算太郎日記

日々の日記を綴ります

「丘の上の本屋さん」を観る

2024年01月31日 | 日記

「丘の上の本屋さん」という映画を観た。


イタリアの景色の美しい田舎町。その丘の上にある小さな古書店。そこがこの映画の舞台。


その店の老店主リベロと店に来るお客との交わりを、美しい音楽が奏でられる中で淡々と描いている。中でも、アフリカ移民の少年エシアンとの交流が物語の中心だ。


リベロはエシアンに一冊ずつ本を無料で貸す。読み終わったエシアンにリベロが感想を聞く。そうやって二人の本を通しての交流が始まる。本の感想を語り合う時のリベロのエシアンに向ける眼差しは、限りなく優しく温かい。リベロがエシアンに手渡す本の選択と順番が秀逸だ。最後に渡した本のタイトルを知り、大いに感動した。「本棚を見ればその人が分かる。」と言うが、どんな本を選択してエシアンに渡すかがこの映画の肝だ。


リベロはエシアンに言う。「本は2回読むんだよ。1回目は理解し、2回目は考えるためにね。」


海が見渡せるカフェでゆっくりと本が読みたくなった。


2024年01月24日 | 日記

この冬一番の冷え込みで、天気予報では、私の居住地方でも雪が積もるということだった。


夜中、風が雨戸を叩く音に、かなりの降雪を覚悟した。一夜明けて、ドキドキしながら雨戸を開けると、見えたのは薄らと地面を覆っている雪。よく見ると、茶色の地面や黒々としたアスファルト部分が、けっこう露出していた。予想していたより雪は少なくてホッとした。


いつものように車で出勤できると思いながらTV に目をやると、地震で被災した石川県の様子が映し出されていた。今日も大雪らしい。被災された方々のことを思うと胸が痛む。


ブギウギ

2024年01月17日 | 日記

最近のささやかな楽しみは、帰宅後に朝の連ドラ「ブギウギ」の録画を見ることだ。


戦後、ブギの女王として人気を博した笠置シヅ子をモデルにしたこのドラマ、主演の趣里が、主人公福来スズ子の庶民的できっぷの良い性格を大阪弁で熱演している。また、「歌と戦争」など、その時代背景を丁寧に考察して描いているのが好感が持てる。


最近物語を賑わしているのが、東北の田舎から出てきてスズ子の付き人をしていた小夜ちゃんこと小林小夜。小夜の演技が過剰だという意見もあるが、スズ子とのコミカルなやり取りなど、場面にアクセントがついて面白い。


今、ブギウギは日々の疲れを癒してくれる貴重なTVドラマになっている。


舟唄

2024年01月15日 | 日記

八代亜紀さんが亡くなった。


その訃報に接した瞬間に、映画「駅」の一場面が思い出された。それは、高倉健と倍賞千恵子が出会う居酒屋の場面。八代亜紀歌う「舟唄」が流れていた。孤独な男と女の出会いに否が応でも火をつけるようなそんな歌の響きだった。以来、「舟唄」を聞くと必ず映画のかの場面が思い出されるのだ。


名曲「舟唄」をもっともっと八代亜紀さんのあの声で聞きたかった。心よりご冥福をお祈りしたい。


地震

2024年01月03日 | 日記
地震というのは、本当にいつ起きるのか分からない。元日に起きた能登半島地震。
多忙な日々の中でこの日くらいはと家族一緒に過ごしていた方々が多かったであろうその時に、あんなに大きな地震が起きるとは。

一瞬にして尊い日常が断ち切られてしまう。暗い夜空に赤々と舞い上がる炎、潰れた二階建ての家、そんな映像を見ていると胸が痛む。犠牲になられた方々にお悔やみ申し上げますと共に、被災された皆さまに、心からお見舞い申し上げます。