認知症の早期診断 介護並びに回復と予防のシステム

アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なので、発病を予防でき、早期治療により治せるのです

# 認知症 認知症の症状悪化の原因と介護の予防及び発病の予防の対策方法(G-04②)

2022-04-16 | アルツハイマー型認知症の予防が国民的課題

ブログの掲載枠が「3万字以内」である為、前回の(G-04-①)と区分けてここに掲載しています。

    

 1971年の209万人を頂点に、以降は毎年、新生児が生まれる数が減り続けていて、昨年度は、84万人だったのです。一方で、高齢者の長生きに因り高齢化率は上がり続けてきていて、2025年には、「国民の4人に1人が、75歳以上になる」と予測されているのです(2025年問題)。このことはとりもなおさず、社会保障費が激増するのに対して、負担する若い層の人数が減っていくことを意味しているのです。社会保障費の内の『介護の費用』は、2017年度に既に、年間10兆円を超えているのです。以下に詳述するように、アルツハイマー型認知症の診断については、末期の段階で発病を見つける事(レッテル貼りするだけ)の診断と治療や予防や症状の進行の抑制には効果がなくて、症状の発現の仕方を抑制したり、昂進させるだけの効能しか有していない単なる「対症療法薬」の処方の為の費用の総計も、年間10兆円を超えてきているのです(深く静かに潜行)。

 身体が持つのに、が持たないことに起因した病気の発病! それが、このブログのテーマである『アルツハイマー型認知症』のことなのです!!

   医学の進歩で、iPS細胞の活用や遺伝子情報のコピーミスの修復等により、身体の老化を先延ばしすることが出来るようになろうとも、

  廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行による脳の老化を先延ばしできないのであれば、「第二の人生」を長く生きる意味はないのです。

 どうすれば、脳の老化を先延ばしできるのか? 本態が廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』であるにすぎないアルツハイマー型認知症については、その方法は一つだけ。 脳の老化を加速させないことに尽きるのです。具体的には、「脳の使い方」としての『生活習慣』の改善、創意、工夫と言う方法です。

     『脳の機能面』から説明すると、「実行機能」の出番が多い『生活習慣』の実践を継続的に追及することに因り、その結果(直接の反映)として

         人間だけに特有で最も高度な機能である「注意の分配力」の機能の出番が多方面に亘り増えることに因り、

 脳機能総合体であり、意識的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能が活性化する生活習慣を構築し、実践を継続することなのです。

 

趣味や遊びや人付き合いや地域活動等の分野で、自分なりに追求する「特定のテーマ」を見つけて、テーマの選定や、実行の内容、程度及び態様についての創意・工夫・シミュレーションの実施や、得られる実行の結果(成果)について、自分なりの楽しみ喜び生き甲斐が得られる(を感じれらる)場面が出来るだけ多い生活の追及の仕方である程に、脳の老化の進行の加速を抑制することが出来るのです。身体の機能とは異なり、脳の機能については、これ以外に方法は無いのです。

勿論のこと、老化の進行を抑制する効能を有する『薬は有り得ない』のです(アリセプトにもアデュカヌマブにも、そうした効能は無いのです)。 

なお、人と交わる機会を出来るだけ増やすことに因り、相手の話を聞くにも、自分の考えを説明するにも、協働し、強調して、共通のテーマを実行していくにも、実行機能」を活用する場面が増えて、不可避的に「注意の分配力」の機能の出番が増えるので、『前頭葉の活性化』に寄与することになるのです。

    (Tadの自宅の庭の景色)

&4 「意識的な世界」(目的的な世界)と『実行機能』の関わり方
アルツハイマー型認知症』について説明している書籍でよく見かける『実行機能』(Executive function)と言う用語が有ります。実行機能の障害という風に使われるものなのです。ところが、アルツハイマー型認知症の発病との関係において、実行機能の障害がどのようなメカニズムで起きてくるのかについて、実証された定説が無く、発病との間の因果関係が立証されていない仮説しか存在していないという状況なのです。問題は、意識の機能構造未だに解明されていない状況下で、意識的に何かのテーマを発想し、実行に移す際に、様々な程度及び態様による支障(認知症としての症状)が発現してくるのが、『アルツハイマー型認知症』というタイプの認知症の特徴であることが理解されていないことなのです。実行機能と総称される個別認知機能が機能を発揮するには、意欲、注意の集中力、就中、注意の分配力の機能の発揮度が関わること、即ち、実行機能の機能の発揮度並びに意識の覚醒の度合いは、意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能の発揮度に左右され、下支えられていること、機能発揮上の「二重構造」が存在していることに気づいているのは、私たちの『二段階方式』だけなのです。この問題に気が付かない限り、「アルツハイマー型認知症」の発病のメカニズム及び廃用性の機能低下に起因した症状の重症化のメカニズムを解明することは不可能ということなのです(その核心となる脳機能が注意の分配力の機能なのであり、権威達が『アルツハイマー型認知症』の発病のメカニズムの研究材料に使っているマウスやマーモセットには、『注意の分配力』の機能が備わっていない結果として、「意識的な世界」に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている「複合機能体」としての『前頭葉』という脳機能も備わっていないことに無知で、無関心なのです。
私たち人間だけに特有な世界である『意識的な世界』(目的的な世界=何等かの、特定の目的に沿ったテーマの実行を目的とする世界)、自分が置かれている状況を分析し、理解し、判断して、状況判断に沿ったテーマを発想し、テーマを実行する為の実行の内容及びその仕方を計画し、実行結果をシミュレーションして修正を加え、最終的な実行内容及び仕方(態様及び程度)を比較し、選択し、決定し、実行に移す決断を行う世界に関わる『前頭葉』(内因的構成機能としての実行機能)を含む脳の働き方について起きてくる、廃用性の機能低下という要因が惹き起こされてくる原因のことなのです(黒字で例示した個別認知機能が、「実行機能」と総称されている機能の一例)。実は、世界中の、脳機能の専門家、就中、「アルツハイマー型認知症」の専門家とされる人達でさえ、「実行機能」及び『前頭葉』の詳細について、或いは、その機能構造については、殆ど分かっていないという現実が存在しているのです。「アルツハイマー型認知症」の発病のメカニズムを研究している専門家とされる人達でさえ、「マウス」を研究材料にしているという有様なのです。『注意の分配力』の機能が、脳の機能構造として備わっていないマウスの行動を何時まで研究しようとも、「アルツハイマー型認知症」の発病のメカニズムの解明は不可能であることを、専門家とされる人たちに対して注意喚起する為に、2016年の4月1日に掲載した、私(ブログの執筆者は、実は、Tadなのですが)の過去のブログの内容を、再度ここに引用します。 

⇒   現代の数学界で世紀の難問とされてきた「ポアンカレ予想」や「ABC予想」が、とうとう証明されたように、人類最大の難問とされてきた「意識」について、独自の定義機能構造図を提示し、当該「意識の機能構造」が関わる人類最大の難病とされている「アルツハイマー型認知症」について、その発病及び症状が重症化する「メカニズム」を解明し、発病の有無及び症状の重症度の科学的で客観的な判定及び鑑別の為の手技を開発し、更には、実務化して、住民参加型の「地域予防活動」として展開し、主張内容が正しいことを疫学的方法により実証してきていて、国策による全国展開の実施を提言しているのが、私たち「二段階方式」なのです。発病自体の予防(発病時期の先送り)にとって不可欠のテーマであり、要因である『第二の人生での生き方』、「脳の使い方」としての生活習慣の在り方を国民の全てが理解し追及する気になってもらうには、高い権威が必要となるので、国策化の暁には、新たなデータを集積し、更には、実証データを添付し、カロリンスカ研究所やランセット委員会に論文を提出して、ノーベル医学・生理学賞の受賞を目指す「検証プロゼクト」(私たち「二段階方式」の主張内容が正しいことの疫学的証明を目的としたPRJ)の早急な実施を 岸田政権の中枢に提案しているのです。

(函南町のTadの仕事場  (自宅の玄関下の階段
&5『旧ブログ』(2016年4月1日)からの引用(一部加筆修正)

様々な種類が数ある認知症の内の大半、90%以上の割合を占めている『アルツハイマー型認知症』の発病の核心的な要因は、二つに限られるのです。
一つは」、『加齢』に起因した脳機能の低下という要因です『私たちが、二段階方式の手技を活用して集積した「正常老化の性質」(「前頭葉の老化曲線」)と名付ける「脳機能データ」が存在しているのです』(NHKの人気番組、チコちゃんに叱られるでも引用されたもの)。これが発病の基礎となっているのです。「若年発症」を特徴とするアルツハイマー病とは異なり、「老年発症」を特徴とする『アルツハイマー型認知症』の発病の対象者が、60歳を超える年齢の『高齢者』に限られているのは、その為なのです。但し、加齢に起因した機能低下という要因だけでは発病はしないのです。「もう一つ別の」要因は、加重される要因が、『廃用性の機能低下』という要因なのです。私たち人間だけに特有な世界である『意識的な世界』(意識的に何かのテーマを発想し、実行する世界)に於いて、関係する脳機能の使われる機会が極端に少ない生活習慣の継続が原因で機能が異常なレベルに低下する(廃用性の機能低下の進行)という要因の存在なのです(私たちが世界で初めて発見)。 

 異なるこの二つの要因の同時存在こそ、発病を決定づけている『核心的な要因』なのです
加齢に起因した機能低下という基礎要因に加重される廃用性の機能低下という要因の存在により、両者の同時存在による相乗効果に因り、『前頭葉』を含む脳全体の機能について惹起されてくる廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行により、『前頭葉』の機能が異常な機能レベルに衰えてくることに端を発して発病し発病の最初の段階であり、私たちの区分で言う小ボケの段階)、次いで、中ボケの段階を経て、最後は末期の段階であり、日常の生活面での介護が不可欠となる大ボケの段階へと重症化が進行していくことになるのです。『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルにリンクした「三段階に区分される類型的な症状」が発現してくるのが、『アルツハイマー型認知症』の特徴なのであり、発病原因に関する、アミロイドベータ仮説を含む「4種の仮説」の主張内容は、全てが誤りの内容なのです。
言い換えると、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』(但し、「第二の人生」を送る上で展開される脳の使い方としての生活習慣であり、食生活とは無関係であることに留意する)というのが、『アルツハイマー型認知症』の真の本態(正体)なのです。
14689例にも及ぶ「アルツハイマー型認知症」の発病患者に対し「二段階方式」の手技を実施した「脳機能データ並びに累積452の市町村での先駆的な実践である、『アルツハイマー型認知症の早期診断と回復及び介護の予防並びに発病自体の予防を明確な目的とした住民参加型の地域予防活動』の実践の成果に基づく、私たち独自の主張(厚労省老健局総務課認知症施策推進室に対しては、資料を提出し、協議の場を設けて頂き、説明済み=2019年11月に実施;現在は、岸田政権の中枢に対し、国策化実施を提言中)なのです(世界初の且つ、独自の主張内容=疫学的方法により、主張内容が正しいことを実証済みのもの)。
MRIやf-MRIやSPECTやPET等の機器を総動員しようとも、何等の器質的な原因病変が確認されないのが特徴である「アルツハイマー型認知症」の診断には、無用の長物です。
➡アルツハイマー型認知症は、意識的に何等かのテーマを発想し、実行に移す際に、様々な程度及び態様による支障が出てくる(認知症の症状が発現してくる)のが特徴でもあるのです。上記に例示した「実行機能」と総称される各個別認知機能は、「注意の分配力」の機能が関わらないと機能が発揮されない機能構造にある(「実行機能」の機能発揮上の二重構造の存在)ことが、見落とされている(専門家とされる人達が気づいていない)ことが問題なのであり、「記憶障害」が発病の原因だとする想定自体が、重大な誤りなのです。
症状が末期の段階にまで進んで、更に、何年も生きたお年寄りの死後の脳の解剖所見共通して確認されるものである、老人斑、神経原繊維変化、脳の顕著な萎縮などを見て、それ等が発病の原因であると勝手に憶測しただけの主張であるにすぎない『4つの仮説』が未だに幅を利かせていることが問題なのです。彼等は、『木を見ているだけで、森を見ていない』し、『誤った場所を、誤った方法で、単に深く掘り続けているだけ』なのです。

&6 私たちの眼前に存在するのは、人間だけに特有な「意識」の世界
 お風呂に身を沈めて、ゆったりと朝の入浴を楽しみながら、前の庭の景色をぼんやりと眺めているのです。その時、上の庭の全体像を私の目が捉えているのです。その全体像を一つの視野に入れた時、複数の様々な覚醒度が異なるレベルの「意識」と言うか、或いは、二次元的ではなくて、三次元むしろ四次元的な意識状態と言うべきものであり、その「意識度」(個々の意識の覚醒の度合い)が異なる意識の世界が、複数存在していることに気づいて頂けるでしょうか。「主題」として明確に認識されていない世界も、覚醒度が「主題」のそれよりは低いものの、別の「意識」として、複数の意識の一つとして並存しているのです。「主題」となる対象を右奥のブーゲンビリアの木から庭の中央に据え付けられているピザ窯に移したとき、主題こそ変わっても、同じように認識され、視野の中に捉えられている「覚醒度」が主題よりも低い複数の「意識の世界」が、そこに存在しているのです。
私たち人間だけに特有なものである『意識的な世界』は、基本的には、上述したような「複数の、且つ、重層的で覚醒の度合いが異なる意識」の同時存在と言う形で構成されているのです。そのことを可能にしている脳機能こそ、今日のテーマである、『注意の分配力』の機能なのです。思考であれ、発言であれ、或いは行動であれ、意識的に行われるそれらの世界は、この『注意の分配力』の機能なしには、存在し得ないものなのです。私が問題提起している「意識の世界」とそれを可能にしている「注意の分配力」の機能の働きについては、世界中の哲学者も心理学者も脳科学者も、未だに、誰一人問題提起したことが無い、世界初の話なのです(Tad以外の誰にも知られていない世界)。

意識的な世界(即ち、目的的な世界)において、脳全体の『司令塔』の役割を担いながら、専門家達による研究が遅れていて未知の領域に近い『前頭葉』(「前頭前野」に局在する、脳機能総合体を言う:G-02を参照)と言う機能の働きやそのメカニズムが明らかになるにつれて、今後、今日の私の問題提起と説明が注目されることになるはずと考えるのです。このテーマを今日持ち出すのは、「アルツハイマー型認知症」の発病のメカニズムを理解する(解明する)上で、早期診断による回復(治療)の方法を解明する上で、或いは発病自体を予防する方法を解明する上で、「前頭葉」の機能並びに意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能から構成される「前頭葉」の三本柱の機能(私たち独自の命名)、就中、『注意の分配力』の機能の機能構造の理解が、必要不可欠のものとなるからなのです。
そもそも、それら「仮説」の中で、世界的に通説の地位に在るアミロイドベータ説が主張の根拠にしている、アミロイド・ベータの沈着と「アルツハイマー型認知症」の発病との間には、何等の「因果関係」が存在していないのです。「アルツハイマー型認知症」の様々な症状は、「前頭葉」を含む脳全体の機能の器質的な病変が原因なのではなくて、機能的な変化、廃用性の加速度的で異常な機能低下が原因で発現してくるものだからなのです

更に言うと、様々な程度及び態様で発現してくるアルツハイマー型認知症の症状は、記憶障害に起因して発現するものではなくて、『前頭葉』の機能障害の発現及びその進行に起因して発現するものなのです。そこには、意欲、注意の集中力、就中、注意の分配力の機能の機能障害に起因した前頭葉の個別認知機能である「実行機能」の機能障害が発現し及び進行するという『二重構造の問題』が存在していることに、未だに誰も気づいていないことが、重大な問題なのです。更に言うと、意識の覚醒度(個々の意識の覚醒の度合い)も、前頭葉の三本柱の機能の総体としての発揮度にリンクしているとの理解が重要なのです。「アルツハイマー型認知症」と言うタイプの認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる「生活習慣病」(『第二の人生』を送る上で日々に展開される脳の使い方としての「生活習慣」に起因する病気)に過ぎないのであり、早期診断(「小ボケ」及び「中ボケ」までの段階で発病に気付いて)と「脳のリハビリ」を実践させることにより回復させることが出来るし(治すことが出来る)、発病自体を予防することが出来る(脳の使い方としての「生活習慣」の改善と工夫に基づく、「前頭葉」を含む脳全体を活性化させる生活習慣の構築と日々の実践が不可欠の条件)病気なのです。世の中の権威のある人達や組織、学者や研究者や医師達は、「DSM-4」の第一要件の規定内容に惑わされて、「アルツハイマー型認知症」の中核症状が「記憶の障害」であると誤解し、加えて、第二要件が規定し確認を要求している失語、失認、又は失行と言った極めて重度の症状(私たちが末期の段階として規定する「重度認知症」の段階でも、更にその後半の段階、30点が満点のMMSEの得点が一桁にならないと発現してくることが無い程の重度の症状)が発現してきていないと、「アルツハイマー型認知症」の発病とは考えようとしないのです(米国精神医学会が策定したものである『DSM-4』の第一要件の規定も第二要件の規定も、重大な誤りの内容)。

余りにも遅い段階、極めて重度の症状の確認に基づく発病の診断であるが為に、本当の意味での早期の段階、私たち「二段階方式」の区分で言う「軽度認知症」(小ボケ)及び「中等度認知症」(中ボケ)の段階で見つけて、「脳のリハビリ」を施せば、治すことが出来るタイプの認知症であるにも拘わらず、世界中の権威達は、末期の段階で(極めて重度の症状である失語、失認、又は失行の症状の発現を確認して初めて、『発病と診断している』のです。その結果として、誤解に基づいているとも知らずに、『治すことが出来ない病気だ』との確信をもって、そのように『内容が誤った主張』を、今なお発信し続けているのです
 脳の使い方としての『生活習慣』、ナイナイ尽くしの『単調な生活習慣』の継続こそ、「アルツハイマー型認知症」の発病及び症状進行(重症化の進行)の真の原因なのです。なお、私たちが言う「単調な生活習慣」の継続とは、自分なりに追求する特定のテーマが無くて、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続のことであり、こうした『生活習慣』の継続が、発病及び重症化を進行させる真犯人なのです。本態が、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』であるという性質から(「発病のメカニズム」)、症状の進行を遅らせる効能を有する薬も、症状を治すという意味での治療の効能を有する薬も、発病自体を予防する効能を有する薬も、未来永劫開発されることは有り得ないことを指摘し、問題提起したいのです。我が国で健康保険の適用対象とされている「アリセプト」を含む4種の薬も、更には、現在認可について継続審議中である「アデュカヌマブ」という薬も、何等の治療や予防の効能を有する訳がないのです。薬を飲むだけで、自分なりの「テーマ」を見つけることが出来て、前頭葉の三本柱の機能が実行機能を駆使して、前頭葉が活性化してくることなど、有り得ないことなのです。発売している製薬会社は、それらの薬の効能の評価が杜撰なだけなのです。私たち「二段階方式」は、政府の要請があれば何時でも、根拠となる『脳機能データ』を提供することが出来るのです。『第二の人生』における日々の脳の使い方としての『生活習慣』の改善と工夫こそが、発病を予防する唯一の方法となるのであり、「脳のリハビリ」の継続的実践こそが、症状の進行を防止し及び症状を改善させ/治す為の『唯一の方法』となるのです。アミロイドベータの蓄積による老人斑の出現も、タウ蛋白の蓄積による神経原線維変化の出現も、共に、「アルツハイマー型認知症」の症状の発現の原因ではなくて、発病の結果としての単なる副産物に過ぎないと考えるのです。

&7  『アルツハイマー型認知症』の段階的な症状の態様とその特徴【小ボケの段階に特有な類型的症状の事例】
○ごく初期の段階である「軽度認知症」(小ボケ)の段階で発現する症状の特徴
□ 発想が乏しくなり、画一的な行動が目立つようになってきた
□ 何事をするにも億劫で、何かをやろうという意欲が見られない
□ 同じ食材を買ってくることが多く、献立の単調さが目立つ
□ 一日や一週間の計画が立てられず、テーマを自分で思いつかない
□ 朝は遅くまで起きてこないのに、気がつくと昼間に居眠りしている
□ これまでなら感動していたことにも感動しなくなった
□ 問いかけに対する反応が遅く、生き生きした笑顔が見られない
□ 根気が続かず、中途半端な繰り返しや、やりかけの家事が目立つ
□ ぼんやりしていることが多く、何もしないが指示されるとできる
□ お化粧や髪の手入れや服装など、おしゃれに無関心になってくる
□ 自分に自信がなくて、何かにつけ人を頼ろうとするようになった
□ 歩くとき前屈みの姿勢になり、小股でトボトボと歩く
□ 目の光がどんよりしていて、顔つきが無表情になった
□ 思い込みや思い違いが多く、指摘しても訂正や変更ができない
□ 同じ内容を繰り返して話し、そのことに本人が気づかないでいる

※   「小ボケ」の段階の類型的症状の詳しい説明は(F-15の&2)を、「中ボケ」及び「大ボケ」の類型的症状については(F-11)を参照して下さい。

〇「軽度認知症」(小ボケ)の症状が発現するメカニズム
上記に列挙した本当の意味での初期症状、すなわち「アルツハイマー型認知症」の最初の段階の症状(「小ボケ」の症状)は、実は、「記憶の障害」とは関係が無いのです(上記の類型的症状の列挙に見られるように、前頭葉の三本柱の機能障害に起因した症状ばかりなのであり、記憶障害に起因した症状は、確認されないのです)。私たちが何かのテーマについて文章で考えを表現するとしましょう。どのようなテーマについて、どのような筋を展開し、どのような内容で表現内容を構成するか、どのような言葉の表現方法を使用するか、全ては、「注意の分配力の機能」(3つ以上の異なった複数のテーマを同時に並行して処理)の適切なレベルでの働きなしには実行することが困難となるのです。⇔ 高齢者による自動車事故の原因は、記憶障害が原因ではなくて、注意の分配力の機能が異常なレベルに衰えてきていることに因るとっさの判断と処理が出来ていないせいなのです(小ボケが中心で、中には中ボケも居る)。
※1加齢の進行と共に「正常老化の性質」という条件が進行してきた60歳を超える年齢の「高齢者」が(私たちが定義する、「アルツハイマー型認知症」発病の「第一の要件」)、何かを「キッカケ」にして、何事に対しても意欲を喪失してしまい、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」を日々継続していると、廃用性の機能低下が進行していくことになるのです(私たちが定義する、「アルツハイマー型認知症」発病の「第二の要件」)、第一の要件と第二の要件とが同時に充足されることによるその相乗効果として、意欲、注意の集中力及び注意の分配力という「前頭葉」の三本柱の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていく(その結果、機能構造的に、実行機能、総体としての『前頭葉』の機能の発揮度が異常なレベルに衰えて行く)その行き着く先に、『アルツハイマー型認知症』の発病が待っているという訳なのです。
その最初の段階が、「脳のリハビリ」により正常なレベルに回復させることが容易な段階であり(私たちの区分で言う、軽度認知症「小ボケ」の段階=家の外に出て行き、他人と交わり、何らかの共通のテーマを実行する生活である「社会生活」面で様々な支障が出てくる)、次いで、「脳のリハビリ」により回復させることが未だ可能な段階があり(私たちの区分で言う、中等度認知症「中ボケ」の段階=庭の草取り、洗濯物の取り込みと始末、食器を洗うこと等の「家庭生活」面での簡単な作業にも支障が出てくる)、最後に回復させることがもはや困難となる段階(私たちの区分で言う、重度認知症「大ボケ」の段階=食事をしたり、風呂に入ったり、トイレに行ったり及びその後始末をしたり等のセルフ・ケアにも支障が出てきて、日常の生活面での介護が必要となる)が有るのです。⇒ 廃用性症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』であるに過ぎない「アルツハイマー型認知症」の症状は、徐々に緩やかにしか進行して行かないことが特徴です。前頭葉を含む脳全体の機能レベルにリンクして、三段階に区分される類型的な症状が発現してくるのです(重度の記憶障害に注目する権威とされる専門家たちは末期の段階の症状にしか気づいていないのです)。

後述する「DSM-4」が「第二の要件」として規定し、初期症状として、確認を要求している「失語失認失行」の症状は、「DSM-4」の「第一の要件」が確認を要求する「記憶の障害」に起因した発現ではないのです。失語のような、失認のような、失行のような状態は、前頭葉の機能が、就中、『注意の分配力』の機能が異常なレベルにまで衰えてきて、殆ど機能していないことが原因(機能的反映の結果)なのです。意識的な世界、即ち、目的的な世界は、「評価の物差しの機能」(『意識の首座』=自我)の働きの傘の下で(意識の覚醒と同時に、先行的に前段の働きが開始されるという意味)、『前頭葉の三本柱』の機能が「実行機能」の機能の発揮度を支配しているという「機能発揮上の二重構造」の関係にあり、この機能構造によって初めて所謂『メタ認知』が実行されていくことになっているのです。言葉や事物や事象などの認知や行為や行動の対象を内的に事前に認知(表情や態度や言葉や行為や行動により脳外の外界に出す前に、脳の中で理解し、評価し、シミュレーションし、組み立て、選択)するにも、その結果を、発言や認識や行為や行動として外界に発現させていく為にも、事前のメタ認知が必要不可欠となるのです。前頭葉の三本柱の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行してきて、前頭葉を含む脳全体の機能異常なレベルに機能が低下してきて、末期の段階である「大ボケ」の後期にまで進行してくると、メタ認知機能が先行的に働くことが出来なくなるのです(二段階方式独自の見解であり、世界で初めて解明したもの)。相手が話しているテーマの理解と内容の把握と保持が出来なくて、自分なりの考えを構築できなくて、結果として、簡単な内容の日常の会話のやり取りさえもできないのです。ズボンを頭から被るのは、ズボンがどのような使用目的のものであり、どのようにして使うものであるかを構築できない為なのです。配偶者である妻を娘と間違えるのは、妻と娘とを区別するに際して必要不可欠の機能である注意の分配力の機能が異常なレベルにまで衰えてきていて働かないことが原因で、顔や姿や声の識別が出来なくなっているせい(『注意の分配力』の機能が全く働かない為に、肝心のメタ認知機能が働かなくて、記憶の倉庫との照合自体が出来ない)に過ぎないのです。いずれの症状も、「記憶障害」に起因して発現している訳ではないのです(『注意の分配力』の機能レベル及び(それにリンクした)『前頭葉』の機能レベルについて、精緻に判定できる「手技」を持たないで居て、重度の「物忘れの症状」及び記憶障害らしき症状の外観的な観察だけを基礎とした判定及び鑑別に依拠しただけの推測憶測に基づいた、主張内容を未だに展開している「権威とされる人達」が誤解しているだけなのです=「機能発揮上の二重構造」に因るメタ認知の機能構造を理解できていない)。⇒「メタ認知」とは、物や事象や自分が置かれている状況の存在、発生及び変化の認識基礎としての発言や会話、行為や行動や言動の表出に不可欠のものであり、それ等が外部に表出される前段階の、且つ、先行的で内的なものであって並びに『意識的』な思考、発言、行為(身体の動静)及び行動の組み立てに関わる不可欠で先行する前段の認知機能を言うものとTadは考えているのです。この仕組みがうまく働かない病的状態(自我の確立に関わる、最終的で、内的で心因的な自己闘争に内包される『或る意味で負の要素』が混在する「評価の物差し」の機能と実行機能と「注意の分配力」を核心的機能とする前頭葉の三本柱の機能との機能発揮面での相互関係の 不整合な発現が起きてきている状態)が、「統合失調症」(自我が最終的に確立していく時期である思春期から青年期に発症するのが特徴)ではないかとTadは考えているのです。

※2  ①日常の簡単な挨拶程度の会話も出来なくなったり、②歯ブラシを歯ブラシと認識出来なくて、手に持ったまま次の動作が出来なくなったり、③ズボンを履こうとして、頭から被ったりする等の状態が起きてくる(アルツハイマー型認知症の発病者であって、MMSEの換算値による総得点が一桁、9点以下になって発現してくる症状、末期の段階である「大ボケ」の段階の更に後期の段階になって発現する類型的な症状の一例)のは、「記憶の障害に起因して、発現してくるのである」と世界中の権威とされる人達は、未だに主張している(憶測している)のですが、このこと自体が重大な誤りであり、「前頭葉を含む脳全体の機能レベル」についての視点と基本的な理解が無くて、更には、『意識』の機能構造に対する無知からくる誤解による理解と主張なのです。脳の機能構造面からこれらの症状が発現してくるメカニズムを、以下に簡単に説明しておきます。結論から言うと、「廃用性加速度的異常機能低下の進行」が、ここまで及んでくると、即ち、『前頭葉を含む脳全体の機能レベルが、極めて異常なレベルであることが確認されるようになる(ここまで低下してくる)と、『前頭葉の三本柱』の機能と私たちが呼称する意欲注意の集中力及び(就中)「注意の分配力」の機能が、極めて異常なレベルに在ることが確認されることになるのです。その結果機能発揮上の二重構造の機能構造の関係により、実行機能の発揮が困難となってしまうのです。

 このことにより、所謂「メタ認知困難となる直接の結果として、失語や失認や失行の症状が発現してくると言うことなのです(世界で、「二段階方式」だけが解明できている構造) メタ認知の機能構造に関心がある人は、意識の機能構造について詳細に説明している(「G02のその1その3」)を読んでみて下さい。

※3加齢』の進行に起因した機能低下の進行という基礎要因及びナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続に起因した廃用性の機能低下の進行という加重要因同時存在による相乗効果に因り、「前頭葉の三本柱の機能」が、ひいては、前頭葉を含む脳全体の機能が、加速度的異常機能低下の進行によって、極めて異常なレベルに機能が衰えて来た直接の結果として発現してくるものであることを示す客観的で、事象事実としての「脳機能データ」(前述した「MMSE下位項目の項目困難度」のデータ」)が存在していることに、世界中の専門家達が未だに、全く気付いていないことが、意味不明の仮説を生む下地となっていることを指摘し、糾弾したいのです(権威と言う傘を隠れ蓑にした、まるで素人の発想に過ぎないのです)。根拠となる科学的で客観的なデータを提示して、発病との間に直接の因果関係が存在することを実証できて初めて、権威と言うべきではないでしょうか。

  =  =  (14689例に及ぶ発病患者の『脳機能データ』の解析結果)

&8 『前頭葉』という脳機能について学者や研究者や医師達は理解不足
(1)私たちは、様々な種類が数ある認知症全体の90%以上の割合を占めている、「アルツハイマー型認知症」と言うタイプの認知症に特化して、早期診断と脳のリハビリの実施による回復及び介護の予防、更には、発病自体の予防を目的とした住民参加型の『地域予防活動』の展開を市町村の保健師さんを通じて、且つ地域のボランティア組織の協力を得ながら、小さな地域単位で展開して、市町村全体に拡大する活動を1995年以来、北海道から九州までの地域に跨る、累計450を超える数の市町村で展開し、早期診断による「回復」、介護の予防及び発病自体の「予防」の面で、驚く程の顕著な成果を挙げてきたのです。
(2) ところが、世界中の専門家達の間では、「アルツハイマー型認知症」は治すことも予防することも出来ないタイプの認知症とされてきているのです。その根本的な原因は、認知症の専門家とされる人達(機関)が、脳全体の司令塔の役割を担い、私たち人間の意識的な世界を支配し、コントロールしている『前頭葉』(単体の機能ではなくて、脳機能総合体としての機能なのです=このブログの「G-01~03」を参照)と言う脳機能について無知である上に、『意識』の機能構造及び注意の分配力の働きの特徴についても無知なことにあるのです。私たちのように、「二段階方式」と言う精緻な神経心理機能テストを活用して、生きた人間の『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルを判定し、同時にその脳機能レベルに厳密にリンクした「症状」及び脳の使い方としての『生活習慣』と言う「生活歴」を詳細に調べ、正常なレベルから始めて、正常下限、「小ボケ」、「中ボケ」の前半、「中ボケ」の後半、「大ボケ」と言う風に、段階を追って、順を追って判定し、鑑別して行けば、「アルツハイマー型認知症」と言うタイプの認知症は、「DSM―4」の第一要件が想定している「記憶障害に起因して発病してくる」ものではなくて、『前頭葉』(就中、「注意の分配力」の機能が核となる)を含む脳全体の機能について生じてくる廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が原因で発病してくるという「発病のメカニズム」を解明することが出来るのです(世界中の権威が有るとされる機関は、我が国では東大や京大や理化学研究所は、マウスやマーモセットなどの動物、注意の分配力の機能も前頭葉の機能も備わっていなくて、『意識』が存在してもいない動物を研究対象にしていて、憶測ばかりしているのです)。前頭葉の機能構造に無知で、注意の分配力の機能構造に無知で、意識の機能構造に無知なままで居て、権威と言う傘だけを振りかざしている人達がいるのです。「脳の機能構造面」から言うと、「物忘れの症状の改善」と『前頭葉の機能レベルの改善』とは異なる次元のものだという程度のことさえ、権威とされる人達は、未だに気がついてはいないのです。

(3) 「アルツハイマー型認知症」の発病の原因を器質的な病変に求めて、『前頭葉』を含む脳全体の機能的な変化(廃用性の加速度的で異常な機能低下)という視点を持たない限り、「脳の使い方」としての『生活習慣』の改善と工夫/脳のリハビリの実施という方法により、発病の予防も、早期診断による回復も、介護の予防も可能である、廃用症候群に属する単なる生活習慣病』であるにすぎない病気を、発病の原因も分からないし、発病を予防することも治すこともできない病気、マンモスに仕立て上げ、効きもしない薬の処方に対して血税を垂れ流しているのです。私たち『二段階方式』が世界で初めて解明し、疫学的方法により実証してきているように、『前頭葉』を含む脳全体の、廃用性加速度的異常な機能低下の進行が症状の発現及び症状の重症化の進行唯一の原因である、『アルツハイマー型認知症』と言うタイプの認知症の本態及び発病のメカニズムを考えるとき、発病の予防や症状の回復や症状の進行を抑制することが出来る効能を有する薬を開発することが、そもそも不可能であると考えられるのです。現状下では、「治療薬や予防薬」の開発という無意味なテーマに、血税を垂れ流し続けることになるのです。治療の効能は有していなくて、症状の発現の程度を昂進させたり、抑制するだけのものである対症療法薬に過ぎないアリセプトを含む「4種の薬」に対しても、認可について現在継続審議中であるアデュカヌマブについても、健康保険の適用を認めるべきではないのです=このことを実施するだけでも、大規模な額での税金の無駄な支出が避けられることになるのです。アルツハイマー型認知症」の診断規定であり、米国精神医学会が策定した規定である「DSM-4」の「第一要件」及び「第二要件」の規定内容には、両者共に重大な誤りが有るにも拘らず、研究者も、学者も、医師も、その規定内容を未だに疑わないで居るのです。

本著作物「G-04-②」に掲載され、記載され、表現された内容に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。このブログ中の内容の一部を引用する際は、著作権法の規定に則り、引用してくださるようお願いします(特に、医学会に身を置く人に、お願い)。 

 エイジングライフ研究所のHP左の部分をクリックしてください) 脳機能からみた認知症 (もうひとつのブログ)  

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

# 認知症 症状悪化の原因と介護の予防及び発病の予防の対策方法(G-04-① )

2022-04-15 | アルツハイマー型認知症の予防が国民的課題

 日も月も 季節も知らぬ わが妹は  明日は我が身と じっと手を見る   

   (プロローグ) 脳血管性認知症、二次性認知症、或いは、アルツハイマー病等、様々な種類が数ある認知症のうちの大多数、90%以上の割合を占めているのが『アルツハイマー型認知症』というタイプの認知症なのです。現在「介護の予防」施策が求められている対象は、『アルツハイマー型認知症』なのです(発病の予防が出来るタイプの典型なのに)、何故か、予防対策が棚上げにされていて(岸田政権が動こうとしない)、末期の段階で発病と診断する医療費が10兆円、介護の費用が13兆円、毎年度支出。

 ところが、認知症の権威とされる機関や人たち、わが国だけでなくて、世界中の専門家とされる人たちが、そのアルツハイマー型認知症については、全くの無知なのです。無知なのに権威を笠に着て、重大な誤りの内容を垂れ流して いる為に、発病の原理からは開発されることが有り得ないのに、症状の進行を抑制できる「治療薬」を開発したと強弁する日本の企業が出て来てたりするのです。

アルツハイマー型認知症の発病原因については、記憶の障害に起因して症状が発現するとの重大な誤りの規定である『DSM-4』の第一要件の規定が存在し、今なお権威を保っていて、専門家とされる人達が盲従しているのです。『米国精神医学会』が策定したというだけのもので、アルツハイマー型認知症の発病との間の因果関係が存在する実証が未だに為されていないのに、記憶の障害に起因して発病するとする「第一要件」の規定内容が正しいことを前提にした4種の仮説、現在も通説の地位にあるアミロイド・ベータ仮説、更には、タウ・タンパク仮説、或いはアセチルコリン仮説を含む『4種類の仮説』(主張原因と発病との間の因果関係の存在を未だに実証できていない為に仮説の扱いを受けている=単なる憶測)が提示されていて、幅を利かせている状態なのです。「4種類の仮説」の提示内容は、アルツハイマー型認知症の発病原因について、誤りだらけなのです。

生まれつき特定の遺伝子に異常が存する人だけが発病するアルツハイマー病(認知症全体の1%程度を占める)。これに対し『アルツハイマー型認知症』は、第二の人生を送っている、60歳を超えた年齢の『高齢者だけ』を対象として発病してくる』ものであり、「老年発症」が特徴であることにも気づいていないのです。前者は発病の原因が特定されていて、後者は発病の原因が不明とされ乍ら、両者をまとめてアルツハイマー病と呼称する理由は何故なのか。権威が有るとされる人たちの主張内容が常に正しいというわけではないことを皆さんご承知だと思うのですが、アルツハイマー型認知症の場合は、取り分けてそう。権威達が、誤りだらけの主張内容を垂れ流して、世の中を惑わせているのです(我が国では、東大、京大、理科学研究所が、アミロイドβ仮説の牙城なのです)。

 私たち二段階方式は、アルツハイマー型認知症の発病と意識の機能構造との関係に早くから着目し、意識的な世界であり、目的的な世界である意識の機能構造の解明に注力し、『アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる生活習慣病に過ぎない』ことを解明し、その理解に立って二段階方式手技として実務化し、北海道から九州に跨る452の市町村で、「対象を、アルツハイマー型認知症に特化」した活動であり、発病自体の予防及び早期診断による回復を明確な目的とした、住民参加型の地域予防活動 を実践指導し、主張内容が正しいことを、疫学的方法により、実証してきてもいるのです(小さいながらも、実績面では世界で唯一の研究機関)。

主張内容について、『個別事例判定マニュアル』のA,B,C及びマニュアル使用の手引きが発刊されていて、更には、2012年の3月以来、総字数500万字を超える分量で、このブログ上に、無償で公開してきているのです。世界中の権威とされる機関や人たちの主張内容と真反対のものである上に、論文を発表していない為に、無名の存在ではあるのですが、専門家たちの間で未だに人類最大の難問とされている意識の機能構造との関連を主張するその主張内容については、『著作権が成立』してもいるのです。「業務上の使用」であれば、個人であれ、会社や研究所や大学や医療機関であれ、私たち二段階方式の(エイジングライフ研究所の)事前の書面に拠る許可を得ない限り、それらの内容の一部たりと雖も、言葉で語ることも、診断に使用することも、市町村の活動に使用することも、著作物の形態をとることも、全てが著作権法の違反となり、行為の差し止めと損害賠償の責任を負うことになるのです。

世界で唯一の主張内容であり、言葉による説明や様式や分析表により、或いは、判定や診断の為の『手技』としても完成され、実務化されているのです(個人が、業務上の使用ではなくて、私的な使用目的、自身や家族や、周りの友人たちに教えてあげ、活用するのは、もちろん、OKなのです。

岸田政権が、発病の予防のテーマに対し、どのように考えているのか、発病の予防と早期診断による回復という対策を実施しないで、垂れ流しの状態を容認して、天文学的な規模での「介護の費用」及び発病のレッテル貼りと効きもしない対症療法薬の処方による「医療費」に対し、税金を垂れ流しにする政策を維持するのか/否かを見極めたいと考えているのです。両者を併せると、単年度ベースで、20兆円を超える規模になっているのです。何等の対策が実施されない儘に、介護保険の負担額が徐々に増えて行っているのです。この問題について、マスコミも野党も全く無関心なのが不思議なのですが、国民の皆さんが、もっと関心を持って頂きたいと願うのです。

&1 「介護の予防」措置の実施対象を判定し、区分ける「MCIの基準」の問題点

1.「MCI(「軽度認知障害」)の基準」とは:

私たち二段階方式から見ると、お粗末すぎる内容であり、どの国の誰なのか知りませんが、権威が有るとされる機関か人が言い出して、今や世界中で権威を持っているとされる基準と主張なのです。ところが、余りにも、『アルツハイマー型認知症について無知』なだけでなくて、余りにも主観的で客観性に欠ける「杜撰な基準」と言うしかないのです。あと数年が経過すれば、あんなお粗末な内容の主張と基準が世界的に幅を利かしていた時期があったのかと、驚かされることになる(活用していた医師は、後悔と自責の念に駆られることになる)のです。

2.『MCIの基準』の概要

(1) 市町村に対し『介護の予防』(介護が不可欠となる段階にまで認知症の症状が進行する時期を少しでも遅らせることを目的)措置の実施を求める認知症施策推進室の通達である「認知症ケアパス作成の手引き」からの引用によると、「MCI」(軽度認知障害))の定義は、次の5項目となります。これらに全てが当てはまれば、「軽度認知障害(MCI)に相当する」と判断され、アルツハイマー型認知症発病の前駆的状態に在ると説明されているのです。その上で、該当者は、「介護の予防」の措置の対象者となるということのようなのです。

(2)『軽度認知障害(MCI)の定義』は:

年齢や教育レベルの影響のみでは説明できない「記憶障害」の症状が存在することが、確認されること。

② 本人または家族による『物忘れの症状』の訴えがあること。

③ 全般的な認知機能は正常範囲である(注:認知機能が正常であるか否かを問題とし乍ら脳全体の「司令塔の役割」を担っている『前頭葉』の機能レベルが正常であるか、異常であるかの客観的な判定が為されていないことに注意=二段階方式からの注意書き)こと。

④日常生活動作は、自立していると観測されること。

⑤認知症ではないこと(注:ここで言う認知症ではないという意味は、「極めて重度の症状」であり、30点が満点のMMSEの総得点が9点以下にならないと発現が確認されないものである「失語や失認や失行」の症状を「初期症状」であると誤解し、考えている上での、基準であることに注意して下さい。「二段階方式」の区分で言う小ボケ及び中ボケの段階で確認される症状は、認知症の症状とは考えられていない=見落とされているのです)。

3.「介護の予防」の措置の実施対象を選定する基準としての「MCIの基準」の問題点

(1) 重視される要素が、本人または家族の訴えによる物忘れの症状であること

(2) 認知機能を問題とし乍ら、『前頭葉の機能レベル』の判定が行われないので、単なる言葉上だけのチェックに過ぎないのです(せいぜい、MMSE/長谷川式の実施程度か)。

 (3) 言葉の上では、色々記述が為されているのですが、全てが主観的な記述内容で、客観性の担保が全くなく、基準内容は言葉の遊びに過ぎず、恣意的運用を容認したもの。

(4) 「アルツハイマー型認知症」の発病の有無及び程度については、失語や失認や失行の症状が確認されなければ、「認知症の発病ではないと判定される」こと(末期段階の「大ボケ」の更に後期の段階の症状が例示されていて、その有無の確認が要求されている)。

(5)「アルツハイマー型認知症」の発病者である場合は、意識的な世界における脳全体の「司令塔の役割」を担っている『前頭葉』の機能が、真っ先に異常なレベルに衰えて行くのが特徴なのであり、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした症状が発現して来るのが特徴なのであり、それ等の判定が要素に入っていないMCIの基準は、無意味。

※1 「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の高齢者であれば、例外なく(100%)物忘れの症状が確認されるものなのであり、『MCIの基準』は、介護の予防措置を実施するべき対象者を選別するに際して、『何等の客観的な判定基準とはなり得ない』のです。

※2 ましてや、我が国日本は、2020年以降ずっと、「新型コロナに対する感染回避対策」として、『3密の回避』が政府主導で叫ばれ、第二の人生を送る高齢者達は、その遵守を徹底してきたのです。そうした『単調な生活習慣』が徹底されている状況下で、高齢者の誰もが「物忘れの症状」の頻度が増えて、程度が重いものになっていくのです。

我が国の高齢者数はと言うと、65歳以上の年齢の高齢者が3627万人にも上るのです。『物忘れの症状』の重症度の進行と『アルツハイマー型認知症』の発病及び重症度の進行との間には、『直接の因果関係は存在していない』のです。加齢の進行による物忘れの症状の発現とアルツハイマー型認知症の発病との間に直接の因果関係は存在していないのです。第二の人生を送る上での脳の使い方としての生活習慣、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣(追及する自分なりの特別のテーマが無くて、生き甲斐なく、趣味なく、交友なく、運動もせず、目標となるものもない単調な暮らし方、脳の使い方としての生活習慣)の継続による前頭葉の廃用性の異常な機能低下の進行という要因こそが、『アルツハイマー型認知症』の発病との間に直接の因果関係が存在することが確認される『唯一の要因』なのです。

 (6) 『アルツハイマー型認知症』の発病者の症状は、前頭葉を含む脳全体の機能レベルにリンクした三段階に区分される症状(小ボケ、中ボケ及び大ボケ)が確認されるのであり、且つ、症状を治すにも、症状の進行を抑制するにも、前頭葉を含む脳全体の機能レベルの精緻な判定が必要となるのであって、以下の基準に基づいた措置が必要不可欠となるのです。

〇 「小ボケ」:脳のリハビリの実践により、症状の回復/進行の抑制が、可能な段階

〇 「中ボケ」:脳のリハビリの実践にりり、症状の回復/進行の抑制が、未だ可能な段階

〇 「大ボケ」:脳のリハビリの実践による症状の進行の抑制さえ、最早困難な段階

⇔  権威が提示する『MCIの基準』は、何の役にも立たないのです(主観的な言葉の区分だけの意味不明の基準)。

4.『発病自体の予防』が、最も効果的な「介護の予防」(介護が不可欠のものとなる段階の到来時期の先送り)策となるのです

(1) アミロイドベータ仮説が未だに権威を保っている米国では、アミロイドベータ仮説の考えに依拠して開発されたアデュカヌマブという薬が、条件付きで認可されています。

(2) 我が国では、アデュカヌマブについては、継続審議とされていて、現在のところ認可はなされていません。

(3) 効きもしない意味不明の薬に税金を投入するくらいなら、発病自体の予防に税金を投入すべき(二段階方式の考えと手技に基づいた市町村による実践)と考えるのです。

5.『若年性アルツハイマー型認知症』なる病気は、無知による『架空の病気なのです』:

(1)「徘徊」して、行方が分からなくなった「お年寄り」に関する情報の提供を呼び掛ける役場のスピーカーの音が、今日もまた朝早くから聞こえてくる。日本全体での高齢化率が30%に到達し、「超高齢社会」に到達した世界の先頭をひた走る日本の市町村でみられる、日常的な光景なのです。それらのお年寄りは、「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症の発病者であり、且つ、末期の段階の症状であり、私たちの区分で言う、「大ボケ」の段階の後半の段階の症状が発現してきている「お年寄り」のことなのです(「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症は、「老年発症」が特徴であり、発病する対象者は、「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の「高齢者」に限られている事実に注意して頂きたいのです=二段階方式が、これまでに集積した「小ボケ」、「中ボケ」、「大ボケ」の各患者を含む極めて多数の症例データである14689例にも上る脳機能データ及び二段階方式を導入し、地域予防活動を実践した450を超える数の市町村の脳機能データが根拠)。

(2) 脳の変性による重度の「記銘力障害」による重度の「記憶障害の症状」と海馬の顕著な萎縮が認められるものの、『前頭葉』の機能が正常なレベルに在る場合は、側頭葉性健忘症なのです。「アルツハイマー型認知症」の発病であるとの診断は、明確な誤診』なのです。アルツハイマー型認知症と側頭葉性健忘症とを鑑別する最も重要な要件は、前頭葉の機能が異常であるか(アルツハイマー型認知症)、正常であるか(側頭葉性健忘症)なのです。

 『アルツハイマー型認知症』は、『前頭葉』の機能が真っ先に最初に異常なレベルに衰えてくることが特徴なのです。第二の人生を送る高齢者の脳の使い方としての単調な生活習慣である『ナイナイ尽くしの単調な生活習慣』の継続に直接起因したものである『廃用性の機能低下』の加速度的で異常な進行という要因が、発病及び重症化が進行していく『唯一の要因』である「アルツハイマー型認知症」の場合は、最も高度な機能である注意の分配力の機能から異常なレベルに衰えが進行していくものなのです(二段階方式の手技の活用により判定し、鑑別された14689例の脳機能データが根拠なのです)。

脳の変性による重度の記銘力障害(何等かの原因による海馬の萎縮の進行が原因か)が原因で、記憶の対象となる情報についての『記銘度』自体が極めて浅く、不十分ものにしかならないことによって、直前の記憶の「想起」は出来るものの、短期及び長期の記憶の想起が困難となるのが特徴でありながら(結果として、外観的には、重度の記憶障害の症状が確認されることとなる)、意識的な世界に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉の機能』(G-01~03参照)が正常な機能レベルに保たれているのが側頭葉性健忘症の特徴なのです。両者の違いを知らない医師が多いのです。最近流行りの、『若年性アルツハイマー型認知症』という病気は、実在していない架空の病気なのです。
専門家だけでなく、素人も誤った情報を発信し続けているのです。脳の働きという物差しを持たないで、末期の段階の発病者の介護の経験だけで、表面的な観察に基づいただけの、推測や憶測に基づいた情報を、テレビや新聞で情報発信しているのです(素人であるという自覚に欠けていて、自分が誤った情報を発信しているという認識が無くて、逆に、断定的な発言をしている人達が多いのです)。

脳の働きという物差し』の活用及び『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルにリンクした「三段階に区分される症状」という説明が出来ない人は、ズブの素人なのです。

アルツハイマー型認知症』についても、『側頭葉性健忘症』についても、無知であって、「重度の記憶障害の症状」を外観的に観察しているだけの経験と知識に基づいていて、『アルツハイマー型認知症』の発病者で、且つ、その末期の段階、「二段階方式」の区分で言う「大ボケ」の段階のお年寄りの『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルとそれに直結した「症状の類型」についての知識もなくて、両者を混同していて、全てを『アルツハイマー型認知症』の発病者と誤解し、勘違いしていて、『徘徊したり、妄言をする「アルツハイマー型認知症の発病者」達にも、その人たちなりの言い分がある』等と主張するのです。

 &2「アルツハイマー型認知症」については、専門家達さえもが無知

(1) 世界中の権威が、『「アルツハイマー型認知症」は、発病の原因が分からないし、症状を治すことが出来ないし、発病自体を予防することが出来ないタイプの認知症である』と主張し続けてきたのです。それが「重大な誤りである」ことに気づかないで、誤った情報を発信し続けているのです。その結果として早期診断による回復というテーマも、発病自体の予防というテーマも、何等の対策が講じられないまま、放置されているのです。

2019年に発表された「政府大綱」により、『介護の予防』(日常の生活面でセルフケアにも支障が出てきて、介護が不可欠のものとなる、「大ボケ」の段階にまでは、症状を進行させないこと)だけは、市町村で対応することとなったのですが、それでも、対策自体が不可能とされ、介護だけがテーマであった従来の対応に比べれば、大きな進展なのですが。

(2) 私たち「二段階方式」は、世界に先駆け、「アルツハイマー型認知症」の発病原因及び症状の重症化が進行するメカニズムを解明し、対策方法を実務化して、『アルツハイマー型認知症対策に対象を特化』し、北海道から九州に跨る全国的な地域と規模で展開してきて、452の市町村において、「個別の有償契約」の締結に基づいて、『アルツハイマー型認知症の発病自体の予防及び早期診断による回復を明確な目的』とした、『住民参加型地域予防活動の実践展開』を指導してきて、主張内容が正しいことを疫学的方法により実証してきているのです。『アルツハイマー型認知症の発病自体の予防及び早期診断による回復』こそが、最も有効な『介護の予防』対策となるとして、岸田政権に問題を提起しているところなのです。費用対効果の面でも極めて有効な対策であるだけでなく、個々のお年寄りの第二の人生について、『身体がもつ限り、脳も持たせる』(発病時期を少しでも先延ばしさせる)ことが、当の本人の満足及び生きる意味についても、家族の負担の軽減の面でも、更には、高齢化が進行している『地方の地域の活性化』という面でも、極めて有効で、有益であり、国策として展開すべきと考え、岸田政権の中枢に対し、提言書を提出しているのです。

&3「アルツハイマー型認知症」の正体(発病のメカニズム)

世界中の権威ある機関や人達から、『原因不明で、治すことも、発病自体を予防することも出来ないタイプの認知症である』とされていて、今なお主張され続けている『アルツハイマー型認知症』は、廃用症候群に属する老化・廃用型生活習慣病(但し、食生活は無関係であって、第二の人生を送る上で展開される「脳の使い方」としての生活習慣が発病するか/しないかを決定づける唯一の要因)に過ぎないのであり、発病の対象者となるのは、日々の暮らしが「仕事」とは無縁となる『第二の人生』を送っている60歳を超えた年齢の『高齢者』に限られているのです(権威とされる人達は、末期の段階の症状にしか目が向いていないので、且つ、『前頭葉』の機能レベルという視点が欠けている為に、そのことに気が付かないでいるだけなのです)。 その結果として、単なる『生活習慣病』に過ぎない「アルツハイマー型認知症」が、原因不明の不可思議な病気にされているのです。

彼等権威は、アルツハイマー型認知症の発病を問題としながら、認知機能が正常であるか否かについて、意識的な世界(=目的的な世界)に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能レベルが正常であるか/異常であるかを精緻なレベルで判定できる「手技」さえも有していない為に、判定及び鑑別を行おうともしないのです。

ハーバード大学も東大も理化学研究所も、『アミロイドベータ仮説』の主張内容が正しいものとした前提に立脚していて、「アミロイドベータの蓄積」による老人斑の沈着とアルツハイマー型認知症の発病との間の因果関係の存在の立証という、『最も重要な前提条件』については、語ろうとはしないのです(二段階方式は、14689例にも及ぶ『アルツハイマー型認知症』の発病者の「脳機能データ」の解析により、アミロイドベータの蓄積とアルツハイマー型認知症の発病との間には、直接の因果関係自体が存在していないことを、『事象の事実』により、立証していて、このブログ中で何度も問題提起してきているのです。

60歳を超える年齢の『高齢者』が、仕事とは無縁の日々の暮らし方となる『第二の人生』を送る日々の生活面で、どのような脳の使い方としての『生活習慣』を送っているのかという要因だけが、「発病するか/発病しないか」を決定づける核心的な要因』となるのです。

アミロイドベータの蓄積(老人斑)や、タウタンパクの蓄積(神経原線維変化)や、或いは、アセチルコリンの不足や、脳の萎縮の進行等「4つの仮説」が想定する原因は、発病の原因とは無関係のものなのです(=単なる憶測の類)。アミロイドベータやタウ蛋白の蓄積の増加を抑制する効能を有するワクチンの開発に成功しようとも、且つ、当該「ワクチン」を投与された「マウス」の『認知機能』が改善する効果が確認されようとも、「アルツハイマー型認知症」の発病の予防及び症状の進行の抑制に役立つ可能性は、全く期待できないのです(私たち二段階方式が解明し、実証してきた「発病のメカニズム」に照らして、「発病の予防や症状の回復や症状の進行を抑制する効能を有する薬」が開発されることは、未来永劫、有り得ないことなのです)。

(2)本態が、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』であるにすぎないものである『アルツハイマー型認知症』について、発病の予防や治療の効果があると言えるためには、私たち人間だけに特有な「意識的な世界」(目的的な世界)を構築している『前頭葉』の機能についての改善効果が確認されることが、必要不可欠の条件となるのです。そもそも、マウスには、意識的な世界(目的的な世界)は存在していないし、「注意の分配力の機能」も、『前頭葉』と言う脳機能も備わってはいないことが無視された(単に無知な)結論というしかないのです。そもそも、アミロイドベータやタウ蛋白の蓄積(老人斑の生成や神経原線維変化の発現)と「アルツハイマー型認知症」の発病との間に、直接の因果関係は存在していないのです。更に言うと、アルツハイマー型認知症は、記憶障害に起因して発現するわけのものではないのです。重大な誤りであり、世の中を惑わせる主張内容として、指弾したいのです(因果関係の立証もなしに主張するのは、無責任に過ぎる)。
(3)どんなテーマであれ、「仕事」を遂行するということは、目標を設定し、実行すべき内容を計画し、手順を考えて、一定の期限の制約下で、効率的に実施していくことが要求される中で、洞察、推理、比較、検索、シミュレーション、創意、工夫などの『実行機能』の活用が不可欠となるのであり、それら実行機能の機能発揮上必然的注意の分配力の機能の発揮が機能構造的に要求されることに因り、たとえ、畑仕事や裁縫のような労働内容であっても、『注意の分配力』の機能の高度な出番が必要不可欠で、出番も多いので、仕事が現職(肩書だけの名誉職は除く)である限り、60歳を超える年齢の「高齢者」であっても、「アルツハイマー型認知症」を発病することは、絶対に起きてはこないのです。 現在議論されている働き方改革の一環としての、「定年年齢の延長」というテーマは、仕事というテーマの保持、第二の人生の開始時期の先送りとなることから、『アルツハイマー型認知症』の発病の予防(発病時期の先送り)という効果の面からみても、真剣に議論されるべきものと考えるのです。
アルツハイマー型認知症を発病したお年寄り(小ボケ、中ボケ及び大ボケの段階の症例を含む14689例)の脳機能データの解析並びに累計452の市町村で「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復、介護の予防及び発病自体の予防を明確な目的とした住民参加型の「地域予防活動」の実践により、私たち「二段階方式」の主張内容が正しいことが、疫学的に実証されてきているのです(論文を発表していないので、知られてていないだけ)。
アルツハイマー型認知症は、老年発症が特徴であり(加齢に起因した前頭葉の機能低下という要因が基礎となることから、若年での発症は、有り得ない)、早期診断(小ボケ及び中ボケの段階で発病を見つけること)と「脳のリハビリ」(注意の分配力の機能の出番が多い生活習慣の実践⇒前頭葉が活性化する=)により治せるし、「末期の段階」である大ボケにまで症状を進行させないことに因り、『介護の予防』が可能であるし、更には、「注意の分配力」の機能の出番が出来るだけ多くなるような「テーマ」の選択と継続的実践という『生活習慣』の構築と実践の継続により、『発病自体を予防することが出来る』タイプの認知症であると主張しているのは、「二段階方式」だけなのです(世界初で;唯一の主張)。
(4) 私たち「二段階方式」(エイジングライフ研究所)に解明できる程度のことが、世界中の権威が何も分かっていないのはどうしてなのか、皆さんは疑問に思うでしょう。一つの理由は、『アルツハイマー型認知症』は、意識的に何かのテーマを発想し実行に移す世界、意識的な世界に関わる際に支障が出て来る(認知症としての症状が発現する)のが特徴となる認知症なのです。私たちは、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルにリンクして発現する症状に着目して、小ボケ、中ボケの前半、中ボケの後半及び大ボケの段階の症状を精査してきたのです。ところが、世界中の権威は、『前頭葉』の機能(中でも、「注意の分配力の機能」が核心的な機能)が備わっていない『マウス(マーモセットとても同じこと)』に着目して、研究し、憶測しているのです。私たち人間だけに特有意識的な世界(自分が置かれている状況を分析し、理解し、判断して、状況判断に沿って、何かのテーマを発想し、実行に移す世界)は、『注意の分配力』の機能が核心的な機能として、構築され、統合され、管理され及びコントロールされていることに、世界中の『アルツハイマー型認知症』研究の専門家達(研究者、学者、医師)が、未だに気づいていないことが問題なのです。
もう一つの理由は、世界中の権威は、末期の段階(二段階方式の区分で言う大ボケ)の症状が発現してきて、更に何年間も生きた発病者の、死後の脳の解剖所見に共通に確認される老人斑神経原線維変化及び脳の萎縮に着目して、それ等が発病を惹き起こすとの条件を想定し(憶測の類)、「記憶障害」に起因して症状が発現してくるとの推測による仮説」を組み立てて、発病との間の因果関係を立証出来ない儘に、未だにそれらの仮説に未だにしがみついたままなのです(因果関係の立証が無いので、仮説の扱いを受けている)。
哀しいかな、権威が不足している為に(権威とは真反対のことを主張している為もあり)、私たちの考え方及び手技が世の中に浸透して行かないのです。正しい主張内容であっても、権威が無いことだけで、世の中には浸透して行かないという現実の壁に突き当たっているのです(私たち二段階方式は、主張するだけではないのです。主張内容が正しいことを、452にも及ぶ市町村で地域予防活動の展開により、疫学的に実証してきてもいるのです)。

(5) 『アルツハイマー型認知症』は、前頭葉を含む脳全体の機能レベルにリンクした三段階に区分される症状(小ボケ、中ボケ、大ボケ)が発現してくるのが特徴なのです。

※皆さんが日ごろ目にしたり、耳にしたりする認知症とは、その殆どが、「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症のことなのです。生まれつき特定の遺伝子に異常が確認される人達だけを対象に発病が確認される「アルツハイマー病」(基本的に、若年発症が特徴)と加齢による脳機能の低下の進行を基礎としつつ、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続に起因した廃用性の機能低下を加重要因として60歳を超える年齢の「高齢者」だけに発病が確認される『アルツハイマー型認知症』(老年発症が特徴)は、発病のメカニズムも、発病の対象年齢も、発病後の症状の進行も、治療及び予防の可能性の有無も全く異なることに注意して頂きたいのです。両者を纏めて、「アルツハイマー病」と呼称する学者や医師が我が国には多いのですが、それらの人達は、「アルツハイマー病」についても、「アルツハイマー型認知症」についても、知識が乏しい人達なのです。
交遊の機会を多く持つことや運動する機会を多く持つ生活習慣が、アルツハイマー型認知症の予防に効果があると言いつつ、アルツハイマー型認知症の発病原因について、アミロイドベータ説やタウ蛋白説を語る人であれば、どれだけの権威が有る人であろうとも、アルツハイマー型認知症については、無知な人なのです。更に、認知機能の低下と言いつつ、『前頭葉』の機能レベルという視点を欠いていて、単に『物忘れの症状』の頻度や程度を主たる要因として主張内容が提示されている指標である『MCI』(軽度認知障害)の基準について語る人達も、同様に無知な人達なのです。

(6)「アルツハイマー型認知症」の症状が「記憶の障害」に起因して発現するとの考え方は、米国精神医学会が策定した『DSM-4』の「第一要件」が規定しているものであり、アミロイドベータ仮説を筆頭に「4つの仮説」はそれが正しいものとしての前提に立って、「記憶障害」を惹き起こす要因として「アミロイドベータ」の蓄積による老人斑の生成、タウタンパクの蓄積に因る神経原線維変化、アセチルコリンの不足、脳の萎縮を想定したそれぞれの「仮説」を打ち立て、主張を展開しているだけなのです(憶測の類に過ぎないのです)。
アルツハイマー型認知症の発病の最初の段階であり、私たち二段階方式の区分で言う「小ボケ」の段階の症状は、全てが、『前頭葉』の機能障害、就中、「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能の機能障害(それらの機能が、異常な機能レベルに在ること)の直接の反映としての症状の発現であることに注意し、理解し、対応して頂きたいのです。

世界の権威達が未だに気づいていないことが重大問題なのです。彼等が、本当の意味での早期の段階(脳のリハビリの実施により治すことが出来る段階であり、二段階方式の区分で言う小ボケ及び中ボケの段階)に気づいていなくて末期の段階であり、最早治すことが出来ない段階(私たちの区分で言う大ボケの段階)ばかりに着目していて、『アルツハイマー型認知症』は、治すことが出来ないものという誤った情報を発信し続けているのです。

『アルツハイマー型認知症』は、性質それ自体として治すことが出来ないものではないのです。彼等が見つけている段階が遅すぎる末期の段階である『大ボケ』の段階で発病を見つけている)為に治すことが出来ないだけなのです。
『アルツハイマー型認知症』も通常の病気と同じなのです。「早期診断」(小ボケ及び中ボケの段階で見つける)と「早期治療」(脳のリハビリの実施)により、治すことが出来るものなのです(末期の段階で発病を見つけている診断は、発病のレッテル貼りをするだけ)。

 専門家の間で未だに世界的に権威があるとされている『DSM-4』の「第二要件」が、「初期症状」として確認を要求している失語や失認や失行の症状は、実は、末期の段階である大ボケの更に後半になって初めて発現が確認される症状、「極めて重度の症状」である(14689例にも上る「アルツハイマー型認知症」の発病患者の脳機能データを解析して得られた結果。11の下位項目から構成されていて、30点が満点であるMMSEの総得点が、「一桁の得点(9点以下)」にしかならない程に「前頭葉」を含む脳全体の機能が衰えてきた「お年寄り」の場合にしか確認されない症状である)ことが、気づかれていないのです。「アルツハイマー型認知症」の研究及び診断の権威とされる人達が、無条件に信奉している「DSM-4」の「第一要件」の規定内容(記憶の障害に起因して発病する)も、「第二要件」の規定内容(失語、失認、失行が初期症状)も、『共に重大な誤りである』にも拘わらず、そのことに未だに気づいていないのです。前頭葉」という脳機能も、「注意の分配力」という脳機能も備わっていないマウス(マーモセットとて同じこと)が、餌を探して檻の中を彷徨するデータばかりを追いかけまわし、憶測ばかりしているのが、世界的に「通説」の地位にあるアミロイドベータ仮説の主張であり、支持者達の研究態度なのです。
(7) 私たち二段階方式は、『アルツハイマー型認知症』の発病患者と判定されたお年寄りについての、世界に誇れるレベルと人数の14689人分の精緻な『脳機能データ』を持っているのです。発病者の症状は、最も軽い段階の「小ボケ」から、それに次ぐ段階の「中ボケ」及び最も重い段階末期の段階である「大ボケ」の全ての段階の患者の脳機能データを解析しているのです。「二段階方式」の手技を活用して『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルを判定し、それにリンクした症状を並べ解析して行くと、三段階に区分される類型的な症状群が浮かび上がってくるのです。『アルツハイマー型認知症』は、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルにリンクした症状が発現してくるのが特徴でもあるのです。脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」の機能レベルを独自に開発した『かなひろいテスト』で判定して、左脳及び右脳の機能レベルMMSEで判定します。実は、MMSEは、11の下位項目から構成されていて、30点が満点のテストなのですが、「アルツハイマー型認知症」の発病患者である場合は(且つ、その場合に限って)、 MMSEの下位項目に出来なくなっていく厳格な順番が存在しているのです。出来なくなっていく順番は必ず、想起、注意と計算、時の見当識、所の見当識、三段階口頭命令、図形の模写、文を書く、記銘、書字命令、復唱、命名の順番となるのです。『想起、注意と計算』の項目がいち早く出来なくなるのは、注意の分配力の機能の発揮が高度に要求される項目だからです。世界中の権威ある機関はと言うと、末期の段階の症状の存在にしか気づいていないので、こうしたデータさえも持ち合わせてはいないのです。二段階方式では、「アルツハイマー型認知症」の発病患者であるか否かの判定に際して、MMSEの下位項目についての被験者の回答が、「MMSEの下位項目の項目困難度」のデータが示す通りの順番で出来なくなっているか否かを、最初にチェックします。この項目の順番通りでないケースは、「アルツハイマー型認知症」の発病者ではないからなのです(14689例の症例データが示す事象事実の存在だけで、『「4つの仮説」の主張内容は、全てが誤りである』と言い切ることが出来る程のデータなのです)。

(8)もう一つの根拠を示しておきましょう。「アルツハイマー型認知症」の発病の本当の意味での初期の段階であり、私たちの区分で言う「小ボケ」の段階(左脳、右脳及び運動の脳の全てが未だ正常な機能レベルに在るものの=MMSEの得点が24点以上。But,脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能が既に異常な機能レベルに在る=年齢区分別に設定された基準に基づき、かなひろいテストが不合格と判定されたお年寄り)の症状は、全てが、『前頭葉機能障害』(意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能が異常なレベルに在る)に起因した(を反映した)症状だけが確認されるのです。
末期の段階にしか注目していない世界中の権威達は、このことを知らない(データ自体を有してはいない)のです。アルツハイマー型認知症の発病患者である場合には、且つその場合に限り、より高度な機能から順番に、即ち、前頭葉の機能、左脳の機能、右脳の機能、運動の脳の機能の順番に衰えが進行して来るという機序が存在しているのです。「4つの仮説」は、私たちが提示する脳機能データ事象事実である当該脳機能のデータが示す機序の存在)について、科学的、合理的、客観的に説明することが出来ないのです。➡ ハーバード大学も、東大も、京大も、理化学研究所も、アミロイドベータ仮説を信望し、主張の根拠にしているのです。

権威があるとはいっても、主張している内容は、誤りだと断言できるのです。その他にも、私たちが有する、「アルツハイマー型認知症」の発病患者の『脳機能データ』として、「小ボケ」(発病してから3年間)及び「中ボケ」(2~3年間)という期間の標準的な滞留期間の存在のデータ、更には、「小ボケ」及び「中ボケ」の各期間について確認される脳の老化のスピード差をもたらす生活習慣」(食生活でなくて、脳の使い方としての『生活習慣』であることに留意する)という要因のデータが存在していて、それらの事象事実もまた、『「4つの仮説」が単なる憶測の類であり、内容自体が誤りである』ことの科学的で客観的な証拠資料が幾つも存在しているのです。

※1 二段階方式の手技の活用により、アルツハイマー型認知症の発病の有無及び三段階に区分される症状の判定と鑑別並びに脳のリハビリの実践指導による回復についての記述書である、「個別事例判定マニュアルA」には、次の記述がなされています。

①「小ボケ」の段階であれば、脳のリハビリの実践により、症状の回復又は症状の進行が比較的に容易に実現されうること。

②「中ボケ」の段階であれば、脳のリハビリの実践により、症状の回復又は症状の進行が未だ可能であること。この場合、「中ボケ」の前期(MMSEの換算値の総得点が23点以下20点以上)であれば、集団による脳のリハビリ(個々人ではなくて、集団に共通のテーマの実践)の実践でも、効果が得られること。但し、「中ボケ」の後期(MMSEの換算値の総得点が19点以下15点以上)になると、個別の脳のリハビリ(個々の被験者についての、特定のテーマの選択が不可欠となる)の実践が不可欠のものとなり、且つ、同居の家族による実行の支援と後押しが不可欠のものとなること。

③「大ボケ」の段階(MMSEの換算値の総得点が、14点以下)になると、脳のリハビリの実践を個別のテーマにより、且つ、同居の家族の献身的な協力と支援による脳のリハビリを実践しても、症状の回復又は症状の進行の抑制は、最早困難となるものであること。

「MCI」の基準は、言葉であれこれ書かれていても、介護の予防のための適切な措置を考えるうえで、何等の有効な指標とはなり得ないことを、理解していただけたでしょうか。

(9) そもそも、『アルツハイマー型認知症』は、器質的な原因病変が何等確認されないのに、私たちが意識的に何かのテーマを発想し、実行に移す際に、様々な程度及び態様による支障(認知症の症状)が発現してくるのが特徴なのです。私たちの意識的な世界、意識的に何かのテーマを発想し、実行に移す世界では、自分が置かれた状況の分析や理解や判断も、状況判断に沿ったテーマの発想も、テーマを実行する為の実行の計画も、実行結果の洞察や推理やシミュレーションも、シミュレーションの結果に基づいた比較や選択も、実行の決断も、或いは何かに対する感動も、更には、何事かに対する感情の抑制も、注意の分配力の機能の関与なしには、機能が発揮されないという機能構造になっているのです(実行機能の機能発揮上の二重構造の存在=二段階方式が、世界で初めて解明したもの)。

どのような状況であれ、必ず存在している複数の意識の構築、統合、管理、コントロールさえもが、注意の分配力の機能の関わりなしには、存立できない構造になっているのです。日常の挨拶程度の会話が成り立つ為にも、ズボンをきちんとはく動作を正しく遂行するにも、手に取ったものがハサミであることの正しい認識を得るにも、この、注意の分配力の機能が働くことが不可欠となることに、専門家とされる人達が未だに気づいていないことが重大な問題なのです。こうした機能構造の理解なくしては、前頭葉の機能障害、就中、廃用性の機能低下に起因した機能障害というテーマに行き着くことは出来ない相談というしかないのです(注意の分配力の機能は、異なる複数のテーマを同時に並行して処理する機能であり、『あーしたらこうなる、こうしたらあーなる』という風に、洞察し、推理し、シミュレーションし、検索し、選択する際に不可欠の機能であり、加えて、あの人は「頭の回転が速い」という言葉が示すように、咄嗟の判断と対応とに不可欠の機能でもあるのです。「お年寄り」達が自動車事故を起こすことが多いのは、廃用性の機能低下によって、『注意の分配力』の機能が異常なレベルに衰えてきているせいなのです。私たちの区分で言う「小ボケ」のレベルに在る「お年寄り」が、車を運転しているケースが多いのです)。

 ブレーキシステムの問題ではなくて、小ボケや中ボケが運転していることが大問題。
私たちが「正常老化の性質」と呼ぶ、『加齢』に起因した機能低下が進行している60歳を超えた年齢の「高齢者」が、左脳が主管する仕事とは無縁となる、「第二の人生」を送る生活の中で、自分なりに追求する特別のテーマが無くて、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、これといった目標となるものも無い日々の暮らし方、『脳の使い方』という視点で言うナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続(即ち、食生活は関係なくて、「脳の使い方」としての生活習慣という要因のみが関係していることに注意する)に起因した廃用性の機能低下が、前頭葉の機能障害(就中、注意の分配力の機能の機能障害)を惹き起こすことが、「アルツハイマー型認知症」の発病及び症状の重症化が進行するか否かを決定づける「核心的な要因」であることに、世界中の認知症研究の権威ある専門家達(専門機関)が、早く気付いて欲しいと願うのです(アミロイドベータの蓄積は、『アルツハイマー型認知症』を惹き起こす原因要因ではないのです)

何等の対策(早期診断による回復、介護の予防、更には、発病自体の予防)が、国策として制度化され実践されないでいると、「介護」が必要となるお年寄り(末期の段階の症状が発現してきて、セルフ・ケアにも重大な支障が出てきて日常の生活面での介護が不可欠となるお年寄り、私たちの区分で言う「大ボケ」の段階のお年寄り)の数が、増加し続けていくこととなり、結果として、既に年間で10兆円を超えたとされている『介護の費用』がとめども無く増加し、「介護保険制度」が財政面から破綻することを恐れるのです。

様々な種類が数ある認知症の内の90%以上を占めているのが、「アルツハイマー型認知症」である為に、世の中に極めて大きく、重大な悪弊を生じさせているのです。

平成の大合併前の時期を中心に、440を超える市町村が、二段階方式を導入し、実践し、成果を挙げていながら、「二段階方式」の使用料を5年で無償にした為並びに平成の大合併で導入市町村が吸収合併された為に、予防活動が、泡のように立ち消えて行ってしまったのです予算化が不要になると、保健師さんの配置も無くなったのです。合併後の人事異動により、経験のある保健師さんが、他部署や他の地域に異動させられてしまったのです。
➡ それはそれとして、権威とされる機関や人達が、「誤った情報を垂れ流し続けている」ことが重大な問題なのです。彼等が主張の前提においている『記憶障害』に起因して発病するとの想定自体が、科学的で合理的な根拠もデータも無い『重大な誤り』なのですから。
(10)「アルツハイマー型認知症」の発病を惹き起こす唯一で、且つ、「核心的な要因」は、①加齢に起因した機能低下を基礎要因としていて、②『加重要因』としてのナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続による廃用性の機能低下の進行に起因した「前頭葉」の機能障害という、異なる二つの要因が同時に存在し充足されることによる相乗効果により、廃用性加速度的異常機能低下が進行していくことなのです(極めて単純な要因)。
※1 私たちが、市町村との個別で有償の使用許諾契約に基づいて先駆的な活動として実践してきた住民参加型の地域予防活動により、『アルツハイマー型認知症』の本態は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病に過ぎないことが疫学的方法により実証されているのであり、『早期診断と脳のリハビリの実施により治せるし、症状の進行を抑制することにより介護の予防が出来るものなのです。更には、前頭葉が活性化する(=「注意の分配力」の機能の出番が多い)生活習慣の構築と日々の実践により発病自体を予防することが出来る』ものなのです。我が国の現在の実態で言うと、『発病の原因が不明で、治せないもの』とする権威の主張(重大な誤り)の社会への影響が強すぎて、何等の対策が実行されないままに居る状況下で、「介護の為の費用」だけで年間10兆円を超えた状況にあるという訳なのです。
※2 最近になって、スエーデンのカロリンスカ研究所やロンドンに拠点を置くランセット委員会等が、『「生活習慣」が、アルツハイマー型認知症発病の危険因子と考えられる』との主張を展開し始めたとはいえ、「AI技術」を駆使した多人数の分析程度のものに過ぎず、内容的には不十分なものであり、『食生活学歴が関係する』等という発病原因とは無関係の「誤った要因」が挙げられていたりもするのです。

※3 現代数学での最大の難問とされている『ABC予想に対する望月博士が提起した証明の考え方』と同じという訳ではないのですが、見方を変えて見れば、『発病自体の予防』も、『介護の予防』も、表裏一体の同じテーマと言えるものなのです。『川上に目を向けたもの』が発病の予防であり、『川下に目を向けたもの』が介護の予防であり、実施後の効果に大きな差があるものの、両者は共に、介護が不可欠となる時期を少しでも先送りする目的で、実施されるという点では、共通したテーマであるとも言えるのであり、且つ、同時に並行して展開できるものなのです(関わる部門は異なっても、互いに競合はしないのです)。

本著作物「G-04-①」に掲載され、記載され、表現された内容に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。このブログ中の内容の一部を引用する際は、著作権法の規定に則り、引用してくださるようお願いします(特に、医学会に身を置く人に、お願い)。

  

脳機能からみた認知症 (もうひとつのブログ)  

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする