わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

別当3 その1

2019年04月16日 | 能面

作業開始からおおむね2週間。かなり進んでいるあたりだが、実はその通りでもある。しかし、最初から予想はしていたものの、この種類のお面は「めんどくさい」のだ。従って、全体的にはかなり進んでいるとはいえ、手間もかかっている、その結果、見た目は作業が進んでいるのだが、まだまだ半分ほどしか進んでいないといえよう。

上は8日だ。前回の写真と比較しても鼻の形や頬の出っ張り、口の造作などに進歩が見える。特に、口の形が見えており、これに添って彫り込んでいけばそれなりの口の形が出来上がる・・と思う。

上は10日。この2日間で、口の形をよりはっきりとさせている。それと平行して、耳の部分に「接ぎ木」をした。これはもともと材料の横の寸法が狭かったから、不足分を継ぎ足して「耳」にしょうと考えたところ。こうすることで材料の不足分を補い、必要な大きさに仕上げるというテクニックでもある。同じ手段では「鼻」にも応用が利き、材料の高さが不足した場合、鼻の部分を継ぎ足して、必要な高さを得る事も出来るのだ。この手段は過去にも多く活用している。

さて、額(ひたい)部分を見よう。これは12日に撮った写真だが、参考にした写真ではよく見えない場所であり、1個目から苦労をしたところ。実はこの形は、写真から予想をして形を決めたものだ。従って、元の写真にある実物が、この通りとは限らないので、想像の域を出ないところ。まあこんな形だろうと、勝手に考えて彫っているために、実は1個目から今回の3個目まで、全部形が違っている。もっとも、最終的には若干の整形をするはずなので、今後は形も変化すると思う。

上は13日だ。このあたりまで来ると全体が見えてくる。もちろん各部分は荒削りであり、今後の修正は時間を掛けて行うことになる。特に、このお面では「鼻の形」がうまくいかないので、この部分で時間を食っているところだ。すでに3個目なら、上手に彫ることが出来そうな気もするが、そう簡単ではない。ただ、似たようなお面で「獅子口」の鼻の形が良いから、それをまねしようと壁に飾ってあるお面を眺めているものの、なかなか・・・

 

今日は16日だから、上の写真からはちょっとだけ進んでいるが、それは次回に紹介しよう。

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする