認知症の早期診断 介護並びに回復と予防のシステム

アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なので、発病を予防でき、早期治療により治せるのです

アルツハイマー型認知症の発病のトリガー(引き金)となる要因と条件(F-05)

2021-04-15 | アルツハイマー型認知症に対する正しい知識

(プロローグ)

 超高齢社会を代表する病気である「アルツハイマー型認知症」(様々な種類が数有る認知症の内の90%以上を占めているのが、アルツハイマー型認知症なのです)。我が国日本は、高齢化率が世界でトップの地位にあるので、「厚労省の予測数値」なのですが、「アルツハイマー型認知症」の発病者数も、2025年には700万人程になると予測されているのです(但し、後述するように、早期の段階である「小ボケ」と「中ボケ」が世界的に見落とされていて、末期の段階である「大ボケ」だけの数なので、実際には、もっと多い数になるのです)。

 その「アルツハイマー型認知症」については、世界中の専門家とされる機関や人達でさえ、殆どが推測や憶測の類の知識しか有していないのです(仮説しか提示できていない)。前頭葉の機能レベルを精緻に判定できる手技を持たないために、物忘れなどの症状を外観的に観測しただけの評価をするだけなので、本当の意味での早期の段階、脳のリハビリの実施により治すことが可能である「小ボケ」及び「中ボケ」の段階のお年寄り達が見落とされているのです。早期の段階に対する何等の対策が実行されないままで放置されていて、末期の段階の症状が発現して来ているお年寄り、「大ボケ」の段階の症状が確認され「介護」が不可欠となる「お年寄り」の数が増え続けていて、我が国で言うと、「介護」に要する費用だけでも、『単年度ベースで10兆円を超えてきている』のです。発病者数が年々増加して来ていて、その上、小ボケは中ボケへ、中ボケは大ボケへと重症化が進行しているのです。アルツハイマー型認知症の発病の有無の判定及び症状の重症度の判定について、「認知症ケアパス」をみても、客観的で科学的な方法が示されていないのです。「物忘れの症状」についての「主観的な言葉」だけの表現、何段階にも区分された『言葉だけでの基準』が存在するだけで、「客観的な手技」が何等示されていないのです。『介護の予防』と言う明確な「テーマ」が設定されていても、何の役にも立たないのです。私たち「二段階方式」は、「アルツハイマー型認知症」発病患者の「脳機能データ」と452の市町村での「実践の成果」を基礎とした「客観的な基準」と事象事実としての「客観的なデータ」が特徴でもあるのです。恣意的となるので、言葉の表現だけでの「主観的な基準」は、排除しているのです。

 一介の研究者に過ぎない私、Tadに分かっていることが、世界中の専門家達(学者、医師、製薬会社の研究者達)に、何故わからないのか、不思議に思うでしょう。私Tadは、私達人間だけに特有である「意識的な世界」との関わりに注目して研究してきたのに対して、世界中の専門家達はと言うと、「意識の構築、或いは覚醒」に不可欠の機能である「注意の分配力」の機能や「前頭葉」の機能備わっていないマウス」(アミロイドベータを注入しただけの「アルツハイマーマウス」とて同じこと)を研究対象にしてきているからなのです。彼等はと言うと、未だに、その問題点に気づいてもいないのです。『認知機能の障害』を核心の問題としながら、「前頭葉」の機能レベルを測ろうともしないで、脳の後半領域、左脳と右脳の機能レベルを『MMSEテスト』で判定するだけで終わりにして、満足していて、推測や憶測ばかりしているのです。誤った内容の研究結果を何十年間も主張し続けていて、平気なのです。後に提示するNewsweek誌のレポート記事によると、 米国でのアルツハイマー病患者(正しくは、「アルツハイマー型認知症」の発病患者)は、2050年までに1400万人に達すると予測されていて、治療と介護のコストが、年間で2兆ドル(日本円に換算して、220兆円)を超えることになると予測されているとのことなのです。65歳以上の年齢の高齢者人口が3600万人近い人数の老人大国で、高齢化率が世界でトップの地位にある我が国日本の場合は、どのような規模の予測が為されているのでしょうか。

『発病自体の予防及び早期診断による回復と言うテーマは、将来の研究課題である』(「政府大綱」の第一条の規定内容)として、棚上げにして、高みの見物を決め込んで居ても良いというのでしょうか。喜寿を迎えたこの私は、老婆心が騒いで仕方ないのです。

&1 Newsweek誌の記事が語る内容と問題点

(1) 今年2021年の1月19日号Newsweek日本語版の署名入り特集記事「アルツハイマーの真の原因を探せ」(P44~49)の概要を以下に示しておきます。

この20年間に、世界中の製薬会社が「アルツハイマー型認知症」(記事では、「アルツハイマー病」と表記されているが、正しくは、「アルツハイマー型認知症」のこと。以下、同じ)の治療薬の開発に投じてきた金額は、総計6000億ドル(日本円に換算すると、66兆円)。その殆どは、アミロイドベータ仮説の考え方を基礎にした開発投資であり、アミロイドベータの蓄積を早期に発見して、蓄積を阻害又は除去する方法の発見に注がれたこと。理由は、アミロイドベータの蓄積が、脳細胞の大量死と思考力や記憶力の低下をもたらすとする「アミロイドベータ仮説」が支配的(世界的に通説の地位)であった為。ところが、開発投資の結果、意図した「治療薬」の開発が悉く失敗に終わっていて、未だに、有効な治療薬の開発が出来ていない状況に在ること(日本円に換算して、総額で66兆円もの開発資金を投じた、146種類を数える「アルツハイマー型認知症の治療薬」の開発投資が、全て失敗に終わったそうなのです)。

(2) 「アミロイドベータ仮説」の最大の問題点は、アミロイドベータの蓄積により生ずる「老人斑」が持つ毒性が、情報を連絡する役割を担っている神経細胞の大量死をもたらして、且つ、そのことにより「記憶障害」が引き起こされることが直接の原因で、「アルツハイマー型認知症を発病することになる」との主張が、未だに仮説の儘であり、発病との間に存在するはずの因果関係を立証できていないことに在るのです。 私たち、二段階方式は、記憶障害と発病との間に直接の因果関係は存在していなくて、その意味で、アミロイドベータ仮説の主張内容は誤りであるとして、前回のブログで示した3つの証拠データ提示しているのです。私たちは、「前頭葉の機能障害」、「第二の人生」を送る高齢者に起きてくる要因、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続に起因した「廃用性の機能低下の進行」という要因が、発病を惹き起こす/症状の重症化を進行させる核心的な要因であると主張しているのです。

(3) Newsweekの記事では、アルツハイマー病が遺伝子の異常が原因で発病することと併せて、アルツハイマー型認知症についても発病を引き起こす遺伝子が存在するのではないかとの考え方が紹介されているのですが、何等の科学的で客観的な根拠も無い、夢想の類に過ぎないことを指摘しておきたいのです(迷走というしかない)。このような天衣無縫な空想が出てくる度に、『アルツハイマー型認知症の発病自体の予防及び早期診断による回復』の為の扉を開ける機会が遠のいていくことになるのです。少なくとも、『アルツハイマー型認知症』については、『権威とされる人達の主張内容が、誤った内容』なのであり、世の中を惑わせ、害悪となっているのです。一部の権威者は、『アミロイドベータ仮説』を信望していながら、『家の外に出て行き、他人と親しく交わる機会を多く持つこと、或いは、楽しく運動する機会を多く持つこと』が、『アルツハイマー型認知症の症状の進行の抑制に効果が有る』と主張するのですが、その根拠が何なのか、聞いてみたいのです。それこそ、交遊や運動の機会を多く持つ生活習慣が、アミロイドベータの蓄積を阻害し又は抑制する効果を持つとの主張について、両者間の『因果関係の存在』を立証できる客観的なデータを開示して頂きたいと切に望むのです。

&2 アルツハイマー病とアルツハイマー型認知症の、発病のメカニズムの相違

(1) アルツハイマー病は、生まれつき特定の遺伝子(現在、4つの遺伝子が確認されている)に異常がある人だけが発病の対象となるものであり、若年発症が特徴で、急速に症状の重症化が進んで行き、治すことも、症状の進行を抑制することも、発病自体を予防することも出来ないタイプの認知症なのです。「アルツハイマー病」が認知症全体に占める割合は、僅か1%程度なのです。

(2) アルツハイマー型認知症は、廃用性症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病に過ぎないのであり、老年発症が特徴で、第二の人生を送る上での脳の使い方としての生活習慣、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもないナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続に起因して発病するものであり、何年もかけて徐々に症状が進んで行くのが特徴であり、早期診断と脳のリハビリの実行により、治すことも、症状の進行を遅らせることも可能であり、更には、脳が活性化する生活習慣の創意工夫とその継続に因り、発病自体を予防することが出来るタイプの認知症なのです。アルツハイマー型認知症が認知症全体に占める割合は、90%以上なのです(皆さんが、日頃耳にしたり、目にする認知症は、そのほとんどが、アルツハイマー型認知症なのです)。認知症全体に占める割合が25%程度とされている「脳血管性認知症」の診断がずさんであり、そのうちの20%相当分が「アルツハイマー型認知症」を誤診したものなのです。

(3) 若年性認知症(代表例が、アルツハイマー病)の内の過半数を占めるとされている「若年性アルツハイマー型認知症」は、実在して居なくて架空のものであり、「側頭葉性健忘症」や「緩徐進行性失語症」を誤診しているだけのものなのです。

※1意識的な世界における『脳全体の司令塔の役割』を担っている『前頭葉』の機能から真っ先に異常なレベルに衰えて行くのが特徴である『アルツハイマー型認知症』の発病患者である場合は、且つ、権威とされる人達(医師を含む)が発病者であると診断するレベル(二段階方式の区分で言う、末期の段階の『大ボケ』の症状が確認されるレベル)の人達であれば、人前で、自分が置かれている日常生活上の困難な状況について、自分なりの言葉で整理して訴えることなどできないのです。権威とされる人達が、「アルツハイマー型認知症」の発病とは考えてもいないレベル、もっと軽い段階である「中ボケ」のレベルでさえできないのです。

※2 『側頭葉性健忘病』の発病者であれば、「重度の記銘力障害と海馬の萎縮」が確認されるのが特徴である一方で、「前頭葉」の機能が正常レベルにあることが特徴なのです。『側頭葉性健忘症』の患者である場合には、人前で、自分が置かれている日常生活上の困難な状況について、自分なりの言葉で整理して訴えることが出来るのです。

権威とされる人達(医師を含む)は、「前頭葉」の機能レベルを精緻に評価し、判定できる手技を持たないので、両者の区分けが出来ないのです。MMSEテストの実施は、脳の後半領域、左脳と右脳の機能レベルを判定出来るだけなのです。

私たち「二段階方式」が独自に開発した「かなひろいテスト」は、一見簡単に見えるのですが、やってみると、なかなか手ごわいものなのです。意欲、注意の集中力、就中、注意の分配力の機能の働き具合について、個々に評価できて、且つ総合的に評価できる極め付きの『優れモノ』なのです。「前頭葉の三本柱」の機能が『実行機能』の働きと働き具合(機能レベル)とを支配し、下支えしていること、二段階方式の言葉で言う「両者が二重構造の関係にある」ことに着眼して開発されたテストなのです。このテストによって、『前頭葉の機能レベル』について、精緻に評価し、判定することが高度なレベルで出来ているのです。

&3 「アルツハイマー型認知症」発病のメカニズムを解明する上での関門

(1) 「アルツハイマー型認知症」の発病のメカニズム及び症状が重症化するメカニズムと機序を解明するには、『意識的な世界』と『意識の機能構造』を理解することが不可欠となるのです。これまでに、意識の機能構造を解明した人が存在していない為もあって、「アルツハイマー型認知症」と「意識的な世界」とを絡めて考える研究者がいないことが、問題なのです。この両者を、脳の機能面と言う視点から絡めて研究しない限り、「アルツハイマー型認知症」の発病のメカニズムを解明することは出来ないのです。

(2) 例えば、「夕食の食材」を買いに行くとしましょう。夕食にどんなものを、何人前作るのか。肉料理にするとして、どんな肉にするのか。すきやきにするなら、野菜は何と何が要るのか。しらたきのほかには、何が要るのか。砂糖はあるか。醤油は。二人で食べるなら、肉の量はどれくらい要るのか。こうしたシミュレーションが事前に行われて、最終的な内容を決定して、関係するお店に買い物に行くことになる訳です。都会なら、スーパーへ行くことに。実は、この程度のことであっても、「注意の分配力」の機能が正常なレベルで機能していない限り困難なことになってしまうのです。末期の段階である「大ボケ」や、その前の段階である「中ボケ」の段階で出来なくなるだけでなくて、発病の最初の段階である「小ボケ」の段階でも無理なのです。こうした実態、認知症研究の専門家とされる人達が存在自体に気づいていない段階、「二段階方式」の区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」と言う本当の意味での早期の段階であっても、この程度のことでさえ、きちんと処理できなくなる実態について、権威とされる人達(診断を業務とする医師達を含めて)が、無知なのです。その結果、彼らは、推測や憶測にばかり頼ることとなり、迷走しているのです。有るのは、権威と言う傘だけ。

(3) ①現在自分が置かれている状況を分析し、理解し、判断して、②状況判断に沿った「テーマ」を検索し、発想し、抑制し、③テーマを実行する為の実行内容を企画し、計画して、④実行の仕方を創意工夫して、⑤実行の結果を洞察推理推論推察シミュレーションして、⑥シミュレーション結果に基づいて比較し、検討し、選択し、⑦実行の決断をして、⑧実行に移す。ここに、赤字で示した機能が、総称して実行機能』(Executive Function)と呼ばれている機能なのです。DNAの99%が人間と同一と言われているチンパンジーにさえも無い機能、実行機能注意の分配力の機能(異なる3つ以上のテーマを同時に並行して処理する上で不可欠の機能であり、あの人は頭の回転が速いというときの機能の発揮の度合いと速さにも関わる機能)、更には、それらの機能の総称である「前頭葉の機能」が関わるのが「意識的な世界」、意識的に何かのテーマを発想し、実行に移す世界のことなのです。『意識』については、人類最大の難問として、未だに誰一人として解き明かせていないテーマなのですが、このTadは、『アルツハイマー型認知症』の発病のメカニズムを研究してきた過程で、意識についても、或る程度理解が進んできていると自負してもいるのです。

(4) 実は、その「実行機能」が働く(機能を発揮する)度合いが、意欲注意の集中力、就中、注意の分配力の機能に支配され、下支えられている機能関係を、私たち「二段階方式」では、『実行機能の機能発揮上の二重構造の関係』と名付けているのです。この「二重構造の関係」と後述する「廃用性の機能低下」という要因に気づかない限り、『アルツハイマー型認知症』の発病のメカニズム及び症状が重症化して行くメカニズムと機序を解明することは出来ないのです。絡めて研究してきたのは、世界中でただ一人、この私、Tadだけなのです。

私たち「二段階方式」は、生きた人間の「脳機能データ」と452の市町村での実践の成果を主張内容の基礎にしていて、主張内容が正しいことを疫学的方法により実証して来ているのです。

ところが、「アミロイドベータ仮説」の主張者や支持者たちは、「注意の分配力」の機能も、「前頭葉」の機能も備わっていない「マウス」を研究材料にしているために、何時までも「仮説の儘」なのです。主張内容と発病との間の因果関係を立証できないで居て、推測と憶測とが主張の根拠なのです。「無関係の場所」を、ただ深く掘り続けているだけであることに、未だに気づいてもいないのです。

(5) 「前頭葉」とは、前頭前野に局在する「評価の物差し」の機能、「記憶の倉庫」の機能、「実行機能」及び「前頭葉の三本柱」の機能の機能総合体のことなのです。「実行機能」は、&3(3)で赤字表記した個別認知機能の総称なのです。この機能構造の理解と知見及び「実行機能の機能発揮上の二重構造」の理解と知見が「基礎」に在って、「前頭葉の三本柱」の機能(意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能を総称して、こう呼んでいる)の個々の機能レベル及び総体としての機能レベルを評価し、判定出来る方法を開発したことに因り、「実行機能」の機能レベル、更には、「前頭葉」の機能レベルの判定が可能となり、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルについての客観的で、精緻な判定が可能となり、「脳が活性化する生活習慣」と言う視点での評価と指導が出来る「脳のリハビリ」という方法の開発へと繋がったのです。このことは、私たち「二段階方式」独自の「手技」であるというだけでなくて、極めて重要な知見、ノウハウでもあるのです。世の中の脳科学者達は、こうした理解と知見を持たない為、実行機能の働き具合や前頭葉の働き具合を直接評価し、判定することしか頭に無くて、結果として、有効な手技の開発が出来ないでいるのです。

 近所の大室山と桜の里

&4 「アルツハイマー型認知症」の発病のメカニズム

(1) 米国精神医学会が策定した診断規定である「DSM-4」の規定の第一要件の内容並びにアミロイドベータ仮説、タウタンパク仮説、アセチルコリン仮説及び脳の萎縮仮説等が想定している前提条件の『アルツハイマー型認知症は、記憶の障害に起因して発病する』という考え方自体が、重大な誤りなのです。

①『記憶障害に起因して発病する』との誤った考えに立脚して、②アミロイドベータの蓄積により生ずる「老人斑」が持つ毒性が情報を連絡する役割を担っている「神経細胞の大量死」を惹き起こすことが原因で、記憶障害が起きてくる結果、「アルツハイマー型認知症」を発病するという主張、2つの誤りを重ねた想定自体が、何時まで経っても、発病との間の因果関係を立証することが出来ない仮説に甘んじさせているのです。無関係の関係に在るからです。

『アルツハイマー型認知症は、「実行機能の機能障害」(=前頭葉の機能障害)に起因して発病する』というのが、私たち「二段階方式」独自の考え方なのです。ちなみに、「記憶の障害」自体も、更には、物忘れの症状を含むその結果としての「記憶の障害に起因した症状」も、「前頭葉の三本柱の機能」の機能障害(=実行機能の機能障害、ひいては、前頭葉の機能障害)に起因して発現して来るものなのです。このことの理解が、アルツハイマー型認知症の発病のメカニズム(廃用性の機能低下の進行が核心的な要因)を解明する上で不可欠の条件となることを、世界中の研究者達に、問題提起しておきたいのです。

更に問題提起しておくと、「前頭葉の三本柱の機能」の機能障害自体は、60歳を超えた年齢の「高齢者」が、「第二の人生」を送る上での「脳の使い方」としての生活習慣、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続と言う要因が核となる原因であることを指摘しておきたいのです。

(2) 実行機能の機能の発揮度を支配し、下支えている機能である前頭葉の三本柱の機能意欲注意の集中力及び注意の分配力の機能の総称)が廃用性の機能低下により異常なレベルに機能が衰えてくることに因って、実行機能の発揮度自体が異常なレベルのものとなり(二重構造の関係)、そのアウトプットそれ自体が異常な症状として発現して来る(=アルツハイマー型認知症の症状)というのが、「二段階方式」の考え方なのです(世界で初で、且つ、唯一の考え方でもある)。

(3) この場合、意欲及び注意の集中力の機能に下支えられていて、前頭葉の三本柱の機能の内で最も高度な機能である『注意の分配力』の機能が、廃用性の機能低下が進行する場合には、最初に衰えて行くことが極めて重要なのです。

このことは、私たち二段階方式独自のデータ(世界で初めて解析し、発見したもの)である『MMSE下位項目の項目困難度』という事象事実を基礎とした「脳機能データ」が示しているのです。「想起」、「注意と計算」の順番に衰えて行くのは、両者共に「注意の分配力」の機能が高度に関わるテーマであるからなのです。

注意の分配力の機能が正常に働かないと、二重構造の関係から、個別の『実行機能』の発揮度自体が、正常なものではなくなってしまう為に、意識的に何かのテーマを発想し、実行に移す世界、意識的な世界で、様々な程度態様に因る認知症の症状、「アルツハイマー型認知症」としての症状が発現して来ることになるのです。例えば、「DSM-4」の第二要件が規定している失語や失認や失行の症状も、このメカニズムの下で発現してきているだけのものなのです。季節の挨拶程度の簡単な会話を交わすというテーマであっても、ズボンをはく程度のテーマであっても、必ず、「注意の分配力」の機能が関わることになる為に、実行機能が正常に働くことが出来ない為に、そうした症状が発現して来ることになるだけのことなのです。そこには、「器質的な原因病変」は存在していなくて、アミロイドベータやタウタンパクの蓄積も無関係の世界なのです。

※1 下記のの図は、「加齢と言う要因」(発病の基礎要因)だけにより「前頭葉」の機能が低下して行く曲線を示しています。それに対し、下記の図は、アルツハイマー型認知症の発病者の「前頭葉」の機能低下が進行していく曲線(=発病の加重要因である廃用性の機能低下が、加重された結果としての曲線)を示しています。下記のの図は、「アルツハイマー型認知症」発病患者14689人に対し実施した「二段階方式」のテスト結果(横軸前頭葉の機能レベルを判定する「かなひろいテスト」の結果であり、縦軸左脳と右脳の機能レベルを判定する「MMSEテスト」の結果を示しています。

 ①加齢に起因した機能低下のカーブ(前頭葉の「正常老化の曲線」)

 ②廃用性の機能低下と言う要因が加重された機能低下のカーブ

 ③ 「二段階方式」の手技を活用して集積した「脳機能データ」が根拠

※2 両者を区分けている要因は、廃用性の機能低下と言う要因、「第二の人生」を送る上で、日々展開され、継続されるナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」という要因により惹き起こされるものなのです。発病との間の因果関係を未だに実証できない儘である推測や憶測の類に過ぎないアミロイドベータの蓄積(アミロイドベータ仮説)でもなければ、タウタンパクの蓄積(タウタンパク仮説)でもなければ、アセチルコリンの不足(アセチルコリン仮説)でもなければ、脳の萎縮(脳の萎縮仮説)でもないのです。

(4) 「アルツハイマー型認知症」の発病者が「老年発症」を特徴としていて、「仕事」とは無縁の日々となる「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の「高齢者」に限られているのは、一つには、「加齢」に起因した前頭葉の機能低下の進行が「基礎要因」であることが関わるからであり、二つには、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に起因した廃用性の機能低下の進行が、「加重要因」であるからなのです。なお、廃用性の機能低下を惹き起こす生活習慣の要因とは、「脳の使い方」としての『生活習慣』要因であって、食生活や学歴や糖尿病の発病等とは、無関係であることに留意して頂きたいのです。

(5) 『アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型生活習慣病である』というのが、私たち「二段階方式」の主張なのです(世界初で、唯一の主張内容)。猶、ここに言う『生活習慣』とは、第二の人生を送る上での、脳の使い方としての「生活習慣」であり、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものも無い『ナイナイ尽くしの単調な生活習慣』を言います(私たち「二段階方式」独自の造語)。

『加齢』に起因した「前頭葉の機能低下の進行」という「基礎要因」とナイナイ尽くしの単調な「生活習慣の継続」に起因した「前頭葉の廃用性の機能低下の進行」という「加重要因」、異なるこの「二つの要因」が同時に存在し、充足されることに因る『相乗効果』に因り、廃用性加速度的異常な機能低下が進行して行くその先に、『アルツハイマー型認知症』の発病及び症状の重症化の進行が待っているということなのです(私たち「二段階方式」独自の主張であり、世界で初であり、世界で唯一の主張内容なのです)。

 

 

&5 治療、重症化の抑制及び介護の予防並びに発病自体の予防

(1) 廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病が本態である「アルツハイマー型認知症」は、早期診断と早期治療により治すことが出来るし、症状の重症化の進行を抑制することが出来るのです。一旦発病すると、治すことが出来ないとされているのは、医師たちが見つけている段階が遅すぎる(末期の段階である「大ボケ」の段階で発病を見つけていて、本当の意味での早期の段階である、「小ボケ」及び「中ボケ」の段階のことを知らないし、見つける為に不可欠となる『前頭葉の機能レベル』を精緻に評価し、判定することが出来る手技を持っていないのです)為に、治せないだけなのです。

(2) 治すためには、「早期診断」と早期治療が不可欠

   小ボケ 比較的に容易に治すことが出来る

   中ボケ    治すことが未だ可能

   大ボケ    治すことが最早困難

➡ 世界中の権威達から、「原因不明で治せない」とされている『アルツハイマー型認知症』は、性質それ自体として治せないものではない、医師達が見つけて居る段階が遅すぎるせいで、治せないだけのことなのです。

猶、症状を治したり、症状の進行を抑制する方法とは、「脳のリハビリ」(「注意の分配力」の機能の出番が多くて、『前頭葉』が活性化する生活習慣の工夫と継続)の実践をいいます。猶、厚労省の指導により、市町村が実践している『介護の予防』においては、対象者が『アルツハイマー型認知症を発病しているのか否か、発病している場合は、症状がどの段階に在るのか』の判定に際して、「前頭葉」の機能レベルの精緻な判定が為されていなくて、物忘れの症状の外観的な判定と脳の後半領域である左脳と右脳の機能レベル判定の手技であるMMSEの実施のみという手法では、恣意的な判定とおざなりの対応しかできないことを注意喚起しておきたいのです。言葉で何段階にも区分はしていても、客観的に判定出来る手技が無いのでは、適切なタイミングと内容とによる「介護の予防」の実践が、お題目に終わるしかないのです。

(3) 先に述べた、脳の機能面から説明しておきます。意識的に何かの「テーマ」を発想し、実行するには、様々な場面で、個別の『実行機能』(Ex.分析解析理解判定判断発想想像創造妄想空想企画計画予測推測洞察推理シミュレーション比較検討検索選択詮索決心決断抑制興味関心感心感動etc.)が働くには、『注意の分配力』の機能が関わることが必要不可欠となるのです。注意の分配力の機能の関わりなしには、「意識的な世界」は有り得ない(構築されない)のです。その「注意の分配力」の機能の出番が多くて、継続されるような「テーマ」を実行することが、生活習慣化される(反復継続して実践されるという意味)ことに因り、「前頭葉が活性化する」(巷の表現を借りれば、脳が活性化する)ことになるのです。

(4) 左脳の出番が多い「仕事」とは無縁の日々となる第二の人生を送る上で、「前頭葉」が活性化する自分なりの『生活習慣』を構築して、継続して実践することに因り、「アルツハイマー型認知症」の発病を予防することが出来ることになるのです。何故なら、「アルツハイマー型認知症」の発病の場合は、前頭葉の機能から真っ先に、異常なレベルに衰えて行くものだからなのです。言い換えると、『前頭葉の機能が正常な機能レベルに保たれている限り、「アルツハイマー型認知症」を発病することは、絶対に起きてはこない』からなのです。

(5)「小ボケ」の段階に特有で類型的な症状は、次の通り

□ ぼんやりしていることが多くて、何もしないが、指示されるとできる

□ 自分に自信がなくて、何かにつけて他の人に頼ろうとする

□  同じ食材を買ってくることが多くなり、献立の単調さが目立つようになる

□ 根気が続かなくて、中途半端な繰り返しや、やりかけの家事が目立つ

□ 一日や一週間の計画が立てられず、テーマを自分で思いつかない

□ 何事をするにも億劫で、何かをやろうとする意欲が感じられなくなる

□ これまでなら感動していたことにも、それほど感動しなくなる
□ 問いかけに対する反応が遅くなり、生き生きした笑顔が見られない

□ 発想が乏しくなり、画一的な行動が目立つようになってくる
□ お化粧や髪の手入れや服装など、おしゃれに無関心になる

□ 朝は遅くまで起きてこないのに、気がつくと昼間でも居眠りしている
□ 思い込みや思い違いが多く、指摘しても訂正や変更が効かない
□ 同じ内容を繰り返して話し、そのことに本人が気づかないでいる

□ 目の光がどんよりしていて、顔つきが無表情になる
□ 歩くとき前屈みの姿勢になり、小股でトボトボと歩く
※1二段階方式」による判定では、アルツハイマー型認知症の発病の有無及び症状の段階区分の判定に際して、『前頭葉』の機能レベルを含む「脳全体の機能レベル」がどの程度であるかを重視しています。「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症は、私たち人間だけに特有な世界である『意識的な世界』、意識的に何かの実行「テーマ」を発想し、実行に移すに際して、『前頭葉の機能』が働く様々な場面での認知症としての症状が発現して来るのが特徴だからなのです(本態は、廃用性症候群に属する老化・廃用型生活習慣病)。

※2小ボケ」の段階を脳の機能レベルから定義すると、左脳、右脳及び運動の脳は正常な機能レベルに在るものの、「前頭葉」の機能レベルだけが既に異常なレベルに衰えてきているのです。左脳、右脳及び運動の脳という『3頭の馬が牽引する3頭立ての馬車』の御者の役割、即ち、意識的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能が異常なレベルに在る『小ボケの段階で、意識的に何かの「テーマ」を実行する際に起きてくる様々な支障が認知症としての症状、『アルツハイマー型認知症』の症状と考えるべきものなのです。馬車を牽引する馬がどれほど元気でいようと、肝心の御者が居眠りしている状態下では、その御者は、馬車を適切な道を通って、的確に運行することは出来ないのです。『小ボケ』の段階の症状こそが、本当の意味での発病の初期症状なのです。

※3上記に列記し、例示した項目、「小ボケ」に特有で、類型的な症状は、全て、「記憶障害」に起因した症状ではなくて、「前頭葉の三本柱」の機能障害に起因したもの、すなわち、『前頭葉』の機能障害に起因したものばかりなのです。これを言い換えると、『実行機能』(Executive Functionの機能障害に起因した症状が、『アルツハイマー型認知症』の症状として発現してきているのです(「DSM-4」の「第二要件」の最後に例示されている要件、『実行機能の障害』(cognitive disturbance in executive functioning)は、正しくは、その「第一要件」で、(memory impairment)の要件と置き換えるべき重要な要因なのです。
※4「アルツハイマー型認知症」の『発病の最初の段階』である「小ボケ」の段階では、「家の外に出て行き、他人と交わり、何らかの共通のテーマを適切に実行し、的確に処理すべきことが要求される『社会生活面』での様々な支障(認知症の症状の反映)が出てくることになるのです。「脳の機能レベル」及び「前頭葉の機能障害」という極めて重要な視点を持たない(肝心の前頭葉の機能レベルを精緻に判定出来る手技さえも持たない)権威達は、未だに、末期の段階(私たち「二段階方式」の区分で言う「大ボケ」の段階)にしか注目していなくて(出来ていなくて)、誤った情報を流し続けてきているのです。

   

&6  究極の「介護の予防」の事業効果をもたらすもの、それは、『発病自体の予防』

(1) 「アルツハイマー型認知症」を発病して、末期の段階にまで症状の重症化が進行して行き、更に何年間もの間生きた(廃用性症候群であるにすぎない「アルツハイマー型認知症」の発病患者であれば、アルツハイマー型認知症の発病そのものが原因で死亡することは無いのです。真の死因は、他に有るのを誤診しているだけなのです。身体が持つ限り、症状は更に重いものになって行き、最後は植物人間状態にまで進行していくものなのです)「お年寄り達」の死後の『脳の解剖所見』に共通に確認されるのが、アミロイドベータの沈着(老人斑)であり、タウタンパクの沈着(神経原線維変化)であり、脳の顕著な萎縮と言うことなのです。そうした数多くの解剖所見に接した専門家とされる人達は、「器質的な原因病変」が存在しているはずだと思い込んでしまうのです。その結果、「アミロイドベータの沈着」が発病の原因に違いないと思い込んだ人達が主張(支持)しているのが「アミロイドベータ仮説」なのであり、「タウタンパクの沈着」が発病の原因に違いないと思い込んだ人達が主張(支持)しているのが「タウタンパク仮説」なのであり、「脳の顕著な萎縮」が発病の原因に違いないと思い込んだ人達が主張(支持)しているのが「脳の萎縮仮説」なのです。権威ある専門家と言っても、その程度に過ぎないのです。そもそもこれらの要因は、『発病の結果としての産物』に過ぎないのであり、発病の原因ではないので、それらの仮説は、何時まで経っても、発病との間の因果関係を立証できないで居て、20年間以上も「仮説の地位」に留まっているのです。

(2) 私たち「二段階方式」は、『アルツハイマー型認知症は、廃用性症候群に属する老化・廃用型の単なる「生活習慣病」に過ぎないものであり、①早期診断【小ボケ及び中ボケの段階で、発病を見つける】と②早期治療【脳のリハビリの実施】の実施により③治せるし、④介護の予防【介護が不可欠となる末期の段階、大ボケになる時期を遅らせる】が可能であるし、更には、⑤発病自体の予防【注意の分配力の機能の出番が多くて、前頭葉が活性化する生活習慣の構築と実践の継続により】が可能であると主張しているのです。私たち二段階方式の主張内容が正しいことは、北海道から九州に跨る452の市町村との「二段階方式」の使用許諾契約の締結(5年間のみ有償で、その後は無償とした契約)による先駆的な活動の結果(顕著な成果)として、疫学的に実証してきているのです。私たち「二段階方式」の特徴は、「意識的な世界」との関わりとその具合とに注目して、発病の有無及び症状の重症度を脳の機能レベルと言う視点から捉えて、定義していることなのです。その核となる要素が、「前頭葉の機能レベル」なのです。私たち人間だけに特有な世界である「意識的な世界」の要の機能が、前頭葉の機能なのです。分かり易く表現すれば、意識的な世界は、左脳、右脳、運動の脳が牽引する三頭立ての馬車の運行の世界であり、御者の役割を担っているのが「前頭葉」なのです。左脳(デジタルな情報の処理に特化した機能であり、言葉や計算や論理や場合分けを取り扱う機能=仕事や勉強に不可欠)、右脳(アナログな情報の処理に特化した機能であり、形や色や空間や時間の経過を取り扱う機能=趣味や遊びや人づき合いに不可欠)、運動の脳(アナログな情報の処理に特化した機能であり、身体を動かすこと及び形あるものの動きの認知に不可欠)を操る機能であり、『脳全体の司令塔の役割』を担っているのが、『前頭葉』と言う脳機能なのです。

(3) 「意識的な世界」との関わり方に注目していて、「前頭葉」の機能レベルを中核として、左脳と右脳の機能レベルとの関係を評価して、全体を総合的に判定する「二段階方式」では、発病の最初の段階(小ボケ=社会生活面で支障)、途中の段階(中ボケ=家庭生活面でも支障)及び末期の段階(大ボケ=セルフケアにも支障が出てきて、介護が不可欠)の三段階に区分して判定するのです。このことに加えて、各段階に特有で類型的な症状を10項目ずつ整理して、指標化したものが、「30項目問診票」なのです。注意すべきは、「小ボケ」の段階としての「脳の機能レベル」なのです。二段階方式では、「小ボケ」は、「左脳も右脳も正常な機能レベル」に在って、「前頭葉の機能だけが異常なレベル」に在ると定義されているのです(それぞれに正常と異常とを区分ける客観的な指標による「基準値」が設定されている)。言い換えると、『前頭葉の機能が正常な機能レベルを維持している状態を保つことが、発病の予防となる』と言うことなのです。その根拠が、上記&4(3)の※1の③の「脳機能データ」なのです。世界中のどの権威ある機関と言えども、「アルツハイマー型認知症」の発病の有無の判定については、「認知機能の障害」と言う要件が最も重要としつつも、脳の後半領域である左脳と右脳の機能レベルを判定する為の「MMSEテスト」のデータしか提示できていないのです。最も肝心で要となるデータ、脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」の機能データを提示できるのは、私たち「二段階方式」だけなのです。 NHKの人気番組『チコちゃんに叱られる』で引用された脳機能データは、左脳と右脳の機能データがハーバード大学が提供したものであり、前頭葉の機能データが私たち「二段階方式」(エイジングライフ研究所)が提供したものなのです。

「前頭葉」の機能が正常な機能レベルを何年間もの間維持させることが出来る(発病自体を予防することが出来る=究極の「介護の予防効果」の成果の獲得)生活習慣体験の場が、住民参加型の地域「予防教室」の運営なのであり(単に「歌って、踊るだけ」の教室では、効果が少なくなるのです=二段階方式の手技の活用により、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルを定期的に判定して、低下したお年寄りに対しては、脳の使い方としての「生活習慣」の改善を具体的に提起することが必要不可欠となるのです)、その成果グラフを以下に示しておきます。

   厚労省老健局認知症施策推進室に提示済み

本著作物「Fー05」に掲載され、記載され、表現された内容に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所帰属しています。 

このブログ中の内容の一部を引用する際は、必ず、著作権法の規定に則って引用してくださるようお願いします(特に、医学会に身を置く人達に、お願いします)。 

  エイジングライフ研究所のHP左の部分をクリックしてください)

   

  

 

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回復が可能なアルツハイマー型認知症の早期の段階の症状とは (F-04)

2021-04-01 | アルツハイマー型認知症の治療方法

アルツハイマー型認知症の世界程、摩訶不思議な世界は無いのです。世界中の権威とされる機関や専門家達が、末期の段階の症状のことしか知らないのです。末期の段階で見られる『徘徊対策』が、重要なテーマだと誤解しているのです。多少の「物忘れ」はするものの、昨日まで自分なりの「目標」があり、自分なりに「第二の人生」を楽しみ乍ら暮らせていた「お年り」が、一晩寝て起きたら、『季節の挨拶さえも交わせなくて、ズボンを頭から被ったり、徘徊したりする』ようにはならないのです。「社会生活に支障」が出てくる小ボケの段階があり、次いで「家庭生活にも支障」が出てくる中ボケの段階があり、最後に、「セルフケアにも支障」が出てくる大ボケの段階があるのです。「アルツハイマー型認知症」は、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした三段階に区分される「認知症としての症状」が発現してくるのを特徴とすることに、権威とされる人達が、未だに気づいていないのです。どんな病気であれ、末期の段階であれば、治らないのが普通のことでしょう。

アルツハイマー型認知症は、私達人間だけに特有な「意識的な世界」、意識的に何かのテーマを発想し、実行に移す世界が関わるタイプの認知症なのです。正しくは、廃用性症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』に過ぎないのであり、発病自体の予防も、早期診断による回復も可能な認知症でありながら、何等の対策が実施されていない結果として、介護の費用だけでも、単年度ベースで10兆円もの税金(一般会計と特別会計での総額)が垂れ流しにされて、この先更に増加すると予測されているのです。

注1)様々な種類が数ある認知症の内で90%以上の割合を占めているのが『アルツハイマー型認知症』というタイプの認知症なのです。発病及び症状が重症化する「メカニズム」(原因)についても、認知症全体に占める割合についても、世界的に権威とされる人達が、未だに「重大な誤り」を犯し続けているのです。

注2)我が国では、アルツハイマー病(生来的に存する遺伝子の異常に起因して発病するもので、若年発症が特徴であり、全体に占める割合は1%)と『アルツハイマー型認知症』(第二の人生を送る上での「キッカケ」の発生を契機に意欲を喪失することで開始され継続される脳の使い方としての生活習慣、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』が継続されることに因る廃用性機能低下の進行に起因して発病するもので、「老年発症が特徴」であり、全体に占める割合は、90%)とを一括して「アルツハイマー病」と総称する学者や医師が多いのですが、両者は全く異なる性質のものなのです。

 注3)我が国では、若年性認知症の中に、その大半を占めるものとして『若年性アルツハイマー型認知症』を挙げる学者や医師が多いのですが、若年性アルツハイマー型認知症なる認知症は、実在していなくて架空のものなのです。彼等は、「意識的な世界」の要の機能であり、脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』(前頭前野に局在)の機能レベルを精緻に判定出来る「手技」を持たず、結果として知見に乏しいことから、側頭葉性健忘症との鑑別が出来ないで、誤診しているのです。『重度の記銘力障害海馬の萎縮が確認される』ものの、『前頭葉』が正常な機能レベルに在り、若年で発症するのが特徴である側頭葉性健忘症と「前頭葉」が異常な機能レベルに在り、老年で発症するのが特徴である「アルツハイマー型認知症」との鑑別が出来て居ないのです。「重度の記憶障害と脳の萎縮」が、アルツハイマー型認知症の特徴であると誤解しているせいなのです。

アルツハイマー型認知症の「発病のメカニズム(原因)並びに症状が重症化するメカニズム及び機序」について、世界中の権威とされる人達や機関が、未だに何もわかっていないのです。

彼等は、様々な程度及び態様により発現して来る「症状」についても、末期の段階の症状にしか注意が向いていなくて(アルツハイマー型認知症は、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした症状が発現してくるという視点を持っていなくて、「前頭葉」の機能レベルを含む脳全体の機能レベルの精緻な判定と言う手技を持たない為に、MMSEだけの実施による重度の症状しか鑑別する方法を持っていないこともあり)、「脳のリハビリ」により回復させることが可能である本当の意味での早期の段階である小ボケ及び中ボケの段階が存在していることを知らない儘なのです。

末期の段階の大ボケの後期(MMSEの総得点が一桁)になって始めて発現する失語や失認や失行の症状よりも軽い段階に目が向いても、彼等が依拠して判定する基準としては、「MCI」(軽度認知障害)の基準程度のものしか持たないのです。「MCI」はというと、外観から観測した「物忘れの症状」を言葉で何段階かに区分しただけのものであるし、そのことに加えて、認知機能検査実施の主流とされているMMSEのデータも重い患者のデータしか持っていないので、二段階方式の主たる武器である「MMSE下位項目の項目困難度」(14689例に及ぶ発病患者を対象)のような「他の種類の認知症」、或いは、「認知症と紛らわしい病気」との鑑別に不可欠となる客観的で、事象事実の解析結果としての「脳機能データ」を持っていないのです。

彼等が、発病の有無及び症状の段階区分等、判定及び鑑別の為に用いる武器は、「DSMー4」の第一要件及び第二要件の規定、アミロイドベータ仮説を筆頭とする「4つの仮説」、「MCI」の基準及び「MMSEテスト」だけなのです。その程度のデータを根拠として、「アルツハイマー型認知症は、発病の原因が分からないし、一旦発病すると治せないし、発病自体を予防することが出来ないタイプの認知症である」との誤った情報を世界中に発信し続けているのです。

私たち、エイジングライフ研究所は、その「権威達の主張とマ反対の主張」を展開して居る、唯一の機関なのです。アルツハイマー型認知症について、廃用性症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病であると主張しているのは、世界中を見渡してもエイジングライフ研究所だけ、「二段階方式」だけなのです。あのカロリンスカ研究所やランセット委員会が、我が国では、国立精神神経医療研究センター等が、交遊や運動が発病のリスク要因であるとしつつ(AIを活用した大量の比較データの解析と言う手法に因っている)、交遊や運動に加え、食事や学歴等をも「リスク要因」として挙げている程度なのです。

「前頭葉」の機能レベルを精緻に判定できる「二段階方式」と言う手技を持っていて、小ボケ、中ボケ及び大ボケの段階の全てを含む14689例にも及ぶ発病者の「客観的で、精緻な脳機能データ」を解析した結果の基準を有していて、452の市町村での実践展開の成果により、その主張内容が正しいことを、疫学的方法により、実証してきている世界で唯一の存在なのです(論文を発表していないので、存在自体が、権威達に知られていない=組織内にノーベル医学生理学賞の判定委員会を有するカロリンスカ研究所にも知られていないということなのです)。

我が国での権威とされる機関や人達の言動を見ていると、驚かされるのです。発病原因について、『アミロイドベータ仮説』を支持していながら、家の外に出て行き『交遊の機会を増やすことや、運動する機会を持つこと』が、発病自体の予防や介護の予防に効果的であるとの主張を展開する人達が、何故か、増えてきているのです。何を根拠に、その主張を変更するのか、尋ねてみたいのです。主張(支持)する発病原因と発病との間の因果関係に無関心で、主張内容の実証にも無関心で居て、権威だけを笠に、誤った内容の情報を垂れ流し続けている人達が多いのです(「4つの仮説」がその典型例)。

アルツハイマー型認知症が廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』(但し、食生活や糖尿病の発病や学歴等は、発病原因とは無関係のものであり、仕事とは無縁の日々とな『第二の人生』を送る上での「脳の使い方」としての単調な生活習慣、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものも無いナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」の継続こそが、発病するか/しないか及び症状の重症化が進行するか/しないかを区分ける「唯一の要因」であると主張している私たち「二段階方式」の主張内容(未だに、世界中に類例がない主張内容)は、人間だけに特有である「意識的な世界」と意識を構築し、管理し、コントロールする要の機能である意欲、注意の集中力、就中、『注意の分配力』の機能と実行機能との相互関係、『実行機能の機能発揮上の二重構造の関係』に着目した特徴を有するのです。

注意の分配力」の機能を具有していない為「意識の世界」自体が存在していない、言い換えると、『前頭葉』が備わってもいない『マウス』を研究対象にしただけの、憶測や推測に戻づいた「仮説」の類とは、異次元のレベルの主張内容なのです。2012年の3月以来継続して、「Gooブログ上に公開」してきている私たちの主張内容には、著作権が成立しているのです。

全ゆる角度から、種々様々な「テーマ」を取り上げ、主張内容を展開し、公開してきた私たち「二段階方式」の内容を、勝手に使わないで頂くよう、認知症研究の専門家達にお願いし警告しておきたいのです。『著作権法』の規定に従った、節度ある「引用」の仕方をして頂きたいのです。あと数年すれば、『二段階方式』の主張内容が世界標準になると考えているのです。

現状では、新型コロナの感染がまたしても拡大しそうな勢いにある中では、政府も耳を傾ける状況にないことは十分承知なのです。『発病自体の予防』を第一義的なテーマに据えていて、『市町村の保健課の保健師さんが運営する予防教室の展開とそこでの体験を日々の生活習慣の改善に持ち込むことが主命題となる』私たち「二段階方式」の『地域予防活動』は、新型コロナ問題が決着した社会状況が確認されて後の活動となるからです。世界中の権威が川下にしか目が向いていない状況の中で、私たちは、権威とはマ逆に、川上に目を向けた新機軸の提案を行い、川下には目を向けない(手を付けない)という戦略を採ることにしているのです。

川上に行くほど、「前頭葉の機能レベル」についての客観的で、精緻な評価と判定と鑑別とが不可欠となるからです。発病自体の予防と小ボケ及び中ボケの前期からの回復をテーマとする『川上に的を絞った展開』、住民参加型の「地域予防活動」の実施の国策化の提案なのです。

厚労省が要求している「認知症ケアパス」の作成に基づいた活動は、アミロイドベータ仮説の考え方を基礎として、「MCIの基準」及び「物忘れの症状」の外観からの観測に基づいただけの発病の有無の判定、言葉で区分されただけの各段階に対する対応の在り方を定めるものであり、目的は、「介護の予防」(「介護」が不可欠となる症状が発現してくる時期を少しでも先送りすること)を命題とした活動であり、言葉の区分は何段階に区分けられているものの、実際は、『重度の記憶障害の症状』が明確に確認される人達が対象となる、中ボケの後期以降の人達に対する対策であり、『川下対策がテーマ』となっているものなのです。

二段階方式が提案するのは、新型コロナ問題が終息した後の対策であり、「認知症ケアパス」からは、活動の対象から外れている範囲とテーマ、『アルツハイマー型認知症』に特化して、 川上対策に的を絞った活動の提案(発病自体の予防活動=予防教室の展開、発病の有無の判定、症状の重症度の判定並びに、小ボケ及び中ボケの前期だけを対象とした「脳リハビリ」の指導について、二段階方式の手技を活用し、市町村の健康保健課の保健師さんが一元的に実施し、管理することが出来る新機軸の案)を、在宅介護支援センターではなくて、元々一次予防の為の活動を担っている健康保健課のラインで実施することを提案する、新機軸のものなのです。勿論、発病自体の予防と早期診断による回復の効果は、事業推進の結果の効果としては、最も効果的に「介護の予防」につながること、『極めて効果的で、究極の介護の予防対策となる』ことを、政府も、在宅介護支援センターも認識していて欲しいのです。

プロローグ1)「アルツハイマー型認知症」についてネットで検索してみると、どれもが間違いだらけの内容なのです。発病の原因について、世界中の権威とされる人達は、「器質的な原因病変」が存在するはずと思い込んでいるのです。『情報のやり取りの役割を担っている神経細胞の大量死が原因で、「重度の記憶障害」に起因した失語や失認や失行の症状等が発現してくるのが、『アルツハイマー型認知症』の特徴であり、且つそれらの症状が初期症状であると規定されている(科学的で、客観的な根拠も無しに想定しただけ)診断規定、米国精神医学会が策定したものであり、世界で最も権威があるとされる(「DSM-4」)の規定内容(重大な誤り)を鵜呑みにしているのです。

第二要件が規定し例示する失語とは、簡単な季節のあいさつの応答程度の日常会話も出来ない症状を言っているのです。失認とは、歯ブラシを手に握っても、それが何かを理解できない症状なのです。失行とは、歯ブラシの使い方やズボンのはき方さえ分からない症状を言います。ズボンを頭から被ったりするような症状が発現するのは、記憶障害が原因であるとして、記憶障害の症状の確認を「DSM-4」の第一要件が要求しているのです。そうなると、「記憶障害」と言っても、「物忘れの症状」程度のものではなくて、もっとひどい、どろどろした重度の記憶障害の確認が必要と考えることになるようなのです。

そこで、記憶障害を惹き起こした原因が、「アミロイドベータ」という蛋白質の蓄積による「老人斑」が持つ毒性が、情報を連絡する役割を担う「神経細胞」を大量死させたからだ(アミロイドベータ仮説)とか、「タウタンパク」という蛋白質がリン酸化して、細胞内に糸くず状に溜まる(神経原線維変化)結果、情報を連絡する役割を担う「神経細胞」を大量死させたからだ(タウタンパク仮説)とかの、仮説(発病との間の因果関係の立証が未だに出来ていないため、仮説として扱われている憶測の類)が、世界中で、未だに幅を利かせているのです。「4つの仮説」の主張内容が正しいのであれば、新型コロナ感染回避策としての『3密の回避』に徹した生活習慣を継続しているお年寄り達の間で、アルツハイマー型認知症を発病したり(「脳のフレイル」が起きていると騒がれているのが、実は、発病の初期、小ボケの段階のことなのです)或いは、症状の重症化が進行する【小ボケから中ボケの前期に、中ボケの前期から中ボケの後期に、中ボケの後期から大ボケに進行していく】お年寄り達が、顕著に増加してきている「事象事実」としての実態を、どのように説明が出来るのでしょうか。

加えて、【末期の段階の症状】にしか焦点が当てられていなくて、要の要因である『前頭葉を含む脳全体の機能レベル』という視点が全くないことが問題なのです。何時の日になったら、「二段階方式」だけが解き明かした、「この視点」に、注目が集まるようになるのか。

『アルツハイマー型認知症』は、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした、「3つの段階」(「二段階方式」独自の定義に基づいた区分で言う小ボケ、中ボケ及び大ボケ)に区分される段階的な症状が発現して来るのが特徴なのです。「DSM-4」の第二要件が規定する失語や失認や失行の症状が初期症状であるとの考え(正しくは、初期症状ではなくて、極めて重度の症状なのです)、重大な誤りを、出来るだけ早く捨て去って欲しいと願うのです。医療機関が、最早治すことが出来ない段階、「末期の段階」で発病を見つけることに何の意味も無いからなのです。「早期の段階」で発病を見つけると症状を治すことが出来るし、症状の重症化の進行を抑制することが出来るし、更には、前頭葉が活性化する生活習慣の構築と実践の継続により発病を予防することが出来るのが『アルツハイマー型認知症』の特徴なのであり、そのことは、私たち「二段階方式」が、疫学的方法により実証してきているのです。

権威達が主張する『重大な誤りの内容=二段階方式とはマ反対の内容』が、未だに大手を振ってまかり通っていて、早期診断による回復にも、発病自体の予防にも、世間の関心が向けられない状況が続いているのです。その結果として、第二の人生を送るとはいえ、身体が持つだけで脳が持たない(認知症の発病者)お年寄りの数が増え続けているのです。「発病自体を予防」すれば、お年寄りの行動が広がり、活性化していき、高齢化が進んでいる「地方の活性化」にも直結するのです。人が動けば、金もついて動くことになるからです。

「二段階方式」の手技を活用して集積し、解析し、類型化した「アルツハイマー型認知症」の類型的な症状を、軽度のものから、中等度のもの、重度のものと、下記に、順番に列記してお見せします。『意識的な世界』における脳全体の「司令塔」の役割を担っている『前頭葉』の機能レベル(働き具合)に無関心な(実は、その機能レベルを精緻に判定出来る手技を持たないために、無視しているだけ)権威達(学者、医師)は、末期の段階でしか、発病を見つけられないでいるのです。「脳のリハビリ」の実施により回復させることが可能である本当の意味での早期の段階、「二段階方式」の区分で言う小ボケ及び中ボケの段階について、彼等は、無知なのです。その為に、「見つけている段階が遅すぎる」ことにさえ気づいていなくて、『「アルツハイマー型認知症」は、記憶障害に起因して発病するとか、治すことが出来ないタイプの認知症である』とかの『誤った内容の情報』を、未だに、発信し続けているのです。

(プロローグ2)

(1)以下の視点は、政府大綱策定のための「有識者会議」での議論、「政府大綱」の内容、更に、厚労省が発表しているオレンジプラン、新オレンジプラン及び「認知症ケアパス作成の手引き」の全てを読み込んで、子細に分析して得たものなのです。

新機軸の提案とその『視点』が意味するもの:厚労省の指導の下、市町村では「認知症ケアパス」(アルツハイマー型認知症を発病して介護が不可決となる時期を出来るだけ遅らせることを目的とした事前の段階での種々の対応の道筋を示すもの)を作成し、実行し、報告することが求められています。いくつかの地域からその実際の「認知症ケアパス」を収集してみて驚いたのです。アルツハイマー型認知症について、アミロイドベータ仮説の考えが基礎にされているのです。それなのに、その進行を抑制する為に有効なものとして、交遊や運動の機会を増やすことが挙げられてもいるのです。交遊や運動の機会を増やすと、アミロイドベータの蓄積により大量破壊されて機能を喪失していた神経細胞に変わる新たな神経細胞が出てくるとでも考えているのでしょうか。➡彼らが研究対象にしているマウスには、注意の分配力の機能も、前頭葉の機能も備わっていないのです。

事前のどのような段階及び状況に在るかについて(発病が疑われる段階、発病の初期段階、発病の中期の段階、介護が不可欠となる直前の段階に区分されている)、「物忘れの症状」を単に言葉で何段階にも区分し表現しただけの「判定の基準表」並びにこれまた「物忘れの症状」を外観から観測した感覚的な言葉で区分し、表現しただけの「MCI」(軽度認知障害=「アルツハイマー型認知症」発病の前駆的状態であるとの言葉の説明だけが為されている程度の基準=発病との間の客観的なデータは示されていないもの)に基づいて実施すべきことが「共通項」として、それぞれの「認知症ケアパス」の冒頭に並べられているのです。どの「認知症ケアパス」の内容も、基本的には同じ内容、厚労省が作成した「認知症ケアパス作成の手引き」の通りになっているのです。この基準で、実際に何等かの有効な判定や判断や対応や支援が出来るのか、「時間とコストが、かかるだけに終わる」のではと、心底から懸念しているのです。

(2)その特徴はというと、川上に目を向けて、ダムを造って流量をコントロールし、中流域の堤防を強化して、堤防の決壊を防止、抑制すべきなのに対して、全ての「認知症ケアパス」が、大河の川下(砂が山のように堆積して、大きな中洲が出来ている=末期の段階の症状が出てきて「介護が不可欠」となる段階)にしか目が向いていないことが重大な問題なのです。言葉の上では、初期、中期、末期の前等の区分がされてはいても、それを客観的に評価し、判定し、区分けることが出来る「手技」が無くて、『物忘れの症状』について、感覚的で主観的な言葉の羅列だけで何段階にも区分しているだけのものなのです。

老年発症』を特徴とする『アルツハイマー型認知症』は、廃用性症候群に属する老化・廃用型の単なる「生活習慣病」(仕事とは無縁の日々となる「第二の人生」を送る上での、「脳の使い方」としての生活習慣の在り方が発病するか/しないかを区分ける及び症状の重症化が進行するか/しないかを区分ける唯一の要因)なのであり、「注意の分配力」の機能が管理する「実行機能」(Executive Function)の出番が多くて、『前頭葉』(前頭前野)が活性化する生活習慣の創意工夫と継続的な実践により、発病自体を予防することが出来るし、早期診断(小ボケ及び中ボケの段階で発病を見つけること)と早期治療(「脳のリハビリ」の実行=「注意の分配力」の機能が管理する「実行機能」の出番が多くて、『前頭葉』が活性化する生活習慣への改善と継続的な実行)により症状を治すことが出来るものなのです(世界中で、「二段階方式」だけが解明し、市町村での地域予防活動を通じた疫学的方法により実証済みのもの)。

(3)廃用性症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病【但し、食生活や糖尿病の発病との間には、直接の因果関係は存在しないもの。左脳が専管する「仕事」(達成内容とレベル及び達成期日に関わる目標の設定が不可欠であり、発想、創意、工夫、シミュレーション、比較、検索等の『実行機能』の出番が多くて、意欲と注意の集中力の働きに下支えられた「注意の分配力」の機能が大活躍することになるのが「仕事」)とは無縁の日々となる「第二の人生」を送る上での「脳の使い方」としての「生活習慣」が、【発病の真のリスク要因】である『アルツハイマー型認知症』は、医師達が見つけて居る段階が、遅すぎる(末期の段階で発病を見つけている)為に、治すことが出来ないものと誤解されているだけなのです。その結果として、要介護状態のお年寄りの数が増え続けていて、(一般会計と特別会計とを合算すると)『介護の費用』だけで、単年度ベースで10兆円を超えてきているのです。様々な種類が数有る認知症の内の90%以上の割合を占めている「アルツハイマー型認知症」の発病及び症状が重症化するメカニズムに対する権威とされる人達の『重大な誤解』が、この結果を招いているのです。「介護の予防」を国策として打ち出した「政府大綱」の第一条でも、発病自体の予防及び早期診断による回復と言うテーマについては、世界中の権威達が、未だに分からないとしているので、今後の研究課題(「民間の理論や活動等の調査研究」も追及すると明記)であると明記しているのです。「我が国が抱える債務の総額」が、1200兆円程にもなっているはずという異常な実態に対して、野党もマスコミも目を向けていないのです。文句をつけようとはしないのです。

&1 「二段階方式」が解析した『小ボケ』の段階に特有で類型的な症状

(1)「小ボケ」(軽度認知症)の段階に特有で類型的な症状の代表例

□ ぼんやりしていることが多くて、何もしないが、指示されるとできる

□ 自分に自信がなくて、何かにつけて他の人に頼ろうとする

□  同じ食材を買ってくることが多くなり、献立の単調さが目立つようになる

□ 根気が続かなくて、中途半端な繰り返しや、やりかけの家事が目立つ

□ 一日や一週間の計画が立てられず、テーマを自分で思いつかない

□ 何事をするにも億劫で、何かをやろうとする意欲が感じられなくなる

□ これまでなら感動していたことにも、それほど感動しなくなる
□ 問いかけに対する反応が遅くなり、生き生きした笑顔が見られない

□ 発想が乏しくなり、画一的な行動が目立つようになってくる
□ お化粧や髪の手入れや服装など、おしゃれに無関心になる

□ 朝は遅くまで起きてこないのに、気がつくと昼間でも居眠りしている
□ 思い込みや思い違いが多く、指摘しても訂正や変更が効かない
□ 同じ内容を繰り返して話し、そのことに本人が気づかないでいる

□ 目の光がどんよりしていて、顔つきが無表情になる
□ 歩くとき前屈みの姿勢になり、小股でトボトボと歩く
※1「二段階方式」による判定では、アルツハイマー型認知症の発病の有無及び症状の段階区分の判定に際して、『前頭葉』の機能レベルを含む「脳全体の機能レベル」がどの程度であるかを重視しています。「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症は、私たち人間だけに特有な世界である『意識的な世界』、意識的に何かの実行「テーマ」を発想し、実行に移すに際して、『前頭葉の機能』が働く様々な場面での認知症としての症状が発現して来るのが特徴だからなのです(本態は、廃用性症候群に属する老化・廃用型生活習慣病)。

※2「小ボケ」の段階を脳の機能レベルから定義すると、左脳、右脳及び運動の脳は正常な機能レベルに在るものの、「前頭葉」の機能レベルだけが既に異常なレベルに衰えてきているのです。左脳、右脳及び運動の脳という『3頭の馬が牽引する3頭立ての馬車』の御者の役割、即ち、意識的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能が異常なレベルに在る『小ボケの段階で、意識的に何かの「テーマ」を実行する際に起きてくる様々な支障が認知症としての症状、『アルツハイマー型認知症』の症状と考えるべきものなのです。馬車を牽引する馬がどれほど元気でいようと、肝心の御者が居眠りしている状態下では、その御者は、馬車を適切な道を通って、的確に運行することは出来ないのです。『小ボケ』の段階の症状こそが、本当の意味での発病の初期症状なのです。

※3上記に列記し、例示した項目、「小ボケ」に特有で、類型的な症状は、全て、「記憶障害」に起因した症状ではなくて、「前頭葉の三本柱」の機能障害に起因したもの、すなわち、『前頭葉』の機能障害に起因したものばかりなのです。これを言い換えると、『実行機能』(Executive Functionの機能障害に起因した症状が、『アルツハイマー型認知症』の症状として発現してきているのです(「DSM-4」の「第二要件」の最後に例示されている要件、『実行機能の障害』(cognitive disturbance in executive functioning)は、正しくは、その「第一要件」で、(memory impairment)の要件と置き換えるべき重要な要因なのです。
※4「アルツハイマー型認知症」の『発病の最初の段階』である「小ボケ」の段階では、「家の外に出て行き、他人と交わり、何らかの共通のテーマを適切に実行し、的確に処理すべきことが要求される『社会生活面』での様々な支障(認知症の症状の反映)が出てくることになるのです。「脳の機能レベル」及び「前頭葉の機能障害」という極めて重要な視点を持たない(肝心の前頭葉の機能レベルを精緻に判定出来る手技さえも持たない)権威達は、未だに、末期の段階(私たち「二段階方式」の区分で言う「大ボケ」の段階)にしか注目していなくて(出来ていなくて)、誤った情報を流し続けてきているのです。

(4) 私たち「二段階方式」が、「30項目問診票」として定型化していて、上記に列記した10項目の「小ボケ」に特有で、類型的な症状は、全て、「記憶障害」に起因した症状ではなくて、「前頭葉の三本柱」の機能障害に起因したもの、言い換えると『前頭葉』の機能障害に起因したものばかりなのです。

(5) 「アルツハイマー型認知症」の発病としての「最初の段階」である「小ボケ」の段階では、「家の外に出て行き、他人と交わり、何らかの共通のテーマを適切に実行し、的確に処理すべきことが要求される『社会生活面』での様々な支障(認知症の症状の反映)が出てくることになるのです。「前頭葉を含む脳全体の機能レベル」及び「前頭葉の機能障害」という極めて重要な視点を持たない(肝心要の前頭葉の機能レベルを精緻に判定出来る手技さえも持たない)権威達は、未だに、末期の段階にしか目が行っていなくて、『治すことが出来ない』とする【誤った内容の情報】を流し続けているのです。

&2 「二段階方式」が解析した『中ボケ』の段階に特有で類型的な症状

(1) 「中ボケ」(中等度認知症)の段階に特有で類型的な症状の代表例

□ 自分が飲む2~3種類の服薬管理が、きちんとは出来なくなる

□ 電気や自分が付けたガスの消し忘れ、水道の蛇口の閉め忘れなどが目立つようになる

□ 家庭内の簡単な用事程度のこともきちんとできなくなる(部屋や洗濯物の整理、食事の 

  後片付け、畑や庭仕事などがきちんとできない)

□ 行き慣れている所に行くのに、スムーズに行けなくなる(行き先の違う乗り物に乗り、行き

 道 を間違えたりする)

□ 何度教えて、訂正しても、日付け(今日が何日か)があいまいになる

□ 簡単な額のお釣りの計算もしなくなる(お札ばかりで買い物をして、小銭がたまる)
□ 服の着方に無頓着で重ね着が目立つ(セーターの上からシャツを着る;裏表や前後ろに  

   着る。入浴後、着ていた下着の上に新しい下着を着る)

□ 入浴時の温度管理が出来ず、身体を洗わないとか、石鹸が身体についたまま

□ 周りを汚したり、流してないなど、トイレの後始末がきちんとできなくなる
□ 料理の味付けが変になる(特に、塩加減が極端に変になる。塩辛すぎて、周りの

   人達が食べられないようなものを作り、本人だけが平気で食べる)

□ 自分の子供の数、生まれ順、居住場所の説明がきちんとできない

□ お金や持ち物のしまい場所をすっかり忘れてしまい、一日中探している

□ 季節が分からなくなる(夏にセーター等、季節違いの服を着る)
□ 昨日起きた出来事でも、すっかり忘れていて、思い出せなくなる
□ 物盗られ妄想(物の置き場所を忘れて、相手が隠したとか盗んだとか言う)や、

世話をしてくれる人に対して口汚くののしる行為が見られるようになる

※1「中ボケ」の段階になると、『前頭葉』の機能が「小ボケ」の段階より更に異常な機能レベルに衰えてきているだけでなくて、左脳や右脳や運動の脳までもが異常なレベルに衰えてきている、即ち、「前頭葉」を含む脳全体の機能が異常なレベルに衰えてきているのです。権威とされる人たちは、前頭葉の機能レベルを判定出来なくて、左脳と右脳の機能レベルを判定する手技である『MMSE』の実施結果だけによる認知機能レベルの判定に頼り、この段階になっても、発病とは考えていないのです。中ボケの段階になると、『家庭生活面』でも、様々な支障が出てくることになるのです。但し、「介護」は未だ必要でないのです。「介助」程度で足りるのです。セルフケアの面にも支障が出てきて、「介護」が不可欠となるのは、「大ボケ」の段階になってからなのです。

※2 認知症の診断が専門の医師達の間で、症状を治すことが可能な本当の意味での早期の段階が見落とされているのです。発病とは考えられていないのです。本当の意味での早期の段階、「二段階方式」の区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階で発病を見つけて、『脳のリハビリ』(注意の分配力の機能の出番が多くて、前頭葉の機能が活性化する生活習慣への改善)を実施すれば、治すことが出来るのです(アルツハイマー型認知症も、早期診断と早期治療が不可欠となるのです)。

(2) 症状を治すには、早期診断が不可欠(小ボケ及び中ボケの段階で発病を見つけること)

本当の意味での早期の段階、「二段階方式」の区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階で発病を見つけて、『脳のリハビリ』(注意の分配力の機能の出番が多くて、前頭葉の機能が活性化する生活習慣への改善)を実施すれば、治すことが出来るのです(「アルツハイマー型認知症」も、「早期診断と早期治療」が肝心なのです)。

 〇 小ボケ(社会生活面に支障)   比較的容易に、治すことが出来る

 〇 中ボケ(家庭生活面にも支障)   治すことが、未だ可能

 〇 大ボケ(セルフケアの面にも支障)  治すことは、もはや困難

認知症の診断を専門にする医師は、認知機能テストの実施とはいっても、御者の働き具合には無関心で、馬の働き具合だけを判定(MMSEテストの実施だけ)していて、おまけに、「物忘れの症状」を外観から観測しただけのレベルの MCI(軽度認知障害=発病の前駆的状態であると説明している)とかの意味不明の基準を持ち出して、意味不明の説明をして、『症状の進行を抑制する効果が期待できるかもしれない』などと言いながら、症状を治したり/症状の進行を遅らせる効能が無い薬(単なる「対症療法薬」)を処方しているだけなのです。

&3「二段階方式」が解析した『大ボケ』の段階に特有で類型的な症状

(1) 「大ボケ」の段階に特有で類型的な症状は、次の通り

□ 着ている服を脱ぎたがらず、便で汚れた下着をそのまま平気で着ている
□ 風呂に入るのを怖がり、嫌がる
□ 服を正しく着られなくなり、ズボンを頭から被ったり、上着に足を通したりする
□ 家族の名前を間違えたり、自分の子供を配偶者と間違えたりする
□ 食事や挨拶をしたことなど、直前に起きたことを直ぐに忘れてしまう
□ 家庭生活に全面的な介助が必要(食事、入浴、排泄)
□ 自宅に居ても落ちつかず、外に出て行きたがる
□ 大小便を失敗しても後の処置ができない(大小便で汚れた下着を押し入れに隠すようなこともあります)
□ 自宅の方向が、たびたび分からなくなる(そのまま、徘徊することにもなる)
□ 同居している家族の名前も顔も、分からない(家族かどうかも分からない)
□ 昼なのか夜なのかが分からなくて、夜中に騒ぐ(夜中に起きてくる、家中の電気をつけて回る、会社に行く     とか田んぼに行くとか言い張る)
□ 傷んだものを平気で食べ、食べ物でないものを口にする
□ 独り言や同じ言葉の繰り返しが目立つ
□ 誰も居ないのに「人が居る」と言ったりする  

(2) 末期の段階である「大ボケ」の段階になると、その前期の段階においてさえ、注意の分配力の機能が殆ど働かなくなってきていて、セルフケアにも支障が出てきて、日常の生活面での「介護」が不可欠となるのです(治すことも、症状の進行を抑制することも出来ない)。

(3) 権威とされる人達は、「DSM-4」の第二要件が発病を確認する上で不可欠と規定する「失語や失認や失行の症状の確認」を持って初めて発病の初期段階と規定している重大な誤りに気付いていなくて、それより軽い段階(大ボケの前期の段階)を初期段階と誤解しているのです。大病院でさえ、早期発見とか早期診断とか言っているのは、私たち二段階方式が主張している『「小ボケ」及び「中ボケ」の段階=本当の意味での早期の段階』のことではなくて、末期の段階である「大ボケ」の初期の段階のことなのです。

(4) 「小ボケ」及び「中ボケ」の段階で発病を見つけることが出来さえすれば、『脳のリハビリ』の実践により治すことが出来るのです。末期の段階である「大ボケ」の段階で見つけたところで、最早治すことは出来ないのです。専門の医師達までもが、『アルツハイマー型認知症は、治すことが出来ないタイプの認知症である』と主張しているのですが、「アルツハイマー型認知症」は、性質それ自体として治すことが出来ない訳ではないのです。医師達が見つけている段階が遅すぎるが故に、最早治すことが出来ないだけなのです。【記憶の障害に起因して発病する】との前提条件が重大な誤りであることに未だに気づいていないので、【脳の萎縮と重度の記憶障害の症状】を見つけようとしていて、大病院ともなれば、CTやら、MRIやら、SPECTやら、果てはPETまで持ち出して、高額の診断費用を荒稼ぎしながら、末期の段階で見つけて、発病のレッテル張りをしているだけなのです。おまけに、効きもしない「対症療法薬」(症状の発現の仕方や程度を抑えたり、逆に昂揚させるだけのもの)を処方しているのです。

(5) 大ボケの後半の段階の始まり、30点が満点のMMSEの換算値が一桁の得点になって初めて発現が確認される失語や失認や失行の症状は、一見記憶の障害の症状かと誤認されやすい症状なのですが、実際には、記憶の障害が原因ではなくて、前頭葉の機能障害、より深い表現で言うと、前頭葉の三本柱の機能の核となる機能である『注意の分配力』の機能(3つ以上の異なる複数のテーマを同時に並行して処理する上で不可欠の脳機能)が殆ど働かないまでに、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行してきた結果に過ぎないのです。

※1「小ボケ」の段階で発現が確認される特有で類型的な症状、「中ボケ」の段階で発現が確認される特有で類型的な症状、最後に、「大ボケ」の段階で発現が確認される特有で類型的な症状という風に、順次症状を比較し、分析しながら見ていくと、【記憶の障害が原因で発病し/記憶の障害の程度が重くなることに因って】症状が次第に重いものになって行っている訳ではないことが分かります。

発病の最初の段階である「小ボケ」の段階の類型的症状に特徴的なのは、意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能の機能障害に起因した症状ばかりということなのです。発病の末期の段階である「大ボケ」の段階の類型的症状に特徴的なのは、記憶の障害に起因した症状が目に付くものの、それらの内容を子細に分析してみると、注意の分配力の機能を核とした実行機能の機能障害に起因した症状であることが分かるのです。外観的な浅いレベルの観察だけに頼るのでなくて、「前頭葉」の機能レベル、就中、「注意の分配力」の機能の機能レベルを精緻に判定してみると、それぞれの機能が異常なレベルに在って、十分に機能出来なくなってきていることが客観的に確認できるのです。

※2脳に器質的な原因病変が存在していないのに起きてくるアルツハイマー型認知症発病の症状としての失語の症状や、失認の症状や、失行の症状も、「記憶障害」に起因して発現して来る訳ではないのです。『注意の分配力』の機能が、殆ど働かなくなってきていることが核心的な原因で、それらの症状が発現してきているのです。実行機能が働く場面では、異なる複数のテーマを同時に並行して処理することが要求されるにもかかわらず、肝心の注意の分配力の機能が、加齢に因る機能低下という基礎要因とナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続に因る廃用性の機能低下という加重要因との同時存在による相乗効果により、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行してきた為に、殆ど働かなくなっていることが原因で、そうした症状が発現していることに、権威とされる人達が、未だに、気づいていないだけのことなのです。

※3「器質的な原因病変」が原因ではなくて、廃用性の機能低下の進行が真の原因で症状が発現して来るのが「アルツハイマー型認知症」の特徴なのです。そうであるからこそ、「アルツハイマー型認知症」は、早期診断と『脳のリハビリ』の実施により、症状を治すことが出来る性質のものであるし、注意の分配力の機能の出番が多くて、前頭葉が活性化する生活習慣の構築と継続的な実践により、発病自体を予防することが出来るタイプの認知症なのです(世界で唯一、二段階方式独自の主張であり、疫学的方法により実証済み)。『その道の権威という傘をさしていながら、何時まで、素人まがいの診断を続けるつもりなのでしょうか。何時まで、「アルツハイマー型認知症」は、原因不明で治すことが出来ないし、発病を予防することが出来ないタイプの認知症である』とする「誤りの内容」の情報を発信し続けるのでしょうか。

(6) 私たち「二段階方式」が、国策化による展開を提案しているのは、第一義的には、発病自体の予防であり、第二義的には、早期診断による回復であり、結果的な目的としての第三義的には、第一義及び第二義の活動の成果から漏れたお年寄りに対する「介護の予防」に過ぎないのです。加えて、発病自体の予防にも、早期診断による回復にも、二段階方式という神経心理機能テストの活用だけで十分であり、CTやMRIやPET等の機器の使用が不必要であり、薬自体が治療の効能を持たないので(「アルツハイマー型認知症」の発病自体の予防、症状の回復、症状の進行を抑制する効能を有する薬が開発されることは、『アルツハイマー型認知症』の本態、発病のメカニズム、症状の重症化が進行するメカニズムに照らして、未来永劫有り得ない事なのです)、一定規模の売り上げと利益の確保が至上命題とされる医療機関(医師)でなくて、市町村(健康課や保健課の保健師さん)が、この活動に従事すべきと提言しているのです。

「二段階方式」の考え方に基づいて、「二段階方式」の手技を活用して実施する「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復、介護の予防、更には、発病自体の予防を明確な目的とした住民参加型の『地域予防活動』の国策による全国展開を提案しているのです。その核となるのは、医師ではなくて、市町村の保健師さんだと主張しているのです。主張内容が正しいこと及び手技の活用が極めて有効であることについては、北海道から九州に跨る452の市町村での実践活動の指導により、疫学的方法により実証してきてもいるのです。

&4 「4つの仮説」の内容が全くの誤りであることの証拠データの存在

(1) 私たちは、独自に開発した「二段階方式」の手技を活用して集積した脳機能データであり、14689例にも上る、『アルツハイマー型認知症』の発病者と判定したお年寄りの脳機能データを持っているのです。それらの脳機能データには、「小ボケ」、「中ボケ」及び「大ボケ」の全ての段階の発病者が含まれているのです。

(2) 彼等に実施したMMSEテストの結果から、アルツハイマー型認知症を発病したお年寄りの場合は、且つ、その場合に限って、『MMSEの下位項目に出来なくなっていく明確で、厳密な順番の存在』が確認されているのです。「アルツハイマー型認知症」の発病者であれば、且つその場合に限り、『MMSEの下位項目について、出来なくなっていく厳密な順番が示されている。脳の後半領域、左脳と右脳の衰え方に厳密な順番が存在している』ことを意味するのです。この一事を取り上げても、『発病の原因に関する、4つの仮説の主張内容が誤りであり、憶測の類である』ことが実証されているのです。この低下順を説明できるのは、「二段階方式」独自の主張である『廃用性の機能低下という要因が発病の原因』だけなのです。

(3) MMSEの下位項目について出来なくなっていく(関係する脳の機能が衰えて行く)厳密な順番とは、以下の順番を言います(困難度が高い順番で示す)。

想起、注意と計算、人の見当識、所の見当識、三段階口頭命令、模写、文を書く、記銘、書字命令、復唱、命名の順番です。事象事実であるこのデータの存在一つを取り上げてみても、『アミロイドベータ仮説』の主張内容が誤りであると言えるのです。更には、「小ボケ」及び「中ボケ」の期間について、それぞれ、3年間及び2~3年間と言う『標準的な滞留期間』が存在すること並びに『脳の老化のスピード差をもたらす生活習慣の要因』(ブログの【A-34】2012.04.30に公開の記事を参照)と言う脳機能データが存在しているのです。アミロイドベータ仮説の考え方を基礎とした、現在再審中のアデュカヌマブを含めて、いかなる「治療薬」の開発も有り得ないし、或いは、その治験の評価の結果も、根本的に誤りであると言い切れることになるのです。そもそも、『記憶の障害に起因して症状が発現する』と規定している「DSM-4」の規定の「第一要件」の内容自体が重大な誤りなのです。第二要件で、初期症状として例示してある失語や失認や失行【又は「実行機能の障害」】と言う用語が載っているのですが、その「実行機能の障害」、言い換えると、【廃用性の機能低下の進行による「実行機能」の障害に起因して発病する】と言う要件こそが、【第一要件の正しい定義となる】べきなのです。

&5 私たち「二段階方式」は、「アルツハイマー型認知症」の発病の原因として、世界中の権威とされる機関や人達が未だにしがみついている『記憶の障害』という要因は、科学的で客観的な根拠がなく、発病との間に因果関係が存在していない単なる「憶測や推測の類」であると主張しているのです。

私たち「二段階方式」は、世界で唯一、DNAの99%が人間と同一とされるチンパンジーにさえも存在していない世界、即ち、私たち人間だけに特有な世界である『意識的な世界』とその要を為す機能である『注意の分配力』という機能に注目してきたのです。「注意の分配力」の機能と「意識」との相関関係を追求する中で、『実行機能』(Executive Function)の発揮度を左右し、下支えている機能が「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能(以下、前頭葉の三本柱の機能と呼ぶことにします)であることを発見したのです。それ等の視点から、『アルツハイマー型認知症は、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした三段階に区分される症状が発現して来る』ことに気づき、各段階に特有で類型的な症状を『30項目問診票』として定型化し、『MMSE下位項目の低下順』のデータと併せて、発病の判定及び症状の段階区分に活用してきているのです。

※ (エピローグ)に示す図は、『上側が、加齢に起因した前頭葉の老化曲線の図』であり、『下側が、加齢と廃用性の機能低下が同時に進行していく際の「前頭葉」を含む脳全体の加速度的で異常な機能低下の曲線』の図です。どちらも、二段階方式を活用して集積した脳機能データであり、世界でも、私たち二段階方式しか持っていないものなのです。『加齢』のみに起因した脳の機能低下は、極めて緩やかにしか衰えて行かなくて、且つ、「正常な機能レベル」の範囲内での低下でしかないのに、廃用性の機能低下の要素が加重された場合には、加速度的に衰えて行くことが分かるのです。私たち「二段階方式」は、「前頭葉」の機能レベルを精緻に判定出来る手技を世界で唯一持っているのです。権威達が使用しているFABなどは、幼稚すぎて、「前頭葉」の機能レベルを精緻に判定することが出来ないのです。

三段階に区分される類型的な症状は、全てが、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクして発現して来るものばかりなのです。それらの症状は全てが、器質的な病変が原因ではないし、記憶の障害に起因して発現して来るものではないのです。加齢に起因した機能低下という要因が基礎に在って、第二の人生の過ごし方、第二の人生を送る上での脳の使い方としての生活習慣であり、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続が加重要因、言えば、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものも無い、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣が発病するかしないか/症状の重症化が進行するかしないかを区分ける真の、唯一の要因なのです。

&6 新型コロナ感染回避策の徹底とアルツハイマー型認知症の発病問題

(1)最近のブログ中でも言及していることなのですが、新型コロナへの感染回避策として有効である「3密の回避」という生活習慣が、仕事とは無縁のものとなる「第二の人生」を送っているお年寄りにとっては、脳の使い方としての「生活習慣」の視点から見ると、「注意の分配力」の機能の出番が多くて、「前頭葉」が活性化する生活習慣とは、真逆の生活習慣(生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない単調な暮らし方=ナイナイ尽くしの単調な生活習慣)となってしまい勝ちというリスクの問題です。

(2)「3密の回避」に徹した生活習慣、脳の使い方としての暮らし方を継続させていると、「第二の人生」を送っているお年寄りの場合、高齢であればある程(加齢要因としての機能低下の進行から、そもそも、注意の分配力の機能の働きのレベルが低下してきていることになるので)、そのことが基礎要因であり、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続(「3密の回避」に徹した生活習慣の継続)という加重要因が加わることに因り、「アルツハイマー型認知症」を発病するリスクが高くなってくるのです。その結果としての実態が、権威達が問題にしている「脳のフレイル」現象や「MCI該当者」の増加のことなのです。

(3)権威達は、「アルツハイマー型認知症」については、「末期の段階」(大ボケ)の症状についてしか知見が無いので(大ボケの後期の段階に入る辺りで発現が確認される極めて重度の症状である失語や失認や失行の症状が初期症状だと誤解しているのです)、中ボケの段階のことを知らないし、ましてや、小ボケの段階のことは知らないのです。彼らが「脳のフレイル」が起きてきている(二段階方式が「小ボケ」の症状として類型化している症状の内の幾つかを並べ立てて問題にしているレベルの知見)として取り上げている症状が、正しくは、「アルツハイマー型認知症」発病の初期症状、「小ボケ」の段階の症状のことなのであり、MCI(軽度認知障害=アルツハイマー型認知症発病の前駆的段階であり、数年後には、「MCI」と認定されたお年寄り達の30%程度が発病することになる可能性が高いと主張しているが、そのことを実証できる客観的なデータは存在していない)と判定されているお年寄りが「中ボケ」の後期(=MMSEの換算値が19点以下)のお年寄り達のことなのでしょう。

(4)これらの「小ボケ」及び「中ボケ」の段階で発病を見つけて(早期診断)、「脳のリハビリ」(脳の使い方としての生活習慣の改善=注意の分配力の機能の出番が多くて、「前頭葉」が活性化する生活習慣への改善と継続的実施)を実践させることに因り、症状を治すことが出来る(「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルを正常なレベルに引き戻すことが出来る)のです。

このことを別の視点から見ると、二段階方式の考え方により、二段階方式の手技を活用して、早期診断【小ボケ及び中ボケの段階にあるお年寄りを見つける事】と早期治療(脳のリハビリの実践指導)を実施することに因り、「アルツハイマー型認知症」の症状を治すことが出来るのです。

(エピローグ)

  加齢に起因した機能低下のカーブ(正常老化曲線)

 廃用性の機能低下と言う要因が加重された機能低下のカーブ

(1) 上の図は、加齢という要因だけによって前頭葉の機能が辿る『前頭葉の老化曲線』のカーブを示しています。NHKの人気番組『チコちゃんに叱られる』でも取り上げられ紹介された二段階方式が誇る独自の「脳機能データ」です。

(2) 下の図は、「アルツハイマー型認知症」を発病したお年寄りの前頭葉の機能低下を示す曲線の図です(廃用性の加速度的で異常な機能低下のカーブ)。

(3) 両者を区分けている要因は、廃用性の機能低下と言う要因、「第二の人生」を送る上で、日々展開され、継続されるナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」という要因により惹き起こされるものなのです。アミロイドベータの蓄積でもなければ、タウタンパクの蓄積でもなければ、アセチルコリンの不足でもなければ、脳の萎縮でもないのです。それらの要因とは無関係なのです。

)Newsweek日本語版、2021.01.19に特集記事が載りました。『アルツハイマーの真の原因を探せ』と題する記事です。これまで世界をリードしてきた「アミロイドベータ仮説」の破綻の記事です。とはいえ、世界中の権威達は、未だに迷走状態に在るのです。「アルツハイマー型認知症」が『意識的な世界』(「実行機能」=Executive Function の発揮が不可欠)に関わる認知症であること、意識的な世界の構築と活動に不可欠の機能である「実行機能」自体の機能の発揮度が、『意欲、注意の集中力、就中、「注意の分配力」の機能の関与なしには成立し得ないこと及び左右し、下支えられている機能構造にあること=Tadが独自に究明したもの』、加えて『注意の分配力』の機能の特性自体について、権威とされる人達が無知なために、未だに迷走状態に在るのです。『アルツハイマー型認知症』は、廃用性症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』に過ぎないのであり、左脳が専管する「仕事」とは無縁の日々の暮らしとなる、「第二の人生」を送る上での「脳の使い方」としての「生活習慣」が、発病するか/しないか及び症状の重症化が進行するか/しないかを区分ける唯一の要因である(ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続に起因した「廃用性の機能低下」の進行と言う要因)ことについて、未だに誰も気が付いていないのです。二段階方式の国策化が一部の地域でも制度化されれば、主張の根拠にしている種々の「脳機能データ」の蒐集が可能となるので、そのデータを付けて、Tadが解明し、構築した「二段階方式」独自の主張をカロリンスカ研究所やランセット委員会に提出すれば、世界は変わると考えているのです。今は、未だ白みかけてはいないものの、夜明け前の状況に在ると言っておきましょう。

(4) 世界中の権威ある機関や人達から、『発病の原因が分からないし、一旦発病すると治すことが出来ないし、発病自体を予防することが出来ない』とされてきている『アルツハイマー型認知症』は、『廃用性症候群に属する老化・廃用型の単なる生活習慣病に過ぎない』のであって、『早期診断により治すことが出来るし、発病自体を予防することが出来るタイプの認知症の典型である』として、北海道から九州に跨る452の市町村での『住民参加型の地域予防活動』の実践展開の指導により、主張内容が正しいことを、疫学的方法により実証してきているのが、私たち「二段階方式」なのです。

(5)『アルツハイマー型認知症』の本態、発病の原因とメカニズム、症状が重症化するメカニズムと機序についての私たち二段階方式の考え方とその主張内容とは、世界中で独自のものであり、唯一のものであり、世界中の権威が主張する/支持する「DSM-4」の規定及び「4つの仮説」の内容とは全く異なるものなのです。

このブログ上で公開した内容、私Tadが書き込んできたブログ記事の内容(2012年3月以来公開したブログの内容の総数字は、既に500万字を超えている)並びに「二段階方式」の実務研修会で配布されてきた「個別事例判定マニュアル」(A、B、Cで630ページに上る)及びマニュアル使用の手引きに記載された内容については、全て、『著作権法の規定により、自動的に著作権が成立している』ことを、医学会に身を置く人たちに、注意喚起しておきたいのです。

(6)様々な視点とテーマにより、書き続けてきた、その全ての内容が、『世界中で、独自の主張内容となっていて=意識的な世界に注目し、注意の分配力の機能に注目し、加齢に因る機能低下と廃用性の機能低下の相乗効果に注目していて』、最終的には、『前頭葉を含む脳全体の機能レベル』という視点こそが、発病のメカニズムを解明する為に不可欠であると提起しているのです。14689例に上る「アルツハイマー型認知症」の発病患者の脳機能データの解析結果を基礎として、『アルツハイマー型認知症は、廃用性症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病に過ぎない』のであり、『第二の人生を送る上での、脳の使い方としての生活習慣、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続が発病するか/しないか及び症状の重症化が進行するか/しないかを区分け、決定づける唯一の要因である』(食生活は、無関係)と主張しているのです。

(7) 世界で唯一独自の内容であり、主張内容が正しいことを実証していながらも、論文を提出していない(カロリンスカ研究所やランセット委員会等の世界的に権威ある機関に論文を提出することが、評価を得る第一歩となる)為に、それ等の機関に注目されていないだけなのです。

権威とされながら、重大な誤った内容であることにも気付かないで、権威だけを笠に着て、反省も無く、誤った情報を流し続けている人達に対する、警告でもあるのです。世の為人の為、更には、国の政策を変える為の目的で書かれてきたと同時に、私たち「二段階方式」の主張内容について、著作権が自動的に成立することを承知の上での意図的な行為でもあるのです(何人であっても、著作権法の規定に基づく/著作権法の規定により許された方法と範囲内での「引用」という方法でのみ、使用が許諾されることにしかならないのです。それ以外では、私たち「二段階方式」が許可した特定の場合にしか使用できないのです。その一つの態様が、北海道から九州に跨る452の市町村で、市町村との「使用許諾契約」の締結により過去に展開した住民参加型の「地域予防活動」の実践なのです)。

(8)「政府大綱」では、末期の段階の症状に焦点が当てられていて、「介護の予防」だけが当面の目標テーマとされていて、『早期診断による回復及び発病自体の予防は将来の研究テーマとしての位置づけが明記されている』のです。

様々な種類が数ある認知症の内の90%以上の割合を占めているのが、このブログで取り上げ、種々の問題を提起してきている『アルツハイマー型認知症』なのです。世界中の権威達は、この『アルツハイマー型認知症』について、世の中に対し、『発病の原因が分からないし、症状を治すことが出来ないし、発病自体を予防することが出来ないタイプの認知症である』とする、重大な誤った内容での情報を未だに発信し続けているのです。その結果として、早期診断による回復の問題も、発病自体の予防という問題も、置き去りにされ、何等の対策が実施されないままに放置された状況にあるのです。その結果、発病者があふれていて、症状が進行して末期の段階の症状が発現してきていて「セルフケア」にも重大な支障が出てきて、『介護が不可欠』の状態のお年寄りが世の中にあふれていて、老々介護者や認認介護者や介護離職者が増加の一途を辿っているのです。政府大綱においてさえも、「背後にどのような事情や勢力が存在しているのかが分からない」のですが、早期診断による回復というテーマも、発病自体の予防というテーマも、将来の研究課題という位置づけに置かれているのです。➡ こうした状況、社会悪が放置された状況を変革する捨て石になりたいと古稀を超えたどころか、「喜寿」を目前にしつつも、老骨に鞭打っているのです。天が此の私を必要とするのであれば、「春が巡ってこない年は無い」ように、何時かは、日が昇る(陽の目を見る)時が来ると信じて。

本著作物「Fー04」及び本Gooブログ上に公開され、掲載され、記載され、表現された内容に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。このブログ中の内容の一部を引用するに際しては、『著作権法』の規定に則り、引用してくださるようお願いします(特に、医学会に身を置く人にお願いします)。 

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