観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

【開催報告】渡り鳥調査隊&サイエンスカフェ

2018-01-20 22:10:55 | 冬の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 8時11分 潮位220cm
今日の干潮時間13時53分 潮位 75cm

 

今朝は久しぶりにかなり冷え込みましたが、午前中は予報どおりの快晴。

午前中の渡り鳥調査隊では、外に出て、主に護岸近くにいるカモの仲間などをじっくり観察したり、数を数える体験をしたりしました。

 

護岸近くでは、カンムリカイツブリ↓がボラを捕まえ、飲み込む様子も観察できました。 

 

干潟を代表する鳥であるシギ・チドリの仲間のハマシギやダイゼン、シロチドリは、残念ながら近くでは観察できず、カウントは困難でしたが、ダイシャクシギやミサゴはよく観察できました。

参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

渡り鳥調査隊は毎月1回開催しています。季節が変われば、見られる渡り鳥も変わりますので、また参加いただけると良いなと思っています。

次回の渡り鳥調査隊は2月17日(土)に開催します。

【2月の藤前干潟の渡り鳥調査隊】

 日時:2月17日(土)10:00~12:00
 場所:名古屋市野鳥観察館
 対象:小学生以上
 定員:20名
 参加費:無料
 持ち物:帽子、水筒、防寒着、双眼鏡(お持ちであれば) 
 申込み・問い合わせ先:名古屋市野鳥観察館(TEL/FAX)052-381-0160
 ※詳細はこちら(PDF)をご覧ください。

 

 

そして、午後からは、藤前干潟サイエンスカフェ「フクロエビ類ってなぁに?ヨコエビをはじめとする小型甲殻類の暮らし」がお隣の稲永ビジターセンターで開催されました(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)。

40名以上の方が参加され、とてもにぎわっていました。こちらに参加いただいたみなさまも、ありがとうございます。

今回のサイエンスカフェは例年よりお子さんの参加が多く、大人はもとより興味深々にお話を聞いているお子さんもいたのが印象的でした。

前半は講師である田中克彦先生(東海大学海洋学部)のお話を聴きました(田中先生は、↓の写真のスクリーンの右側に立っている方)。スクリーンに投影した画像などでフクロエビ類に属する多種多様な生きものや、フクロエビ類の特徴についての紹介がありました。

後半は、田中先生に持ってきていただいたフクロエビ類の標本を顕微鏡で観察。↓の写真では分かりにくいですが、主にお子さんたちが順番に顕微鏡をのぞいて観察しているフクロエビ類をスクリーンにも映し出しもらえたので、みんなで同時に観察できました。 

こちら↓は、今日のサイエンスカフェ内で観察したものではないですが、ヨコエビの写真です。このヨコエビ、数日前に野鳥観察館近くの護岸で稲永ビジターセンターのスタッフさんが採取したものなのですが、撮影させてもらいました。大きさは数ミリです。

 

今日のサイエンスカフェで、ヨコエビをはじめとするフクロエビ類には大きさは小さいものが多いけれど、とてもたくさんの種類が存在し、その生活様式や場所は多種多様であることなどを知り、まだまだ知らない生きものがたくさんいるんだとフクロエビ類にさらに興味を持ちました。

また、フクロエビ類には親が子どもを守るものがいるというお話も大変興味深かったです。

フクロエビ類は野鳥などの餌として、または死んだ生きものなどを食べるお掃除屋さんとして、生態系では重要な役割を持つ生きものでもあります。

今後、干潟の小さな生きものにもさらに興味を持っていきたいと感じました。

 

 

今日の渡り鳥調査隊で観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ2、カンムリカイツブリ167、カワウ68、マガモ43、カルガモ36、コガモ188、オカヨシガモ1、ヒドリガモ10、オナガガモ1,866、ハシビロガモ1、ホシハジロ1、キンクロハジロ53、スズガモ256、ホオジロガモ3、ミサゴ8、オオタカ1、ハヤブサ1、チョウゲンボウ2、オオバン2、シロチドリ60、ダイゼン76、ハマシギ860、イソシギ2、ダイシャクシギ5、ユリカモメ93、セグロカモメ7、オオセグロカモメ2、カモメ21、ウミネコ1、ズグロカモメ23 

※スタッフがイベント前後に確認したものも含んでいます。

 

明日の満潮時間 8時41分 潮位215cm
明日の干潮時間14時27分 潮位 75cm

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