算太郎日記

日々の日記を綴ります

「丘の上の本屋さん」を観る

2024年01月31日 | 日記

「丘の上の本屋さん」という映画を観た。


イタリアの景色の美しい田舎町。その丘の上にある小さな古書店。そこがこの映画の舞台。


その店の老店主リベロと店に来るお客との交わりを、美しい音楽が奏でられる中で淡々と描いている。中でも、アフリカ移民の少年エシアンとの交流が物語の中心だ。


リベロはエシアンに一冊ずつ本を無料で貸す。読み終わったエシアンにリベロが感想を聞く。そうやって二人の本を通しての交流が始まる。本の感想を語り合う時のリベロのエシアンに向ける眼差しは、限りなく優しく温かい。リベロがエシアンに手渡す本の選択と順番が秀逸だ。最後に渡した本のタイトルを知り、大いに感動した。「本棚を見ればその人が分かる。」と言うが、どんな本を選択してエシアンに渡すかがこの映画の肝だ。


リベロはエシアンに言う。「本は2回読むんだよ。1回目は理解し、2回目は考えるためにね。」


海が見渡せるカフェでゆっくりと本が読みたくなった。


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