算太郎日記

日々の日記を綴ります

朝の散歩

2022年06月26日 | 日記
今朝、所用があり、夜明け前に起きた。
昨日からの雨は上がっていた。外に出ると湿気を含んだ生温い空気が、まだ目覚めていない体を包む。

用事を済ませるために、自転車を30分程走らせた。坂道が多くペダルが重い。「以前だったら、こんな坂一気に登ったのに」と思いながら、ギアを一番軽いのに変える。

用事が思ったより早く終わったので、自転車を降りて、散歩することにした。

最近、全く歩いていない。昨日の土曜日も雨だったので、家の中で本を読みながら一日中ゴロゴロしていた。散歩は、体のためには夕方が良いと聞いたので、土日の夕方にすることが多かった。

早朝の散歩をやってみて、気持ち的には朝の方が良いなあと思った。早朝だと、体が目覚めていくのを感じながら、一日がこれから始まるので、夕方に比べ気持ちが前向きになる。夕方だとどうしても、明日からの仕事のことを考えてしまう。今日は、これからの一日をどうやって過ごそうとウキウキしてくる。散歩は朝にしよう。

「ミセンー未生ー」(韓国ドラマ)

2022年06月11日 | 日記
韓国ドラマ「ミセン(未生)」にハマっている。毎日仕事から帰って録画を観るのを楽しみにしている。

このドラマ、大手企業に採用された4人の若者の企業人としての苦悩と葛藤を中心に描いている。4人はタイプは違うが、それぞれが個性的で魅力的。共通しているのは、仕事に情熱を持ち、4人とも仕事ができるということだ。

しかし、この物語の主人公である一人の青年だけが、他の三人と違うところがある。

それは、彼が契約社員ということ。

どんなに仕事を頑張り、大きな成果を上げて会社に貢献しても、他の3人と同じように会社で働き続けることはできない。彼に、会社での未来はないのだ。何と理不尽で切ないことか。

ドラマは佳境に入っている。来週で終了の予定らいしいが、願わくば4人の若者の成長をずっと見ていたい。

「こころ」を読む

2022年06月05日 | 日記
夏目漱石の「こころ」を読んだ。

国語の教科書にも取り上げられることの多い作品なので、一度は読んだと思うのだが、内容はあまり覚えていない。
この際、ちゃんと読んでみようと思って手に取ってみることにした。

「私はその人を常に先生と呼んでいた。」という一文で始まる物語は、私(語り手)が、先生と出会い、交流し、先生の過去を知る物語である。

読み進めながら感じたのは、一文一文がとても味わい深い。何度も立ち止まりながら一文を読み返す。時にはそっと声に出して読んでみる。

この物語は、三部構成になっている。
(一)先生と私 (二)両親と私 (三)先生と遺書 の三部だ。

「先生と遺書」が物語の半分を占める。先生が私宛てに書いた遺書を延々と読むことになる。そこには、人間の心を深く見つめた作者の眼差しが反映されている。繊細な筆致で描写される人間の弱さ・醜さとの葛藤などに共感を覚え、「もし私だったら・・・」とページをめくる手を何度か止めたりした。また、明治から大正への転換期に書かれたこの作品には、漱石の時代の精神への思いが色濃く反映されているように感じた。

やはり漱石の作品は面白い。これからも、未読の作品をぼちぼち読んでいきたいと思う。