春です！

今日は暖かい。あちこちの桜も満開に近い状態です。部屋の窓からも春光に白く輝く桜が見えます。

春の陽気に誘われてという型通りの表現そのままに、外を出歩いてみました。暖かい柔らかな風が体を吹き抜け、気持ちの良いこと。日々の煩わしい事を忘れてしまいそうです。

しかし、春の陽気に浸っていられるほど現実はそう甘くなく、年度末の残務整理と新年度の準備に忙殺される日々です。

プロ野球も開幕しました。ホークスも上々のスタートです。今宮選手が復帰したのが大きいなあ。他の選手にも良い刺激を与えているようです。他の球団も若手が活躍しそうだし、プロ野球、今年はスタートから大いに盛り上がりそうです。

「男はつらいよ 寅次郎紅の花」

「男はつらいよ」の４８作目「寅次郎紅の花」をテレビで観ました。実質的にシリーズ最終作となった作品です。
寅次郎役の渥美清氏の体調を心配される中での撮影だったようです。
結局、この作品が氏の遺作となりました。

登場する寅さんは、声に張りがなく、表情もどこか陰があり、往年の活気と笑顔がありません。一つ一つの演技がきつそうで、観ていて辛くなってきます。
しかし、周りの役者さんたちが頑張って寅さんを支えていて、いい作品になっていると思います。

この作品のラストシーン。阪神淡路大震災で被災した神戸の街を訪れた寅さんが、街の人々に向かって「苦労したんだなあ。本当に皆さんご苦労さんでした。」と声をかけます。
このセリフが、渥美清さん演じる寅さんの最後のセリフになります。

このセリフを聞いたとき、何ともいえない気持ちになりました。そして、「寅さん、長い間、本当にご苦労様でした。」という思いが込み上げてきました。
きっとこの作品をこれからも何回も観ると思います。観るたびに、同じ思いに駆られることでしょう。