わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

別当 その4

2018年02月09日 | 能面

さて、「別当」も仕上げに入った。予定通り・・とは行かないが、それでも1月中には彩色に入り、2月には集中的に4個のお面の彩色を行っている。結果は次の通りだが、一応は色が付いたことで「完成」とした方が良い。と言うのも、「黒式尉」と「別当」には「髭」が付いており、それの作成はめんどくさいのだ。従って、髭については彩色が終わったあとに、じっくりと作業を行い、作り終えたところで「髭の植え付け」を行うつもり。ただ、当初は「別当」の分だけ髭を作って、余力があれば「黒式尉」の分を作って行こうかな・・程度か。

下は、裏にはすでに工芸漆を塗って一晩おいたお面に、表面の下地塗りを行ったところ。一度目だから色にはむらがあるので、まあこんなものか。

取りあえずは最初の色だから、白でも良い。本当はこの作業を数回行って、きれいになったところで目の細かいサンドペーパーなどを使って、表面を滑らかにした方がよろしい。これが本来の下地塗り・・らしい。

ただ、ちょっとした手抜きなら、過去の経験から大丈夫と思うのだが。

下は1月30日の姿だ。1月28日頃から裏を塗っていたから、作業はのんびりとやっているところ。

下は3日の段階だが、下地塗りを経て実際の色を配合し、数回塗ったところ。今回の場合は4個とも別々の色を使っているために、色の配合から個々の彩色には気をつけて作業を行っている。下の写真では2個だけだが、このほかにも別途、2個を塗っているが、ぜんぶが色違いなので実は大変なのだ。

下は完成したところ。8日の写真だ。上の写真状況から見れば、すでに5日も経っている。この間は4個のお面の仕上げの彩色を行っており、現状ではその程度の期間がかかっている。作業自体が細かいので、拡大ルーペを使いながら慎重にやっているつもりだが、何と言っても高齢者であり「遅い」と判断されても仕方が無いところかな。

ところで、他のお面はどうしたかと言えば以下の通り。

下は「小面」だが、このお面は例の「堅いケヤキ」で彫ったものを幾らか放置していたお面だ。今回同時に彩色を行った事で、やっと完成した。素彫りが終わったのは何と去年の10月だ。

下は「生成り」。これの素彫りが終わったのは去年12月末だ。これも同時彩色に採用されたので、完成は9日としよう。

下は「黒式尉」だが、この素彫り完成は去年12月上旬だ。今回で彩色も終わって「完成」になるところだが、眉毛や髭の部分が出来ていない、従って本当のの完成ではないが、一応は「出来上がった」ことにしたい。

 

と言う具合に、取りあえずは4個たまったお面の彩色が終わったので、一段落とする。今後は「別当」に必要な髭を作って、せめて最初の1個ぐらいはきちんとした完成品にしたい。出来れば、次回の発表会に展示するお面の一個としよう。

 

こうしてみれば、10月以降に彫った4個のお面が完成したのだが、実は10月にはもう2個を彫っていた。「頼政」だ。これを加えたなら、10月から1月までになんと6個のお面を彫っていた事になる。平均作成期間は1ヶ月に2個の勘定なので、これは異常なことだろう。肩の痛み、腕の痛みがあるのは当然と言える。

ああ、疲れた。次の能面教室での課題は「若乙(わかおと)」らしい。私は、これはすでに2個を彫っているお面でもあるが・・・

 

ではまた。

 

 

 

 

 

コメント
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