます。

『皆、メリークリスマーース♪♪
 12月25日の午前零時、クリスマスの幕開けよ!
 キリスト教圏でない日本では一日で終わってしまうクリスマスだけど、正式には12月25日午前零時から十二夜お祝いするイベントだって話したわね?
 寧ろここからが本番!張り切って歌いましょ♪
 …その前に今夜採り上げるクリスマスオーナメントは――《雪》よ。
 《ホワイト·クリスマス》って言葉、歌のタイトルでも聞くわね。
 クリスマスのイメージを頭に浮かべてって言われたら、大勢の人達がクリスマスツリーや森の中に建つ一軒家に雪がしんしんと降り積もる風景を想像するんじゃないかしら?
 南半球ではクリスマスの時季が真夏に当たるけど、白銀のクリスマスに憧れる人は多いって聞くわ。
 そういう訳でクリスマスカードに描かれる絵も、雪が降り積もったクリスマスの景色が定番。
 クリスマスツリーには、雪を模した綿を飾ったり、雪の結晶のオーナメントを吊るしたりするわ。
 キリスト教で白は霊性、完全性を表す聖なる色だから、キリスト生誕の日を象徴するのに相応しいと考えられたの。
 その純白のイメージが《ホワイト·クリスマス》=雪のクリスマスを生んだんじゃないかしら?
 加えて赤緑もクリスマスカラーとして一般的ね。
 赤は十字架にかけられたキリストの血の滴り、緑はキリストの頭上の茨の冠を象徴してると、キリスト教では考えられてるそうよ。
 …実はキリストが生まれたと云われる12月25日はユダヤでは雨季に当たり、雪が降るのは有り得ないそうだけど、キリスト教を熱心に信仰する国の多くがヨーロッパ圏という事も有って、クリスマスと雪は切り離せないんでしょうね。
 さて、今夜歌うクリスマスソングを紹介するわよ。
 1818年12月25日、雪深いオーストリア郊外の小さな聖ニコラウス教会で誕生したクリスマスキャロルの傑作――Silent Night(きよしこの夜)♪
 ヨゼフ・モールが作詞し、フランツ・クサーヴァー・グルーバーが作曲した歌を、由木康が訳した日本語バージョンを、この聖なる夜に捧げるわ。
 今夜はここまで、また明日も楽しくクリスマス・ソングを歌いましょ♪』

――以上、メリーさんからのお手紙でした。
それではこちらを参照しながら、彼女にご紹介頂いたクリスマス・ソングを歌う事に致しましょう!



【きよしこの夜(Silent Night)】




聖し♪ この夜♪
星は♪ 光り♪

救いの御子は♪
馬槽の中に♪

眠り給う♪
いとやすく♪


聖し♪ この夜♪
御告げ♪ 受けし♪

牧人達は♪
御子の御前に♪

額づきぬ♪
畏みて♪


聖し♪ この夜♪
御子の♪ 笑みに♪

恵みの御代の♪ 明日の光♪
輝けり♪ 朗らかに♪



…昔はクリスマスツリーに雪を模した綿がキラキラモールと共にぐるぐる巻いてあったものですが、最近は見かけなくなった様に思います。
その代わり雪の結晶の形をしたオーナメントをよく見掛ける様になりました。
  
雪と言えば最近はスノードームがどんどん美術品に進化して行ってる印象で、スノードームを蒐めた美術館も各所に在るとか。
検索したらスノードーム協会なる団体が存在しており、そこが立ち上げたHPによると最初のスノードームは1889年のパリ万博で発表されたとか…思っていたより歴史有る工芸品だったんですね。
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2021年クリスマスには歌を歌おう♪その4

2021年12月24日 20時51分10秒 | クリスマス
皆様こんばんは。
今夜はクリスマスイブ、楽しく過ごしていらっしゃるでしょうか?
私はついさっきまで仕事してました。
クリスマス休暇の無い日本だと、イブも通常モードの一日ですねぇ。
なんて愚痴を零してないで、今夜ミス・メリーから届いたお手紙を読みましょう。
…開封する前からハイテンションなノリが読める。(汗)

『はぁい♪ミス・メリーよ♪
 今夜は一年で最も楽しいクリスマスイブ――新型コロナの流行でめいっぱいはしゃげないのは癪だけど――大好きな人と一緒に御馳走を食べて盛り上がったかしら?
 一年で最も夜が長く恐ろしい十二夜を、悲嘆せずに明るく盛り上げて来た大昔の人達。
 クリスマスシーズンが楽しいのは、人の内面が照らす灯の力有っての事よ。
 明かりが無い闇の中でもへこたれない人間の陽の力って計り知れないわ。
 今夜紹介するクリスマスツリーオーナメントは灯り…じゃなくて、クリスマスイブにサンタクロースが乗る《橇》を牽いて活躍する《トナカイ》よ!
 クリスマスイブにトナカイが牽く空飛ぶ橇に乗って世界中の子供達にプレゼントを贈って廻るサンタクロースのイメージは、あらゆる媒体使って喧伝され殆ど世界共通の認識になろうとしてるわ。
 でもこのイメージって実は19世紀初めから拡がった新しいものなの。
 19世紀初めに出版された《5歳から12歳の子供への新年の贈り物》という本の中で、初めて一頭のトナカイが牽く橇に乗ったサンタクロースが登場するんだけど、それ以前に発行された書籍には馬車に残ってる姿で出て来るの。
 トナカイが牽く橇をサンタクロースの乗り物と決定付けたのは、1822年にクレメント·ムア博士が発表した《聖ニコラウスの訪問》というタイトルの書籍で、8頭それぞれ名前の付いたトナカイ達がサンタクロースの乗った空飛ぶ橇を牽く様子を表した詩は大勢の読者の共感を集めたの。
 ダッシャー、ダンサー、プランサー、ヴィクセン、コメット、キューピッド、ドナー、ブリッツェン…その後1938年にアメリカ人のロバート・L・メイが娘の為に書いた童話《ルドルフ》を元に、ジョニー・マークスが作詞・作曲した《Rudolph The Red Nosed Reindeer(赤鼻のルドルフ)》が大ヒット、今ではサンタクロースの橇を牽くトナカイは9頭居るのが常識になってるわ。
 世界中の人達に共通のイメージを定着させる歌の力って凄いわね〜。
 といったところで今夜のクリスマスソングは勿論――赤鼻のトナカイよ♪
 自分の欠点と思っていた事が、自分を輝かせる最大の武器だったなんて、深い歌詞よね。
 メリーもこの歌が大好きよ♥
 今夜はここまで…また明日、楽しくクリスマス・ソングを歌いましょう♪』
 

      

――以上、メリーさんからのお手紙でした。
それではこちらを参考に歌いましょう、「Rudolph The Red Nosed Reindeer(赤鼻のルドルフ)」!!
そしてチョッパー、ハッピーバースデー!!――近い将来、青鼻のトナカイが追加されて、サンタクロースが乗る橇の牽き手は10頭のトナカイに〜なんて事にはならないだろうな。
チョッパー海賊だし。



【赤鼻のトナカイ(Rudolph The Red Nosed Reindeer)】




真っ赤なお鼻の♪
トナカイさんは♪
何時も皆の♪
笑いもの♪

でも♪ その年の♪
クリスマスの日♪
サンタのお爺さんは♪
言いました♪

暗い夜道は♪
ピッカピッカの♪
お前の鼻が♪
役に立つのさ♪

何時も泣いてた♪
トナカイさんは♪
今宵こそはと♪
喜びました♪


真っ赤なお鼻の♪
トナカイさんは♪
何時も皆の♪
笑いもの♪

でも♪ その年の♪
クリスマスの日♪
サンタのお爺さんは♪
言いました♪

暗い夜道は♪
ピッカピッカの♪
お前の鼻が♪
役に立つのさ♪

何時も泣いてた♪
トナカイさんは♪
今宵こそはと♪
喜びました♪



…トナカイに取って代わられ御役御免になった馬ですが、今でも東欧辺りでは木馬が定番のクリスマスオーナメントです。
馬は昔、富の象徴でしたからね。
サンタクロースの乗り物がトナカイの牽く橇になったのは、サンタクロースの故郷が北欧のイメージで固まったからでしょう。
このイメージもムア博士の詩が元で定着したと考えられてます。
一人の男が描いたイメージが世界中に広まった事を思うと感慨深いですね。
 

 
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2021年クリスマスには歌を歌おう♪その3

2021年12月23日 21時12分11秒 | クリスマス
皆様、こんばんは。
今年、皆様の家ではクリスマスケーキ予約しました?
したとして、受取りはいつに致しました?
今年のイブは金曜なので、仕事で帰りが遅い家族が居たりする家では土曜に祝うんだろうなと…クリスマスが国民的イベント並に定着していながら、キリスト教国じゃないため祝日でない日本独特の悩みです。
皮肉はさて置き今夜届いたミス・メリーの手紙を開封致しましょう。

『はぁい♪ミス・メリーよ♪
 明日はいよいよクリスマスイブね!!
 クリスマスパーティー今から楽しみだわ〜♪
 今夜テーマに採り上げるクリスマスツリーオーナメントは《靴下》――クリスマスに靴下を飾る理由は、過去テレビやネットや書籍で頻繁に解説されてるから、知ってる人多いでしょうね。
 サンタクロースのモデルと云われている聖ニコラウスは、紀元271〜343年頃までデムレ(現トルコ)の町ミュラに居たと伝わってるキリスト教の司教様よ。(諸説有り)
 様々な奇跡を起こし不幸な人々を助けた事から、キリスト以上に国民から人気を集めた聖人なの。
 起こした奇跡の一つとして有名なのが、三人の嫁入り前の娘達を助ける為に、三晩繰り返し娘達の家の煙突から金貨を包んで投げ込んだエピソード。 
 金貨が入った包みは暖炉に干してあった靴下にストライクシュート!!
 聖ニコラウスのナイスコントロールで三人娘は無事結婚出来たのですって。
 このエピソードが知れ渡り、靴下は聖ニコラウスの奇跡を語る上でのラッキーアイテムになったの。
 そして人知れずプレゼントを贈る人のイメージが、聖ニコラウスをサンタクロースに変身させたってわけ。
 家々に暖炉が有った時代はエピソード通りに靴下を暖炉に吊るしてたらしいけど、暖炉が無い家が増えた現在はクリスマスツリーに吊るすのが一般的になったわ。
 クリスマスイブに吊るした靴下の中には翌朝プレゼントが――ヨーロッパでは今も見られるクリスマスの幸福な1シーンね。
 狭い家屋が一般的な日本では靴下を吊るすクリスマスツリーを飾れないからと、代わりにお菓子メーカーが子供用にお菓子を詰めたサンタブーツを販売して大ヒット。
 今もクリスマスシーズンにスーパーへ行くと、お菓子を詰め込んだサンタブーツ売ってるわね。
 古来、靴下や靴は幸運のアイテムとして考えられていたの。
 黄金や銀等の貴重な鉱物は土の下に在るでしょ?
 その土に直に触れる靴は特別な力を宿すと昔の人は考えたのね。
 詳しくは以前メリーが紹介した小人レプラコーン伝説を読んでちょうだい。
 それじゃあ今夜歌うクリスマス・ソングを紹介するわ――サンタが町にやって来る(Santa Claus Is Coming To Town)♪
 サンタクロースの訪れは大人になってもワクワクするもの、クリスマスイブに空を見上げたら、もしかして見えるかもしれないわよ☆』

――以上、ミス・メリーからの手紙でした。
お菓子を詰め込んだサンタブーツは日本発祥のクリスマス習慣で、昭和30年代初期に発売して以来のロングセラー商品だそうな。
アパート住まいだと靴下吊るせる大きなクリスマスツリーなんて入りませんからね〜、昔観たアニメでは枕元に靴下置いてあった記憶が…想像すると侘びしいイメージだ。(汗)
お菓子詰め込みサンタブーツは、枕元に置いた場合の映えを意識した形状なんだろうな、きっと。
クリスマスの習慣も所に合わせ変化して行く様です。

さて、それではミス·メリーが紹介してくれたクリスマスソングを、こちらを参考に歌いましょう。
作詞ヘヴン・ギレスピー、作曲フレッド・クーツ、日本語作詞は神戸孝夫で、「サンタが町にやって来る(Santa Claus Is Coming To Town)」です!
何となくホラーチックなオリジナルの歌詞はこちら…キリスト教化される以前のサンタクロースのキャラは、秋田のナマハゲそっくりだったりします。



【サンタが町にやって来る(Santa Claus Is Coming To Town)】




さぁ♪ 貴方から♪
メリークリスマス♪
私から♪ メリークリスマス♪
サンタクロース・イズ・カミィン・トゥ・タウン♪

ねぇ♪ 聞えて♪
来るでしょ♪
鈴の音が♪ 直ぐそこに♪
サンタクロース・イズ・カミィン・トゥ・タウン♪

待ち切れないで♪
おやすみした子に♪
きっと素晴しい♪ プレゼント持って♪

さぁ♪ 貴方から♪
メリークリスマス♪
私から♪ メリークリスマス♪
サンタクロース・イズ・カミィン・トゥ・タウン♪


さぁ♪ 貴方から♪
メリークリスマス♪
私から♪ メリークリスマス♪
サンタクロース・イズ・カミィン・トゥ・タウン♪

ねぇ♪ 聞えて♪
来るでしょ♪
鈴の音が♪ 直ぐそこに♪
サンタクロース・イズ・カミィン・トゥ・タウン♪

クリスマスイブを♪
指折り数えた♪
幼い思い出も♪ 今宵懐かし♪

さぁ♪ 貴方から♪
メリークリスマス♪
私から♪ メリークリスマス♪
サンタクロース・イズ・カミィン・トゥ・タウン♪


待ち切れないで♪
おやすみした子に♪
きっと素晴しい♪ プレゼント持って♪

さぁ♪ 貴方から♪
メリークリスマス♪
私から♪ メリークリスマス♪
サンタクロース・イズ・カミィン・トゥ・タウンーー♪
 
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2021年、クリスマスには歌を歌おう♪その2

2021年12月22日 20時50分20秒 | クリスマス
皆様、こんばんは。
昨夜説明した通り、今年のクリスマスもコロナ禍のせいでミス·メリーの来日が叶いません。
自称クリスマスの妖精なら、それこそトナカイが牽く橇に乗って来れば良いと思いますが、多分無免許なのでしょう。(適当)
しかし通常より高くつくエアメールを読まないと末代まで祟られそうなんで、大人しく彼女の言う通りに今夜も手紙を読み上げさせて頂きます。

『はぁい♪ミス・メリーよ♪
 今日は冬至!!――北半球では一年中で昼が最も短く、夜が最も長くなる日よ!
 キリスト教が生まれる遥か昔から、世界中の人達がこの日を祝って来たわ。
 何故なら大昔の人は冬至を《太陽の再生の日》と位置付けてたから。
 冬至を境に、古い太陽が死に、新しい太陽が生まれる…大昔の人々にとって、冬至は一年で最重要な節目だったのよ。
 世界を遍く照らす太陽が死ぬ事は、太陽を信仰していた大昔の人々にとって、この世の終わりと同義。
 今でこそ一年で一番楽しいクリスマスだけど、初期は一年で一番恐ろしいシーズンだったのよ。
 特に北欧では冬至の頃になると太陽が殆ど顔を出さず一日中闇に包まれるわけだから、恐怖が半端無かったでしょうね。
 北欧ではクリスマスを指して《十二夜》と表現するの。
 日本の様に一日で終わらず、年を跨いで十二夜続けるイベントなのよ。
 日本の行事に例えれば年越し&正月ね。
 日本でも《松の内》と言って、旧正月まで年越し行事が続く地方在るでしょ?
 で…その恐ろしい《十二夜》の間にする事が、今夜のテーマに関わるの。
 太陽が顔を出さず闇に包まれた世界では、あらゆる悪霊が暴れ回ると大昔の人達は信じたわ。
 だから家中を煙で燻したり、恐ろしげな仮装で威嚇したり、大きな音を立てて、魑魅魍魎を追い払おうとしたの。
 大きな音を立てる物とは、即ち《鐘》…その名残りはクリスマスツリーを飾るオーナメントとして残ってるわね。
 十二夜の間鐘を打ち鳴らす慣習はキリスト教化され、聖なる御子誕生を告げるホーリーアイテムへと変化したの。
 残ってる記録によると、初めてキリスト教会で鐘が用いられたのは5世紀頃のイタリアでだそうよ。
 他には《鈴》とか《爆竹》とか《クラッカー》とか《花火》とか、今でもクリスマスから新年にかけ各国で見られるアイテムだけど、クリスマスツリーの正統オーナメントはこの内《鐘》だけ。
 クリスマスツリーにモミの木が指定された様に、鐘もキリスト教によって聖なるアイテム認定を受けたってわけね。
 さて、今夜のクリスマス・ソングを紹介するわ。
 音を立てる物繋がりで――ジングルベルよ♪
 今やポピュラーなクリスマスソングとして知られてるけど、元々はアメリカの街ボストンのジェームズ・ロード・ピアポント牧師が感謝祭用に作った歌なんですって。
 時代により物のイメージって変わるものね。
 今夜のメリーの話はここまで…また明日、楽しくクリスマス・ソングを歌いましょ♪』

――以上、ミス・メリーからの手紙でした。
「鐘」と言えば日本でも大晦日に撞きますね。
キリスト教だけでなく、全ての宗教で「鐘」は聖なるシンボル、だから重要なイベントで欠かせないという事かと。
それではこちらを参考に歌いましょう、ジングルベル!



【Jingle Bells(ジングルベル)】




Dashing through the snow♪
In a one-horse open sleigh♪
Over the fields we go♪
Laughing all the way♪
Bells on bob-tail ring♪
making spirits bright♪
What fun it is to ride and sing♪
A sleighing song tonight♪

Oh~♪
Jingle bells♪ jingle bells♪ jingle all the way♪
O what fun it is to ride In a one-horse open sleigh♪
Hey♪
Jingle bells♪ jingle bells♪ jingle all the way♪
O what fun it is to ride In a one-horse open sleigh♪


A day or two ago♪
I thought I'd take a ride♪
And soon Miss Fanny Bright♪
Was seated by my side♪
The horse was lean and lank♪
Misfortune seemed his lot♪
He got into a drifted bank♪
And we, we got upsot♪

Oh~♪
Jingle bells♪ jingle bells♪ jingle all the way♪
O what fun it is to ride In a one-horse open sleigh♪
Hey♪
Jingle bells♪ jingle bells♪ jingle all the way♪
O what fun it is to ride In a one-horse open sleigh~~♪


【訳】
雪の中を駆け抜ける、1頭立てのソリ
広がる雪原に、笑い声が溢れる
鈴が鳴り渡れば、一層明るく
ソリの歌を歌って楽しもう

ジングルベル ジングルベル 鈴が鳴る
ソリ遊びの楽しさよ
ジングルベル ジングルベル 鈴が鳴る
ソリ遊びの楽しさよ


数日前、ソリに乗ろうと考えた
隣に座ったミス・ファニーブライト
痩せ細った馬が運悪く
雪の吹き溜まりに突っ込んで
僕らは見事に引っ繰り返った

ジングルベル ジングルベル 鈴が鳴る
ソリ遊びの楽しさよ
ジングルベル ジングルベル 鈴が鳴る
ソリ遊びの楽しさよ


…今回の見出し写真は伊勢丹新宿店で販売されていたクリスマスオーナメント、同じデザインではないですが買って持ってます。
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