猫の気持ちになってみろ

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母と暮らせば

2018-10-31 00:06:14 | 映画
母と暮らせば
2015年日本 監督:山田洋次 キャスト:吉永小百合、二宮和也 音楽:坂本龍一
★★☆☆☆

1948年8月9日、長崎で助産師をしている伸子(吉永小百合)のところに、3年前に原爆で失ったはずの息子の浩二(二宮和也)がふらりと姿を見せる。
∞∞∞∞∞

原爆の恐ろしさ。
冒頭の投下シーンと、被爆者の墓参りのシーンで「人間のすることじゃなか」というセリフで感じます。

と、ここからはファンタジー。

吉永小百合さんの美しさは健在。
それだけに、戦後を生き抜く「母の強さ」「したたかさ」とか、ひとりぼっちになってしまった「さみしさ」の演技ってのが、ちょっと俗離れしてる感じがしました。

ま、淡々とした日常を130分の長尺を感じさせずに観せるのは、さすがの山田洋次監督。
ラストは・・・なるほど。そうですか。

最低。

2018-10-30 06:52:31 | 映画
最低。
2017年日本 監督:瀬々敬久 キャスト:森口彩乃、佐々木心音、山田愛奈 原作:紗倉まな
★★☆☆☆

安定志向だった34歳の主婦・美穂(森口彩乃)は、人生を変えることができるのではないかと考え、AVに出演しようとする。
17歳のあやこ(山田愛奈)は母の孝子が元AV女優だと聞き、真相を尋ねる。
25歳の人気AV女優・彩乃(佐々木心音)はある日、突然やってきた母親の泉美の制止を振り切って仕事に出掛け、撮影中に意識を失う。
∞∞∞∞∞

AVを軸とした3つのストーリーです。
2つは女優さん。1つは母が元AV女優であることで拒否反応と自分の出生を疑う女子高生のお話です。

現役AV女優の「紗倉まな」さんが原作と言うことで、生々しい業界や女優さんの裏側が描かれているか?と思いきや、
むしろ、とってもフィクション的。とってもAVというものに対して距離を置いた描き方をしていました。

「なんでAVなん?」って感じもしましたし・・・

太陽の塔(大阪市阿倍野区 あべのハルカス美術館)

2018-10-29 00:06:54 | イベント
太陽の塔(大阪市阿倍野区 あべのハルカス美術館)
会期:2018/9/15~11/4 入場料:一般1200円、大学・高校生800円、中学・小学生500円
★★★★★

1970(昭和45)年に日本万国博覧会のテーマ館の一部として岡本太郎(1911-1996)が作り上げた「太陽の塔」が、今年3月ついに息を吹き返しました。
太郎が問いかけたものの根源とは?塔が内包するものとは?その構想段階から完成、さらには再生事業までを網羅。
関連作品や精巧な模型に加え、映像や音響など多彩なメディアを駆使し、岡本太郎の感性を大きなスケールで体感する展覧会です。
∞∞∞∞∞



大阪、あべのハルカスです。
地上300mの展望台に行く途中、16階の展望台エレベータ乗り場にある「あべのハルカス美術館」です。

そこで「太陽の塔」にスポットを当てた展覧会をやってました。
今年(2018年)、ついに48年の時を超えて内部公開始まりましたしね!

本展は写真撮影OKということで、写真を交えながらご紹介。



太陽の塔には「3つの顔」(てっぺん、おなか、せなか)があると聞いていたのですが、
もう一つ、地下にもあったのですね。地下の太陽の原型が奥に見える黄色い顔です。





あーこれこれ。私まだ子供でしたが、行きましたよ。エスカレータに乗って、あまりのおどろおどろしさに大泣きしたの覚えてます。





そして、こちらが本展の目玉。「太陽の塔」の初代「黄金の顔」。
てっぺんにある顔ですよね。
万博建設当時の写真がありましたが、直径11m!!!
で、でかいです。
初代はスチール製と言うことで、錆びなどが目立ってきたので、現在はステンレス製に組み替えられているとのことです。

あとは、





岡本太郎さんの作品。↑「雷人(1996)」は未完ですが、遺作になるそうです。パワフル・・・

民俗学の研究もしていた岡本太郎さん。確かに「万国博覧会」にふさわしいアーチストだったと思います。
そして、やっぱ、大阪人にとって「大阪国際万博」って特別なんでしょうね。
その中でもシンボリックな「太陽の塔」は魂と言ってもよいのかもしれません。

ルーベンス展(東京都台東区上野 国立西洋美術館)

2018-10-25 23:27:53 | イベント
ルーベンス展(東京都台東区上野 国立西洋美術館)
会期:2018/10/16~2019/1/20 入場料:一般1600円、大学生1200円、高校生800円、中学生以下無料
★★★★★

ルーベンスは、バロックと呼ばれる壮麗華美な美術様式が栄えた17世紀ヨーロッパを代表する画家であり、後に「王の画家にして画家の王」と呼ばれたほどの存在です。
本展覧会はこのルーベンスを、イタリアとのかかわりに焦点を当てて紹介するものです。
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「フランダースの犬」の最終回。主人公のネロがすべてに絶望し、命を削っても観ることを切望したのが、アントワープ聖母大聖堂にある、ルーベンスの祭壇画。
ネロは最期に

「パトラッシュ、ぼくは見たんだよ。いちばん見たかった、ルーベンスの2枚の絵を。だからぼくはいま、すごぉく幸せなんだよ・・・」

と愛犬パトラッシュに言い、パトラッシュとともに永遠の眠りにつきます。(涙)

そんなルーベンスの展覧会。
厳かな絵画が並びます。

確かにネロでなくとも、一度は観たい絵画の数々でした。

仏像の姿(東京都中央区日本橋 三井記念美術館)

2018-10-24 21:50:10 | イベント
仏像の姿(東京都中央区日本橋 三井記念美術館)
会期:2018/9/15~11/25 入場料:一般1300円、大学・高校生800円、中学生以下無料
★★☆☆☆

日本には、古来多くの魅力的な仏像が伝えられています。
本展覧会は、これらの仏像の作者である「仏師」の豊かな感性と独創性、そして高度な技術に光を当て、特に仏像の「顔」「装飾」「動きとポーズ」を切り口に、日本人の心と創造力を様々な角度からご覧いただくことに挑戦します。
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仏像の展覧会です。
個人所有の作品も多く、あまり他の展覧会では見ない仏像が多くある展覧会でした。

展示の終わりには、東京藝術大学 文化財保存学専攻の学生らによる、復元させた仏像と論文が展示されています。
展示品より、むしろ「文化財保存」っつー学科があることがびっくりしました。