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掃海艇派遣、なぜ違憲

2015年07月03日 06時55分56秒 | その他
 安全保障法制をめぐる論議、一方は国家の危機の際して切れ目の無い防衛策を構築し、必要なら憲法解釈にも踏み込む現実論、他方は憲法は唯一無二の至高のもので一切の変更をしてはならず、厳格に守るべきと言う理想論。いずれも正しいと思いますが。
 
 ホルムズ海峡への海上自衛隊の掃海艇の派遣が政府案の例として挙がっています。海上自衛隊の掃海能力は発足時の事情もあって世界有数と言われる背景があります。

 条約など他国との取り決めは憲法を含む校内法に優先するという説もあるし、そうではなく憲法が優先と言う説もあります。ただ、掃海活動は戦闘ではなく、平和につながる可能性もありますから、派遣を否定するのも考え物と思います。

 ソマリア沖には海賊への対処のために海上自衛隊の護衛艦や哨戒機P-3Cを派遣していて、こちらの方が余程海外派兵。射撃も必要なら出来て相手が外国軍隊ではないにしろ戦闘も可能、それでも世論の大半は容認しています。海上保安庁の巡視船が北の不審船を銃撃して沈没させ死人が出たときも反対しした人は居なかったように思います。

 掃海艇派遣に反対する人は掃海艇に戦闘能力が無い事を知らないのかな。日本の掃海艇には機雷処分と自衛の目的で20mm多身機銃が備えられ、少数の掃海母艦はそれに加えて自衛用の速射砲も備えていますが、ミサイルや魚雷はありません。一般の掃海艇の武装は小型の巡視船並みで、海軍どうしの対決には勝てません。

 また掃海艇は磁気機雷の触雷を防止するため、以前は船体が木製、最近では強化プラスチック製であるため、攻撃には耐えられません。(なお、掃海母艦の場合は実際の掃海活動をしないので構造は違うと聞きます。)

 掃海艇は敵の攻撃が予想される海域では活動できず、敵が降伏したか無力化した状態、あるいは少なくとも制空権、制海権を握っている状態でないと活動できません。陸上における地雷除去が可能な場合と同様と思えばよいのではないかと思います。

 海外派兵と言う言葉が持つ、あるいは持たせたいイメージ、すなわち、他国を侵略し他国民を殺す活動は、その能力から言って全く無理。


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