再開 私の色（３４９１）

　佐伯啓思京都大学名誉教授は、「森友学園の国有地取引にかんして、財務省の決済文書の書き換え問題」について以下のように指摘している。

　国会がその問題に大騒ぎし、それを報道する多数のメディア。安倍内閣の支持率を下降させた政治的エネルギーとして、「事実も想像力も、また様々な政治的思惑も推測もごちゃまぜになったマス・センティメント（大衆的情緒）」をあげている。

　そして、国会でもっと討論すべき問題が多々ある（トランプ大統領の保護主義の対応など）のに、森友問題に振り回されている、としている。
　

　問題は、野党が「まったく対策を打ち出せず、結果、安倍一強」になっているという。

　確かに佐伯さんの指摘は当たっているが、私は森友問題を、しっかりと明確にすることが重要であると思う。情報の隠蔽のほか、平気でウソをつく体質など、とても信用できない行政、そして政府になっている。白黒をはっきりさせることが肝要だ。