月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

サツキもち病菌

2016-06-19 00:41:17 | キノコ
サツキツツジの葉っぱが奇怪に分厚く膨らんで、まるで焼いた餅のように変形している。いわゆる「もち病」に侵されたのだが、これはキノコの大半が所属している担子菌類に属する「サツキもち病菌」のしわざだ。

この菌に侵された葉っぱはふくらんで表皮の下で胞子を形成する。

かつて、サザンカやサツキにできるこれらの葉っぱをおやつ代わりに子供が食べていたという話を聞いたことがある。試しに未成熟のもの(成熟するとおいしくないらしい)を生で少しかじってみると、ポリポリとした食感があり、意外に風味にはクセがなかった。甘味とか酸味とかは感じず、要するに味がないのだが、探して遊びで食べる分にはじゅうぶんなのかもしれない。

ただし、レンゲツツジは有毒なので注意のこと。