テレビ朝日系【世紀の瞬間&未解決事件 4時間半スペシャル】を観ました。
興味深かったのは【警察庁長官狙撃事件】の真犯人としてフォーカスされた中村泰です。
僕はこの事件については、あまり存知上げないので、ずーっと『オウムがやったんだろ?』と薄ぼんやり思っていました。
それにしても、この中村泰って凄いヒトですね。
頭脳明晰で東大中退、様々な言語を操り、射撃の腕もかなりの手練。
家庭を持たず、淡々とそして大胆に犯罪を犯す…。
まさに孤独なテロリストです。
生涯の半分以上、刑務所暮らしじゃ結婚なんか出来ませんがね。
また、こういうヒトが結婚するとも思えません。
ヒトの頭に銃弾をブチ込む様な、憎むべき常習犯罪者ではあるのですが、なぜか惹かれてしまいました。
【孤独】ってトコが共感を覚えるのかも。
なんとなく現在読んでいる大沢在昌著【雨の狩人】の「佐藤」を思い出しました。
過去の記事。
大沢在昌の巻。
さて、中村泰は職業殺人者ではなかった様ですが、僕はこの職業殺人者すなわち【殺し屋】ってのが好きなんですよね。
もちろん善人には手を出さない。
あくまで悪人のみをこの世から葬り去る。
昨年秋は【秋の殺し屋祭り】と称し【イコライザー】や【泣く男】を観劇して来ました。
過去の記事。
イコライザーの巻。
泣く男の巻。
今年に入ってからも【コロンビアーナ】【ある殺し屋の鍵】【ラスト・ターゲット】などの殺し屋映画を観ています。
過去の記事。
コロンビアーナの巻。
ある殺し屋の鍵の巻。
ラスト・ターゲットの巻。
【ニキータ】【レオン】なんかもたまりません。
マンガですと、いろいろありますが【ブラック・エンジェルズ】かな。
もっとも、彼らはお金は受け取ってはいませんでしたが。
小説であれば、ヒキタクニオ著【消し屋A】とか、北方ラーメン謙三著【ブラディ・ドール】シリーズの叶竜太郎とか。
過去の記事。
ブラディ・ドールの巻。
また、池波正太郎著【仕掛人・藤枝梅安】は何度も読み返しております。
何度読んでも飽きません。
その【仕掛人・藤枝梅安】から派生したテレビ時代劇【必殺シリーズ】は僕にとって、なくてはならない作品。
【必殺仕置屋稼業】にて捨三が『仕置屋と殺し屋とは、まるっきり違うんすから』と言っていましたが、これは違いましたね。
この時、主水自身が『そうか?』みたいだったし、【江戸プロフェッショナル・必殺商売人】最終回「毒牙に噛まれた商売人」でも『殺し屋の掟を教えてやろう』と言っています。
市松も【仕置屋】第1話「一筆啓上地獄が見えた」で『ケツっぺたに十手挟んだ殺し屋とは呆れるなぁ』と言ってました。
過去の記事。
必殺仕事人の巻。
必殺仕事人の巻、ふたたび。
必殺仕事人の巻、みたび。
必殺仕事人の巻、よたび。
必殺仕事人の巻、いつたび。
必殺仕置人の巻。
必殺商売人の巻。
山内久司の巻。
ヒトを殺めるのは確かに論外なのでしょうが、どうして心惹かれるのか…。
ひとつは職人的というか専門家気質というトコでしょう。
僕はリーマン時は営業をやっていました。
営業に求められるのは専門性ではなく、グローバリズムです。
ひとつひとつ丁寧に仕上げる感覚に憧れるのだと思います。
もうひとつは、上記にもありましたが【孤独】であるトコでしょう。
殺し屋が群れてるってのは、似合いません。
ホントに殺し屋がいるとしたらチームで動くのかも知れませんが。
群れずにひっそりと殺し屋を営む…。
う~ん、やっぱ良いなぁ。
市松は静かな竹林の一軒家に住んでいました。
【殺人マシーン】として描かれておりましたが、子どもには優しかったものです。
『孤独と寂しさは違うし、独りで暮らしている人は、その両方を親しく知るようになるのよ』メイ・サートン(ベルギーの小説家・1912~1995)