瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

2021年クリスマスには歌を歌おう♪その9

2021年12月29日 18時20分02秒 | クリスマス
皆様こんばんは。
東京は連日晴れ続きな一方、山沿いは連日大雪だそうで…間近に迫る冬季五輪用に、北京へ雪を輸出できたらなんて思います。
世界でも有数の豪雪地帯な日本、有り余る雪資源を経済に活かしたい。
融ければ水資源に変わるものとはいえ、現状多過ぎて困ってるわけで、それなら必要している所に売り出したい。
北京の五輪会場予定地では人工降雪機使って準備進めてるとか。
…ぶっちゃけ夏季五輪より冬季五輪の方が、日本の風土に合ったイベントに思える。(汗)
前置きはこのくらいにして、今夜ミス・メリーから届いた手紙を読ませて頂きます。

『はぁい♪ミス・メリーよ♪
 今夜も冷えるわね〜。
 メリーが居る国では冷蔵庫が要らないくらいよ。
 外に出すだけで急速冷凍出来るんだから。
 雪国に住んでて良かったと思える事の一つだわ。
 さて今夜採り上げるクリスマスオーナメントは、《松ぼっくり》よ!
 松ぼっくりはクリスマスツリーだけでなくクリスマスリースにも飾られる人気のオーナメント。
 でもどうしてクリスマスに松ぼっくりを飾るのかしら?
 …これには大昔の樹木信仰が陰に潜んでるの。
 《2021年クリスマスには歌を歌おう♪その1》で話した事だけど、もみの木がクリスマスツリーに選ばれる以前は、松や樫の木等を神の依代と考え飾る慣習が有ったの。
 中でもキリスト教と同じペルシャ起源の信仰で、太陽と戦闘の神ミトラスを崇拝していたミトラス教では、《松》が不滅性·不老長寿·豊穣多産のシンボルだった。
 キリスト教は勢力を拡大して行く中でミトラス教を取り込んだと云われてるわ。
 日曜を聖なる日としたのも、12月25日を主の生誕日として祝うのも、元を辿るとミトラス教からなんですって。
 もみの木に取って代わられクリスマスツリーの地位から降ろされた後も、その種子(正確には種子を放出後の残りだけど)の松ぼっくり(松かさ)はツリーのオーナメントとして存在を残し続けてるってわけ。
 日本でも松は不老長寿·豊穣多産の象徴で、正月を迎える際に門松を飾る慣習が見られるわね。
 門松は年神様が宿る為の依代、その根源に在るのは西洋のクリスマスツリーと同じ樹木信仰なのよ。
 他にクリスマスに飾られる樹木としては《ヒイラギ》が有るわね。
 ヒイラギは古代ローマの農耕神サトゥルヌスの棍棒とされ、サトゥルヌス神を象徴する樹木として信仰を集めたの。
 ミトラス教同様にサトゥルヌス信仰もキリスト教に取り込まれたものの、ヒイラギを神聖な樹木として祀る慣習は、キリスト教の影響を受けながら残ったというわけ。
 古代ケルト人はセイヨウヒイラギを死と再生のシンボルと考え崇拝したそうよ。
 ちなみに近年クリスマスを飾る花(実は葉だけど)として人気のポインセチアは、19世紀後半から飾られる様になったというから、クリスマスメンバーとしては新入りなの。
 原産はメキシコで、《ポインセチア》の名は、大使としてメキシコに1825年から4年間滞在したアメリカ人、ジョエル・ロバーツ・ポインセットに由来してるそうよ。
 彼がポインセチアを持ち帰った事でアメリカだけでなく世界中に広まり、その鮮やかな赤と緑のコントラストで《クリスマスフラワー》の地位を確立したというわけ。
 同じくクリスマスに人気の花といえば、《クリスマスローズ》。
 植物学では《ヘレボルス》と言う植物で、その内クリスマスシーズンに咲くヘレボルス・ニゲルと言う種を指して、《クリスマスローズ》と呼ぶそうなの。
 …ちょっとややこしいけど同じ花でも冬に咲かない物も在り、クリスマスに合わせて咲く種のみを《クリスマスローズ》と呼んでるらしいわ。
 厳寒期に花を咲かせる希少さからクリスマスに飾られる地位を獲得し、イギリスで《クリスマスローズ》の名で愛される様になった花よ。
 といったところで今夜のクリスマスソングを紹介――Deck the hall with boughs of holly♪
 原曲はウェールズに昔から伝わる、クリスマスから新年にかけてのキャロル。
 今回は明治時代に松崎功が翻訳した日本語版、賛美歌第2編129番の《ヒイラギ飾ろう》を歌って貰うわ。
 それじゃあまた明日、一緒に楽しく歌いましょう♪』

――以上、メリーさんからの手紙でした。
それではこちらを参考に、メリーさんから紹介を受けた「ヒイラギ飾ろう」を歌いましょう!



【ひいらぎ飾ろう(Deck the hall with boughs of holly)】




ひいらぎ飾ろう♪
ファララララーンラ♪ ランランラン♪
晴れ着に着替えて♪
ファララララーンラ♪ ランランラン♪

キャロルを歌おう♪
ファララン♪ ファララン♪ ランランラン♪
楽しいこの時♪
ファララララーンラ♪ ランランラン♪


輝くこの夜♪
ファララララーンラ♪ ランランラン♪
キャロルに合せて♪
ファララララーンラ♪ ランランラン♪

楽しく踊ろう♪
ファララン♪ ファララン♪ ランランラン♪
昔を偲んで♪
ファララララーンラ♪ ランランラン♪
 

 
…「ミトラス教」については以前ミス・メリーが書いた記事が有るので、宜しければ併せてお読みください。
また「サトゥルナーリア」についても以前書いた記事が有りますので、重ねてお読み頂ければ幸いで御座います。
ヒイラギは葉っぱの棘が邪気を払うと考えられ、日本では焼いた鰯の頭と共に、節分の日に門口に飾る習慣が有りますね。
また形状や色のコントラストがデザイン的に可愛らしい為、クリスマスケーキの飾りにもよく用いられてる印象です。
写真のケーキは今年我が家で買ったクリスマスケーキ…今年もSuicaペンギンのクリスマスケーキにしました。
コメント
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