猫の気持ちになってみろ

愛猫「チコ」がぷるぷるしてます

ひまわりと子犬の7日間

2013-03-31 12:53:51 | 映画

ひまわりと子犬の7日間
2013年日本 監督:平松恵美子 キャスト:堺雅人
★★★★☆

ある日、保健所職員の彰司(堺雅人)もとへ「野犬を捕まえてほしい」との依頼が入る。
捕獲した野犬は命懸けでわが子を守ろうとする母犬であった。
保健所の規則で、殺処分までの期間は7日間。彰司は犬の母子を守ろうと決意する・・・
∞∞∞∞∞

宮崎県で実際にあった話をもとに作られた映画だそうです。
主演(?)のモデルになった母犬「ひまわり」も実在の犬で、この映画の撮影中に亡くなったそうです。

人間の身勝手な理由で殺処分される。っていう事実は本当に「ペット」とはなんぞや?と思わせます。
去勢、避妊など適切な処置をしていないこともありますが、その「身勝手」の中でも「あり得ない」のが、ブリーダーによるペットの大量生産で、不要になった母犬や子犬。
ペットショップにならぶ可愛い命たちの裏には、こういう現実があるようです。

その辺のところは、ドキュメンタリー「犬と猫と人間と」もご覧になることをオススメです。

さて本作。
なにげに重鎮、演技派の俳優陣が勢揃いの中、なんといっても「ひまわり」を演じた柴犬「イチ」ですなァ~
名演技です!!

私としては、なにげに映画の冒頭で流れる、「ひまわり」と元飼い主の老夫婦との生活が結構泣けた・・・


ネイビーシールズ

2013-03-21 23:19:21 | 映画

ネイビーシールズ
2012年アメリカ 監督:スコット・ウォー、マイク・マッコイ
★★★☆☆

アメリカ海軍の特殊部隊「SEALs」(シールズ)
中米コスタリカでCIAの女性エージェントが拉致された。彼らは奪還ミッションへと就く
∞∞∞∞∞

アメリカ海軍のプロモーションビデオか!?って思う出来。

キャストは実際のSEALs隊員。兵器は実機。飛び交う銃弾は実弾。実際のミッションに近い設定。と、リアリティを追求した映像は、確かに迫力満点!
特に空中輸送機から降下して、潜水艦と合流するシーンなどは圧巻です。

ただ・・・あまりにもカッコ良すぎ。
強靭な肉体と、精神力。友情と家族愛に熱い。頭脳明晰、テクニック完璧。撃ち放つ銃弾は百発百中で命中し、敵の撃つ銃弾はほとんど当たらず、音もなく忍び寄る行動はトラップにも引っかからない。

劇中、負傷するシーンや、手榴弾に覆いかぶさり自らの命と引き換えに仲間を救う(実話のエピソードらしい)シーンがあるものの、とにかく世界中を飛び回る「カッコイイ」「強い」兵士が描かれています。

・・・う~ん・・・兵器や兵士の貴重な映像ではあるのですが・・・ビミョー。


Mishima A Life In Four Chapters

2013-03-18 00:16:47 | 映画

Mishima A Life In Four Chapters
1985年アメリカ/日本 監督:ポール・シュレイダー キャスト:緒形拳
★★★★☆

1970年(昭和45年)11月25日。三島由紀夫は市ヶ谷駐屯地を占拠し、演説ののち、自決した。
∞∞∞∞∞

三島由紀夫さんを描いた『幻』と言われる作品です。
と言うのも、本作はご遺族の反対で、日本では未公開どころか、(日本国内では)ビデオ、DVD化すらされていないのです。

んで、ネットに転がっている動画をつなぎ合わせて、全編を観ました。(便利な世の中ですね)

いやァ~驚くのが、その作品構成と、豪華キャスト。

まず構成ですが「実験的」とも取れる構成。
市ヶ谷駐屯地占拠の1日を軸に、三島作品をモチーフにした4つのチャプターから、生い立ちや人間性を表現する。という、(たぶん意味分からないと思いますが・・・)なんとも不思議な構成で話が進みます。
でも、これが「混沌」としていながら、観ているとなんとなく「ミシマ」がわかるような気がするのが絶妙。

アメリカ資本、製作にコッポラ、ルーカスが絡んでいるせいか、キャストは超豪華・・・というか、邦画では考えられないような組み合わせ。
利重剛、大谷直子、三上博史、坂東八十助、佐藤浩市、萬田久子、沖直美、高倉美貴、笠智衆、烏丸せつこ、横尾忠則、平田満、永島敏行、池部良、勝野洋、沢田研二・・・などなど
特に、沢田研二さんのくだりは、美しく、必見です。

と、こんな感じの「幻の作品」。
見ごたえもあるし、面白いのですが、ちょっとわかりづらいところも。
先日観た、『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』で予習してから観た方がいいかも・・・


11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち

2013-03-17 00:08:43 | 映画

11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち
2011年日本 監督:若松孝二 キャスト:井浦新
★★★☆☆

文豪、三島由紀夫(井浦新)。
学生運動が全盛を極めている中、彼は民族派の若者たちを集めて民兵組織「楯の会」を結成。
有事が起きた場合には自衛隊と共に決起できるようにと訓練を行っていた。
しかし、現在の憲法と日本のしくみでは、自衛隊に出動する機会も権利もないことを知り、彼は市ヶ谷駐屯地を目指す・・・
∞∞∞∞∞

私、「三島由紀夫」さんは、名前と顔写真くらいしか知らず、作品を読んだこともなく、唯一、出演されている『人斬り』をずいぶん昔にビデオで観たくらいです(別に三島由紀夫を観るために観たわけじゃないんですが・・・)。

ただ、市ヶ谷駐屯地に押し掛けて演説の後、割腹自殺。というのは有名な話なので知っていました。でも、なんで?って感じでした。

本作は、(たぶん)三島由紀夫さんの「武士としての死」に至るまでを、丁寧に分かりやすく表現してます。
本作を観た後、WikiやYouTubeで簡単ですが史実を見ましたが、とても忠実な感じがしました。

本作を観てすぐに「え?ARATAさんが、三島由紀夫!???」って、違和感を感じるのですが、ラストの方では、とても迫力のある演技で、ぐいぐい引き込まれました。

・・・私には思想的なものは何もないのですが、マイク持たせてあげたかった・・・と思いました。


トータルリコール

2013-03-16 21:31:17 | 映画

トータルリコール
2012年アメリカ 監督:レン・ワイズマン キャスト:コリン・ファレル
★☆☆☆☆

人類は富裕層のブリテン連邦と貧困層のコロニーに二分され、生活していた。
コロニーでは、人工的な記憶を売る「リコール」が娯楽になっていた。
ある日、ダグラス(コリン・ファレル)は、リコール社を訪れ、「諜報部員」の記憶を買うが・・・
∞∞∞∞∞

むか~し、シュワちゃんで映画化されたやつのリメークです。
私、シュワちゃん版も昔観たのですが、あまり記憶にありません。

んで本作。これもあまり記憶に残りそうにないなァ~
「記憶を売る娯楽」って設定はいいんですよね。「その結果、昔の記憶と錯綜して」ってのグ。
でも全編に渡って繰り広げられるアクションが、なんとも単調。

ジャーンプ、ジャーンプ、ジャ~ンプ!!!ばっか。

目の保養は「ケイト・ベッキンセイル」さんの正当な美しさでした。