猫の気持ちになってみろ

愛猫「チコ」がぷるぷるしてます

チョコレートドーナツ

2014-06-30 22:11:53 | 映画

チョコレートドーナツ
2012年アメリカ 監督:トラヴィス・ファイン キャスト:アラン・カミング、ギャレット・ディラハント
★★★☆☆

1979年カリフォルニア。歌手を目指しているショーダンサーのルディ(アラン・カミング)と弁護士のポール(ギャレット・ディラハント)はゲイカップル。
母親に見捨てられたダウン症の少年マルコ(アイザック・レイヴァ)と出会った二人は彼を保護するが、ルディとポールがゲイカップルだということで法律と世間の偏見に阻まれ、マルコと引き離されてしまう。
∞∞∞∞∞

1970年代アメリカの実話を基にして描かれた作品だそうです。
同性愛、障害者、訴訟、ドラッグ、ネグレクト・・・と盛りだくさんな内容なのですが、主軸はゲイへの差別。
そこに「勝訴」だけを目的とした訴訟社会への強烈な皮肉が織り込まれています。

というわけで、あまり「障害者」視点では描かれていないのと、人物の掘り下げもかなり甘め。
「事実」がベースだからかもしれませんが、確かに「泣ける」要素はあるものの、ちょっと拍子抜け。という感じもありました。


Re Start ~どんな時も自分を信じて~

2014-06-29 01:00:00 | 

Re Start ~どんな時も自分を信じて~
刊:講談社(2014/5) 著:麻美ゆま
★★★★☆

AV女優、麻美ゆま、27歳。
2013年2月、体調不良で休業。その後、「卵巣境界悪性腫瘍」を患い、卵巣・子宮全摘出、抗がん剤治療を受けていることを発表した・・・
AV女優としての葛藤、家族、恋愛、闘病生活・・・今まで語られることのなかった、初の自叙伝。
∞∞∞∞∞

「麻美ゆま」さんと言えば、巨乳で明るいキャラとしてヒットを飛ばすAV界の大ベテラン!
最近では、「恵比寿マスカッツ」というAV女優やグラビアアイドルで結成されたグループの2代目リーダーを務めたり(ちなみに初代は蒼井そらさん)、「探偵はBARにいる2」など一般映画にも出演を果たすなど、活躍の幅を広げていたAV女優の枠を超えた女性です。

そんな彼女が「卵巣がん」(正確には「境界性」なので「疑い」というレベルらしいです)に侵され、闘病をきっかけに書いたと言う自叙伝。
あまりビックリするような内容でもなく、新事実!みたいな内容ではないのですが、なかなかに正直でとても好感が持てる自叙伝でした。

よく、AV女優の自叙伝というと「奔放な性生活を赤裸々に暴露」だったり「荒れた家族」というものが多い(しかもかなり脚色が入っている感じがぷんぷん)のですが、本作は複雑な家庭ながらも、とても前向きで、それでいて、つまづいたり悩んだり、「やっぱりフツーとは違うな」と思わせたりと、読んでいてするりと入ってくる内容でした。

後半は闘病生活。すごいですね。
「AV女優」という職業柄、婦人科であまり良い顔をされない。に始まり、検査、結果、手術、抗がん剤治療。
精神的にも、肉体的にも参ってしまうよね。と数多くのプライベート写真を見ながら切なく感じました。

読み終わると「よく働いたね」そして、これからも「前向きに働こう」と元気がもらえる一冊でした。


THE NEXT GENERATION パトレイバー/第1章

2014-06-23 22:19:50 | 映画

THE NEXT GENERATION パトレイバー/第1章
2014年日本 監督:押井守 キャスト:真野恵里菜
★☆☆☆☆

レイバーが社会から消え、3代目・特車二課は存続の危機にあった・・・
∞∞∞∞∞

「パトレイバー」って、私はアニメも見てないし、マンガも読んでいないんですが、なんか実写版で巨大なロボットが動く・・・?って期待して観てみました・・・

が、思ったような作品じゃなかったです・・・ファンにとっては面白いのかな?これ。


熔ける ~大王製紙前会長 井川意高の懺悔録~

2014-06-21 22:19:26 | 

熔ける ~大王製紙前会長 井川意高の懺悔録~
刊:双葉社(2013/11) 著:井川意高
★☆☆☆☆

カジノに入れ込み、注ぎ込んだカネの総額106億8000万円。
一部上場企業・大王製紙創業家に生まれ、会長の職にありながら、なぜ男は子会社から莫大な資金を借り入れ、カネの沼にはまり込んだのか。その代償として、塀の中に堕ちた男の懺悔がここに・・・
∞∞∞∞∞

・・・ん~・・・この本、この内容で、誰が共感するんでしょうか?誰が、「よくぞここまで正直に言った!」と言うんでしょうか???

懺悔と言うには、全然「懺悔」してないし、暴露と言うには、数々の芸能人をはじめとする交友関係も「飲み屋で会いました」くらいのことしか書いてない。
肝心のカジノにハマったくだりついても、「病気だったんだと思う」にとどまる始末。

読んだ後味は「一般庶民と、私たちは住む世界も価値観も違うんですよ」と言われているような感じになる、金持ちのボンボンの自己満足。って感じの懺悔になっていない、懺悔本でした。