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孤狼の血

2018-12-09 22:05:25 | 映画
孤狼の血
2017年日本 監督:白石和彌 キャスト:役所広司、松坂桃李 原作:柚月裕子
★★★☆☆

昭和63年、広島の呉原では暴力団組織が街を牛耳り、新勢力である広島の巨大組織五十子会系「加古村組」と地元の「尾谷組」がにらみ合っていた。
ある日、加古村組の関連企業の社員が行方不明になる。
ベテラン刑事の刑事二課主任・大上章吾(役所広司)巡査部長は、そこに殺人事件の匂いをかぎ取り、新米の日岡秀一(松坂桃李)巡査と共に捜査に乗り出す・・・
∞∞∞∞∞

お話も面白いし、脚本も良い。
「凶悪」「日本で一番悪い奴ら」など、バイオレンスと狂気を撮らせたらピカイチの白石監督らしいスピード感!
キャスティングも豪華!!
主演の役所広司さんをはじめ、松坂桃李さん、江口洋介さん、真木よう子さん、中村獅童さん、ピエール瀧さん、竹野内豊さん、石橋蓮司さん、ななんと「半分青い」の「まーくん」こと 朝井正人・・・などなど

そして、ヤクザ映画と言えば「東映」ですよ!!!

というわけで、舞台は昭和の末の広島。さかのぼれば広島抗争からはじまるヤクザの抗争劇。
と、「仁義なき戦い」へのオマージュがそこかしこに散りばめられています。
で、とても面白かったのですが、ちょっと違和感が残る映画でした。

ヤクザ映画にしては、よくできすぎ。刹那感や粗暴感が薄いんですよね。雑な感じがないっていうか、ゴミ溜めの生活臭がないっていうか・・・
アウトレイジでも感じたのですが、今出ている役者さんって、演技はうまいんですが迫力に欠ける。
しかも器用に良い人から悪人までやってるし、ヘタすりゃCMやバラエティにも出てるもんだから、極悪非道な役やってても「良い人」臭が漂っちゃうんですよね。

そして、ヤクザに必要な刹那的な雰囲気が「ない」。明日死んでも良いから今日生きる。って感じが画面から出てくる役者さんが少ない。
ですね。