算太郎日記

日々の日記を綴ります

「カサブランカ」

2020年11月28日 | 日記
最近、往年の名作映画「カサブランカ」を観ました。

イングリッド・バーグマン(イルザ)の魅力的な事。
それに比べて、ハンフリー・ボガード(リック)は今一つパッとしない男に映りました。
なぜこんな男に、激しく恋心を燃やすのかとヤキモキしてしまいました。

レジスタンスの闘志であるイルザの夫(ラズロ)が、あるとき店で、フランス国家「ラ・マルセイエーズ」を高らかに歌い、それに応えて周りの客たちが次々に立ち上がり歌い始め、ドイツ軍の将校たちが歌っていたドイツ国家を圧倒し黙らせる場面は感動的でした。そんな夫(ラズロ)がとても立派に見えて、リックは薄っぺらな人間に見えました。

が、しかし、それらはラストシーンを名場面にするための心憎い演出だったのです。

ラストシーンのハンフリー・ボガードは、とても魅力的で激しく恋心を燃やすに値する男性として映りました。
ラストシーンにこの映画の魅力が凝縮されていました。




「ナミヤ雑貨店の奇蹟」

2020年11月23日 | 日記
久しぶりに、東野圭吾氏の作品を読みました。

「ナミヤ雑貨店の奇蹟」という作品です。映画化もされているようです。

短編集かと思って読んでいたら、それぞれの登場人物が複雑に絡み合って一つの作品になっています。
読み進めていくうちにつながりが分かってくるのですが、とても効果的にそのつながりが明かされます。
「えっ、そうだったのか!」と思わず立ち止まること数回。

よくこれだけの人物の複雑なつながりを考え、一つの物語に紡ぎだたしたものだと感動しました。

読みやすく次の展開も気になるので、一気に読んでしまいました。
一気にといっても、この連休中にと言うことですが。
社会的に弱い立場の人に向ける視線も優しく、読後がとても気持ちの良い作品でした。

コロナ禍で鬱々としているような今にお勧めの作品です。


文通

2020年11月07日 | 日記
最近、友と葉書のやりとりを楽しんでいます。

お互いの近況などを綴り、友は、葉書に自筆の絵を添えてくれます。私は、日常の風景などを撮った写真を載せています。
そして、短歌を一首添えるのです。テーマは、私も友も高齢の親を介護しているので、介護にまつわることが多いです。

週に一度くらいの割合で葉書を投函します。短歌や写真についての感想を聞けるので、今では、週末に葉書が届くのを心待ちにしています。
SNSが盛んな現代では死語になった感のある「文通」ですが、文通の楽しみは、手紙が届くまでの待つ時間にあるのだなとしみじみ思います。

ささやかな楽しみの文通ですが、妻から一言。「インク代が高くつくから、印刷は白黒にして!」

読書

2020年11月03日 | 日記
秋も深まり、朝夕は冷え込むようになりました。
夜は早々にベッドに入り、読書の時間を楽しんでいます。

以前は、時間があると「やらねばならぬこと」を優先しがちだったのですが、最近は「やりたいこと」を優先するようにしています。
時間の使い方に肩の力が抜けてきたように感じています。
これも「もしかしたら大病を患うかもしれない」ということがあったからかもしれません。

最近読んだ本は、「明日の子供たち」(有川浩著)です。児童養護施設が舞台で、そこで生活する子どもたちや職員の思いをとても丁寧に描いています。児童養護施設の果たしている役割や抱えている問題もリアルに描かれています。長編ですが一気に読みました。

法政大学総長の田中優子氏が、「読書は言葉を自分のものにするためにある、そうすることによって自由を生き抜くことができるのです。」とある雑誌に書かれていました。なるほどと思いました。