行雲流水の如く 日本語教師の独り言

30数年前、北京で中国語を学んだのが縁なのか、今度は自分が中国の若者に日本語を教える立場に。

コロナの渦中で成果を生んだ日本取材チーム「新緑」⑥

2020-08-30 23:35:36 | 日記
コロナ感染の拡大で、東京オリンピック取材計画が暗雲に包まれていた時期は、いかにして学生12人の気持ちを盛り立て、準備過程の中でも学びの機会があると教えることに腐心した。じかに会うことができず、パソコンの画面でしか交流の場が持てない制約があった。そこで、ほぼ今年の実現が難しいと判断し始めた5月に入り、毎週末、各代の「新緑」メンバーに参加を呼びかけ、オンラインによる交流の場を設けた。先輩による励ましに期待したのである。

取材計画が難しいため、先輩たちには大学生活の思い出やアドバイス全般を話してもらった。大学院への進学や就職など、悩みは多い。中国は日本と違って先輩後輩の関係がさほど密ではないので、こうした交流の場は有意義だった。「新緑」による縁の尊さを実感する機会にもなった。


(初代「新緑」のメンバーと)


(第2代「新緑」のメンバーと)


(第3代「新緑」のメンバー+蒋翔と)

そして、何よりもうれしかったのは、歴代のメンバーが励ましのメッセージを寄せ、ウィー・チャットの「新緑」アカウントで流してくれたことだった。
(https://mp.weixin.qq.com/s/5vE4cr9riPOhPTn274Lzdw)









以下、いくつかのメッセージを抜粋する。

「変えようのない事実を平常心で受け止め、勇気をもって未知の可能性に挑戦し続けよう。『人間万事塞翁が馬』というではないか。ひとたび挫折をしても、それはもう一つのチャンスにつながる。みんなはより多くの準備期間を与えられたと考えるべきだ。辛抱し、あきらめず、厳しい寒さの冬を経れば、みんなの『新緑』の季節が待っている。頑張れ!」(初代 陳嘉雯)

「みんなには仲間や先生、そして『新緑』の大家族がついている。今回の経験を通じ、みんなは常に学び、探索し、絶えず自分の限界に挑んできた。外部環境のの変化はどうにもできないが、みんなの心はきっと強くなったと思う」(初代 李芹)

「『計画は変化に追いつかない』というけれど、それなら変化を受け入れよう。他の人は結果だけを重視するかもしれないけれど、私たちは当然のことながら、過程の大切さを大切にし、それを楽しめばよい。今回のことを特別な経験として、自分たちの人生を豊かにすればよい。頑張れ!一緒に励もう!」(初代 林家恰)

「みんなのこれまでの成果の裏には、みんなが苦労し、努力して成し遂げたものがある。私は静かにみんなの努力を見守ってきたが、心の中ではこの上ない誇りと感動を感じている。みんなの努力が『新緑』により大きな活力を与えた。今年はコロナのため、取材活動に影響が出るだろうが、どんなことがあっても、みんなの努力は無駄にならないと信じてほしい。必ずや将来、みんなに報いが訪れる日が来る。4代目はいつまでも『新緑』の大家族だ。頑張れ!先輩はずっとみんなの後ろで支えている!」
(第2代 李鈺欣)

「今すぐ役に立たないからといって、将来も意味がないわけではない。学びに際し、功利主義だけで考えるのは非常に狭い。意味があるかどうかは周囲の状況によって変わるからだ。かつて無意味に思えたことが、ある時、振り返った時突然、意味を持ってくることがある。みんながみさらに成長し、もっと幅広い人間になってほしい。『新緑』の大家族に加わった時から、みんなはきっとたくさんの出来事を経て、多くの貴重な経験をしたはずだ。先輩はいつもみんなを応援している。We are together!」
(第2代 蔡少頴)

「今年は特別な一年で、コロナの発生は『新緑』プロジェクトに大きな挑戦と想定外の事態をもたらしたが、第4代のみんなは大きな挑戦に向き合い、非常に優れた結果を残した。みんなの努力は、多くの人が見て、心に刻んだ!日本の水素社会の発展や、バリアフリーの日本、アニメ文化と都市振興など、とても興味深い取材テーマで、実に素晴らしい!これからみんながどのような計画を持ち、日本に行って取材活動を続けることがでるかどうかはわからないが、それぞれの立場で『新緑』のために奮闘しさえすれば、思い残すことなどない。『新緑』に巡り合ったのは、私たちの縁なのだから」
(第2代 李青彤)

「私が以前、絶望的な日々を送ったとき、この歌詞に支えられた。『自分が動けば、太陽を見ることができる。太陽はずっとそこにあるのだから』。第4代のみんなもまさに、光を探して前に進み、一度も歩みを止めなかった。この间、みんなは私たちの光となり、希望と暖かさを伝えてくれた。人生は長い。この間、お疲れ様。次の一歩も勇敢に出発しよう。助けが必要なときには声をかけてほしい。私たちはずっと待っているから」
(第3代 付玉梅)

「どの道にも多く想定外のことがあり、さまざまな挫折、困難があるが、しっかりと進んでいけば、きっと違った風景が見られる。『若者は、愛され、受け入れられる。あなたが立派からではなく、たくさんの勇気にあふれているから』。後輩たちよ、勇敢に前に向かって走れ!」
(第3代 蒋楚珊)

疾風に勁草を知る。今回の試練は、「新緑」の大家族にとっても大きな意味を持っていた。次のステップに向かって、自信と勇気を与えてくれた。

(続)

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