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映画『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』を観て

2014-06-14 23:00:59 | 映画・ミュージカル、音楽題材

14-48.インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌
■原題:Inside Llewyn Davis
■製作年、国:2013年、アメリカ
■上映時間:104分
■料金:1,100円
■観賞日:6月14日、TOHOシネマズシャンテ(日比谷)



□監督・脚本・製作:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
◆オスカー・アイザック
◆ジャスティン・ティンバーレイク
◆キャリー・マリガン
◆ジョン・グッドマン
◆ギャレット・ヘドランド
◆F・マーリー・エイブラハム
◆スターク・サンズ
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
第66回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞したジョエル、イーサン・コーエン監督によるドラマ。フォークソングで有名な1960年代のニューヨークはグリニッジ・ヴィレッジを舞台に、音楽活動に奔走しながらも苦闘するシンガー・ソングライターが過ごす1週間を見つめる。『ボーン・レガシー』などのオスカー・アイザック、『17歳の肖像』などのキャリー・マリガンなど、実力派俳優が結集する。
1960年代のニューヨーク、冬。若い世代のアートやカルチャーが花開いていたエリア、グリニッ・ヴィレッジのライブハウスでフォークソングを歌い続けるシンガー・ソングライターのルーウィン・デイヴィス。熱心に音楽に取り組む彼だったが、なかなかレコードは売れない。それゆえに音楽で食べていくのを諦めようとする彼だが、何かと友人たちに手を差し伸べられ……。

コーエン兄弟の音楽映画ということで期待していた。特定の主人公を扱った作品ではないが、一応モデルになった音楽家はいるそうだ。ボブ・ディランが売れる直前のグリニッジ・ヴィレッジでのフォーク・シーンを描いていて、ラスト・シーンでは彼を思わせる人物の横顔が映し出されてエンド・ロールへと突入。ルーウィン・デイヴィスが築いたフォーク・シンガーとしての道をディランが世に出ることで、グリニッジ・ヴィレッジでのフォーク・シーンが注目されていったというような描き方だった。
ストーリー的には売れないフォーク・シンガー、ルーウィン・デイヴィスの日常を描いている。冒頭で自宅に泊まらせてもらった大学教授の飼い猫をうっかり部屋の外に出してしまい、オートロックだったので自らも戻れなくなったルーウィンが、猫と共にNYをあちこち彷徨う様子がユニークだった。影の主役は「猫」とでも言えそうで、この猫が一旦はルーウィンの落ち着き先(彼には自宅がない)で生活するも、再び脱走してしまい途方に暮れる。途中で似た猫を拾って、元の飼い主宅に届けるが夫人に「偽物」と見破られ、恩をあだで返してしまった。

ルーウィンにはGFもいるのだがどれも長続きしなかったのに。一人のGFを妊娠させてしまうが、関係はぎくしゃくしたままで定職に就くように説教されるが、本人はあくまでもフォーク・シンガーの道を捨てきれない。父がかつて船乗りだった縁で、自身も船乗りとして求職へ向かったものの船員手帳を紛失してしまったのでこれもパーに。ミュージシャンとしてシカゴの劇場でオーディションに臨んだが、逆に3人組として他のシンガーを交えてデビューするならとの話も断ってしまい再びNYへと戻る。
結局、何をやっても上手くいかない世渡り下手のルーウィンが出入りしているライブハウスでのトラブルが原因でここも叩き出されてしまう。それは、ボブ・ディランが台頭する直前だった。この後、彼はどうなったのか?それは描いていませんが、あくまで、フォーク・シーンのひとコマというかある時代のNYを切り取っているのでこういうエンディングになったのだと思います。

主役のルーウィン・デイヴィスを演じたオスカー・アイザックはこの役のオーディションに合格、彼自身も音楽をやっていたので熱を入れての演技だったそうです。演奏シーンも本職ミュージシャンによる吹き替え無しで、しかも演奏シーンはすべてライヴ演奏だったそうです。コーエン兄弟の細かい演出にも応えて、この演技で彼の評価は急上昇したことでしょう。脇役陣のジャスティン・ティンバーレイク、恋人役のキャリー・マリガン、軽薄な若者役のギャレット・ヘドランドらもよかったです。

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