定年 再就職とシネマの日々(旧かんちゃんSr.のオヤジな日々)

あと3年で70の大台です。再雇用の職場も定年、パート仕事をしています。映画と写真を愛しているオヤジです。

夕霧花園 (2019年マレーシア)

2021年07月29日 20時57分00秒 | 日記
不思議漂う作品でした。
もう1,2度観なければ理解できない部分あり。
天皇家の庭師とマレー人女性との切ない恋、と簡単に記せばそれで終わり。
されど、戦中・終戦直後・戦後30年の時系列をなぞるストーリーは壮大かつ複雑に錯綜している。

キーワードを羅列するなら、
『Japanese occupation、スパイ嫌疑、日本軍埋蔵金、慰安婦、日本庭園、刺青、法曹界のトップ女性』
もっとありそうだが。

阿部寛、ぶっきらぼうで器用に愛を表現できない日本男児(イメージどおり)。
相対するマレー人女優 アンジェリカ・リー(李 心潔)は華人であろうが、家系のどこかで西洋人の血が混じっているに違いない。透明感この上なし。1987年公開の相米慎二監督『光る女』(若き武藤敬司=グレートムタ出演作)の主演・秋吉満ちるを思い出した。